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テレビはもう死んでいる?(その1)

2009年04月19日01時52分 / 提供:ニュースブロガー

ニュースブロガー

なんでも評点



■ 民放のビジネスモデルは風前の灯火らしい

先日、弁護士の先生に世話になったのだが、面談室に先生の著書が置かれていた。今年の3月に刊行されたばかりだという。「メディアで紹介されましたか?」と訊いてみると、ご自分が出演しておられる大阪ローカルのラジオ番組ではガンガンPRしているが、テレビではまだ一度も紹介してもらえていないとのこと。

そこで思わず、こんなふうに言葉を発してしまう自分がいた。「テレビで取り上げてもらえたら、一気に売れて、一気に増刷になりますよ」

著書の帯には、ある女性お笑い芸人の写真が大きく刷られている。推薦の言葉もある。「ウチは一円も損したくない。払いすぎたお金が戻ってくる」と。

事務所を後にして、ふと気がついた。テレビ番組は先生のこの本を紹介したがらないだろう、と。ただでさえCMの出稿が減っている中、大事なスポンサーを失いたくないだろうから。具体的に言えば、サラ金業者である。この本では、サラ金業者に過去に払いすぎたお金を取り戻す話も大きく取り上げられているのだ。

そもそも“過払い金”の請求方法などを詳しく取り上げた民放のテレビ番組がいまだかつてあっただろうか? そんなことをしたら、請求対象となる一部のスポンサー企業が黙っていないだろう。

ともあれ、もともとテレビなんかに期待していなかった私が、いざ自著が出ると、テレビ番組で取り上げられることを切に願うようになった。

『世界のありえな〜い100選』の前にも出版企画が持ち上がったことがあり、そのときは編集者がコネを活かして「アンビリバボー」とタイアップしてもらうという青写真を描いていた。そんなこと絶対無理だろうと思っていた私がその理由をいろいろ説明しても、聞き入れてもらえなかった。結局、「アンビリバボー」から門前払いに近い扱いを喰らったらしく、編集者は一気にやる気をなくした。

いやその当時の私は、それでも出版は可能ではないかと思っていたから、いろいろ案を練ってあちら側に提案したが、だんだん反応が鈍くなってくる。いつの間にか、こちらから連絡を取ろうとしても、完全にシカトされるようになった。

本を出す側(著者ならびに版元)から言えば、テレビで紹介してもらえるかどうかで雲泥の差がある。テレビの側も実はその差をよく知っているのではないかと思う。とりわけ広告収入が激減している今、テレビ局は自ら主導権を握って書籍やDVDを売ろうとしている。

テレビは視聴者をあまりレスペクトしていないという話がある。知的レベルがあまり高くない“一般大衆”を想定して番組作りをしているのだ、と。一般大衆がCMに乗せられて商品を買ってくれたり、金を借りてくれたり、遊興施設に入り浸ってくれればいいだけのこと(もちろん、民放の場合の話だが)。

しかし、そのビジネスモデルも風前の灯火のようだ。なのに未だにテレビ会社正社員が高給をもらって悠々と暮らしている。しかも番組作りは、彼らの半分以下の給料しかもらえない制作会社の社員たちに任せっきりだという。昨年夏だったか、小倉智昭氏司会の特番を制作している制作会社から「とんでもない100選(ママ)」に収録されている話を取り上げたいと連絡があり、いろいろとやりとりしたことがあるが、担当ディレクタは連日のように職場に泊まり込んでいるらしく、疲労困憊しているのがありありと感じ取られた。

そのときも、テレビで紹介してもらえるなら・・・と協力を惜しまない構えになってしまったわけだが、結局、番組の最後のクレジット(エンドロール)に書籍名が出ただけだった。一瞬にして流れてしまうわけで、なんの効果も期待できなかった。しかも、その特番の放映時間は、ゴールデンタイムのはずだったのに夕方4時頃に変更されていた。

■ スポンサーより怖い存在がいるらしい

民放業界にとって、視聴者は決してお客様なんかではないのだろう。お客様はスポンサーを置いてほかにない。(かといって、受信料徴収システムに依拠しているNHKの肩を持つつもりなんか絶対にないのだが)。

ところが、民放にはスポンサーより怖い存在があるらしい。何の説明もなく、すべてのレギュラー番組から降板させられたお笑いタレントの北野誠氏の一件を見ていると、そのことを痛感させられる。

北野氏がすべてのレギュラー番組(テレビとラジオの両方)から降板させられた話が伝えられた当初は、所属先の松竹芸能が単に「特定の芸能関係者を中傷する発言があったため」としか発表しなかった。こういう場合、普通なら相手から名誉毀損で訴えられたりしてから話が進展するものである。ところが、すべて水面下で話がついてしまってからの発表である。つまり、視聴者を完全に無視したやり方だ。

中傷された相手がいったい誰であるかについては、松竹芸能も放送局側も明らかにしていない(説明責任を完全に放棄したかたちである)。このニュースが伝え始められたころは、その情報の薄さから、かのペッパーランチ事件を思い出してしまったほどだ。しかし、だんだん輪郭が浮かび上がってきた。

現時点では、相手が誰であるかをブログでずばりと指摘している有名人もいるし、一部週刊誌でもその人物の名が挙げられている。

真偽のほどは定かではないので、このブログではその人物の名前に具体的に言及せずにおく。しかし、仮に真実であるとするなら、今の民放業界は、視聴者をお客様と思っていないのはもちろんのこと、スポンサー様よりもっと怖い相手がいるということになる。しかも、その相手とは、人気タレントや俳優を番組に送り出す大手芸能事務所である。

他の業界に当てはめて考えるなら、人材を派遣する側の会社が派遣先に対して、これほどまでに支配力を持つことは考えられない。私の本業の方でも、翻訳/通訳エージェンシーは、ひいひい言いながら客の無理な要求に応えようとしている。

もちろん、テレビ業界でも、あくまで大手の芸能事務所が幅を利かしているだけであり、弱小事務所はいろいろと苦労しているらしいが(上の話が本当なら、松竹も大手に組み伏せられたかたちなので、まさしく苦労している側だろう)、たかだか芸能プロダクションが“権力”を行使できるほどにまで至ったのは実に不思議なことである(まあ、昔から“興業”には、ある種の組織の介在がつきものだったわけではあるが)。

(続く)


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