●夏も気になる手荒れ。手の洗い方にもその一因が?
「主婦湿疹」というと、女性に起こる頑固な手荒れの総称。
医学的には、季節性の「乾燥性湿疹」と、洗剤などによって起こる「接触性皮膚炎」
が複合的に起きていることが多いようです。
特に指先や手の甲などが乾燥しやすい人の場合、
洗面所などでの手の洗い方も、荒れの一つの原因かもしれません。
皮膚科専門医の野村有子先生(野村皮膚科医院)が行なった実験では
洗い方によって10分後の手の乾燥には、かなりの差が出ています。
<手洗いして10分後の肌の水分量※タオルドライ直後の水分量を100%として>
・ぬるま湯のみで洗う 90%
・ぬるま湯+液体ソープA 78%
・ぬるま湯+液体ソープB 70%
・ぬるま湯+泡で出るソープ 66%
・ぬるま湯+固形石けん 80%
また、タオルドライでなく、デパートのトイレなどにある熱風乾燥のハンドドライヤーを使うと
さらに乾燥することがわかっています。
手荒れしやすい、乾燥が気になる人は石けんの選び方や水分の拭き取り方も
気をつけてみましょう。
手を洗ったすぐ後に、自分の肌にあったハンドクリームをつけて保湿するのも大切です。
子連れレジャーが増える季節ですが、お子さんの手も「清潔」だけでなく「保湿」にも気を配ってあげましょう。
乾燥して荒れた手には、雑菌が増えやすくなります。