2009年4月17日 19時14分更新
汚染米の不正転売事件で摘発された三笠フーズとの取り引きを通じて裏金をねん出していたことが判った熊本県城南町の酒造会社、美少年酒造は、汚染米事件などの影響で業績の回復が困難になったことなどから、熊本地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
美少年酒造の代理人の弁護士などによりますと、美少年酒造は日本酒の人気低迷などで長年にわたって販売不振が続いていたうえに、汚染米事件などが影響し業績の回復が困難になったことなどから、16日、民事再生法の適用を熊本地方裁判所に申請したということです。負債総額はおよそ19億円にのぼるということです。
美少年酒造は去年9月に発覚した汚染米の不正転売事件で、製品の日本酒に汚染米が含まれていたことがわかり、商品の自主回収や風評被害による売り上げの減少に見舞われました。その後、先月には汚染米の不正転売事件で摘発された三笠フーズとの取り引きを通じて裏金をねん出していたことが発覚し商品の返品が相次でいました。