現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

「コンパクト」と東京評価 IOC委員、反対派と面会も

2009年4月19日22時17分

写真:東京での視察を終え、記者会見するIOCのムータワキル評価委員長(左)=19日午後、東京都港区、樫山晃生撮影東京での視察を終え、記者会見するIOCのムータワキル評価委員長(左)=19日午後、東京都港区、樫山晃生撮影

 国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会は19日、16年五輪招致を目指す東京に対する現地調査を終え、評価委と東京招致委が東京都内のホテルでそれぞれ記者会見した。4日間にわたって聞き取りをした評価委のムータワキル委員長は、競技会場などを半径8キロ内に収めるなどの計画を「非常にコンパクトで素晴らしい」と評価した。

 7日に視察を終えたシカゴ(米)との優劣を問う質問には同委員長は「他都市との比較は出来ない」などと述べるにとどまり、「石原慎太郎都知事のもと(招致への)東京都の強い決意を感じた」と語った。招致委会長の石原都知事は「卓越したビジョンとコンセプトを十分に理解していただいた」と総括。手応えを聞かれ、「最後はIOCがどう評価するか。期待はしているが、読みにくい」。

 評価委は19日午前、五輪招致に反対する複数の市民団体と面会した。団体側によると、評価委員4人と約20分会い「都民は五輪より医療福祉に金を使ってほしいと願っている」などと伝えたという。

 評価委は20日に日本を出発。今後、リオデジャネイロ(ブラジル)とマドリード(スペイン)を視察する。視察を基にした4都市の評価リポートは9月に公表され、10月2日に開催地が決まる。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内