『週刊新潮』編集部、質問状への回答を拒絶
4月14日の『週刊新潮』編集部の佐貫氏との電話において、『週刊新潮』編集部は、3月27日に送った私に関する記事についての質問状に対して、答える必要がない、答えないとの見解を明らかにした。答えない理由を聞くと、これまでも送られる質問状に全て答えているわけではなく、私の質問状も、答えるに値しないと判断したからだという(より正確に言えば、私の記事を書いた、佐藤優と昵懇らしい記者が質問状を受け取り、答えるに値しない、答えなくてよいと早川清編集長に報告し、早川編集長も承認したとのこと)。

記事で主要に取り上げ、しかも虚偽の記述(部分的には、「首都圏労働組合特設ブログ」の「『週刊新潮』の記事について」参照)を行った対象である人物(すなわち私)からの質問に対して、一切答えないとし、答えるに値しないと返答するという『週刊新潮』編集部の姿勢に、驚くとともに、改めて強い怒りを覚えざるを得ない。この雑誌は、書かれた側の反論(私はこの質問状の中で、記事中での虚偽の記述をいくつか挙げ、それが虚偽である理由を指摘している)する権利を完全に無視した上で、書いたもん勝ちだと言わんばかりに居直っているわけである。

この姿勢は、最近注目を集めている、『週刊新潮』の「赤報隊」の手記掲載の件にも相通じるものがある。『週刊新潮』も、掲載前にいくらなんでも証言の怪しさは認識していただろうが、この雑誌は、報道機関としての最低限の倫理すら持ち合わせておらず、まさに書いたもん勝ちだとして、あの手記を掲載したのだろう。

なお、手記についての連載記事の中で、手記の信憑性は高いという旨の佐藤優のコメントが載っている。佐藤のコメント自体がお笑い草だが、ひょっとすると、「赤報隊」の手記の担当記者(デスク)は、私の記事を書いた、佐藤氏と大変親しく、毎日のようにやりとりしているらしい記者と同一人物かもしれない。だとすれば、「書いたもん勝ち」という姿勢が共通するのも当然だと言える。

by kollwitz2000 | 2009-04-16 00:00 | 佐藤優・<佐藤優現象>
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