2009年4月19日(日)「しんぶん赤旗」
“機関紙を超えた進歩的独立メディア”
韓国誌が「赤旗」紹介
奥原編集局長インタビュー掲載
(写真)『ハンギョレ21』に掲載された奥原紀晴赤旗編集局長インタビュー |
韓国のハンギョレ新聞社発行の時事週刊誌『ハンギョレ21』(四月六日号)が、創刊十五周年企画特集のなかで、「しんぶん赤旗」の奥原紀晴編集局長のインタビューを掲載しました。
特集は「世界の進歩メディアを行く」と題し、「赤旗」のほか、フランスの『ルモンド・ディプロマティーク』、英国の『ニュー・レフト・レビュー』、米国の『Zマガジン』などの編集長インタビューで構成されています。
「赤旗」について「発行部数や取材、報道の範囲をみれば、『機関紙』を超えた進歩的独立メディア」と紹介。奥原氏への質問は、「赤旗」の規模から日本社会での役割、世界でのマルクスへの注目、インターネット時代への対応など、多岐にわたりました。
奥原氏は世界の経済危機のなかで、日本が「雇用条件」の破壊などで特別に深刻な状態にあると述べ、「『社会的な連帯で反撃しよう』が『赤旗』のスローガン」と強調。非正規労働者の大量解雇などで日本共産党が「駆け込み寺」になっていることや、資本主義の将来への疑問が強まっていることを指摘しました。
「進歩メディア」の役割については、「いま私たちの社会で何が問題なのかを明らかにし、こうすれば変えることができるということを知らせること」だと答えました。
奥原氏は、日本共産党の収入の多くが機関紙の購読料だと述べ、財政上の重要さも紹介。インターネット時代については、「ふだん『赤旗』を見る機会のない人々がネットで『赤旗』を知り、読者になることもある。ネットとの相乗効果を発展させることを考えている」と語りました。
最後に奥原氏は、「『赤旗』は創刊当時から日本の軍国主義や朝鮮の植民地支配に反対した伝統を持つ新聞だ。平和的な地域共同体をつくっていくことにも関心を持っている」と述べ、アジアの平和を重視していることを強調しました。