●婦人科が女性のホームドクターになる時代?
これまで女性にとって婦人科は、どちらかというと「異変が起きたときに”意を決して”行く場所」という認識があったかもしれません。
しかし実際には、女性は年齢とともに、誰にでも女性ならではの変化が訪れます。
その変化が心身の不調や悩みの原因になることもあります。
ですから本来は、女性はみんなかかりつけの婦人科医をもっておくとよいのかもしれません。
思春期の頃から、自分をよく知っておいてくれるドクターがいれば、就職や結婚など環境変化で起こってくる月経不順、不妊の問題、妊娠初期のちょっとしたトラブル、産後の問題、貧血、そして更年期症状も相談しやすいものです。
医療現場から見ても、若い頃から見ていれば診断がつきやすく、効率的な診療を行ないやすいのではないでしょうか。
一人のドクターでは難しいかもしれませんが、せめてその婦人科クリニックにいけばカルテがあるという状況になればいざという時の、強い味方になってくれるでしょう。
●女性では40〜50代が寝酒に走りやすい?
「日本人の不眠とうつ」日大医学部の調査データより
更年期の精神的不調の中でも、「眠れない」は「うつ気分」「イライラ」と同じように訴えの多い症状。こうした「不眠」とお酒、睡眠薬について、日本大学医学部の兼板佳孝氏らが行った調査があります。
中でも、「不眠とお酒・睡眠薬」の調査をこれによれば、寝酒を行っている人の割合そのものは女性は男性よりもぐっと低く、どちらかというと眠れない時
・男性は寝酒
・女性は睡眠薬
を使用するという傾向があるようです。
週1回以上の寝酒、睡眠薬使用者の割合(%)
寝酒 睡眠薬 寝酒+睡眠薬
男性 48.3 4.3 1.5
女性 18.3 5.9 0.8
ただし、この調査では女性の中でもっとも寝酒を行っているのは40-44才、45−49才台という結果も出ています。
女性のこの年代は、仕事に家事に、親の世代の介護などの問題も起こって、実際に睡眠時間が不足しがちです。
そして50代にさしかかると、眠れない、夜中に目が覚める。などの睡眠問題が実際に多く起こってくるようになります。
お酒に頼らず、睡眠の問題にうまく対応して上手に眠るコツを早い時期からつかんでおきましょう。