元テンプターズ大口広司さん死去、肝臓がん
2009/01/27 08:11更新
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「神様お願い」「エメラルドの伝説」のヒットで知られるGSバンド「ザ・テンプターズ」のドラマーで、服飾デザイナーとしても活躍した俳優、大口広司(おおぐち・ひろし)さんが25日午後10時20分、肝臓がんのため都内の病院で死去した。58歳。埼玉県出身。1年ほど前に肝臓がんが見つかり、治療を続けてきたが、昨年末に容体が急変。病床では音楽や芝居への復帰を夢見ていたが、かなわなかった。
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記事本文の続き 関係者によると、大口さんは長くC型肝炎を患い、肝臓がんの発生を予防するインターフェロン治療を続けていた。約1年前に体調不良を訴え、精密検査を受けたところ、肝臓がんが判明。入退院を繰り返しながら患部を焼くなど処置を続け、昨年12月上旬には東京・銀座の画廊で行った自身の絵画展を訪れるまでに回復していた。
だが、同月25日に容体が急変。緊急入院したが病状は回復せず、今月25日に妻の以知子さんが見守る中、静かに息を引き取った。大口さんはたばことお酒が大好きで、医者に止められても止められず救急車を呼びながらもたばこを吸い続けるほどの豪快な人という。
遺作は昨年4月に撮影した映画「カフーを待ちわびて」(中居庸友監督、2月28日公開)。闘病中での沖縄ロケだったが、辛そうな素振りは一切見せなかったという。
親友でテンプターズのボーカル、萩原健一(58)は、関係者を通じてコメントを発表。「今朝連絡を受けた。病気は厳しいと聞いてましたが…。すごくセンスのいいやつで優しい人でした。母性本能をくすぐるところがあって女性にもてた。まだ58歳」と偲んだ。
大口さんは1967年にテンプターズのドラマーとしてシングル「忘れ得ぬ君」でデビュー。翌年の「エメラルドの伝説」がオリコン1位となり一躍、人気に。解散後の71年には萩原や、岸部一徳(62)、沢田研二(60)らとロックバンド「PYG」で活動。バンド解散後は、映画「北の零年」「日本沈没」に出演するなど俳優業を中心に活躍した。
だが一方で、83年に女優の真行寺君枝(49)と結婚するも、翌年に大麻所持容疑で逮捕・起訴。86年に長男でミュージシャンの弦人(22)が誕生したが、91年に経営していた服飾会社が倒産。97年には自身撮影の真行寺のヘアヌード写真集が話題となったが05年に離婚した。2年半前に真行寺の知人である以知子さんと再婚。波瀾万丈の人生を送っていた。
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