・コピーライターの世界には、
昔から「キャッチフレーズを100本書け」
というような練習法が、あるらしいのです。
あるらしいのですと言うのは、
じぶんにとって、あくまでも他人事だったからです。
ぼくも、そうしないといけないかなぁと
若いころには、思ったこともありました。
そしてはじめてみて、すぐにやめました。
キャッチフレーズを100本も書くというのは、
順列組み合わせみたいなものを機械的に記して、
数をそろえるということになりがちです。
これ、ある意味では頭を使わないということです。
数だけは揃いますし、やっていて楽しくないですから、
いかにも努力して達成したという気持になります。
が、新しい発想やら、
他にはないアイディアを生み出すには、
こういう方法はよくないと思うのです。
ぼくは、よくないと思います。
本気で考えるということと、
とにかく数を出すということは、あきらかに逆です。
いわば、アイディアの粗製乱造になります
(こころに思ってなくても、ことばは書けるんでね)。
キャッチフレーズを100本書く時間があるなら、
なにも書かないで、とにかく「それ」について、
いつまでも考えることをやめない。
そして、できるなら、その考えを順番に書きとめておく。
そっちのほうが、ずっといい練習になると思います。
いつか、ひとつでも自信のある表現が生まれたら、
そのキャッチフレーズが、ほんとにいいのかどうかを、
毎日毎日、忘れるくらいまで憶えていて、また考える。
いわば、「試し算」をするんです。
「発想の1000本ノック」みたいなことは、
考えずに書けるようになるにはいい練習かもしれない。
でも、考えたり思ったりと関係ないことばは、
ほんとうのことばじゃないわけですから、
書けないままのほうが、よっぽどいいわけです。
日曜にコピーライティング教室をやっちまった‥‥。
今日も、「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
昔から「キャッチフレーズを100本書け」
というような練習法が、あるらしいのです。
あるらしいのですと言うのは、
じぶんにとって、あくまでも他人事だったからです。
ぼくも、そうしないといけないかなぁと
若いころには、思ったこともありました。
そしてはじめてみて、すぐにやめました。
キャッチフレーズを100本も書くというのは、
順列組み合わせみたいなものを機械的に記して、
数をそろえるということになりがちです。
これ、ある意味では頭を使わないということです。
数だけは揃いますし、やっていて楽しくないですから、
いかにも努力して達成したという気持になります。
が、新しい発想やら、
他にはないアイディアを生み出すには、
こういう方法はよくないと思うのです。
ぼくは、よくないと思います。
本気で考えるということと、
とにかく数を出すということは、あきらかに逆です。
いわば、アイディアの粗製乱造になります
(こころに思ってなくても、ことばは書けるんでね)。
キャッチフレーズを100本書く時間があるなら、
なにも書かないで、とにかく「それ」について、
いつまでも考えることをやめない。
そして、できるなら、その考えを順番に書きとめておく。
そっちのほうが、ずっといい練習になると思います。
いつか、ひとつでも自信のある表現が生まれたら、
そのキャッチフレーズが、ほんとにいいのかどうかを、
毎日毎日、忘れるくらいまで憶えていて、また考える。
いわば、「試し算」をするんです。
「発想の1000本ノック」みたいなことは、
考えずに書けるようになるにはいい練習かもしれない。
でも、考えたり思ったりと関係ないことばは、
ほんとうのことばじゃないわけですから、
書けないままのほうが、よっぽどいいわけです。
日曜にコピーライティング教室をやっちまった‥‥。
今日も、「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。