地域発!市民記者の生の声がもっと聞きたい

オーマイニュースのよさは「地域性」にあり 

大谷 憲史(2007-05-29 05:00)
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 東国原英夫宮崎県知事の人気で全国から注目を集めている宮崎県。毎日のように宮崎県のことが報道されているなかで、私も1人の県民の視点から記事を書かせていただいている。

大人気のマンゴー(写真はイメージ)

 県政のことだけではなく、観光問題、地域の話題など、幅広い分野について記事が書けるように取材を行っている。県外にいる宮崎県出身の方に、少しでも今の宮崎県のことが分かるように書いているが、果たしていかがなのだろうか。

 私は、オーマイニュースに記事を投稿し始めてからさほどたっていない。市民記者の登録が3000名を超えているとのことだが、私の身近にどのくらいの市民記者の方がいるのか分からない。全国3000名の方すべてが記事を書いているわけではないが、それぞれの立場やモノの見方、とらえ方、考え方は違うわけで、「みんな違ってみんないい」と言う視点から、自分たちの住んでいる地域のことを記事にしたら充実したニュース・サイトになるのではないだろうかと考える。

 以下は私が考えるオーマイニュースの「地域性」を生かした記事の例である。

ご当地戦隊は何を考える

 例えば、全国各地でまちおこしと正義(?)のために日夜闘っている「ご当地戦隊モノ」である。実際に各地のイベントで活躍しているものから便乗で個人的にやっているものまでさまざまである。

 彼らご当地戦隊は、発足当時は結構地元のマスコミ等で取り上げられているが、その後どうなっているのか、消息を伝える記事は少ない。そんなこと知ってどうするんだと言われそうだが、彼らご当地戦隊を通して、その地域の現状や課題、今後の展望などをみることができるのではないかと考える。

 何も堅苦しいこと記事に書かなくてもいい。『らくがき戦隊ケセルンジャー(岡山)を通してみた身近な環境美化問題』や『魚戦隊カツオジャー(鹿児島)は、日本の魚事情をどう考えているのか』などのようなタイトルでも構わない。おもしろい記事が書けるのではないかと思う。

ローカル線

 電車男から始まって、ケツメイシの『トレイン』などでちょっとブームになっている電車。各駅停車のローカル線に乗って、誰もが観光雑誌などに取り上げないような場所を地元の人のインタビューを交えての記事というのも良いだろう。

 2005年の台風14号による宮崎の被害は大きく、県北部の延岡市と高千穂町を結ぶ当時のTR高千穂鉄道は鉄橋が流されてしまった。第3セクターの高千穂鉄道が経営を断念し、民間で新会社「神話高千穂トロッコ鉄道株式会社」(公式サイト)を設立し、高千穂鉄道から鉄道事業を引き継ぐことで,九州運輸局をはじめ国土交通省と協議を進めている。

 鉄道運行再開のための資金調達で苦慮しており、この5月21日から「支援金の募集」が始まった。一般支援金1口5千円で、これ以外に枕木オーナー1口2万円、犬釘オーナー1口1万円、塗装オーナー1口2万円と言うオーナー制による支援金も用意している。

 このオーナー制支援金制度には特典があり、非公開の会員名簿に登録されるだけではなく、会員証(列車利用の優待等を明記)を発行し、最寄り駅に氏名を掲示するとのことである。

 高千穂町は神話と伝説の里と呼ばれ、お茶のCMでおなじみとなった観光名所の「高千穂峡」や「天岩戸神社」、「高千穂夜神楽」などで有名である。高千穂鉄道問題については今後、足を運んで取材をする予定にしている。

お国自慢・味自慢

 「太陽のたまご」で有名になった宮崎産完熟マンゴー。なんと1玉1万円以上にも関わらず売れているようである。地元宮崎では、1玉2000~3000円で売られている。それでも私たちにはなかなか手が出せない果物である。

庶民の味・日向夏(写真はイメージ)

 宮崎はマンゴーだけではなく、まだまだ有名な果物がある。「日向夏」である。ヒュウガナツと読む。1820年ごろ、宮崎市の真方安太郎の邸内で偶発実生として発生した。日向夏はユズが突然変異したものと考えられており、6月ごろに成熟する果実は温州みかんよりやや大きく,、表皮は黄色で厚さがありのっぺりとしている。果肉は酸味があり甘さが控えめで独特の風味が強い。どちらかと言うと、グレープフルーツやレモンの味に近い。

 この日向夏はほかのかんきつ類とは違い、果実の表皮のアルベドと呼ばれる白い部分もそのまま食べられる。皮の黄色い表面だけを薄くはいで食べるのである。この白い部分はふかふかとした食感であり、苦みや渋みはない。

 私はこれに砂糖をかけて食べることが多いのだが、これがおいしい。マンゴーとは違って日向夏は庶民の食べ物である。加工品には日向夏ジュースや日向夏ゼリー、皮を利用したマーマレードがある。

 この日向夏は高知県、愛媛県、熊本県、静岡県伊豆半島、神奈川県西部などでも栽培されている。宮崎県以外では小夏(こなつ)や土佐小夏(とさこなつ)、ニューサマーオレンジという別称で出荷されていることが多いので、食べた方も多いのではないだろうか。

 全国各地には、グルメ雑誌やテレビで紹介されない「隠れたお国のおいしいもの」があるはずである。「へちまのおいしい食べ方」とか「私しか知らない○○のおいしい食べ方」などのタイトルでおもしろい記事が書けるのではないだろうか。

 これから夏に向けて、全国各地で夏祭りや花火大会、キャンプなど、夏に関するイベントがめじろ押しである。夏が始まる前に地域で行われるイベントをチェックし、「地域発」の情報をどんどんオーマイニュース編集部へ送ろう!

 



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