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タイトルバックはピーナッツの歌う「可愛い花」 |
【映画の中で歌われる歌】 1.ベルマン化粧品・コマーャル・ソング (伊藤ユミ) 2.星はなんでも知っている(平尾昌章) 3.この道(伊藤エミ) 4.流れ星だぜ(平尾昌章) 5.情熱の花(二人) 6.チャッキリ・チャ・チャ・チャ(二人) 7.可愛い花(二人) |
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★主演は若き日の岡田真澄ですけど、ザ・ピーナッツの誕生から華やかなデビューまでを描いていて、まさにピーナッツの売り出しのためのような映画になっています。 物語も面白いし、テンポもよくて楽しめる映画でした。 ★ピーナッツはまだ開花前のつぼみ状態。 これから大輪の花を咲かせると感じさせてくれる映画です。 |
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ベルマン化粧品の社員・藤村有弘の例のホントかどうかわからないフランス語で宣伝文句を説明しています。 |
★この映画で発見したことは、ピーナッツの二人の声が本当にそっくりだということです。当たり前といえば当たり前のことなんですけど、後年二人の声は微妙に違っていたと思うんですね。 というのは長年お姉さんは下の音(ハーモニー)、妹の方は高い音(主に主旋律)を歌ってきたので話す声もお姉さんの方が低くなってきていると感じていたからです。 それがはっきりと確認できるのが、一人でテストを受けたときに歌った「この道」です。澄んだ高音がとてもきれいでした。セリフもおんなじ声でした。 |
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しずえが自社のコマーシャルを見ようとつけたテレビで、スマイリー小原さんが登場し、当時の「ザ・ヒット・パレード」のオープニングが流れます。 |
★「レコードコレクターズ1996年10月号」の黒沢進氏のコラム「シネマは唄のためにある」のなかに映画「可愛い花」について書かれています。 ★「ミュージック・ライフ1960年7月号」にもピーナッツがベルマン化粧品のコマーシャル・ソングを歌う場面について書かれてあり、実際に一人が鏡に向かって歌っている場合と、鏡の枠だけを置き、二人が向かい合って歌っている場合の二通りがあったそうです。 |
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コマーシャルに出演していたユミ。♪ベルマン化粧品のCMソングを歌います。 |
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平尾昌章扮する平田昌彦のヒット記念パーティー。 「星はなんでも知っている」を歌います。 |
★ピーナッツももちろんですけど、平尾昌章も歌手としての片手間のような演技ではなくて、ちゃんと芝居をしています。 また、(いい意味での)例の甘ったるい歌声も聴くことができ、平尾ファンにも楽しめる映画です。 |
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ミサイル・レコードにテストを受けに来たエミ。 |
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テストで「この道」を歌うエミ。 |
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岡本(岡田真澄)の妻ミヤは凄腕の興信所調査員。 家出したユミの行方を探すよう依頼を受けます。 |
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どうして両親は仲が悪いのか・・・ それぞれ一緒に住んでいない方の親のことを夢見る二人。 |
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★現代劇というのはその時点での最新の状態を描いていると思うので、この写真と下の写真の二枚は、お大尽(今ではこんな言葉も使いませんね)と庶民の家庭生活を表していて興味深いです。 |
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お互いに入れ替わってそれぞれの家に帰り、親孝行の真似事をします。 |
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ジャズ喫茶で「流れ星だぜ」を歌う平田。 |
★バックには「ACB」の文字が見えます。 ということは当時の「アシベ」で撮影されたのでしょうか。いずれにしてもこの頃のジャズ喫茶の雰囲気を感じることができて、その意味からしても貴重な映画ですね。 |
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どうしても歌手になりたい二人は一緒にオーディションを受けることになりました。 最初遠慮がちに「情熱の花」を歌い出します。 |
★二人で一緒にオーディションを受けるシーンでは、最初の♪ララララーを一人ずつ遠慮がちに歌うのですが、途中から声を合わせ見事なハーモニーを聴かせていくあたりがこの映画の見せ場になっています。見ていても盛り上がっていくのがわかり、感動する場面です。 |
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相変わらずラジオの株価情報に聞き入る岡本。 |
★現在の貫禄ある姿からは想像できないくらいスリムな岡田真澄。 |
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二人の息がピッタリ合ってきて素晴らしい歌を聴かせます。 |
★ちなみにこの時歌われる「情熱の花」の歌詞が、シングルで出たもの(♪小さな胸に〜)とは違い、後に再吹き込みされた方のもの(♪私の胸に〜)になっているんです。ということは昭和34年時点で二種類の歌詞が存在したということになるんですね。 関係ないですがこの年出場した紅白歌合戦ではどちらの歌詞を歌ったのでしょうか。 |
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歌手になることあきらめさせるために受けさせたオーディションでしたが、両親もまんざらでもなさそうです。 |
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絶賛を浴び、続けて「チャッキリ・チャ・チャ・チャ」を歌います。 |
★オーディションでの2曲目は「キサス・キサス」のB面に入っている「チャッキリ・チャ・チャ・チャ」を歌いますが、ピーナッツの昭和30年代のものには必ずといって良いほど、民謡が入っていますね。 ★この場面ではレコードと同じアレンジで歌っています。 |
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ミヤの差し金で、両親にライバル社「アトミック・レコード」の契約書を書かせてしまう平田。 |
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「ザ・ピーナッツ」と命名されて売り出しのお膳立ても万全。 |
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「ミサイル・レコード」をクビになった岡本は株で大儲け。 |
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「ザ・ピーナッツ」として初披露のステージ。 |
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デビュー曲「可愛い花」を歌います。 |
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★全体が写らないのでよくわかりませんけど、この時のドレスはマルベル堂のプロマイドのようです。 |
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満員の観客から紙テープが舞う中二人の前途は洋々。 |
★映画を見終わった後は、ピーナッツのさわやかな歌声が残り、日本調の流行歌とは違う新しい時代が訪れる予感がします。 そしてザ・ピーナッツの時代がやってくるんですね。 ★ごく初期のザ・ピーナッツの姿を見られる映画として、是非ビデオ化して欲しいものです。 |
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