放送予定
   
   
   
4月20日(月)放送予定
“貸し渋り”は防げたか
〜検証・中小企業金融支援〜


大企業の資金繰りは一息ついたと言われるが、中小零細企業は依然として厳しい。国は資金繰り対策として20兆円の「緊急保証」を打ち出した。各地の信用保証協会が、金融機関に債務を保証、中小企業への貸し出しを促す制度だが、各地で「保証を断られた」「希望する額がもらえない」などの声が上がっている。なぜ、支援は機能していないのか?原因は、もし融資先が破綻したとき、その一部が保証協会の負担となること。銀行の中には自社の債権を回収する目的で保証を申し込む、悪質な所もある。さらに、今後も市場の収縮が予想されるが、企業の体質強化につながる抜本的な施策は打ち出されていないのが現実だ。こうした中、中小企業同士で弱い部分を補い合う合併をサポートして、優良な融資先を作り出そうとする信用金庫も登場、新しい支援の形として注目を集めている。中小企業融資の現場を追い、金融支援のあり方を問う。
(NO.2726)

スタジオゲスト 山口 義行さん
    (立教大学経済学部教授)
 
   
   
4月21日(火)放送予定
“共働き社会”が壊れる
〜女性の雇用危機〜

不況の中、非正規やパートなど立場の弱い女性労働者が次々と解雇され、共働きを前提とする中流家庭を危機に追い込んでいる。国内の女性労働者は現在、およそ2300万人。「共働き」の割合は、97年頃から「男性片働き」を逆転し、女性の収入が中流家庭を支える砦となってきただけに、影響は大きい。保育所不足も深刻だ。夫の収入減少を理由に求職する子育て女性が急増、待機児童が増えている。一方、こうした事態を受け、独自の方法で子育て女性の雇用創出に乗り出す自治体も出てきた。実態と解決への模索を伝え、いま何をすべきかを考える。
(NO.2727)

スタジオゲスト 渥美 由喜さん
    (富士通総研経済研究所・
 主任研究員)