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FNN(フジテレビ系)

省エネ大賞を受賞した冷蔵庫に排除命令 二酸化炭素削減数値に対する不当表示など指摘

公正取引委員会は20日、「環境に優しい」というキャッチコピーで「省エネ大賞」を受賞した日立アプライアンスの冷蔵庫に、排除命令を出した。
公正取引委員会は、会見で「公正取引委員会は、日立アプライアンスが販売する電気冷蔵庫にかかる表示について、調査を行ってきたところ、景品表示法の規定に反する事実が認められたので、本日同社に対して排除命令を行った」と語った。
公正取引委員会から20日に排除命令を受けたのは、日立アプライアンス社製の冷蔵庫9種類。
日立アプライアンスの冷蔵庫は、「省エネ」や「大容量」を打ち出していて、大型冷蔵庫では、シェアNo.1を誇っている。
公正取引委員会によると、日立側は、カタログや新聞広告などで、冷蔵庫にリサイクル材を活用した真空断熱材を使用し、製造工程で排出される二酸化炭素をおよそ48%削減と表示していた。
しかし実際には、これらの冷蔵庫には、リサイクル材はほとんど使われておらず、二酸化炭素の削減量も48%を大きく下回るものだったという。
公正取引委員会は、会見で「これだけの大きな会社が、われわれの調べた限りでは、確認が行われていない。どう見ても問題は大きい」と語った。
二酸化炭素削減数値に対して、不当表示が指摘されたのは初めてのこととなる。
これらの冷蔵庫は、3年連続で経済産業省から「省エネ大賞」を受賞していた。
日立側は、今回の排除命令を受け、「大変申し訳なく、深くおわび申し上げます」と謝罪し、2008年度に受賞した「省エネ大賞」の取り下げを申し入れると発表した。

[20日18時17分更新]

Fuji News Network.


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