2009年4月19日 12時26分更新
一般の人から選ばれた「裁判員」が裁判官とともに被告を裁く裁判員制度をめぐり、岡山地方裁判所には裁判員候補者から辞退する方法などに関する問い合わせが多く寄せられていることがわかりました。
裁判員制度は、殺人などの重大な罪の刑事事件の裁判に一般から選ばれた裁判員が参加して裁判官とともに被告を裁く制度ですが、重い病気やけがをしている場合などには辞退することも可能です。
岡山県内ではすでに3440人が裁判員の候補者として選ばれていて去年11月に候補者本人に向けて通知が発送されました。
岡山地方裁判所によりますと、通知を受け取った裁判員の候補者から裁判所の相談窓口に100件あまりの問い合わせが寄せられているということです。
このうち、最も多かったのは、裁判員の辞退をめぐるもので、どういう状況であれば辞退ができるのかなどを問い合わせるものだったということです。
このほかにも、ひとつの裁判で何日拘束されるのかと言った質問や裁判員に支払われる日当などに関する問い合わせが寄せられたということです。
裁判所では、5月の制度開始へ向けてDVDを制作したり、説明会に職員を派遣するなどして一般の人への理解も促していきたいとしています。