インタビューに答える森喜朗元首相=21日午後5時22分、東京・永田町、林正樹撮影
――第3局志向なら、自民党を離党すべきですか。
「今の時点では思わないが、党分裂の引き金ということになるといけないから、これまで注意してきた。うちの派閥を離れていった人をみると、皆いつの間にか収まりがつかなくなって、元に戻れなくなる」
――説得しないのですか。
「そんなつもりは全くない。なだめてあやしてなんてことはしたくない」
――次の衆院解散・総選挙は、いつごろでしょうか。
「予算成立までは乗り切れると思う。節目は予算だ。僕は任期いっぱい(9月まで)やれれば良いと思っているが、待ちきれない状況だと皆が思うなら、イチかバチか。麻生さんも自民党最後の総裁になるかもしれないが、それはそれでいいじゃない。野に下り、今度は攻めに入ると」
――麻生首相で総選挙を戦うべきだと思いますか。
「麻生さんで、責任政党として戦うべきだ。地方県連も皆で一緒に推したんだから」
――総選挙の前に、総裁選をやるべきでしょうか。
「そうしたら、『麻生、降りろ』ということになっちゃう。求心力を高めるなら、思い切って内閣改造をすべきだ。なるほどという力強いパワー。皆が納得し党員も喜ぶ内閣を造ったら良い」