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観客総立ち!真央、自身初の200点超え

 浅田真央の完ぺきな演技に観客も拍手!=代々木第一体育館
 浅田真央の完ぺきな演技に観客も拍手!=代々木第一体育館

 「世界フィギュアスケート国別対抗戦最終日」(18日、代々木第一体育館)

 バンクーバー五輪につながる、自身初の200点突破だ。女子フリーで浅田真央(18)=中京大=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ、126・03点をマークし、ショートプログラム(SP)との合計で201・87点を記録。2位以下に20点近くの差をつける圧勝で、キム・ヨナ(18)=韓国=が世界選手権(3月、米ロサンゼルス)で出した207・71の世界最高に次ぐ歴代2位の高得点を記録した。安藤美姫(21)=トヨタ自動車=は試合直前の練習中に右肩を痛めた影響で5位。総合優勝は米国で、日本は3位に終わった。

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 両こぶしを振り下ろして、ガッツポーズをした。総立ちの観客からの終わらない拍手に、小刻みに跳びはねながら手を振った。「すごく達成感があった」と振り返る会心のフリーは126・03点。SPとの合計で201・87点とし、目標の大台を初めて突破した。

 「いいプログラムで終われた。それができて200点超え。うれしい」。今季を締めくくる大会で、有終の200点超えに喜びをかみしめた。

 2つのトリプルアクセルにトライしたが、2本目は「回転不足」と判定された。「SPでもアクセルを入れて大きな自信になった。フリーでも1つは認定されなかったけど、2回とも失敗することなく跳べた。次のシーズンに生きる」。今大会で挑んだ3本のトリプルアクセルが、本番への手応えとなった。

 世界女王のキム・ヨナを意識した戦いだった。世界選手権では、207・71の世界最高得点を記録したライバルに対して、連覇どころか4位に惨敗。その時につけられた19・62点差を、逆転への射程圏内といえる5・84点差に迫ったことが収穫だ。

 「回転不足」とされた2つのジャンプに成功すれば加点も可能。来季は、ルール改正でジャンプの回転不足の減点が緩和される。浅田は「ベストはしっかり回転すること」と言うが、難易度の高いジャンプに挑戦するだけに有利に働く。

 浮き沈みの激しかった試練のシーズンを終えた。「タチアナ(タラソワ)先生がプログラムを考えてくださっている。これからモスクワに行ってやります」。五輪シーズンへ、浅田が勝負の年を迎える。






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