2009年3月25日 13時24分 更新:3月25日 13時26分
千葉県市川市で07年3月に殺害された英国人の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の父親、ビルさん(56)一家4人が25日、「殺人事件被害者遺族の会(宙<そら>の会)」(東京都千代田区)を訪れ、殺人事件の時効の撤廃や停止などの活動に協力することを約束した。
ビルさんらは、死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者(30)の行方が分からないまま、事件から丸2年となることから、情報提供を呼びかけるため来日。この日、世田谷一家殺害事件(00年12月)の遺族の宮沢良行会長や上智大生殺害事件(96年9月)で娘を失った小林賢二代表幹事らと面会した。小林代表幹事が「共に活動できることを大変うれしく思っている」と語りかけた。
ビルさんは「こんな状況で結ばれたきずなではあるが、大切にしていきたい」、母親のジュリアさん(52)は「娘の事件のような殺人に、英国では時効はない。市橋容疑者が将来、時効で自由になるのは許されない」と話した。【宮川裕章】