Print this Post Article Lists Back

ロボット産業育成、韓国政府の戦略とは(下)

◆ロボット産業の成長に向けたインフラを構築すべき

 今後5年以内にロボット分野で世界3位に飛躍するには、半導体やCDMA(米国式デジタル)移動通信を育成したときと同じように、政府と民間が有機的な強力関係を構築し、ロボット分野に集中的な投資を行わなければならないとされている。とりわけ企業が開発した新製品に対する消費者の反応をチェックし、完成度を高めることができるように、政府次元でさまざまな試験団地を造成することが必要だという。ロボスターのキム・ジョンホ代表は「高齢者のための機能性ロボットを考えてみると、実際の需要者である高齢者には経済的な余裕がないため、購入することができないケースが多いだろう。需要がある程度生み出されるまで、政府には財政的な支援を行ってほしい」と語る。

 核心技術の確保もカギだ。とりわけロボットが人間の言葉や顔の表情を感知する認知技術(ヒューマン・ロボット・インターフェース、HRI)分野での源泉技術の確保が重要ということだ。HRIはコンピューターの中央演算処理装置(CPU)の設計技術に匹敵するほどの革新的なソフトウェア技術だ。

 韓国科学技術研究院(KIST)の劉凡材(ユ・ボムジェ)博士は「脳科学や認知科学などに関連したロボット分野は、現段階では世界的にみても初歩的な段階だ」「ロボットを動かすソフトウェア技術である電算、制御、無線通信など、情報通信技術においては韓国が強みを持っているので、これらの分野に力を集中すれば勝算はある」と述べた。

チョ・ホジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る