福島・双葉病院統合 8町村、県に受け入れ伝える福島県立病院改革プランの一環として県立大野病院(大熊町)を民間に移譲、双葉厚生病院(双葉町)と経営統合する計画案について、双葉郡の8町村は17日、富岡町の双葉地方会館で県と意見交換し、医療体制の充実などを条件に統合を受け入れる方針を示した。意見交換には、松本友作副知事と8町村の首長らが出席した。町村側は救急医療体制の早急な整備などを要請。県は「責任を持って医療体制の整備に取り組む。現状を基本に適正規模での病院運営を検討していく」と回答した。 県病院局によると、4月時点での両病院の病床数は大野が120床、双葉厚生が150床で、医師数はそれぞれ8人と10人。統合に向けて県は中核医療機関としての機能強化を念頭に、病床数の維持や医師増員について検討し、2年間で結論を出したい考え。5月にも策定委員会を設置する見通しだ。 双葉地方町村会会長の遠藤雄幸川内村長は「ようやく議論の出発点に立てた。今後は地元の要望を吸い上げる検討委をつくりたい」と話した。 病院統合については、双葉厚生の地元の双葉町が医療体制の後退などを理由に反対を表明していた。
2009年04月18日土曜日
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