この5年間、日曜朝の「経済羅針盤」をご覧いただき、本当にありがとうございました。
会社の社長はどんなことを考えているのだろう。経営者の「生の声」をお届けしたいと、241回の放送を重ねてきました。
あの会社の社長は、こんな方で、こんな語り口で、こんな理念を話すのか、という肉声が皆さんに伝わっていれば幸いです。
こうしてホームページの語録を振り返ってみると、まさに貴重な「言葉の宝石箱」という感じがします。出演していただいた時の「時代性」を、生き生きと映し出した言葉もあれば、時を超え、ある種の「普遍性」を持って、私たちに問いかけてくる言葉もあります。改めてこうした機会に恵まれた幸運をかみしめています。
番組にご登場いただいたトップの皆さん、取材に協力して下さった企業の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
「経済羅針盤」が、コンパスの先に追い続けたもの、われわれはどこに向かうべきなのかという宿題は、2009年4月からは、新番組「経済ワイド ビジョンe」にバトンタッチします。引き続きよろしくお願いします。
「経済羅針盤」キャスター 関口博之
「経済羅針盤」を担当した2年半は本当にあっという間で、人生“初”の体験をたくさんさせて頂きました。日本や世界の企業のトップにお会いするのはもちろん初めてですし、経営者の生の声を聞けたことは大きな財産になりました。取材で企業の商品開発の最先端を初めて見せて頂いたり、携わる現場の方々に貴重なお話しを伺えたり・・・。今まで何気なく使っていた商品を改めて見てみると、開発している人たちの顔が浮かぶようになりました。経済は“人の心が動かしている”と言いますが、番組を通じてより強く実感しました。
経済の話とは少し離れますが、番組でラジコン型ヘリコプターを飛ばしたり、音痴な私が楽器を演奏しながら歌ったり・・・。生放送でこんなことするの?という“初”体験を多く経験させてもらった番組に心から感謝しています。
そして、そのハラハラドキドキにお付き合い頂いた視聴者の皆様、本当に有難うございました。私は4月から土曜日の朝、8時半からの番組「NHK週刊ニュース」を担当しますので、これからもどうぞ宜しくお願いします。
古野晶子