横浜のインド系インターナショナル学校の開校式を背景に、入園した園児(中央)と算数の教材などのコラージュ 3歳から足し算、算数に力 日本人にも魅力、印系学校横浜市緑区に四月、開校したインド系インターナショナル学校。対象はインド人ビジネスマンの子弟で幼稚園児から高校生。卒業しても日本の大学の受験資格はないが、日本人が子どもを入園させたり、見学に訪れたりしている。幼稚園から、英語のほか算数、数学に力を入れたインド式教育が魅力のようだ。 この学校は、廃校になった横浜市立小学校を活用した「インディア・インターナショナル・スクール・イン・ジャパン(IISJ)横浜校」。長女華梨ちゃん(5)を入園させたシステムエンジニアの新井信孝さん(36)は「数学をはじめしっかりした教育をしている。英語と論理的な考え方が身につくのではないか」と話す。 インド政府の教育機関のカリキュラムを使い、三歳ごろに足し算を始め、小学生になると二けたの暗算、高校生では会計学を学ぶ。日本より「進んだ教育」を英語で実施する。 将来、インドに帰国するビジネスマンの子どもが、母国でも困らないための教育が目的。東京校には幼稚園児から高校生まで約三百五十人がおり、日本人は幼稚園に数人在籍。横浜校は日本人を含む幼稚園児十三人と、小学一年生三人が入学した。 新井さんは妻がスリランカ人ということもあり、小学校以降も長女を通わせるつもりだ。大学進学も「海外の大学に進学すればいい」と心配していない。 ニルマル・ジェイン校長は「教育の特徴は数学」と言い切る。暗算ばかりが注目されるが、証明問題にも力を入れる。「なぜそうなるのかを考える数学は、論理的思考を養うのに最適」と話している。 【共同通信】
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