ひょうきん！？キマジメで硬派な草野満代に何が起きている

　９７年にＮＨＫから鳴り物入りでＴＢＳに“移籍”した草野満代（４２）がひょうきんにイメチェンしている。

　草野は０６年９月に唯一のレギュラーだった「ＮＥＷＳ２３」（ＴＢＳ）を降板。以後は講演活動が中心でテレビからほとんど姿を消していたが、このところ顔を見かける機会が増えている。それも、バラエティーでの活躍が目立つのだ。

　昨秋から、「行列のできる法律相談所」（日本テレビ）、「Ｑさま！！」「大改造！！劇的ビフォーアフター」（ともにテレビ朝日）といった番組に登場。現在は、「人生が変わる１分間の深イイ話」（日テレ）に準レギュラー級で出演している。しかも、恋愛ネタを披露したり、島田紳助からいまだに独身を続けていることをイジられる“負け犬キャラ”を受け入れている。かつてはキマジメなキャスターとして活躍しただけに、まさにイメージ一新だ。

　制作費の大幅カットが断行されている民放では、ギャラが高い大物キャスターのリストラが進んでいる。女性では三雲孝江などだが、草野が「２３」に出演し続けていたらパージの対象だったはず。なにしろ、「２３」キャスター時代の草野は年収１億５０００万円といわれていた。

　しかし、先に降板して路線変更したことで、結果的に“再ブレーク”というわけだ。何が幸いするかわからない好例といえる。

（日刊ゲンダイ2009年4月16日掲載）