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【政治】年齢撤廃条件に脳死判定厳格化 自民、臓器移植法改正検討2009年4月18日 09時07分 議員立法で国会に提出され、継続審議になっている3つの臓器移植法改正案をめぐり、自民党が15歳未満の臓器移植を可能にするため、現行法で15歳以上と規定する臓器提供の年齢制限を撤廃する代わりに、脳死判定基準を厳格化する修正案を検討していることが17日、分かった。 修正案は、年齢制限を撤廃するA案(自民、公明両党の議員が提出)を基本にしつつ、民主、社民両党の議員が提出者で、脳死判定基準を厳格化するC案を取り込んだ。今後、超党派で改正案の一本化を模索する。 脳死判定基準は、C案に沿って、脳血流が途絶えていることを確認する検査を追加するなど、現行法より厳格化する。 臓器提供者となる本人の意思が不明の場合、家族の同意に加え、病院の倫理委員会など第3者の判断を必要事項とし、脳死に至るまで提供者への治療が十分に行われたかどうか、客観的にチェックする仕組みも明記する。 ただ、子供への臓器移植を解禁したいA案支持の議員や移植を待つ患者団体の中には、脳死の基準を厳しくするC案を取り込めば、臓器提供自体が難しくなるとの反対論もあり、調整が難航する可能性もある。 <解説>「15歳未満」実現へ譲歩 自民党内で検討されている臓器移植法改正案に関する修正案は、15歳未満の子供への臓器移植へ道を開くため、脳死者からの臓器提供の基準緩和に反対する民主、社民両党議員の提出した法案内容を取り込んだのが特徴だ。 国会提出済みの3つの改正案は、臓器提供の年齢制限を撤廃するA案と、年齢制限を12歳以上に引き下げるB案に対し、C案は逆に、当面は15歳未満の臓器提供を禁じたまま、脳死判定を厳格化する内容だ。 しかし、C案の提出議員にとっても、世界保健機関(WHO)が5月に海外での渡航移植の規制を強化する見通しとなったのは無視できない事実。日本の子供の臓器移植が完全に閉ざされることになりかねないからだ。 そこで自民党は脳死基準厳格化の部分を譲歩すれば、C案支持の議員も日本での子供の臓器移植解禁に理解を示すのではないかと考えた。対極にあるA、C案の要素を取り込んだ修正案なら国会や世論の幅広い合意を得られるとの計算も働いた。 ただ、自民党が検討する修正案は年齢制限撤廃だけでなく、提供者本人の生前の意思表示が必要な現行法を大幅に緩和する内容も含む。これに対する反対論も根強く、論点はまだ山積みといえる。 (中日新聞・東京新聞)
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