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四神図が描かれた朝鮮時代の墓を発見 /原州

 四神図が描かれた朝鮮時代の壁画墓が江原道原州で発見された。文化財庁国立中央文化財研究所(ヨン・ウン所長)は15日、江原道原州市文幕邑桐華里の忠正公・盧懐慎(ノ・ヒシン)=1415-56=の墓を移転する過程で石室内に描かれた壁画を発見し、これに対する精密な調査および保存処理に着手したと発表した。

 この墓は、方形封墓の中に横口式石室を二つ連結して配置した構造となっている。石室は花こう岩でできた大型の石板を用いて作られ、壁画はその石室の内側の壁面と天井に描かれていた。墨や赤い顔料などが使われており、四神図や人物図、星座図などが比較的良好な状態で残っていた。 

 人物像は、壁面に直接墨で描いた人物の輪郭や手に持った笏(しゃく)、頭に着けた被り物、顔の彩色などが、1352年に作られた坡州瑞谷里の高麗時代の壁画墓と似た形で表現されている。特異な点は南側の石室の壁面に描かれた白虎の絵で、勇壮な高句麗壁画とは異なり、ややおどけた表情をしている。これは、朝鮮後期に民間で流行した民画に見られる虎の姿を連想させる。

 朝鮮時代の壁画墓が発見されたのは、2000年に見つかった慶尚南道密陽古法里の壁画墓に続き、今回が2例目だ。特に、朝鮮時代の墓としては初めて四神図が発見され、三国時代から流行していた四神図が朝鮮時代まで受け継がれていた事実を証明するものとして注目されている。

写真提供=文化財庁

許允僖(ホ・ユンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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