2009/04/20
Delicious Lighting
もともと照明好きだったこともあって、この本がkawahara氏のブログ「鯔背銀杏: おいしい照明」で紹介されていて早速購入。これは良い! “光の料理レシピ” なので、使用するパーツの型番から接続方法、必要な時間とお金まで載っていて、ただの雰囲気だけの照明本ではない。コストの掛かるものから気軽にできるものまで幅も広く、この本でアイデアを膨らませてから東急ハンズやヨドバシカメラの照明パーツ・コーナーに行くととにかく楽しめる。
そんなわけで、今月はリビング / 廊下 / トイレ / 浴室の照明を大幅に変更した。今までもシーリング・ライトだけは絶対使わない家だったけど、より間接照明を中心にすることでモデル・ルームのような生活感のなさを実現できた。
まず肝に銘じたいのは、蛍光灯で煌煌と照らされているオフィスの環境を自宅にまで持ってくる必要はないということだ。オフィスは働くところなので明るくして行動を活性化させる必要があるけど、自宅はリラックスする場所なので睡眠(暗やみ)にフェードアウトしていく照明が必要なのだ。ちょっと良い感じの静かなレストランはどこも煌煌とは明るくない。そんな店に対して誰しも「雰囲気良いね」と評価するんだから、それを自宅でやれば良いだけだ。コンビニの照明に対して誰も「明るくて安心だね」なんて思わないんだから、それをまねする必要はない。照明を暗くするだけで、良いスピーカーでジャズを小さく流してバーボンをちびちびやりながら夜景や天井をぼーっと眺めるといった冗談みたいな生活も、自然な生活に変わるのだ。
最低限行わないといけないことは蛍光灯をはずすことだ。ボクの家で蛍光灯があるのは台所と洗面所だけ。しかも、引っ越してきたときについていたのは、前のオーナーがその辺に疎いのか、ダイソーの安蛍光灯になってて緑がかかっていたので、すべて Panasonic パルックプレミア 昼白色 に変更してある。基本的には電球色が自宅の標準なんだけど、台所と洗面所だけはニュートラルな白色を重視して昼白色にしてある。曇りの日のような青白くなる昼光色という選択肢はありえない。
リビング / ダイニング / 寝室にはペンダント・ライトが一灯ずつある。ダイニングは料理を照らす必要があるのでペンダント・ライト(またはスポット・ライト)が必須なのは良いとして、リビングや寝室も間接照明だけだと夜にアイロン掛けたり掃除したりするという現実的な生活のときに暗くて不便なのでペンダント・ライトもつけている。電球は NEC ホタルックボール RELAX色。電球型蛍光灯は電球色の色再現度がどれも悪く、「いや、電球色ってのは黄色いセロファン貼ったのとは違うから!」という製品が多いが、NEC ホタルックボール はその他の製品を圧倒して色再現度が高い。家電Watch: 【特別企画】電球形蛍光灯、どれを選ぶ? でも色に関してはダントツで高評価だ。特に Toshiba ネオボールZリアル の電球色は売れてるわりには気味が悪いので、これを使っているのであれば今すぐホタルックボールに変えたほうが良い。問題はホタルックボールを扱っている店が少ないことだが、ヨドバシカメラには売っているのでそちらでどうぞ。
どの照明コーナーに行っても客と店員は「これは明るい」「もっと明るいのはないか」と探しているんだけど、ボクは一人で「どうやったらもっと暗くできるか」を考えている。お金をかけなくても、「隅々まで明るくする」から「必要なところだけ明るくする」に意識を変えるだけで今までとは全く違う雰囲気を作れることを、これからいくつかのエントリーで伝えていければと思う。
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2 Comments
Re: Delicious Lighting
そんな雰囲気の良いお部屋ということは一度お宅にお邪魔せねばなりませんなー。ムフフ。
From : なかじまかずき @ 2009-04-20 08:28:29 編集
Re: Delicious Lighting
まさしく再来週引っ越しの僕のためにあるようなエントリーですなー。
新築物件で、かつ照明が備え付けてないので、いじり放題。続報を楽しみにしております。
From : uno @ 2009-04-20 10:15:45 編集