大野市消防本部は「大野大火記念日」の8日、消防総合訓練を六間通りで行った。福井県大野市内では4月に入り、住宅と材木店で相次いで火災が発生。消防職員や消防団員ら440人余りが放水、行進を繰り広げ、市民の防火意識を高めた。
「大野大火」は1888(明治21)年4月8日、銭湯から出火し、約1500戸を焼いた。消防はこの日を記念日とし、毎年訓練している。
ラッパ隊の合図で訓練開始。通りにずらりと並んだ団員の一斉放水に続き、県防災ヘリがビル屋上から負傷者を想定した人を救助した。また昨年の全国操法大会に出場した第2分団などが、小型ポンプなどの操法を披露。水が的に当たると、見物に詰めかけた市民から拍手が送られた。最後に団員と緊急車両40台が通りを行進し、防火を呼び掛けた。
同本部はこの日、永年勤続功労者ら29人を表彰した。