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臨床研修制度見直しへ23日に医道審部会

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 2004年度に導入された新医師臨床研修制度の見直しをめぐり、厚生労働省は4月23日、医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長=齋藤英彦・名古屋セントラル病院長)を開き、制度改正に向けた最終的な議論に入る。同省の見直し案に関するパブリックコメントには、医療関係団体や医学生などからさまざまな意見が寄せられており、取りまとめは難航が予想される。

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 見直し案では、都道府県や病院ごとに研修医の募集定員の上限を設けることで、東京や大阪など大都市部の研修医の数を大幅に抑制。これにより、厚労省は地方の医師不足や研修医の偏在を是正したい考えだが、上限の設定に対しては反対意見が多い。

 15日には愛知県の神田真秋知事が、上限設定による定員削減により、県内で十分な数の研修医が確保できないとして、改善を求める要望書を厚労省に提出。また、翌16日には国立大医学部長会議が上限設定の再考を求める見解を発表し、これを舛添要一厚労相と塩谷立文部科学相に送付している。

 パブリックコメント募集の最終日となった17日には、「多くの意見が寄せられた」(厚労省)。医学生らでつくる「医師のキャリアパスを考える医学生の会」は、都道府県や病院別の募集定員の設定を撤回することなどを求める2654人分の署名を同省に提出。また、全国保険医団体連合会(保団連)も、「実施されれば30都道府県が削減を迫られる」などと、医師不足に拍車が掛かることに懸念を示す意見書を送っている。

 厚労省側はパブリックコメントの結果を医道審の部会に示し、意見の取りまとめを目指す。研修医と研修病院(研修プログラム)のマッチングの関係から、月内にも省令改正などの手続きに入りたい考えだが、先行きは不透明だ。


更新:2009/04/20 18:13   キャリアブレイン

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