ジュリーです。
60才だそうです。還暦です。
金髪でした。
太っちゃったけど、「君だけに愛を」を歌ったらやっぱりスーパースターでした。
ジュリーと言えば ザ・タイガースです。
私が夢中になった最初のアイドルグループです。
タイガースの中で私が一番好きだったのが瞳みのるさん。ピーです。
彼はザ・タイガースが解散した後、京都に戻り中退した母校の定時制に入りなおし、卒業後K大学へ進学。その後K高校の教師になったそうです。(教科書も編纂されるくらいの立派な教師になられたみたいです。)
あんなに華やかな世界にいたのに、その変わりように驚いたものでした。
TVでGSブームの回顧をしても決して瞳みのるさんの事は語られませんでした。それはもう徹底してましたね。それだけ違う世界に行ってしまったということなんでしょう。
その番組で、ジュリーの他にサリー(岸部一徳さん)とタロー(森本太郎さん)も出演されていました。
その時、サリーさんがピーの話をされました。
解散コンサートの後、ピーがサリーに「京都に帰らないか。帰らないなら一生会わない。」と言ったとのこと。あの時は意味がわからなかったそうです。
サリーは「おさみ」という名を「一徳」と変えて俳優さんになりました。
あれから37年。メンバーの誰もピーとは連絡をとっていないみたいで…
そして3人で彼に捧げる「Long Good-by」という歌を作ったそうです。
詞:岸部一徳、沢田研二 曲:森本太郎
こんなに長い別れになるなんて あの時は思わなかった
(中略)
ほんとうにほんとうに楽しくて いつもいつも一緒にいた
永遠に今が続いていくと思っていた あの頃に
(中略)
僕らはきれいな大人になれたかな
年ばかり重ねていたかな
今なら分かちあいたい
僕には君の決断がまぶしかったよ
君は今は東京のどこかで暮らしてるんだ
ほんとうにほんとうに君のこと いつもいつも気にかけてる
永遠の今が続きならば 一度酒でも飲まないか
3人の思いが込められた歌で、胸が熱くなってしまいました。
ザ・タイガースがデビューしたのが1967年。
私は2枚目のシングル「シーサイドバウンド」あたりからどっぷりとハマってました。
解散した頃には少し引いてましたけど。
行きましたよ。日劇ウエスタンカーニバル。
「キャーキャー」叫んでました。
「ヒューマンルネッサンス」というLPアルバムは、私が初めてお小遣いで買ったLPで、今でも大切にしています。
旧約聖書を題材にしたこのアルバムの中のどの曲も好きでした。
映画もありました。
「世界はボクらを待っている」(1968年)
「華やかなる招待」(1968年)
「ハーイ!ロンドン」(1969年)
今だにパンフレット持ってます。
どれもストーリーはひどいし、演技は下手だし、中学生の目から見ても幼稚な映画だな〜と思いながらも、スクリーンに向かって「キャー」って。馬鹿です。
私が高1の頃、日比谷ツインタービルの地下にライブハウスのようなものがあって、一度そこに出演したタイガースを観に行ったことがあります。
あんなにすごい人気だったタイガースのライブに普通に行けたって事が、今思うと不思議ですね。
そんなに広い会場じゃなかったのに。
まだ、あんなところに行くのは不良だと思われていたんでしょうかね。
国際劇場のコンサートも観に行きました。
1971年、ザ・タイガースは解散。空前のGSブームも泡のように消えてしました。
最後の武道館のチケットはさすがに取れなくて悲しかったわ。
たった4年位しか活動しなかったけど、ザ・タイガースは私にとっては永遠のアイドルです。
だから、ジュリーは還暦になろうとも喜寿を迎えようとも、ジュリーであり続けて欲しいなぁ。