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三大珍味トリュフ国内自生15種 東大研究所 遺伝子解析で確認

4月18日15時30分配信 産経新聞


 世界三大珍味のひとつとされ、高級食材として珍重されるトリュフの仲間(セイヨウショウロ属)が、国内に少なくとも15種自生していることを、東京大アジア生物資源環境研究センター(東京都西東京市)などが、初の遺伝子解析による分類で突き止めた。

 国内では従来、数種類が報告されていたが、これを大きく上回り、ほとんどが新種とみられるという。ただ、これらが食用に適するかは詳しく調べておらず不明という。

 同センターの奈良一秀助教(菌根菌学)と博士研究員の木下晃彦さんらは、北海道、神奈川、大分など14道県の林で採取したセイヨウショウロ属の子実体(キノコ)162個についてDNAの塩基配列を調べた。その結果、高級フランス料理に欠かせない黒トリュフの安価な代用品として流通している中国産トリュフと近縁の3種、欧州でしか発見例のない“祖先型”に近い2種、白くて小さい7種のほか、既知のトリュフとは遺伝的にかけ離れた2種など計15種が確認された。

 奈良さんによると、欧州では1万年以上前の氷河期に樹木が失われてトリュフが激減。黒トリュフの仲間はアジアの方が遺伝的に多様で歴史が古いと考えられており、今回の発見はこれを裏付けているという。

 奈良さんは「条件に合ったマツやコナラなどの林があれば、日本ではどの地域でもトリュフが見つかる可能性がある」と話している。

                   ◇

【用語解説】トリュフ

 マツ科やブナ科などの樹木の根に共生するキノコ。北半球の温帯に自生する。欧州では古くから、独特の強い芳香を放つ黒トリュフ、白トリュフが食材として珍重されてきた。その祖先は、2億7000万〜1億4000万年前ごろ誕生したといわれる。これまでに全世界で86種が確認され、このうち35種が欧州に分布するとされるが、欧州以外での研究は進んでおらず、はっきりしたことは分かっていない。

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最終更新:4月18日16時33分

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