年収4万5000円。そして、将来のためにがっちり預金−。堅実な金銭感覚をもった今どきの小学生の傾向が18日、日本珠算教育連盟のアンケート調査で明らかになった。「100年に一度」といわれる厳しい不況は、大人だけでなく、子供たちにも強く影響しているようだ。
同連盟が今年2月、首都圏の小学4〜6年生300人を対象に、金銭の管理などについて調査した。
定期的に小遣いをもらっている小学生は56・3%と半数を超えた。小遣いの額は「1000〜1100円未満」が26・0%で最も多く、平均は913円だった。10・1%は、2000円以上と回答した。
小遣い以外にお金をもらうのは「お年玉」や誕生日で、こうした“臨時収入”は計約3万円だった。毎月の小遣いなどを加えた小学生の“年収”は約4万5000円にのぼった。
小遣いの使途で最も多いのは、菓子やファストフードの購入で55・7%。ただ、まとまったお金になると、約6割の小学生が「預金する」と回答。85・7%の小学生が預金をしており、うち約60%が、理由を「将来のため」と答えた。
「十分なお金があれば、何をしたいか」との問い(複数回答)で最も多かった回答は、「旅行」(67人)だった。そして「ゲーム機」(55人)、「家」(44人)と続いた。
同連盟では「意外にも堅実な小学生の姿がみえた。学校では金銭管理を教えることが少ないので、家庭での教育が浸透しているのだろう」と話している。
【関連記事】
・
小学2年の7割超にお小遣い 気になる金額は…
・
「ギャンブルしたくて…」 他人の口座買った少年家裁送致
・
地元も「まじでな?」 沖縄で小中学生が酒盛り
・
「小遣いが欲しかった」 賽銭ドロ未遂の男を逮捕
・
【衝撃事件の核心】英「13歳の父」騒動に“仰天続報” 「オレこそパパ」と2人が名乗り出て…