グーグルが韓国で苦戦するワケ
昨年217億ドル(約2兆1500億円)の売り上げを記録した世界最大のインターネット・ポータルサイト、グーグルが韓国で苦戦を強いられています。
グーグルの韓国支社グーグル・コリアは最近、2006年の設立以降、初めて広告営業およびマーケティング部門の社員を多数リストラしました。業界によると、その規模は該当組織の半分に当たる30人に達しているといいます。これについて、グーグル・コリアの関係者は、「本社サイドで行われている組織効率化事業の一環」と説明しました。ところが韓国だけその規模が大きいのです。これまでにグーグルは米国以外の支社で100人の社員をリストラしましたが、このうち30%が韓国に集中しているのです。
インターネット業界はこれを「当然の結果」として受け止めています。グーグル・コリアは「グローバルスタンダードにこだわり、検索広告サービスの現地化に力を入れなかった」と口を揃えています。
あるインターネット広告代理店の社員は、「2003年に韓国に進出したライバル会社がこれまで広告システムを3度も変えたのとは異なり、グーグル・コリアは後から参入したにもかかわらず、現地の広告システムをハングル化する水準にとどまった」と話しました。またほかの代理店社員も、「ライバル会社に問い合わせをすると30分で回答が来るが、グーグル・コリアは早くて1日、長い場合は1週間かかるなど、韓国的なサービス精神が足りない」と話しました。
検索事業も同様です。世界最高の検索技術を有しているにもかかわらず、「グローバルスタンダード」にこだわり、韓国のネットユーザーが望む検索結果を示すのに失敗したため、市場シェアはわずか3%にすぎません。
これに伴ない、グーグル・コリアが近い将来撤退するといううわさまで出ています。最近、人気のないサービス7部門を廃止するほど組織の効率性を強調する本社がいつまで待ってくれるかは疑問ということです。グーグル・コリアがユーザーを考えない、自分たちだけの「グローバルスタンダード」にこだわった結果ではないでしょうか。
チョン・ジンヨン記者
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