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[21] 週末の2つの番組

投稿者
WEB多事争論編集委員
投稿日
03/22 23:39

この週末、興味深く見たテレビ番組。
一つは、今夜のNHKスペシャル
「揺れる大国 プーチンのロシア」離反か従属か~グルジアの苦悩~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090322.html
もう一つは、やはりNHKが昨夜放送した
「日本の、これから テレビの、これから」
http://www.nhk.or.jp/korekara/

まず、NHKスペシャル。
民放でこの時間帯に(しかも2日間連続で)こういったテーマを放送するには、
とても高いハードルを乗り越えなければならない気がする。
「海外ものは、視聴者がなかなか身近に感じてくれないから・・」とか、
「ドキュメンタリーって今見る人少ないからね・・」などなど、
多くの「天の声」がたちはだかり、
なかなか簡単には、
「その企画、通してよし!」と門が開かないからだ。(たぶん)

もちろんそれらの「声」に対し、
努力して完璧なプレゼンをすればいいだけのこと、かもしれないが・・
(つまり制作者の努力と熱意次第なのかもしれないが)、
しかし、こうした番組がこうした時間帯に民法で放送されているかというと、
やはり少ないのは事実だろう。

普段、「国内もの」に比べて「海外もの」に対しては、
恥ずかしながらそう敏感ではない私も、
この番組は、「我が事」に置き換えながら見入ってしまった。
同じように視聴した人も多かったのではないかなと思う。

次に「テレビの、これから」
視聴者、民放のテレビ局の担当者も含めての座談会。
これを生放送でやったNHKはすごいと思った。
テレビ局の人間が、
視聴者の問いに全て「はっきりとした答え」を出せていたかは別にして・・。

印象的だったのは、「視聴者」と「テレビ局」のすれ違い。
テレビ局側が
「視聴者のニーズに答えた結果、今、こうした番組が並んでいるのだ」と
話すのに対し、
視聴者側は「番組作る時に、視聴率ばっかり気にしないでほしい。」と話す。

「どんな番組が並んでほしい?」という問いに、もしかしたら、
どちらも同じ答えを持っているのかもしれないけど・・・・、と思いながら
そのやり取りを見ていた。

いずれにしても、
テレビ局側が「あなたのためを思ってやってるのよ、すべて・・」と、
独りよがりな片思いに走らないためにも、
視聴者とともに、定期的な「テレビ批評」をやっていくことは、
とてもいいことだと思った。

ともあれ、もしかしたら民放のテレビ局は、
「思い込み」をもって自ら縮こまりすぎてないかしら?というのが、
週末立て続けにこれらの番組を見た感想。

これらの番組見た人、見てない人も、
テレビの番組表への要望、異論反論、お待ちしております!

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[24] 週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
吉岡 弘行
投稿日
03/23 18:19

 NHKスペシャル『揺れる大国プーチンのロシア 離反か隷属か~グルジアの苦悩』は素晴らしい出来だったと思う。
 去年8月のグルジア紛争以降、ロシアとその周囲にあるいわゆる「CIS諸国」との軋轢をグルジア系の2つの一家を年末年始にかけて密着したドキュメンタリーだ。方やロシアで柔道教室を開いていた一家で、夏休みに妻と娘が祖国グルジアに帰省している最中に紛争がおき、モスクワの夫と離れ離れになってしまう。夫はグルジア系ということで差別を受けて柔道場の確保さえ出来なくなり、1月1日にモスクワとグルジアで別々に新年を迎える様子を丹念に描く。特に妻の「何も信じられなくなった」という悲痛なインタビューが胸を打つ。
 もう一方は、南オセチア近くの村でりんご農家を営んでいた一家で、自宅は攻撃で焼け落ちゴリの被災施設に非難するが、年が明けて村に帰ることを決意する。
2人の娘の悲しげなつぶらな瞳が涙を誘う。
 エンドロールで製作者を確認したが、このドキュメンタリーを担当したディレクターはたった一人だった。(統括は何人かいたので、決して何から何まで一人でやったというわけではないと思うが・・・)
ロシア人コーディネーターを複数使っていると思うが、取材力と構成力は相当なものだ。最近「Nスペ」がつまらなくなったといわれるが、今回のシリーズを見るとさすがNHKといわざるを得ない。グルジアのまさに「今」が2つの家族を通じて見事に描かれていた。
 
 一方、「テレビ」をテーマにしたスペシャル番組は、私は全く評価しない。
最近のNHKの「民放化」を象徴するようなプログラムだったというのが第一の印象。視聴者と番組制作者のすれ違いも、10年以上前から繰り返されている議論に過ぎず、全く新味はなかった。
 むしろ三宅アナウンサーが民放各局を訪問して、張り出された視聴率表にわざとらしく驚いたりして(業界で働いている人なら当たり前の話だし、NHKは違うんですよと言っているようで気持ち悪かった)白々しさが漂っていた。
 そういえば、去年の「紅白」にフジテレビのアナウンサーを呼んだりしたこともあったなぁと思い出して、最近のNHKは節操がないと感じる。
 まあ、おしなべてNHKの視聴者参加特番は、落としどころや次の展開がわかって、どーしよーもないものが多いのだ。(担当者の方、多事争論ということでゴメンナサイ)

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[25] Re:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
H.T
投稿日
03/23 19:23

この2番組を残念ながら私はみていません。ですので意見を述べる権利はないかもしれませんが最近のNHKはドキュメンタリーと教育番組以外は、うーん?という感じがします。ニュースにおいてもやはり、民放じゃないからでしょうか、批判精神みたいなのがないなぁと、ズブの素人の私がみていても思います。あたりさわりがないみたいな。
確かにドキュメンタリーはいいですよね。今回の番組は残念ながら見れませんでしたが、以前にみた、ペシャワール会代表医師中村哲さんのアフガンでの活動のありのままを報道したドキュメンタリーや、新型インフルエンザ流行の際、命をかけて闘ったウルバミ医師の事は何年も経った今でも私の心の中には深く刻みこまれています。NHKはそういうドキュメンタリーには強いですよね。
討論番組も、「日本のこれから」シリーズよりも、夜8じ頃に時々やってる福祉の番組での患者さん同士が語り合う番組の方が、悩みや痛みなど切実に伝わってきて、学ぶべきものがたくさんあります。
視聴者である国民からのお金で運営しているのだから、最低限の条件として一方に偏った報道や真実を追及しない報道だけはしないで欲しいなと思います。

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[26] Re[2]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
HH
投稿日
03/23 20:43

ドキュメンタリーはいいですね、特に海外物はいい。 嘘が無い、内容が濃い。 これほどまでに堂々と権力批判できるメディアって日本にあるでしょうか。 同じシリーズで以前BSE問題もやってましたよ。 アメリカ ケンタッキーの競馬場のレストランで若年性のアルツハイマー患者が多数発生しているという内容でした。
他で見たこと無い情報です。 貴重です。 ブッシュの戦争というシリーズもよかったですね。 今回のロシアの現状は1番目のが凄かったですね。 グルジアは3番目のイッシューです。 NHK討論も今回のはよかった。 裁判員制度の問題点の時も内容が濃かったですね。 残念ながらTBSでこれにたちうちできる番組は無い。 しいて言うならば「あらびき団」くらいでしょうか。

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[27] Re[3]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
H.T
投稿日
03/23 21:40

「あらびき団」私も好きです(^-^)たぶんこれはNHKには出来ない。
3月30日から始まる後藤さんの報道番組に期待してます!

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[28] Re[4]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
HH
投稿日
03/23 22:30

リー5世にはまってます。 他局では見れません。 放送コードにひっかかるんでしょう。

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[29] Re[5]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
HH
投稿日
03/23 22:50

ロシアとアメリカは戦争になるかもしれない、という暗示でしょうか?

もちろん可能性はありますね。

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[30] Re[5]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
H.T
投稿日
03/23 22:55

..私は最近は品川庄司の筋肉の方がこないだやってた社会派ネタ?が面白かったです。モンスターエンジンも好きです。
以前、筑紫さんの頃のNews23でも、金曜深夜便でも毎週お笑い芸人とか出てましたよね。筑紫さんって、若くていろんな事に柔軟でいらして、本当に素敵な方だったなって思います。
お笑いの要素もテレビには必要だと思います。(何でもありではいけないのかもしれないですが)
メリハリをつけて、報道は真面目に真剣に、笑わす時には笑わす、それがテレビの良さでもある気もします。

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[31] Re[6]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
HH
投稿日
03/24 00:16

厳しい話題ほど斜めに斬って、皮肉の効いた笑いで批判してやればいいんですよ。
イギリスのモンティーパイソンやチャップリンは弱いものの味方ですよ。

キムジョンイルやプーチンが笑いものにされるのは、正義の無い権力だからです。
笑いは怒りの裏返しでもあるのです。

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[33] Re[7]:HHさんへ

投稿者
H.T
投稿日
03/24 17:44

その意見、ちょっと感動しちゃいました(^-^)!
私もチャップリン大好きです。「独裁者」などは下手なヒューマン番組より胸を打ちます。ラストのあの長いセリフは忘れる事は出来ません。確か、彼は一度反戦の思想の為にアメリカを追われ、その何十年後の晩年になりようやくその本当の偉業を理解され再び迎えられるんですよね。彼はずっと弱者の味方でした。
残念ながらチャップリンのような本当のコメディアンを今、なかなか見つけることはできません。
偽りの正義を笑い、弱者の味方になる、そんなお笑いが私も好きです。

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[34] Re[8]:HHさんへ

投稿者
HH
投稿日
03/24 18:34

あなたの言葉で私も思い出しました。
あれは泣けましたね。
あんな人がロシアの大統領だったらいいんですけどね。

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[74] Re[2]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
TT
投稿日
04/14 10:09

あの日本のこれからは珍しく見応えがあったなあ。たまにはああいうテレビ評論をテレビでやってもらいたいものです。

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[47] Re:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
井口
投稿日
04/02 22:37

4月からTVが随分変わりましたが、どの局も面白くないですね。
今後、どうなってゆくのでしょう。
予算の問題なんでしょうか。 
旧来の番組のほうが、よほど面白いようですが。

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[48] Re[2]:週末のNHKの2番組を見て思う

投稿者
H.T
投稿日
04/02 23:18

私も、同感です。
こう言っては大変申し訳ないのですが..TBSも今のところ、ちょっと残念です(こんな事書いたら怒られるかな?)ニュースも、慣れてないせいか少し大味な感じがします。名前が残ったのは嬉しかったのですが、やっぱり従来のNews23の方が自分には意義がありました。不況の煽りかもしれませんが、こういう時こそ報道には安売りをして欲しくないですよね!後藤さん、膳場さん、岡山さんにはやっぱり今でも期待しています。筑紫さんが残した報道と平和への思いをつなげていってほしいです。

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[32] Re:週末の2つの番組

投稿者
HH
投稿日
03/24 01:29

グルジアはプーチンに降伏するしかないのでしょうね。 プーチンの独裁国家建設の野望は達成されるのでしょう。 プーチンとヒットラーはよく似た方法で民衆を掌握しています。 プーチンはまず最初にKGBの手下を検事総長に据えて司法を牛耳りました。 独裁国家の第一段階はこれで完成です。 金と恐怖で周辺の国家を制圧してゆきます。 戦争と殺戮を繰り返し、ロシア帝国を建設するつもりでしょう。 怖いですね。 麻生に頼んで讃美歌13番を流して、ゴルゴに来てもらうしかないのでは、、、

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[35] Re[2]:週末の2つの番組

投稿者
HH
投稿日
03/25 10:50

ビデオにとっていたので、もう10回以上見ました。 未だ、すべてを理解できません。 難しい問題ですね。 グルジアの子供を見てると「もうやめてほしい」。
それだけですね。

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[36] Re[3]:心に響く番組

投稿者
H.T
投稿日
03/25 12:30

HHさんにとって、心に響く番組だったのですね。HHさんのように、提起された問題について真剣に考えた視聴者が一人でも二人でも生まれた事は、そのドキュメンタリー番組は優れた番組として評価できるんだと思います。
筑紫さんがご健在の頃、23でもアフガンや沖縄など様々な番組特集がありましたが、平和を考える時いつも私は思い出します。
子供達せめて子供達だけでも..早くグルジアに笑顔と平和が訪れる事を心から願っています!

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[37] Re[4]:心に響く番組

投稿者
H.T
投稿日
03/25 12:59

ちなみに、最近では23での後藤さんのコーナーでイスラエルのガザ攻撃のその後についての報道が印象的でした。少数ではありますがイスラエル人の中にもパレスチナ人への攻撃に対して疑問や反対の気持ちを持っている人がいる、その事実を知った時、私は目からウロコというか殻を破いてもらったような気がしました。もちろん私もイスラエルの国としての行いには断固反対ですが、国の行いだけでイスラエル人全てを判断していた当時の自分を反省しました。ソマリアの自衛隊派遣の特集の時も、同じように気づかされるものがありました。ドキュメンタリー番組はテレビにとって本当に必要だと思います。

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[43] Re:週末の2つの番組

投稿者
IB
投稿日
04/01 17:51

日本でドキュメンタリーといえば深夜に流される事件物が多少あるだけですね。
鳥越氏や長野さんの真相物はなかなか続かないようだし、どうしてもこの種の報道番組は警察批判になってしまう。 「拝啓、裁判長殿」なんていうのは、まるっきり裁判所批判でしたから。 例えば国会議員の自殺問題や政府のアメリカとの裏癒着問題など、暴き出してドキュメンタリーにしてもらえば、世界に配信できるような物は作れると思うのですが。 アメリカのように大金持ちがスポンサーになって自由に良いものが作れるようになれば、この国も変われるかもしれませんね。

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[44] Re[2]:週末の2つの番組

投稿者
H.T
投稿日
04/01 20:34

そうですね。IBさんの意見に共感しました。長野さんのドキュメンタリーは私もみてました。民放なのにテーマが絞られていて良い番組でした。あと、私は深夜に放送されていたテレメンタリーという番組も好きでした。長野さんの番組は事件物だけでなく、自殺をくい止めようとする元警察官の事や、肢体にハンデがありながら前向きに頑張っている浜松の水泳金メダリスト鈴木くんの生き方など、人間味あふれた記事を番組にされていましたね。特に鈴木さんの回は感動と勇気、心揺さぶられる何かが私の心に残りました。私も頑張ろうと思いました!先日のNHKのドキュメンタリー番組もそうですが、テレビには心動かす何かがなくてはいけないと思います。垂れ流しの均一的なニュースよりもピンポイントで伝えたい事を絞った番組があってもいいのではないでしょうか?政府や権力スポンサーに媚びた均一的な番組はもういらないのではと思います。
あらびき団のようなDIY精神あふれるお笑い番組も大切だと思います。偽善的な正義より心から笑えるお笑いを..。
そうですよね、HHさん(^-^)!

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[45] Re[3]:週末の2つの番組

投稿者
HH
投稿日
04/02 00:27

今日、あらびき団 やってないですね。
どうなってるんでしょう。
終わったんでしょうか。

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[46] Re[4]:週末の2つの番組

投稿者
H.T
投稿日
04/02 00:53

そうですね、私も同じ事考えてました。せっかく遅くまで起きて楽しみにしていたのに..。ああいうDIY的なお笑いの中にチャップリンみたいな人の原石がいるのかもしれません。風船太郎さんの一生懸命さが好きです!安ほのかさんは、個人的には微妙です..。来週はまたやるといいですね。テレビにおけるお笑いの大切さをわかって下さる方がいて安心しました。

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[49] Re:戦争と平和の150年プロジェクトJAPAN

投稿者
H.T
投稿日
04/04 20:36

今夜からNHKで、また興味深い特集が始まりました。プロジェクトJAPANという3年間に渡って現代までの150年間を戦争の歴史と共に検証する番組です。今夜から始まりましたが、明治時代にも戦争に対して反対でいた国際裁判所所長の安達峰一郎という人物など、戦争ではなく対話や国際法による解決を訴えた日本人がいた事を知れたのは、第1回を見ただけですが、私にとってはとても意義のある事でした。今は憲法9条などのことなど詳しく説明されていて、1時間見ただけでも、さすがと思える内容です。戦争そのものが違法という考えまでに至ったのにも関わらず世界恐慌が起こってしまった為、人類は再び戦争を起こしてしまいます。第二次世界大戦後、3年間だけ小学生の教科書に載っていた「あたらしい憲法のはなし」は現代の教科書に復活してほしいとさえ思える内容でした!
この番組では当時の各国の思想、流れ、またいろんな意見も番組内で聴く事が出来て、大変勉強になります。本当に久しぶりにNHKの底力をみた気がします。今後も引き続きみていきたいです。

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[72] Re[2]:戦争と平和の150年プロジェクトJAPAN

投稿者
斎藤
投稿日
04/14 08:49

あらびき団、わたしも大好きです。

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[75] Re[3]:戦争と平和の150年プロジェクトJAPAN

投稿者
H.T
投稿日
04/14 10:54

..あらびき団って最近やってないけど、終わってしまったのでしょうか?それとも、時間帯が変わったのでしょうか?

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[79] そんな事より、

投稿者
あのさ
投稿日
04/14 13:00

吉岡さん、逃げ隠れするのはいい加減にして出てきましょうよ。

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[100] Re:そんな事より、

投稿者
akira
投稿日
04/15 16:02

そのNHKの番組も歴史認識を歪めていると抗議されましたね。
どう思いますか?
せっかく日本自虐思想を刷り込もうと思ったのに残念ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000633-san-soci

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