Numeri 2003-10月 10/31 ビジュアル系バンド 10/29 出会い系サイトと対決する 10/28 エロビデオについて本気出して考えてみた 10/27 僕たちの失敗 10/25 日本シリーズ 10/24 モーニング娘。 10/23 めぐりあい 10/22 Numeri2周年 10/21 Fly High 10/20 テクノロジーの功罪 10/16 Numeriオフスペシャル 10/15 転職天職 10/14 眠りの果てに 10/13 疲れきってるので短めに 10/11 バス牛 10/10 山岡サイト 10/9 普段やらないこと 10/7 これが私の生きる道 10/6 MIYAZAKI 2 10/5-4 メール 10/5-3 選挙 10/5-2 地底王国 10/5 MIYAZAKI 10/1 猟奇的な彼女 2003 2002 9月の日記はこちら 8月の日記はこちら 7月の日記はこちら 6月の日記はこちら 5月の日記はこちら 4月の日記はこちら 3月の日記はこちら 2月の日記はこちら 1月の日記はこちら 2001 12月の日記はこちら 10-11月の出来事はこちら |
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ちょっと奥さん、聞いて下さいよ。なんかね、最近はビジュアル系バンドとか呼ばれるカテゴリーが大変なことになってるらしいですよ。 僕も良く知らないですけど、ビジュアル系バンドといえば、死に化粧みたいなメイクをして、ギェーだとかビョエーだとか、そういった激しい音楽を奏でる人っていうイメージがあるんですけど、とにかくそのビジュアル系バンドがエライことになってるらしいです。 ラルクとかグレイとか、メジャーへと羽ばたいていき、日本を代表するような人気バンドになったビジュアル系もいるらしいのですが、今とにかく熱いのが、ややマイナーなビジュアル系バンド。 いまいち全国区でないので知名度が低め、そいでまあ、こじんまりとライブなり何なりしてるビジュアル系バンドが多いようなのですが、とにかくそれが熱いらしいです。 何が熱いってアンタ、アレですよ、アレ。なんか、ファンの娘とか食いまくりらしいですよ。 ライブで大熱狂する生娘。そんな娘の中からよりどりみどりで選んでご馳走になる。もう、そんなのが日常茶飯事、当たり前のことのように、季節ごとの祭みたいな当たり前さで行われてるみたいです。 「今日のギグでやった最後の曲、あれ、オマエのために歌ったんだぜ」 「素敵」 ジュボジュボ ですとか、 「アナタのギターソロを聴いてると・・・・」 「なんだ?」 「・・・・濡れてきちゃうの(ポッ)」 「こいつぅ」 ジュボジュボ とか、やってるらしいですよ。 メジャー度も高くなく、ファンとバンドとの距離が近いためかやりたい放題。ファンの娘を食い散らかしているバンドとか、逆にバンドメンバーに喰われることに躍起になってる娘っ子とかいるみたいです。とんでもない世界です、ビジュアル系バンド。 もうあれですよね、ビジュアル系バンドやってる人なんて、チンポ乾く暇ないくらいモテなんでしょうね。言い寄ってくるファンの娘をちぎっては投げちぎっては投げ。ギターピックでイタズラしたり、ギター自身を出したり入れたり、弦で縛ったり、そんなプレイを楽しんでるんだろうと思います。きっと、デブキャラの定位置であるドラムすらモテモテに違いない。 とまあ、ビジュアル系バンドフリークの人が聞いたら殺されかねない、殺されないまでも抗議のメール殺到間違いなしの話を書いてみたのですが、あくまでも僕の中でビジュアル系バンドってそういうイメージなんです。認識が低いために間違いも多々あると思いますが、そういうイメージなんです。 「ビジュアル系バンド=モテ」 これってば、わりと不動のイメージのような気がします。あんな死に化粧みたいなメイクしてるくせに、とんでもない髪の色してるくせに圧倒的にモテ。もうなんというか、僕ら非モテから見たら敵みたいな存在です。 ということで、僕はこれからビジュアル系バンドを結成します。 これから結成するこのバンドは、ビジュアル系バンドですが、既存のどの系統にも属しません。なんか、ビジュアル系バンドの中にも「正統派」「イロモノ系」「ナントカ系」と、様々にカテゴライズされた分類みたいなのがあるらしいのですが、どれにも属しません。 「ビジュアル系バンド=モテ」という常識を覆すべく、「非モテ系」という新たな系統を作ります。非モテ系ビジュアルバンド、その新境地を開拓します。 バンド名は「毛玉-KEDAMA-」、非モテ系バンドに似合わずやけにカッコイイバンド名ですが、これで良しとします。で、今はメンバーは僕しかいませんので、これからバンドメンバーを募集します。詳しい募集要項は以下の通り ---------------------------------- 1.非モテな方 この条件を読んで我こそはと思う方はドシドシとご応募ください。「居住地」「年齢」「できる楽器」「いかに自分は非モテか」これを明記し、p1bgm@polka.plala.or.jp「毛玉メンバー募集係」まで。 「毛玉」の目標はもちろん全国ライブハウスツアーに出ることなのですが、そうなるとライブをやるだけの楽曲が必要となります。ということで、何曲か作っておきました。こういう曲をやることになると思いますので、みなさん心して応募してきてください。 まずは、ビジュアル系バンドらしくハードでアップテンポな曲 -------------------------- 医者に酒を止められた 食欲不振、吐き気、胸やけ Ah- 12時の 鐘が鳴る 俺の病名 十二指腸かいよう 医者に食事療法を勧められた 出血、吐血、タール状の黒い便 Ah- 12月 雪が降る 俺の病名 十二指腸かいよう one, two, three, four, five, six, seven,
eight, nine, ten, 俺を縛る鎖を引きちぎれ 俺の病名 十二指腸かいよう ハードな曲だけでなく、切なく泣かせるナンバーも歌います。 ------------------------------ 家に帰るとポストに手紙 金を借り、利息を払おうと、また金を借り 明日までに30万用意しなきゃ 借りるときは仏様 実家の親には頼れない 家に帰ると取立人 金を借り、利息を払おうと、また金を借り 気軽に貸す仏様 保証人にも迷惑かけた 死に場所も止めてフラフラと オーオーオーオーオーオーオーオーオーオーオーオー 金がなけりゃ首もない ------------------------------ こんな感じであと10曲くらい作ります。目標はライブ開催。デビューライブはビジュアル系バンドの聖地名古屋で行います。たぶんやらないだろうけど。 えー、風邪をひいてダウンしておりました。 熱が39度ぐらい出たりなんかして、おまけに腹にまでダメージがきたらしく、常に下痢ピー状態。壊れた水道の蛇口のごとく茶色いパーフェクトウオーターが流れ出ておりました。 そんなこんなで、歩けばフラフラ、3分もすれば腹を抱えて大便コーナーにゴー!なんていう状態でしたので、とてもじゃないが仕事どころじゃありませんでした。日記更新なんてできるはずもない。 そんなこんなで、午前中はなんとか瀕死状態で会社に行き、フラフラで半分便を出しそうな状態で仕事をしてました。どうしても片付けねばならない仕事をなんとか片付け、午後は家に帰ってダウン。布団とトイレの往復超特急状態でした。 でまあ、そんなグロッキー状態でもサイト更新だけはしなければならないという、根本的に何かを間違った可哀想な思想の元、ここ2日は以前から書いてあったボツ日記をそのままアップするという暴挙に出ました。申し訳ありません。 そんなこんなで、風邪をひいてグロッキー、うんうんと唸り苦しみながら布団に入っておったのですが、すると携帯電話にウィンウィンと着信があったのです。 「あー、うるせーなー、こっちは風邪ひいて死にそうなんだよ」と、誰からの電話か知りませんけれども無視しておりました。しかしながら、やけにしつこく鳴ってるものですから、「何かの急用なのかもしれないな」、そう思い、携帯電話を手に取ってみたのです。 「着信中 06-XXXX-XXXX」 見ると、なにやら大阪の市外局番から電話がかかってきてました。携帯電話からかけてくるような大阪の友人は何人かいますが、固定電話からかけてくる友人なんていません。 「これはまさか、友人が会社の金を横領したかなんかで緊急事態が発生し、急いで僕に対して金の無心でもしてきてるんじゃないだろうか」 緊急を要する事態かもしれない、事件は会議室で起こってるんじゃない、大阪で起きてるんだ!と思った僕は、熱でフラフラになりながらも電話を取ったのでした。 「もしもし」 「あー、もしもし、こちら株式会社○○データというものですけど、そちらは090-XXXX-XXXXの電話で間違いないですよね」 妙にキューティクルな声をした女性からの電話。 事務的な喋り口調、おまけに株式会社○○データとかいうちょっとITぽい意味不明な会社名、さらには僕の携帯番号でしか個人の識別をできていない、という点から、出会い系サイトなんかの利用料に関する詐欺だろうと判断。 「はい、そうですけど」 「えっとですね、そちらの番号から当社の出会い系サイトを利用した記録が残っておりまして、利用料が未払いになっているんです。ですから、利用料と延滞損害金を払ってもらいたいんですよ」 元々、僕はこんな請求をされるいわれはないのです。「出会い系サイトに挑戦してみた」で使った出会い系サイトにも料金は払いましたし、それ以外に使ったことなどないのですから。 「いやー、使った記憶ないですね。どこのサイトを何月何日に使ったことになってるんですか?」 「はい、出会い○○○というサイトをですね、8月9日午後7時21分に後払いで入会登録してますね、その利用料金が支払われていません」 どうやら僕は8月9日にその出会いサイトを利用したようです。全く覚えがないのですが、その日何してたっけなあ・・・とか思い返してみると、8月9日は見紛う事なき僕の誕生日、しかもその日は東京ビッグサイトでNumeriオフをやっていたのです。 午後7時21分っていったらモロにオフ会の真っ最中じゃねえか。そんな中で出会い系サイトの登録などできるはずもない。あれか、僕はオフ会会場でコソコソと出会い系サイトに登録してたとでも言うのか。どんなオフ会主催者やねん。 「いやー、使った覚えないですね。でもまあ、使ってないとも言い切れないし・・・、よく覚えてないです」 明らかに使ってないのは間違いないのですけど、少しばかり彼女を使って遊んでみることにしました。明らかに使ってないのに堂々と金の請求をする、これには詐欺の匂いがプンプンとしてきたのです。 「そう言われましても、こちらに使った記憶が残ってる以上、お支払いいただくしかないんですよ、分かります?」 妙に高飛車な口調、まるで子供化何かに言い聞かせるようにバカにしくさった言い方でいう電話の向こうの女性。なんというか、どうやら僕なら勝ち目がある、コイツは払うに違いないと判断したみたいです。 「そんなこと言われてもぅ・・・誰か友達が勝手に僕の携帯使ったのかな・・・どうしよう・・・・」 と、すげえ優柔不断で弱々しい、脅したら素直に払いそうな青年を演じてみました。 「そうかもしれませんね、誰かご友人を調べるなり何なりしてください。ただし、そのどんな事情があるにせよ、この電話番号で登録されている以上、その所有者さんに料金を支払ってもらいます」 妙に高圧的、払うのが当然と言わんばかりの口調でした。 「ちなみに、いくら請求されてるんですか?僕あんまりお金持ってないんですけど」 と、もはや払う寸前、「あと一押しで払っちゃうかもよ、俺は」とエサをちらつかせたところ、 「利用料金は3000円、延滞損害金として35000円、併せて38000円請求されていますね」 利用料金が3000円、そいでもって遅延損害金が35000円、どこのボッタクリバーですか、これは。 「いや、それっておかしくないですか?3000円で3万いくらも・・・」 と、もう観念、泣くしかないといった状態で弱々しく言ったところ、 「払わないお客さんが悪いんですよー、アナタが払わないことによってそれだけ損害が発生してるんですよー、払ってもらいますからね」 と、明らかに詐欺のくせに勝ち誇ったように言いやがるんです。姉ちゃん、カワイイ声してなかなかやるじゃねえか。 さらに姉ちゃんを調子付かせてやろうかと、 「でも、3万円は明らかに高くないですか?」 と聞いたところ、 「そう言われましても、それだけの損害が発生しているから仕方ないんですよー。入会時の規約にも支払いが遅れた場合は3万円払うって書いてありますし、お客様が入会されているということは規約に同意したことになりますし、全く正当な金額なんですよ」 まあ、ツッコミどころ満載なのですが、とりあえずここはスルー。さらに弱々しい男を演じます。この男はカモだ!そう思わせればお姉ちゃんから香ばしい発言が多数引き出せます。 「でもー、ほんとに使ったのかなぁ・・・証拠も何もないし・・・」 とか、弱々しく言うと 「でしたら、利用記録を書類でお送りします、それを見ていただければそちらの電話から利用されたことが分かりますよ。書類を送りますので住所を教えてもらえますか?」 書類を送ると言い、住所を教えろと要求しています。こういった電話の場合、大抵は何らかの理由をつけて住所を教えろなどと言ってきますが、絶対に教えてはいけません。教えようものなら債権回収業者と対決するみたいな状態になりますので、絶対に教えてはいけません。向こうはこちらの個人情報が喉から手が出るほど欲しいのです。教えてはいけません。 あと、利用記録を記した書類なんていくらでも捏造できます。そんなもんいりません。 「住所はちょっと・・・・」 と、泣きそうになりながら教えるのを躊躇していると、 「住所は教えられない。ということですね。でしたら、払ってもらえるのですか?振込口座は・・・」 とか、何か知らないけどイキナリ払うことになってました。頭にウジでもわいてんじゃねえのか、この姉ちゃんは。 「でしたら、お母さんに相談してからもう1回電話します。あと、色々な人に相談したいし」 とか、マザコン全開、明らかに自分の意思で物事を決められない男を演じて言ったところ 「それは支払い拒否ということでしょうか?こちらとしましては詐欺でもなんでもないので相談されても構わないですよ。警察でも消費生活センターでもいくらでも相談してください。詐欺では正当な請求ですから。」 警察だろうが自衛隊だろうが何でも来い発言。ますます香ばしさが増してきました。 「ただし、今この電話で払うという返事が得られない以上、当社は債権回収業者に債権を回すか、裁判をして料金を回収することになります。その場合はお客様に大変不利益になると思いますが」 と、脅し全開、ノンストップ姉ちゃんみたいな状態になってました。で、ここからさらに延々と話をループさせながらお姉ちゃんと弱々しい男がやり取りしていたのですけど、 「でも、やっぱり僕はそのサイトに登録した覚えがないんですう」 「でしたら、誰かが勝手に登録したのでしょうね。そちらの電話から登録されたのは間違いありません。個人の電話は個人の責任で管理するもの、勝手に使われたのはアナタの責任ですから、支払う義務はありますよ」 勝手に使っても登録できるようなシステムにしてるほうも問題あると思いますけどね。 「それでも、3000円の利用で35000円は高いですよぅ」 「それはですね、実際にアナタが払わなかったせいでそれだけ当社に損害が出てるからです。何回も言ったでしょ!当社は料金未納者を専用のソフトで管理してるんですけど、そのソフトは他の会社に特別に発注して作ってもらったソフトで何百万円もするんです!それを使うだけでも料金は高くなるし、請求の電話、メール、私への給料。全部含めて35000円なんですよ!」 どんなソフトやねん。お前の給料ってなんやねん。 「でもやっぱり、そんな高いお金払えないですよぅ(泣)」 「今払っていただかないと、もっと高くなりますよ。債権回収業者に回せばもっと損害金が加算されて請求されますし、裁判になれば当社が依頼する弁護士への報酬も全て含めて請求します。今払うからこそ35000円で済むんですよ。後になれば30万、40万と請求額があがりますよ!今払ったほうがいいんじゃないですか?」 もうムチャクチャ、明らかにムチャクチャでなんとか脅して支払わせようとしているみたいです。なんか彼女とやり取りしてて、さらに熱が上がったような気がします。なんかフラフラしてきた。 「とにかく払ってください、払ってください!払わないと大変なことになりますよ!」と、電話の向こうのお姉ちゃんも明らかにスパークしてきたので、ここで弱々しい男を演じるのを止め、一気に巻き返しをはかります。 「おいおい、お姉ちゃんよ、さっきから聞いてりゃやけにムチャクチャ言いやがるけど、本当にそれで金を取れると思ってるのか?」 「は・・・?何がですか?」 「わかんないの?自分が言ってることのムチャクチャさが」 「・・・わかりません」 弱々しく泣きそうになっていた男の口調が変わったので、明らかに狼狽し始めました。 「よっしゃ、じゃあ一個づついこうか。まず、延滞金35000円。これは明らかにムチャクチャだよな」 「ですから、それは実際に損害が発生していて、入会時の規約にも・・・」 「あのな、そんな何百万円もするソフト料金を払う必要なんてねえんだよ。未払い者の管理なんてエクセル使えば一発だろうが、ボケ。それにな、いくらそんだけ損害が発生してようが、規約に謳われてようが、んなもん無効だ。消費者契約法で定められた年14.6%以上の延滞金は無効なんだよ。そんぐらい勉強しとけ」 「ですから規約にそれだけかかると明記されてますし、それに同意して入会している以上・・・」 「バカ!わかんねーのか。消費者契約法第9条2項を見てみろ。消費者の金銭支払債務の延滞時に年14.6%を超える延滞損害金を定める条項は無効」ってあるだろ、同意しようが何しようが、その規約にある条項自体が無効なんだよ、ボケが」 「でもでも・・・」 「あと二個目。お前、裁判やってでも請求するって言ったよな。その場合、そっちの弁護士費用まで請求するから請求が高額になるって言ったよな」 「言いました・・・」 「お前な、弁護士報酬敗訴者負担制度って知ってるか?」 「知りません・・・」 「裁判をやって、負けた方、敗訴した方が勝訴した側の弁護費用まで負担するという制度だ。お前の言った「裁判になったら弁護士費用も請求しますので高額になります」ってのは、俺が負けた場合、そっちの弁護士報酬まで請求されるってことだろ?」 「はい」 「つまり、敗訴者負担制度になるってことだよな。あのな、敗訴者負担制度は日本では一部の例外を除いて認められていないんだよ。みんな弁護士への報酬は依頼した物が払うことになってるんだよ、わかるか?」 「知りませんでした・・・」 「つまり、貴様は弁護士費用などは請求できない。3000円と年14.6%の延滞金それだけを請求するの。それだけのために裁判やるんか。弁護士報酬払ってやるんか」 「やれません・・・」 「言ってることがムチャクチャなんだよ。黙って聞いてりゃムチャクチャなんだよ。詐欺と思われても仕方ないだろ。大体な、アンタが利用しているといってる日付と時間、ワシは70人を越える人間とパーティーしてたんやで。右へ左へ大忙し、出会い系サイトなんて使えると思うか?」 「・・・・・・」 「よっしゃ、じゃあ3個目の矛盾点いこうか。個人の携帯電話は個人の責任で管理って部分だけどな・・・・」 「・・・・もういいです」 さっきまで物凄く勝ち誇ってたのに、すごく元気イッパイに僕を責め立ててたのに、ちょっと反論するとこのありさまです。 「もういいって何だよ、貴様は頭の中に妖精でも飼ってるのか。請求するなら最後まで請求しろよ。正当性を主張してみろよ。人を小馬鹿にして請求したんだ、それぐらい最後まで責任もてよ。途中でやめるんなら詐欺でしたって認めろよ」 「詐欺ではないですけど・・・もういいです・・・」 「詐欺じゃない、正当な請求だって思ってるんなら、最後までやり通せよ、それが責任ってもんだろ。やろうよ、いくらでも受けて立つから。早く裁判やろうよ。」 まあ、詐欺でしたって認めることなんてできないと思うけど、電話の向こうのお姉ちゃんは随分と戦意喪失している様子。なんか半泣きな雰囲気でしたので、ここで話の方向性を変えます。 「なあ、アンタ、この仕事してて楽しいか?」 「・・・・」 「世の中の仕事ってのはみんな誰かの役に立ってる。会社員だって商店の人だって、風俗嬢だってAV女優だって誰かの役に立ってる。それで金を得てるんだよ。職業に貴賎はないって確かにそうだけど、やっぱ誰かの役に立たない仕事ってのはダメだと思うんだよ」 「・・・・」 「それがアンタはどうだ。気の弱い人なんかをさっきの調子で脅し、それで金を払わせてるんだろ。人を騙し、脅し、それで得た金から給料を貰う。それって誰かの役に立つのか?」 「・・・・」 「アンタの親や恩師なんかに今の仕事を説明できるか?人を騙して脅して金を振り込ませる仕事やってます。って報告できるか?」 「・・・・」 「俺はな、世間的に嫌われてる仕事も立派なもんだと思う。それが誰かの役に立つ仕事なら、どんな仕事でも胸を張って親や恩師に報告できる。でもな、人を騙す仕事なんて、俺は報告できんよ」 「・・・・・・・・・、はい」 と、一方的に僕ばかり喋る展開になってきました、ここからが大変盛り上がってきて面白いことになりそうなのですが、ここで大問題発生。冒頭でも書きましたとおり、今は風邪をひいていてオマケに下痢まで併発しています。もう緊急を要するほどに下痢を放出したくなったのです。 「ちょっとまて、ちょっとトイレに移動するからちょっと待て」 「はい」 で、携帯電話をトイレまで持って行き、ワザと彼女に聞こえるようにケツの位置から「ブー」とか「ピー」とか「ビチョルルルルルル」とか、完全無欠の下痢サウンドを拾わせてました。サウンドだけで臭ってきそうな、そんな音を彼女に届けてきました。 すると、よほどそれが気に障ったのか、大便を終えた僕が 「いやー、すごい下痢だったよ。もしもし?」 と話し始めたら プープープープー と見事に電話を切られてました。一瞬、彼女が対抗して下痢サウンドを聞かせてくれてるのかと思ったじゃねえか。やけに機械的な下痢音だなって興奮したじゃねえか。 クソッ!ここからさらに話を発展させ、「彼氏はいるのか?」とか「スリーサイズは?」「どんな下着はいてるの、ハァハァ」とかセクハラな質問をしようと思ってたのに。おまけに、最終的には彼女のメルアドや電話番号を聞きだして、出会い系サイトみたいにしてやろうと思ってたのに。 「出会い系サイトの利用料金請求の詐欺電話を出会い系サイトのように利用する」 っていう、早口言葉のようなトンチの効いたことをやろうと思ってたのに。失敗に終わりました。 でまあ、電話番号は分かってますから、もう1回かけてやろうかとも思ったのですが、さすがにそれも可哀想なのでやめておきました。 詐欺のような出会い系サイトの利用料金請求の電話、そんなんでも若い生娘と電話で話せて楽しかったなーと思いながら寝ていたら、また熱が上がったのを感じました。 「patoさんこんにちは。最近エロビデオに飽きているヨシオというものです。<中略>どうしてもエロビデオに興奮することができません。どうしたら輝いていたあの日のようにエロビデオに興奮することが出来るでしょうか?お勧めのビデオなどありましたらご教授ください」(埼玉県在住 ヨシオさん23歳) どうにもこうにも皆さん勘違いをしてらっしゃるようで、たまにですがこのよなエロビデオに関するお悩み相談を頂くことがあります。中には「今ビデオ屋のエロビデオコーナーにいるんっすけど、お勧めのヤツないですかね?」なんてリアルタイムで相談してくる輩もいます。このエロガッパどもが!!!!! そもそもですね、僕は皆さんが思っている以上にエロビ漬けの毎日を過ごしてるわけじゃないのですよ。寝ても醒めてもエロビエロビ、新作情報は欠かさずチェックし、抜く気がなくても作品としてエロビを鑑賞する、そういうのは確かに素敵だと思いますけど、実際に僕はその域にまでは達していない。 ただ単に皆さんと同じようにエロビデオのことが好きで、普通の人よりちょっと多めに借りる。それでもって、昨今のエロビデオ界の迷走やら借り手側のマナーの低下、それらを憂いているだけなのです。 ですから、偉そうに皆さんにオススメ作品を挙げるなんてことはできませんし、「黙ってこの作品を見ろ!」なんて断言することもできません。ですから、ヨシオさんの「お勧めのビデオがありましたらご教授ください」って質問についても、「最高のエロビデオはみんなの心の中にあるのさ」としか答えられません。 ただ、オススメの作品を挙げることはできませんが、エロビデオに対する心構えを啓蒙することはできます。ええ、できます。ということで、今日はちょっと、昨今多い「間違ったエロビデオの鑑賞の仕方」、この場合における心構えについて論じてみたいと思います。エロガッパどもは耳をかっぽじってよく聞きやがれ。 さて、「エロビデオの正しい鑑賞の仕方」なんだけど、まず始めにこれだけは言いたい。これだけはゼッタイに声を大にして言いたい。 貴様らがエロビデオ借りるのはもちろん「抜くため」これに尽きるんだろう。溜まりに溜まった性欲やら白い液やら、そういうのを元気玉の如く放出したい一心でエロビデオを借りるんだろうけど、そこでなにか根本的な間違いがあるんじゃないかと。 あのな、貴様らはエロビデオに抜かされてるんじゃないか。 これ、実は最近の若者に多いんだよね。流るるままにエロビを借りてきて、家に帰るや否や、ズボンを脱ぐのとデッキにセットするのどっちが早いかって勢いで鑑賞し、そいでもってオナニーする。 でまあ、適当にオープニングやらドラマ部分を早送りしつつ、絡みが始まったら通常速度で見る。でもまあ、すぐに飽きちゃって絡み部分も早送り。早送りしつつチンコは摩擦。で、最も興奮する場面で通常再生に戻り一気にクライマックス。そいでもって放出ってなるんだろうけど、これじゃあまりにも浪漫がない、夢がない。 ハッキリ言おう、貴様らのオナニーには浪漫がない。 あのね、僕らが興奮するような場面ってのは作る側にはちゃんと分かってるの。「ここでこういうことしたら興奮するんだろうな」「ここでこんな格好で絡んだら興奮するはず」「こういうアングルなら間違いなく抜ける」「こういうシチュエーションなら興奮するに違いない」作る側はそういうの全部分かってる。悔しいけど全部知られてるんだよ。 僕は以前に、借りられたビデオの巻き戻し管理を一切やってない杜撰な店で定期的に同じ人気エロビデオを借りて検証したんだけど、終わってる場面がほとんど同じなんだよね。 男ってのは本能に忠実な生き物で、放出しちまったら人生とか女体とかそういうのどうでも良くなっちゃうんだよね。で、そのままビデオを止めちゃことが多いの。そいでもって巻き戻し管理が杜撰な店なら怒られもしないからそのまま返却しちゃうことがほとんど。 そいで次ぎ借りた客が再生すると、いきなりクライマックスシーンから始まっちゃって恐れおののくことがあるんだけど、これって単純にこの場面で前に借りたサムライが果ててしまったことを示してるんだよね。 それで、ある作品についてある程度回転したところで何度か借りて検証してみたんだけど、実に9割のユーザーが3つの場面に集約して果ててることがわかったわけ。借りたユーザーほとんどが同じ場面で朽ち果ててるわけ。 長い長い90分の作品、それなのに殆どのエロビユーザーは3つのうちのどれかの場面で果ててるわけ。これにはもう、驚きとかそういうのを超越して恐怖すら感じたね。これはもう、僕らは知らず知らずのうちにエロビデオに抜かされてるんだ、抜いてるんじゃないんだ、って身悶えるほどの恐怖で「停止」ボタンを押す手が震えていたもの。 結局、僕らがエロビデオを借りて抜くって行為は。まちがいなく手の平の上で転がされてるってこと。全てが計算の上で成り立っていて、全く持って予定通り。明らかに僕らはエロビデオに抜かされているわけ。抜いてるわけじゃなく、抜かされている。 でもな、それって余りにも味気ないやん。抜いてるつもりで抜かされている、それって浪漫とか夢とか、そういうのが全然ないやん。もっと、こうエロビデオってのはさ、浪漫とか夢とか少年時代の輝きとか初恋の切なさとか、そういうのがいっぱい詰まってるもんだろ。なのにそれが全然感じられないんだよね。 最近では夢とか浪漫とか、そういうのを声を大にして叫ぶことを青臭い恥ずかしいとする風潮があるけど、それって明らかに味気ないじゃない。もっとこう、僕らは夢見たっていいんだし、浪漫を感じたっていいはずなんだよ。僕らみたいなクズで虫けらみたいな人間だって、声高らかに夢を叫んだっていいはずなんだよ。 けれども、バブル経済崩壊期辺りから台頭してきたニヒリズム思想、これが僕らから浪漫だとか夢だとか、そういったエネルギッシュな思想を奪ってしまったわけだ。戦後復興を遂げた先達たちや、バブル経済によって上り詰めようと夢見た猛者たち、そういった人たちの気概は全てバブルと共に弾けて消え失せたわけ。夢や浪漫、そういうのが民衆の生活から抜け落ちちゃったわけなんだよ。 で、そうなった民衆は何に浪漫を求めたかというと、創作物に浪漫や夢を背負わせるようになった。胸がドキドキするような冒険物のストーリーや、うっとりするようなラブストーリー、現実の世界で満たされない思いを創作物に求めるようになっちゃったわけ。 それどころか不倫願望を創作物で埋めようとした結果が失楽園だし、憧れの生活への願望を担わせたのがトレンディドラマブームだった。そう、あらゆる人間が満たされない夢や浪漫を創作物に求めちゃったわけだ。現実では持つこともままらない夢や浪漫だから、せめてそういった類の創作物を見て満足しようって傾向。 古来からそういった創作物に思い入れをする傾向脈々と続いていたものだったのだけど、バブル経済崩壊後、その傾向は顕著になった、相感じる。 それはエロビデオも同じことで、ウンザリするほど刺激がない毎日、ウンザリするほど満足できないセックス、それに夢や浪漫を含ませるためにエロビデオってのは存在したわけだ。そう、エロビデオってのは僕らにとって夢や浪漫がいっぱいつまったオモチャ箱だったわけだ。無限の可能性があったのだよ、エロビデオには。 それがどうだ、今やエロビデオ見る若者達はみんなビデオに抜かされている。決まりきった抜ける場面で、皆が同じように欲望と白い液を放出している。ある種システマティックなエロビデオオナニー。これのどこに夢があるっていうんだ。どこに浪漫があるっていうんだ。 最近の子供の遊ぶオモチャは、非常に良く出来ている。テレビゲームやら高度な技術を導入された玩具、それらはすごく高度なオモチャだし、親切な遊び方説明書なんてのもついてくる。たぶんきっと、僕らが子供時代に使ってたオモチャよりも何倍も楽しいものだと思う。 けれども、それには決まりきった遊び方しかない。オモチャ会社が「こうやって遊ぶものですよー」と説明書に記載した方法でしか遊べないようになっているし、高度すぎて逆に応用が利かない。そんなオモチャのどこに浪漫があるっていうんだ。オモチャに遊ばされているに過ぎないじゃない。 僕らが子供の頃のオモチャなんて、チャチで単純な物で、それ自体は全く面白くないものだった。けれども、当時の子供達はそのオモチャを使った新しい遊びを考えていた。オモチャ会社の想像なんて遥かに超えた方法で勝手に遊びを作り出していた。明らかに浪漫があったし、オモチャで遊んでいた。 たぶんきっと、エロビデオも同じことだと思う。エロビデオに抜かされるのではなく、あくまでエロビデオで抜く、それこそが浪漫だとか夢だとか、そういったものをエロビデオにインスパイアする楽しみ方なんじゃないかと。 昔ほどエロビデオに熱狂できなくなった理由を内容や製作側に責任転嫁することはいくらでもできる。 可愛い子がAV女優になるようになり、内容が薄くなった。 明らかに手抜きな作品が多くなった カリスマ的AV女優が出なくなった 内容自体がマンネリで飽きてきた でもきっと、これらはあんまり問題じゃなくて、大部分は僕らユーザーの気持ちの持ちようなんじゃないか。そりゃ誰だって抜かされるオナニーは楽しくないし興奮しない。自発的に抜いてやるほうが良いに決まってる。 自分の好きなジャンル、好きな女優、好きな製作会社、すきな女優、それを選んで借りるのは良い。問題はその後だ。額面どおり借りてきたビデオを鑑賞し、抜くのじゃあ余りにも芸がなしし浪漫がない。そんな抜かされているエロビデオ鑑賞は早急にやめるべきなのだ。 子供の頃、どうしようもないオモチャで新しい遊びを見出した時のように、クソのようなクソゲーで、ゲームの目的とは違う楽しみ方を見出した時のように、遊ばせれているんじゃなくてオモチャで遊んでいたあの時のように、自分なりの方法でエロビデオを鑑賞すべきなのだ。それこそが浪漫なのだよ。無粋な日常生活に咲き誇る一輪の浪漫。 「エロビデオに抜かされる」のではなく、自分なりの方法で楽しむ。それこそが「エロビデオで抜く」ということに他ならないのだと思う。 親が隣の部屋にいる状況でスリリングに鑑賞しつつオナニーとか、親しい友人(異性ならなお良し)と電話しながらスリリングに鑑賞するとか、健やかに眠ってる妹の部屋で鑑賞とか、そういうのが大切だと思う。全くチンコを擦らずに最後まで見て、場面を網膜に焼き付ける、そいでもって後で思い出して想像オナニー。これもいいと思う。 世界遺産とかそういった類のビデオを借りてきて無理矢理オナニーをするのもいいし、明らかに抜けない場面でいかに抜くかにチャレンジするのもいい。 とにかく、借りてきたエロビデオを見ながら額面どおりオナニー。それじゃあまりにもつまらんし浪漫がないよ。もっと自分なりの方法を模索し、浪漫あるエロビ鑑賞をしようよ、ってことなのです。 ちなみに僕の最近の浪漫鑑賞法は、「借りてきたエロビを1週間放置、熟成させる」これに尽きる。 せっかく借りてきたのに、すぐに見るでもなく抜くでもなく、ただただ一週間放置。もう、見向きもしない勢いで放置。 そうするとね、エロビデオに対して恋心みたいなものが芽生えてくるんだよ。会いたいのに会えない恋人に思い焦がれるような、そんな気持ちが湧き上がってくるわけ。どうよ、浪漫あるべ。 そしたらもう、一週間後の解禁日なんてすごいよ。抑圧されていた想いが爆発するかのように、沸騰したヤカンから湯気が噴出すかのように、猛烈な勢いでオナニー、狂おしいほどにオナニーだからね。ロミオとジュリエットが愛を語り合うみたいな、そんな感じで激しくオナニー。これぞまさしく浪漫あるオナニーだし、明らかに抜いてるオナニーだよ。 結局、抜かされるエロビ鑑賞じゃなくて、自分なりに創意工夫して抜くエロビ鑑賞をしようぜってこと。その気構えだけで随分と違ってくるはず。夢のあるオナニー、浪漫あるオナニーをしよう。やりたいこともやれないこんな世の中じゃ、ポイズン。 ちなみに、僕の浪漫鑑賞法、最初の放置期間の時点で貸し出し期間を終えますので、後の鑑賞期間は全て延滞期間。 5本×250円×3日間=3750円 こんだけ延滞金がかかるけど、やっぱ浪漫だよな。 みんなも浪漫あるオナニーをしようぜ。 失敗したっていいじゃない。人間だもの。 この世には様々な失敗があります。僕らが人間である限り、いかなる場面においてもミスを犯さない、完璧な人間など存在しえない。いつだって人は人間臭いミスを犯すものなのです。 僕なんかは、体中の細胞全てが失敗で構成されているような人間ですので、右も左も失敗、上も下も失敗と言えるほど途方もない失敗だらけ、これまでの人生を思い返すと常に失敗が付きまとっていた人間のように思えます。 このNumeriで毎日書いている日記を読んでもらうと分かると思うのですが、それはそれは誤字・脱字だらけ、文章を書く上での失敗とも言える誤字・脱字が山のようにてんこ盛りになっている、明らかに失敗が多すぎて読むに耐えない、それがNumeri日記なのです。 僕はまあ片手間に文章を書いてますし、全く集中して書いていません。書き上げたあとに読み返したりとか誤字・脱字チェックとかしませんから、このように失敗だらけの文章が出来上がってしまうのも理解できます。 けれども、もっと集中して文章を書いてるであろう、書いた人間以外の大勢の人間が校正をしているであろう、Numeri日記なんかより慎重に作られているであろう文章にもシッカリと誤植という名の間違いが存在するのです。雑誌や教科書なんていう、僕らが安心して読んでいる文章にもしっかりと失敗が存在するのです。 有名なところでは、戦前の雑誌「キング」が犯してしまったミステイク。「明治大帝」と書くべきところを「明治犬帝」と誤植するというトンデモミステイク。この法則で言うと「ミキサー大帝」は「ミキサー犬帝」になるはずで、なんとも笑えるのですが、右な人が怒り狂ったらしく、出版社に殴りこんでちぎっては投げちぎっては投げの大暴れだったらしいです。 さらに有名な新約聖書にもしっかりと誤植は存在していたらしく、1630年代に印刷された聖書のモーゼの「十戎」、その中でも有名な「汝、姦淫するなかれ(Thou shalt not commit adultery)」のnotが抜け落ちていたらしく、「汝、姦淫するべし」と見事に断言されていたらしいです。この失敗を犯した印刷者は処刑されたそうです。notが抜けただけで処刑。 さらに新しいところでは、この記事が記憶に新しいことかと思います。社会科の公民の教科書に「雪国はつらつ条例」がデカデカと「雪国はつらいよ条例」と誤記されていたそうです。 このように、広く世間に出回る出版物、雑誌や教科書、さらには聖書にまで誤字・脱字・誤植の類が存在するのです。 そういえば、昔見た雑誌の中に、「若者達が熱狂するレイブパーティー」とか、ダンスかなんかのジャンルである「レイブ」を思いっきり「レイプ」に間違っていて、「若者達が熱狂するレイプパーティ」なんていうシャレにならない記事が書かれていたこともありました。 情報を正確に伝えるという文章本来の目的ともいえる観点から見ると、こういった文章の失敗というのは好ましいものではありません。どんな情報でも的確に正確に読み手に伝える、それは雑誌でも教科書でもインターネット上の文章でも全て同じことなのです。 けれどもね、楽しければいいじゃないですか。笑えればいいじゃないですか。 確かに正確な情報も大切だけど、そういったミスってすごく笑えるじゃないですか。「レイブパーティー」もそうですし、「雪国はつらいよ条例」もそう。なんというか、書いてるほうは大真面目で、しかも狙ってないから無性に笑えるんですよ。 一般生活においても、ちょっと天然っぽいミスとか、明らかに間違ってる言動とか、無性に笑える時ってあるじゃないですか。場が和むというかなんというか、とにかく大らかな気持ちにさせてくれる、そんなミスってあると思うのですよ。 笑えるミスなら大らかな気持ちで許すべし。そう、笑えるミスは全て無罪だ。そう思うのです。世の中には笑えるミスと笑えないミスがある、そして無罪になるミスと有罪になるミスがある、そういうことなのだと思います。 ということで、最近になって僕の身の回りに起こった無罪なミスと有罪なミスをケースごとに見ていきましょう。 ケース1 無知ゆえのミス この間、職場のソフトボール大会があったのですけど、ウチの部署は順調にトーナメントを勝ち進んで準優勝するという快挙を成し遂げました。 基本的に、女子には大甘のルールで、女子はバットに当たってフェアグラウンドに球が転がっただけでヒットになるというルールなのです。しかも、暗黙の了解で女子には本気の球を投げないという紳士協定があるのです。 でまあ、どこの部署のピッチャーも女子には山なりの甘い球を投げ、それでコツンとか女子がバントみたいにして球を転がしてヒットを勝ち取るという、光景が見られるのです。女子がバッターになる、それは確実にヒット1本出るということを示しています。 でまあ、僕はピッチャーをやってたのですが、対戦した部署が9人中8人が女子というショムニみたいな部署でして、一体どこでアウトを取ってよいのか分からず、全ての女子に本気の剛速球を投げたりして反感を買いました。ノーヒットノーラン、かすらせもせんかった。「鬼!」「悪魔!」「毛虫!」と黄色い声の罵声を浴びると本気で凹むよ。 でまあ、ウチのチームには女子でありながら最強の筋肉を誇るマッスル事務員B子がいるのですが、コイツがまた凄い。打席に入るときなんてバット2本をブルンブルン振ってたからな。 そいで、女子はチョロッと転がすだけでヒットになるというのに、B子のヤロウは本気でフルスウィング。なんか普通に外野オーバーの打球とか打ちやがるんですよ。「この日のためにバッティングセンターに通った」とか言いながら、マジで投手を打ち崩してましたからね。 で、そんな強打者であるB子、たしかに相手チームにとっては脅威なのですが、実は彼女自身はルールを全く知らないという欠点があります。野球なんて、巨人と松井しか知らないというほどですから、当然ながらルールを知らない。ルールも知らずに単純に来た球をその かいな力で飛ばしてるに過ぎないのです。 で、緊迫の場面で打席に入ったB子。向こうのピッチャーもコイツは強打者だってことを分かってますから、手を抜かずに本気で投げたのです。 ガキーン! それを難なく打ち返すB子。カブレラみたいな豪快なフォームで打ち返すB子。しかも強烈に左中間を破るライナー性の当たり。コイツは本当に女性なんだろうか、疑問に思うほどの打球でした。 「これは三塁打はいける!一気に三塁までいける!」 チームの誰もがそう思いました。筋肉は凄いけど、足は遅いB子に向けてベンチから指示が飛びます。 「いける!三塁までいける!一気に三塁まで走るんだ!」 それを聞いたB子。何をトチ狂ったのか、バッターボックスから三塁まで一直線に爆走。普通なら一塁に向かって走るべきなのに、何の疑問も持たずに三塁に大爆走。三塁守ってた青年がキョトンとしてたのがやけに印象的だったな。 結局、ルールを全く知らなかったB子。三塁まで行くというのは、二塁、一塁を経て行かなければならないということを知らなかったようです。三塁まで行けという指示を率直に真に受け本当に三塁まで行ったみたいです。 判定 何も知らずに三塁まで走るB子の姿は爆笑以外の何者でもなかった。おまけにアウトになったことも知らず、得意顔で三塁上に君臨するB子には笑いの神が舞い降りているとしか思えなかった。よって、このミスは無罪。 ケース2 場を和ませるミス このあいだ、上司に怒られました。 僕はどんな仕事も黙ってコソコソ、上司に報告せずにやる癖があるので、上司のヤロウは「現在の状況が全く分からない!もっと報告しろ!」とひどくご立腹な様子でした。 僕は僕で、上司にいちいち報告してると、上司が色々と口出ししてきて一向に仕事が進まない、と思って隠れてコソコソやってるのですが、彼はもっと僕と仕事上のことで議論とかしたいみたいなんです。 「もっと議論をしなきゃダメなんだよ!ひとりで考えてやってたって限界がある。皆で意見を出し合って仕事を進めればいいんだ!」 と、とても怒ってました。ヅラが取れそうな勢いで怒ってました。 でまあ、僕は怒られてる時の犬みたいにシュンとなりながら、「なげーな、早くこの怒り収まらねーかなー」とか鬱になってたのですが、そのあとに上司が驚異的な言葉を、 「もっと積極的にサディストしあおうよ!僕の仕事に君がサディストする、君の仕事に僕がサディストする!それが仕事ってもんじゃない。サディストしあおうよ!」 ×サディスト - 人を痛めつけて快楽を得る人のこと 積極的に提案しあおうよ!意見を言い合おうよ!って言ってるのに、本人がカッコつけて英語で言おうとするもんだから、とほうもない間違いに発展してる。 サディストし合うのが仕事か、積極的にサディストするのが仕事か、大変だな、サドとサド同士だからとんでもないことになりそうだ、なんて、僕と上司が怪しい仮面をつけてムチで叩き合ってる姿を想像し、無性におかしかった。なんか、上司が三角木馬に乗ってる姿とか想像しちまった。 でまあ、本来なら怒られてて、俺は反省してるぜってポーズでうつむいた状態になってる僕なんですけど、上司がサディストサディスト言うたびに笑いを堪えるのが大変。怒られてるのに笑うとか、そういうのは有り得ないから必死で我慢するのだけど、それでも上司は「ちゃんとサディストしろよ!」とか言うもんだから、死ぬかと思いました。 判定 単純な思い違いによるミスは、本人が気付いていないだけに面白い。しかも説教の場面、かなりシリアスな状態で飛び出すこの種のミスは、凹んでいる気分を良い方向に向けてくれる。笑うわけにはいかないけどかなり笑える、無罪。 ケース3 見間違い この間、コンビニでパチスロ雑誌を立ち読みしていた時の話です。 僕は真剣に雑誌を立ち読みし、色々とストッロに関する情報を入手していたのですが、そこに途方もないハプニングが起きました。 「ねえー、ポッキー買ってよ〜」 とか、ハチミツより甘ったるい声を出して娘っ子が抱きついてきたのです。僕の腕にぶら下がるように、敗戦直後、米兵にぶら下がっていたら日本人女性のように、見知らぬ娘っ子が抱きついてきたのです。 見ると、あまり美人とはいえませんが、なんとも愛嬌のある顔をした婦女子でした。椎名法子を400回ぐらいぶん殴ったような顔してました。時間も時間でしたので、風呂上りだったのでしょうか、微妙に濡れ髪でなんとも良いスメルを香らせており、ほのかに頬がピンク色に色づいておりました。うむ、けっこう萌える。 でまあ、どこの誰だか知りませんが、君が言うのならポッキーぐらい買ってやるさ、1万ケースでも2万ケースでも買ってやるさ、ついでに僕のポッキーも とか、言おうとした瞬間です。 なんかその子が、強烈に後ずさりしていくんです。波が引くように、エビの泳ぎ方みたいに、とにかく「後ろに目がついてるんじゃねえの?」と思うほどに後ずさり。 何事かと思ってずっと彼女の動きを追っておりましたら、なんかドリンクコーナーにいた彼氏っぽい人に抱きついてました。 で、その彼氏、どうも僕くらいの長身で着てる服も僕にそっくり、髪型とかもちょっと似てるんですよ。なんというか、ちょっと遠くから見たら同じ人?と思うくらい僕とその彼氏が似てた。 でまあ、彼女は彼氏と僕を間違えて抱きついちゃったんでしょうけど、一言も謝罪の言葉がないのはいただけない。 オマケにその彼氏はけっこうイケメンで、どっかのドルフィーアドバイザーなサイト管理人の人みたいにクボヅカナントカに似てたのですけど、そんなイケメン彼氏と僕のような農民とを間違えてしまったことが彼女的には気に入らなかったらしく、ずっと僕を睨んでました。 あんたね、誰に許可を得て私のイケメン彼氏と同じカッコしてるのよ。紛らわしいじゃない本当に!もうムカつくわ!アンタなんか私の彼氏には及ばないんだから!せいぜいエロ本読んでマスでもかいてなさい。 と言わんばかりの憎しみのこもった目で睨まれました。そのカップルが買い物を終えて店から出るまでずっと、彼女は僕のことを鈍器で殴りそうな勢いで睨んでました。 そのあまりの殺意の波動に、申し訳なくなった僕は「彼氏と似たような格好しててごめんなさい」と謝りそうになりました。 バカヤロウ!なんで俺が謝らなきゃいけないんだと。レイプするぞと。熱狂のレイプパーティーするぞと。勝手に間違って抱きつかれて、なんで嫌な顔されなきゃいけないんだと。申し訳ありませんでした、と乳の1つでも揉ませろと。分かってんのかコノヤロウ。全く笑えねぇ。 判定 全く笑えない。むしろ憎むべきミスなので有罪。 ということで、分かっていただけたでしょうか。世の中には許せるミスと許せないミスがある。つまり、有罪か無罪かの2種類のミスしかないのです。 そして、それを分けるのは「笑えるのか笑えないのか」これに尽きるのです。笑えるミスは大らかに許すべき。笑えないミスは憎むべき。不快にさせてくれるようなミスは憎むべきなのです。どう、笑えないミスは有罪だ。 結局、長々と書いて何が言いたかったのかといいますと、数々のミスがある僕の日記ですけど、目くじら立てて怒らず、「またパトが間違ってるよ、ふふふ」と大らかな気持ちで笑って許してやってくれ、そういうことです。それが言いたかっただけです。ミスしたっていいじゃない、人間なんだから。 ということで、限りなく自己弁護をしたところで、今日の日記はこれにておしまい。股明日。(笑えないので有罪、死刑) 10/26 ぬめぱと変態レィディオ48時間スペシャル Numeri開設2周年記念特別企画 ぬめぱと変態レィディオ48時間スペシャル、ですが、どうにも2周年記念日である10月22日にやると勘違いしておられた方が多かったらしく、 「なんで今日やらないのですか?」 「何もアナウンスなしで「未定」に変更するのは良くないと思います」 「てめー、はやくラジオやれよ」 などと、罵声とも怒号とも苦情ともとれるメールを何通か頂きました。申し訳ありません。 ただまあ、僕は最初から10月22日にやるなんて一言も言ってなくて、上のNumeri情報の欄でも最初から「日時未定」で書いていたのですが、どうも上手く伝わらず、数多くの混乱を招いてしまったようでした。申し訳ありません。 でまあ、日程の都合がつき次第放送するということで、色々とスケジュール調整をしましたが、どうにもこうにも、まるっと48時間も時間が取れるとなると年末年始の休暇の時くらいしかなさそうです。 ということで、もう開き直っちゃって 「年越しだよ!ぬめぱと変態レィディオ48時間スペシャル2003-2004(2周年企画)」 ということにしちゃいます。放送開始は12月31日夜から。終了は1月2日夜。 で、気になる放送内容ですが、 年越しカウントダウン などなどを予定しております。2003年はNumeriラジオでしめ、2004年はNumeriで迎えたい、そんな奇特で危篤な方はぜひぜひお聞きください。 たぶん、2,3人は死者が出ると思う。 10/25 日本シリーズ いやー、狂おしいほど仕事がシュラバラバンバ。下手したら命すら取られかねない忙しさに身悶えております。ということで、今日の日記は比較的短めに。最近サボり気味で本当にすいません。 というか、盛り上がってますね、日本シリーズ。日本のプロ野球の頂点のチームを決する7試合、とにかく盛り上がってます。近年稀に見る大盛り上がり大会を見せております。 野球についてあまり詳しくない方のために説明しますと、日本シリーズとは文字通り日本一のプロ野球チームを決する一大イベントです。セントラルリーグとパリーグに分かれての1年間のペナントレースを経て、セ・パの両リーグの優勝チームが対決する7試合。ホント、野球好きには目が離せないイベントです。 今年は、セリーグは18年ぶりに阪神タイガースが優勝。関西の町のみならず日本中に点在する阪神ファンが熱狂しました。一時期は最下位が指定席、もしかしたら智弁和歌山と本気でやっても負けるんじゃねえの?と言われていた阪神が優勝。これにはさすがの阪神ファンも熱狂せざるを得ない。セリーグ優勝に熱狂したファンが道頓堀に飛び込み、死者まで出る騒ぎになりました。 その阪神と対戦するのが今年のパリーグの覇者、福岡ダイエーホークス。こちらも地元福岡では阪神に負けず劣らずの熱狂的ファンを持つことで有名です。こちらもパリーグ優勝の際には那珂川にかかる福博であい橋から飛び込むファンが続出しました。 どうして応援しているチームが優勝したら川に飛び込むのか未だに理解できませんが、そんな人気の高い両チームが対決するのですから、この日本シリーズの7試合はまさに大熱狂、それも仕方ないことだと思います。 肝心のシリーズ内容の方は、福岡ダイエーホークスが地元福岡ドームで2連勝、その後場所を阪神のホーム甲子園に移すと今度は阪神が3連勝。阪神がシリーズ優勝に大手をかけました。ホント、阪神が甲子園で3連勝して良かったですね。甲子園球場の目と鼻の先にあるダイエー甲子園店が焼き討ちにあわなくて良かったですよね。 現在まで5試合を終えて、5試合中4試合が1点差のゲーム、そのうち3試合がサヨナラゲーム。とまあ、試合内容もヒートアップ、日本シリーズは大差のつく大味のゲームが多いのですが、ここまで接戦ばかりだと両球団のファンでなくても手に汗握ります。まさに白熱の日本シリーズ。 僕なんかも白熱しきっちゃって、仕事をしながら狂ったように試合速報を伝えるページをリロードしています。 そんな白熱のシリーズを象徴してか、試合速報を伝えるサイトにも以下のようなロゴが登場しました。 炎の中で対峙する虎と鷹、そしてズババーンと「阪神タイガースVS福岡ダイエーホークス」の文字。シリーズの白熱を煽ってるとしか思えないロゴです。 野球に対して興味のない方などは、「なんで阪神対ダイエーで虎と鷹なん?」と疑問に感じると思います。これはまあ、日本のプロ野球球団は球団のイメージとなる動物やら生き物を有していまして、それを球団の象徴として掲げることが多いのです。 阪神タイガースや福岡ダイエーホークスのように、その象徴となる動物の名前が球団名に入ることもありますが、中には入らない球団もあります。僕もあまり詳しくはないのですが、分かりやすいように各球団の動物を挙げておきますと、 ・セリーグ ・パリーグ 生き物でないのも多数あり、独断と偏見が多数入り混じってますが、たぶんこれで合ってると思います。日本ハムファイターズの象徴がハムってのは間違ってるような気がしますが。 で、各々の球団がですね、この象徴イメージを前面に出して戦っているのです。ライオンのように攻撃的にとか、牛のように攻め立てるとか。 でまあ、今回の日本シリーズの場合も、 まさにこのロゴのように、虎と鷹の代理戦争に仕立てているわけです。虎が一気に力で襲い掛かり、鷹が天空から強烈な一撃をくらわす。そのイメージがこのロゴに表れ、なんとも白熱した気分を感じさせてくれるのです。そう、虎と鷹の殺し合い、それこそが今年の日本シリーズなのです。日本シリーズの緊迫感や真剣勝負、ファン同士の憎しみあい、そういうのがドロドロに詰まった素晴らしいロゴだと思います。 でもね、こうやって「阪神VSダイエー」の「虎VS鷹」の日本シリーズで盛り上がっているわけなんですが、そうやってエキサイトする反面、僕の心の中には少しだけ寂しい気持ちがあるのです。 僕は小学生の頃から生粋の広島東洋カープファンで、貧乏ながら必死に戦う姿を、四番級の打者をガシガシと他球団に持っていかれれ、それでも懸命に戦っている姿を、それこそ涙を流しながら見てきたのです。 がんばれ、広島カープ、がんばれ、広島カープ。 と必死になって応援しているのですが、当の広島カープは僕が小学生の時に優勝して以来、一度も優勝していません。今年なんか、「今年カープが優勝したらカープの勝ち数と同じ人数のヌメラーを招待して焼肉大会、もちろん費用は全部僕が」という宣言をしたのですが、最弱横浜ベイスターズに次ぐ5位という体たらくぶり。これにはもう嘆かざるを得ない。 阪神とダイエーが日本シリーズで激しい火花を散らしているというのに、当のカープナインは今頃別府辺りで温泉に入ってゴルフ三昧ですからね。局地的に日本シリーズが盛り上がってるのに、不甲斐ない成績を残した広島カープナインはゴルフ三昧。寂しい気持ちにもなるってもんですよ。 でもね、来年こそはカープもやってくれると思うのですよ。今の戦力でどこをどうやったら優勝できるか分からんけど、とにかく来年こそはセリーグを制覇し、日本シリーズに出場してくれると信じているのです。 で、その時はパリーグの優勝は千葉ロッテマリーンズだと思うのです。そう、来年こそは「広島東洋カープVS千葉ロッテマリーンズ」の日本シリーズが実現する、そんな気がするのです。 ですから、来年のこの時期、皆が「広島東洋カープVS千葉ロッテマリーンズ」の日本シリーズに熱狂しているであろうことは間違いないと思いますので、その熱狂を煽るという意味でも、上記のような熱狂的で灼熱なロゴを作る必要があると思うのです。日本シリーズの緊迫感や真剣勝負、ファン同士の憎しみあい、そういうのがドロドロに詰まったロゴを作る必要があるのです。 ということで作りました。広島東洋カープの象徴である鯉と、千葉ロッテマリーンズの象徴であるカモメ、その動物が対峙する灼熱で白熱のロゴを、来年に備えて今から作っておきました。 2004年日本シリーズ 「広島東洋カープVS千葉ロッテマリーンズ」のロゴです。 な、なんかホノボノとしてるな・・・。和むなぁ・・・。青い空が綺麗だなぁ。 というか、なんとなく絵にならない。戦う気概が感じられない。闘争心が感じられない。 やっぱもっとさ、闘争心が溢れるような動物を象徴にしないとペナントレースを征することは出来ない、そんな気がしました。虎とか鷹とか、見るからに攻撃的な動物じゃないとダメだよ。 今年、両リーグのブッチギリの最下位だった「横浜ベイスターズ」と「オリックスブルーウェーブ」だと「星」と「波」で、ただの風景画になっちゃうもんな。そりゃあ勝てないはずだ。やっぱ象徴キャラの闘争心は必要。 とにかく、広島東洋カープは象徴キャラである「鯉」を早急に闘争心溢れる魚類に変えるべき。ライギョとかブラックバス、ピラニアとかサメとかにするといいと思うよ。それがペナントレースを征する近道だ。 ちなみに来年の日本シリーズ、もし「広島東洋カープVS千葉ロッテマリーンズ」が実現したら、鯉とカモメのホノボノ対決が実現したら、両チームのペナントレース中の勝ち数と同じ数のヌメラーを沖縄旅行に招待します。交通費も宿泊費も僕持ちで。 僕は全くと言っていいほど本を読まない人間なのですが、先日、何をトチ狂ったのか文庫本を買って喫茶店で読むなんていう暴挙にでてしまいました。 かねてから「喫茶店で優雅に本を読む」といった行為に憧れを持っていた僕。まるでショーウィンドウの向こうのトランペットに憧れる黒人少年の如く、喫茶店で本を読む行為に憧れていたのです。 でまあ、本屋さんに行って目ぼしいタイトルのフランス書院の文庫本を買い、近所の喫茶店へと赴いたのです。比較的メジャーで全国規模のフランチャイズを展開するコーヒーショップへと。 それでまあ、優雅にコーヒーを飲みつつ、「俺って知的」なんて思いながらパラパラと文庫本をめくっておったのですよ。 そしたらアンタ、隣の席に座ってる男性2人組の話し声が聞こえてくるじゃないですか。なんか、変なパーマをかけた青年で、明らかにツッコミ待ちとしか思えない色眼鏡をかけてて、カメラのことをキャメラって言いそうな青年なんですけど、その青年が 「結局、モーニング娘。ってのは俺にとって蜉蝣(かげろう)だったんだよね」 とか言うてるんです。そいでもってその対面に座ってる青年も 「うん、わかるわかる」 とか、妙に納得してるんです。 僕はもう、それを聞いて文庫本どころじゃなくなって、「モーム娘。が蜉蝣」ってどういう意味やねん。と独り心の中でツッコミを入れておりました。 でもまあ、話を聞いてると、どうやらその青年はその昔、熱狂的なモー娘。ファンだったらしいのです。グッズを買い漁り、コンサートには足繁く通い、狂ったようにモー娘。に金と労力を注ぎ込んでいたそうです。きっと、「矢口真里」とか相撲取りみたいなフォントで書かれたハッピとか着ていたに違いない。 でもまあ、月日の経過と共にその気持ちも薄れ、今ではモー娘。に対して熱狂的でも何でもない、そういうことらしいです。そういった通り過ぎる涼風の如き儚さをもった想いを例えて「蜉蝣」と言ったようなのです。 蜉蝣は成虫としての人生が非常に短いことから、儚さの例えによく使われるのですが、まさかモーニング娘。への血潮たぎる想いと蜉蝣を結び付けるとは。この青年、なかなかやる。 でまあ、自分のことを振り返って思い返してみるのですけど、確かに僕も一時はモーニング娘。に対して熱狂的といえるほど狂っておりました。コンサートにも行きましたし、グッズも買いました。楽曲の振り付けを真剣になって覚えたり、今は亡きテキスト「初歩から始めるモーニング娘。講座」なんていうものまで書いたほどです。それほどまでに熱狂的に狂っておったのです。 しかしながら、今になってはそれほどまでに熱狂する気にならない。彼女達がどんな歌を歌ってるのかも知らないし、コンサートに行く気にすらなれない。なんというか、明らかにモーニング娘。に対するモチベーションが低下しているのです。 それは僕がつけている「マイ芸能人ランキング」を見ても、モー娘。メンバーがほとんどランクインしていないことからも分かります。世間的にもCDの売り上げや彼女らが出演した番組の視聴率も芳しくないと聞きます。 きっと、自分的にはもちろんそうですし、世間的にも対極的な流れとしてモーニング娘。は蜉蝣だったんじゃないかと、そう思うのです。あれほど熱狂し、絶大なる人気を誇ったモー娘。も、今では儚く芸能界という名の大きな渦に飲み込まれていくのかもしれません。 モーニング娘。は蜉蝣だった、そんな世間の流れの中で今でも熱狂的に彼女達を愛する人はいるのか。僕は急に気になり始めました。そこで、色々な「モーニング娘。」に関するインターネットウェブサイトを検索してみたのです。 すると、様々なファンサイトには今でもやっぱり熱狂的に彼女達を愛する人が存在しており、今なおリアルタイムでほとばしる情熱を飛ばしていたのです。そう、モー娘。が蜉蝣じゃない人は確かにいた。我こそは真のファンであると言わんばかりに誇らしげに君臨していたのです。素晴らしい。 僕はもう蜉蝣のようにモー娘。に対する思いは消え失せました。だからこそ、今なおファンであり続ける真のファンである人々を尊敬するのです。 「変わらない想いって素晴らしい、僕もこうしていつまでも変わらぬ思いを注ぎ込みたいものだ」 感心しながら、色々なモー娘。ファンサイト、ファンが集う掲示板などを閲覧しておりました。すると、とんでもない掲示板を見つけてしまったのです。もう見てるだけでビックリな書き込みのあめあられ。
とかもう、目の玉が飛び出るんじゃないかってカキコミを見つけちゃったんです。読み進めてみると、マジ番ってのは本物の携帯電話番号。マジアドってのはメールアドレス。で、ナリってのはニセモノってことらしいです。 つまり、上の書き込みを一般的な日本語に和訳して、さらに要約すると、「加護の携帯番号とメールアドレス知ってる人教えて、ニセモノはいらないから」ということらしいです。もう、とんでもアニマルな書き込みじゃないですか。 まず、加護ちゃんが好きなのは良く分かるんですけど、だからといって加護本人の携帯番号とアドレスを知りたがる精神構造が理解できない。知ってどうしようというのか。本当に加護本人の電話番号を誰かが教えてくれて、しかもかけて本人が出て楽しく話をしてくれるとでも思ってるのか。 それでまあ、その掲示板はこういったモー娘。メンバーのマジ番とかマジアドが盛んにやり取りされてるんですけど、中には、
とか、安倍なつみのマジ番まで晒されていたりするんです。 「おいおい、番号まで晒しちゃっていいのかよ」と思いつつ、そのマジ番を携帯電話キャリア割当表で調べてみたら、明らかに「au沖縄」の番号だったりするんです。アホか、なっちがau沖縄の携帯電話を持ってるわけねえだろ。 で、読み進めていくと香ばしい書き込みが沢山ありまして、
キミが持ってるマジ番が本当に矢口のもので、矢口が出たのなら矢口に辻ちゃんのマジ番をきけばいいのに。同じメンバーなんだから。
「かなり本物」ってどんな本物やねん。
洋服を買ってあげないとメルトモになってくれない辻。どんな辻やねん。
などと、モー娘。とは関係ない松浦亜弥の友達が登場し、マジ番を晒す始末。どんな友達やねん。 さらには、その あややのマジ番に実際にかけた猛者がいたみたいで、書き込みにレスがついてるんです。
テメーはマジでかけたのか!と激しくツッコミたくなるのですが、この書き込みに対して松浦亜弥の友人を自称する良美さんも負けずに反論するのです。
いやいや、どんなショボイアイドルやねん、松浦亜弥は。料金未納で携帯止められるって、どんなショボイアイドルなんですか。
メンバーの名前ぐらい自分で調べろ。 とまあ、最後のは違いますが、こういったアイドル本人のマジ番晒しやマジアド晒しが煮詰まってくると、今度は、従兄弟やら親戚、友人、隣の席の子と称して番号やアドレスが晒されていくのです。うまくいけば紹介してもらえるよ、ってモロンと晒されているのです。 中には「保田の従兄弟の友人のマジアド」とか、貴重なんだかダメなんだか良く分からないマニヤックな物まで晒されてたりするんです。 でまあ、こういった一連のカキコミを眺めていて、コイツらは頭のサイドギャザーが壊れてるんじゃないか、脳みそだだ漏れじゃねえか、と思ったりするのです。 見ると、何となく若い少年少女がこういったマジ番、マジアド晒しを必死になってやってるように思えるのです。若いが故に、そういった行為の迷惑性や、非常識性を理解できないのでしょうね。 不特定多数が見るような掲示板に本人の番号やアドレスが晒されるわけありません。ほとんどが全く他人の番号やアドレスが晒されているわけで、その人に「本物の加護ちゃんですか」などとメールや電話が殺到する迷惑さや煩わしさを考えていないのです。自分がされたらどんなに迷惑か考えられないのです。 だいたい、例え本物だったとしても、いきなり電話をかけてきた見ず知らずの人間とアイドルが楽しくおしゃべりすると思いますか。まずありえない。不気味がられて速攻で番号を変えられるのがオチです。もうちょっと考えてみろって。 上のほうで、僕にとってモー娘。は蜉蝣だったと書きました。そして、中には今でも熱狂的にモー娘。を愛する素晴らしい本物のファンもいる、と書きました。けれども、このように必死になってメンバーのマジ番やマジアドを追い続けてる人間は、熱狂的であれど本物のファンではない。 アイドルは蜉蝣(かげろう)で陽炎(かげろう)。 その思いはいつか儚く消え失せてしまう蜉蝣だし、実体のない陽炎なんです。陽炎を掴もうなんて無理なことだし非常識なことなんだから。おまけに陽炎を掴もうとして赤の他人に迷惑をかけるなんて言語道断。 アイドルのマジ番やマジアドを必死になってやりとりする若者達。「そういうのはやめなよ、迷惑だよ」と諌める発言をする人を荒し扱いして追い出す若者達。どっちがアイドルと親しいのか本気で喧嘩を始める若者達。掲示板でそれを見て本気で日本の将来を心配したのでした。大丈夫かいな、この国は。 ここを読んでる皆さんも、検索すればそういうサイトは山ほど出てきます。簡単に見つかるでしょう。でも、間違っても番号をさらしたり実際にかけたりとかしないでくださいね。でも、その変わりにかなり本物なマジアド晒しておくから、それで我慢してね。
さすがに怖くて携帯電話のアドレスは晒せなかったよ。パケット代がとんでもないことになりそうで。
10/23 めぐりあい 10/22 Numeri2周年 2周年記念、開設時のトップを再現はこちら 10/21 Fly High 車の運転免許を手にした時、無敵になった気がした。 これさえあれば僕はどこにでもいけるんだと。陸続きでさえあれば自由に何処にでも行けるんだと。最強に無敵な自由という名のフリーパス、それが車の運転免許だった。これさえあれば何処にだって行ける、いつだって行ける。 18歳の僕は、母親から奪った軽自動車を大事に乗り回した。今はまだ近所だとか県内しか移動できないけど、いつかお金ができたら、いつか時間ができたら、きっと日本中を車で回ってやるんだ。それはそれは大切に、慈しむように車を乗り回していた。 オイルだって頻繁に変えてあげたし、車内も綺麗にしていた。暇なときはいつも洗車をしていた。母親から奪ったチンケな軽自動車だったけど、自由という名の翼だった相棒をそれはそれは大切に扱っていた。 あれから9年近い月日が経ち、僕の中の当時の思いは極端に色褪せていた。当時の輝かしい想いだとか青春の血潮なんか、まるで凪の海原のようにパタリと止んでしまった。 もう、今の僕には相棒を大切にする気持ちも、労わる気持ちも微塵もない。車はただの移動手段に成り下がり、極力、車の手入れなどしないよう、見てみぬフリをして過ごすようになってしまった。 オイルなんてスタンドのお兄ちゃんに怒られるまで入れ替えない。洗車なんてしたことない、雨が綺麗にしてくれる。車内はゴミが散乱し、破れた下着やらガムの食いカスや、下手したら食べ残した弁当まである始末。もうなんというか、車全体から腐臭が漂うまでに放置しっぱなし。 輝かしいあの日々のように、愛車を慈しむことを忘れ、ただただ移動手段としか思えないくなってしまった。 ということで、車のバッテリーを3年くらい交換していなかったので、ついこの間の話なんですが、見事にバッテリーがあがりました。駅の駐車場に駐車しておいて、さあ、家に帰るぞーって勢いでエンジンをかけようとしたのですが、バッテリーがご臨終しているらしくクスリともいいやがりませんでした。これにはさすがのバツ&テリーもビックリ。 車ってのはガソリンがなければ動かないのですが、それ以前に電力がなければ動きません。たんまりと電力を溜め込んだバッテリーが車の全部に埋蔵されており、その電力を利用してエンジンをかけたりライトをつけたいするのですが、そのバッテリーの電力がゼロになったのだから目も当てられない。 で、ビタイチ車を動かせないもんだから、どうしようもなくて途方に暮れる。でも、そうやって立ち尽くしてる間にも着実に駐車料金は加算されていっているわけで、このままでは高級な人形を買えるくらい高価な駐車料金になってしまう。早くバッテリーを復活させ車を動かさねば。 というわけで、おもむろに携帯電話を取り出した僕は、ピッピッピッとJAFを召還しました。 世の中とは便利なもので、電話一本で車のスペシャリストが駆けつけてくれるロードサービスがあるのです。どこで立ち往生していようが、どこで泣いていようがm電話一本で駆けつけてくれる車のスーパーマン。それがJAFなのです。 普通なら、助けに来るだけで出張費数千円とか、デリヘル並みの料金を徴収されるJAFのロードサービスですが、極度に車に愛情を注いでない僕は車が壊れて立ち往生するなんて日常のこと。ガス欠で立ち往生したり、車ごと畑にダイブするなんてこともあり、いつロードサービスを頼んでも大丈夫なようにJAF会員になっているんですよ。 このJAF会員ってのがオトクでして、月々いくらかの会費さえ払っていればロードサービスは無料、デリヘル並みの出張費がバッサリと無料になるというステキングな特典があるのです。 それでまあ、JAFのロードサービスが来るまで30分くらい車の中で寝て待っていたんです。 で、30分経ってJAFのサービスマンガやってきたのですが、この人が明らかに異様な 風貌をしてるんです。なんというか、田舎のヤンキーというかレオみたいな髪型してて、髪型だけじゃなくて顔までレオみたいで僕のような堅気の人間を威嚇してるんです。 なんというか、この人は怖い。この人にかかれば無料のはずも出張費もこってりふっかけられるんじゃないか。壊れてない場所まで壊れてると言われ、たんまりと修理費をとられるんじゃないか。世間じゃオレオレ詐欺ってのが大ブレイク中だけど、下手したらこれはレオレオ詐欺なんじゃ。 などとビビっておったわけなんです。ものすごくサービスマンの人に対して失礼な話なんですけど、とにかくビビっておったのです。 しかし、そんな心配とは裏腹に 「あー、バッテリーですね。じゃあ仮充電しますんでボンネットを開けてもらえますか」 と、極度に爽やかな笑顔。もう、この世の悪とか人間の欲望とは無関係な満面の笑み。何だコイツ、イイヤツじゃねえか。 それでまあ、そのレオは簡易的にバッテリーを充電する機械を持ってきまして、それで僕のエンプティーになったバッテリーを充電しようとしていたのです。そのために車の全部のボンネットを開けろと要求してきたのです。 よーし、さっそくボンネットを開けて充電されちゃうぞー、と思ってボンネットを開けるレバーを引いたのですが、レバーがびくともしない。微動だにしない状態で、全く持ってボンネットが開かない。 「あの・・・開かないんですけど・・・」 泣きそうになりながらレオに告げると、 「え?マジっすか?ちょっと代わってください」 と、今度はレオがボンネットを開けるレバーを引く。けれども、やはりビクともしない。微動だにしない。 「あー、こりゃあボンネットを開閉する部分のジョイントが壊れちゃってるなー」 とレオが言ったかと思うと、バシュッと特殊な工具を取り出し、ビクともしなかったボンネットをサラリと開ける。さすが車のプロフェッショナル。やるじゃねえか、レオ。 で、奇怪な機械をバッテリーにつなぎ、見事に車のエンジンはかかったのでした。 「今は仮の状態ですから。もうバッテリーが死んじゃってるので、スタンドとかに行ってすぐにでもバッテリーを交換してください。あ、今日の出張費は無料ですので」 と、またもや満面の笑みでレオ。なんだ、やっぱりイイヤツじゃねえか。ボンネットを開けた別料金を取られるかと思ったぜ。 「あ、あとですね、完全にボンネットを閉めちゃうとまた開かなくなるので、仮止めみたいな状態でボンネットを閉めておきました。開かなくなるので完全には閉めないでくださいね」 どうも、完全にボンネットの開閉部分が壊れているらしく、キッチリと閉めるとまた開かなくなるらしい。そこで半閉めみたいな状態で軽やかにボンネットを閉め、いつでも簡単に開けれるようにしてくれたらしい。アフターケアまでバッチリ、やるじゃねえかレオ。 そんなこんなでレオと別れを告げ、やっとこさ動くようになった車で駐車場を出て、その足で一目散に最寄のガソリンスタンドへ。また動かなくなるとか嫌なので、いち早く新しいバッテリーに交換したい、という思いでガソリンスタンドへ。 そしたらアンタ、シンナーで前歯がデロンデロンに溶けてしまったような若者スタンド店員が対応してくれるじゃないですか。間違いなくバイオレンスの世界に生きていて、車の改造費用を捻出するためにスタンドでバイトしてるような店員が対応してくるじゃないですか。 「あのー、バッテリーを交換したいんですけど」 とか、その店員に告げると、 「あー、もうヤバイっすね。こりゃ交換っすよ」 とか、僕の車のボンネットを覗きこみながらシンナー店員が言うんです。それでまあ、さっきのレオが言ってたように「全部閉めるとボンネットが開かなくなるから、半閉めにしかできない」っていう注意事項を伝えようと思ったのです。 「あ、それでですね。どうもボンネットの開閉部が壊れてるらしく、完全にボンネットを閉めると開かなくなるんですよ。ですから、閉めるときは半閉めでお願いします」 と告げておきました。それを受けてシンナー店員は 「わっかりましたー」 パタン! とモロにボンネットを閉めるじゃないですか。もう全身全霊の力を込めて、思いっきりボンネットを全閉めするじゃないですか。お前は何を聞いていたんだと、何に対して「わっかりましたー」と言っていたんだと。 で、案の定、またもや開かなくなってしまったボンネット。シンナー店員が開けようと悪戦苦闘してるのですが、プロフェッショナルサービスマンレオのようにはいかず、簡単には開きませんでした。 ガチャガチャと鋭利な刃物みたいなので開閉部を弄ってるのですが、一向に開く様子がない。 ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャガチャ ガキッゴガッ! ボガッ!ガギャ! いや、やりすぎやん。 元々短気な思考で脳細胞が形成されているのか、はたまた忍耐という部分の細胞がシンナーで溶け落ちてしまたのか知りませんが、明らかに破壊しそうな勢いでガチャガチャし始めるシンナー店員。というか、スマートに開けるのではなく、明らかに何かを破壊して開けようとしていた。 「あ、ただでさえ壊れてるのに、それ以上やったらもっと壊れる」 と言おうとしたのですが、その瞬間に「ガキビョロ!」とか明らかに何かが元あった形状を歪めたような音声が耳に響き、見事にボンネットは開きました。コイツ、明らかに開閉部をさらに破壊して開けやがった。「ほれ、あいたでしょ」と得意気なシンナー店員の顔が殺したいほどに憎い。 でまあ、なんとか滞りなくバッテリー交換は終わったのですが、今度はボンネットが閉まらない。もう、なんというか、ものの見事に閉まらない。 完全に閉める全閉め状態にはならず、どんな力いっぱいボンネットを閉じても半閉め状態。微妙にボンネットが浮いてる状態。シンナー店員のヤロウ、明らかに怖しやがった。最初から壊れていたボンネットだけど、明らかにさらに壊しやがった。 で、微妙に浮いた状態で半開きのボンネットを見ながらシンナーのバカが言うんですよ。 「これもうヤバイ壊れてるっすよ、早めにディーラーとかに持って行って直してもらった方がいいっすよ」 とか、明らかに自分が壊したこと分かってるくせに言いやがるんですよ。さも、最初からこうでしたぜ、ダンナ、と言わんばかりなんです。 ここで、車に対して我が子のように愛情を注いでいる人だったら、「舐めんなよ、テメー、人の車を壊しやがって」とまあ、溶けかけた歯が全部抜くほどの勢いで怒り狂い、怒りのアフガンと化すことは間違いないのですけど、そこは車に無頓着な僕です。輝いていたあの日のように車に愛情を注げない僕です。「最初から壊れてたしな、まいっか」と、見事にスルー。 しかも、バッテリーが新しくなって車がちゃんと走るようになったものだから、ボンネットが半開き状態だ、なんてことはすっかり忘れておりました。ディーラーに持っていって直してもらわねばならないのに、そんなことコロッと忘れていたのです。 で、数日後、深夜にちょっと高速道路を走る用事がありまして、ヘロヘロとその車で山陽道をひた走っておったのです。車もまばらで、すごく素敵な直線コースでしたので、ぶっちゃけ140キロくらい出して走っていたのです。 で、「よーし、もっとスピード出しちゃうぞー」とアクセルを踏み込んだ瞬間でした。 ババン!モロン! と猛スピードの風圧を受けてボンネットが開くじゃないですか。モロンと開くじゃないですか。普通に走ってたのに、半開きだったボンネットがベロンと開くんです。 すげえスピード出してるのに、車の上部のボンネットが開くんですよ。前面のガラスが全部ボンネット。全く前が見えない状態。 「キエーーーー!!!」 とか奇声を上げながら、開いたボンネットで前を塞がれた車が猛スピードで蛇行運転。周りの車から見たら妖怪車とかそういった類のものに見えたに違いない。 結局、スピードを緩めて路肩に停車したら、受ける風力を失ってバタンと自然にボンネットは閉まったのですが、寿命が5年くらい縮まった思いがしました。恐怖で歯が全部抜け落ちるかと思った。 免許取りたての頃のような輝きを失い、あの頃の「僕は何処だって行ける、この相棒さえいれば」という心を失った僕。それと同時に車に対して愛情を注がなくなった僕。 それがバッテリー上がりを引き起こし、ボンネット故障、シンナー店員にボンネットを破壊される、そして前方視界を100%失った状態で死のドライブ。となったのです。 確かに車があれば何処にだって行ける。けれども、もうちょっと愛情を注いで車をケアしなきゃ、天国にすら行きかねないな。 深夜の高速道路路側帯、泣きながらネクタイでボンネットの開閉部を縛りながら、そう思ったのでした。もうちょっと車を大切にしようと。 いやいや、更新が空いてしまって申し訳ありません。どうにもこうにも、最近は仕事に恋に大忙しで大車輪、なかなか更新に手が回らないのが現状です。ウィークデーは仕事をサボりつつなんとか更新できるのですが、休日はなかなか更新できません。 さてさて、そんなpatoさんのお仕事ですが、最近は手紙を書くことばかりやっているような気がします。得意先に出す手紙の宛名書きを、内職している主婦のようにガリガリと書いている、それが現在の僕の仕事です。 まあ、宛名書きなんて窓際族もいいところの雑事で御座いまして、見事に仕事上では干されているわけなんです。しかも、このIT革命の大号令が轟く世界において、宛名書きなんてパソコン上でやれば済む話ではないですか。住所録から宛名書きソフトにインポートして、それをプリンタでプリントアウトする。そうすれば3分くらいで終わる仕事じゃないですか。 なのに、ウチのウンコ上司ときたら、「手書きには手書きの温かみがあるんだ。宛名は全部手書きで書け」なんて、江戸時代の人みたいなこと言うんですよ。それでまあ、シコシコと窓際社員の僕が宛名書きをしてるわけ。 でもまあ、どんな仕事でも、宛名書きなんていうカーストも真っ青の仕事でも、やってみるとなかなか楽しいものでして、色々と新しい発見があったりするのですよ。 山田呂美夫(やまだろみお)なんていうシャレとしか思えない名前の人、しかもかなりの年配さんがいたり、僕と同姓同名の人がいたり、かなり近所に住んでる人がいたり、そういうのを発見するのがなかなか面白いのです。 でもまあ、そういった「宛名」や「住所」に関する面白い発見だけではなく、自分自身の中にも新たな発見があったりするんです。 僕はこのように日々日記を書いたりしていますし、色々な書類を書いたりもしています。というか、一日の大半を何らかの文章を書いて過ごしています。言うなれば文字を書く比率が非常に高い日常を過ごしているわけなんです。 けれども、その文字書き作業は全てパソコン上でのことなのです。この日記もパソコン上でのことですし、日々の業務で書いてる書類もパソコン上で書いたものをプリントアウトしているに過ぎないのです。 パソコン上で書けば、どんなに字が汚かろうが、クセのある字だろうが、全ては綺麗にプリントアウトされた活字として印刷されます。もちろん、慣れてくればキーボードを打つ方がシコシコと字を書くよりも速いですから、書類を仕上げるスピードも格段に違ってきます。 そうやってテクノロジーの発達は僕らの生活を格段に便利なものにしてくれたのです。今や誰だって手軽に綺麗な文字を書けるし、体裁の整った書類を簡単に作ることが出来るようになったのです。 おまけに、パソコン上で文章を書くことの素晴らしさは「綺麗に書ける」だけに留まりません。「僥倖」「薔薇」「麒麟」なんていう小難しい漢字でも、変換を使うだけで寸分違わず書くことができるのです。読み方さえ知っていれば漢字を知らなくても大丈夫。小学生の頃にあれほど厳しく「とめ」「はね」を練習させられた漢字の書き取り練習はなんだったのかと思うほどです。 テクノロジーの発達は、僕らがバカであることを分かりにくくしてくれました。字を知らない、正確に漢字を書けない、そんな状態でも賢いパソコンがサポートしてくれ、漢字が書けないことを隠してくれるのです。 けれども、その便利さが逆に落とし穴になりうるのです。人間の頭脳というのは使わなければどんどん退化していくと言われています。パソコンを使ってあまりに楽な書類書きばかりやっていると、どんどんと字を書くスキルが落ちていきます。変換機能を使って漢字を書いていると、どんどんと正確な漢字の形を忘れていきます。 そうなってくると、漢字を知らない、字を書いても下手、けれどもパソコン上で書類を書くスキルだけは格段にある、なんていうなんともアンバランスな人間が多数量産される可能性があるのです。 で、僕も宛名書きを必死でやっているのですが、まず自分の字の下手さに驚きました。普段、パソコンを使って字を書いてばかりいるので、いつの間にか実際に手で字を書く感覚を忘れていたのです。元々字を書くのは下手なほうでしたが、いくらなんでもそれ以上に下手すぎる。 そしてさらに、あまりに漢字を知らないことに驚きました。パソコンの変換機能を使って漢字を書いてばかりいると、実際に自分で書く時になって漢字が浮かんでこないのです。おぼろげながら形は分かるのですが、正確な形が全然分からない。 「敦賀」とかややマニヤックな地名を書けないのは仕方ないですが、下手したら「静岡」が書けないときは愕然としましたからね。自分のバカさ加減に心の底から震撼しました。 パソコン上でワードを起動し、実際に漢字を変換してみる。そいでもってその漢字のフォントを最大限に大きくし、「とめ」「はね」を含んだ漢字の正確な形を写し取る。そうやって宛名を完成させていました。 このように、綺麗な書類を作ることができ、難しい漢字もワンタッチで書くことができる、それを実現してくれたテクノロジーの発達を喜ぶべきなのです。しかし、賢そうな書類を作れるのに、皮肉にも逆に人間自体はバカになっていってる。これはもう、なんというか途方もない異常事態のような気がするのです。 「このままいけば、今のIT社会にドップリ浸かった子供達は漢字を書けなくなってるかもしれない。パソコンのようなアルゴリズムでしか思考できなくなり、漢字の用法や読みは格段に出来る。けれども、実際に漢字を書くことが出来ない。そんな子供が量産されるのかもしれない」 なんて、宛名書きの仕事をしながら、本気で日本という国の将来を、漢字という文化の将来を憂いてしまったのでした。 「手書きで書け!」、執拗にそうやって命令するウンコ上司のことを疎ましく思ったりもしましたが、実はこういった事態を想定して手書きにこだわっているのかもしれません。ウンコ上司、なかなかやるじゃないか。 そしたら、書いてる宛名の、「御中」(おんちゅう、郵便物などで宛名が個人名でない場合に添える言葉)の漢字の形を忘れてしまったのです。 「○○株式会社総務部総務課 御中」 と書こうと思ったのですが、どうやっても「御中」の正確な形が出てこない。おぼろげながら形は分かるけど、なんとなく細部の形が出てこない。むむむ、これおもテクノロジーの発達の弊害か!などと思い、隣の同僚に訊ねたのです。 「なあ、今、宛名書いてるんだけど、おんちゅうってどうやって書くんだっけ?」 と、少し照れくさそうに僕が訊ねますと、隣のバカ同僚は何かを思いついたらしく、プルプルと震えて笑いを堪えながらメモ帳に書いてくれました。「お、親切に「御中」って書いてくれたんだ、やるじゃん」と思いながらその紙を受け取ると 「want you」(お前が欲しい) とだけ書いてありました。そりゃウォンチューじゃねえか。 仕事上の書類、妙に形式ばった書類。それを発送する株式会社様に向けての封筒の宛名に 「○○株式会社総務部総務課 want you」(お前が欲しい) ですからね。そんなもん書けるか。 してやったりと笑い転げる同僚を見て思いましたよ、パソコンなどのコンピューターの発達に伴い、確かに僕らは頭を使うことを忘れてしまっている。計算だってコンピューターがやってくれるから、今時暗算やらソロバンという時代ではない。漢字の書き取りだって必要ない。使わない能力はどんどんと退化していく。 もしかしたら、近い将来、頭脳をコンピューターに頼りきってしまった僕らがコンピューターに支配される日が来るかもしれない。三文SF小説みたいだけど、このままいったらそんな世界が来てもおかしくない。 けれども、「御中」を「want you」に変換するほどの想像力は、どんな高性能なパソコンだって持ち合わせていない。このアホらしくもバカバカしい想像力がある限り、僕ら人類は大丈夫なような気がする。 筆ペンで宛名書きをする窓際族ヨロシク!な仕事をしながら人類の未来に思いを馳せる。この想像力もきっと大切なんだろうと言い聞かせ、今日も僕は宛名書きを朝から晩まで。そう、きっとこれは窓際族の仕事じゃないんだ、人類の未来をになった大切な仕事なんだと言い聞かせて。
10/16 Numeriオフスペシャル これはまあ、早い話が全国中いっちゃおうぜっていう企画で、昨年夏の北海道旅日記を髣髴させるような内容になっております。開催地は以下の通りでございます。 「俺さぁ、今の仕事、自分に向いてないような気がするんだよね」 ドラマのようなセリフ。まさか自分の口からこんなセリフが出るようになるとは、自分でもビックリだ。今の仕事に対する極端に否定的で消極的な意見、なんとも後ろ向きな発言だ。 そもそも、僕の仕事は極端に集中力を要する仕事。極度に神経を消耗するし、それでいて的確な正確さが要求される、何ともスリリングで大変な職業だ。 そういった仕事を「楽しい」と思ってやれる人もいるだろうし、やりがいを持って臨める人も勿論いる。けれども、僕にはどうも向いてないような気がするのだ。 元々、極端に集中力の低い僕。何かをしながら常に他の事ばかり考えている。小学生の頃の通信簿には「落ち着きがありません」なんて当たり前のように書かれていた。 そんな僕が集中力を要する今の仕事に向いてるわけないなぁ、と最近になって思うのです。 最近、特に酷いのは会議中の集中力のなさですね。普段から集中力は極端に低いのだけど、会議中ともなると特に酷い。皆が頑張って発言したり議論したりしてるのに、僕は僕で全く別なこと考えてますからね。 日記のネタを考えたり、テキストのネタを考えたり、B子のイラストを描いてみたり。とにかく会議とは全く関係ないことばかり考えてるんですよ。ホント、救いようのない給料泥棒とは僕のことです。 そんなこんなで、会議の時なんかは集中力まるっきりナッシング。いかにして会議の時間を潰すかが重要議題となるわけなんです。主に僕の中で。 で、この間の会議中なんですが、朝から夕方までぶっ通しで9時間ぐらい会議、なんていう地獄の鬼も裸足で逃げ出す荒行があったんですよ。もう、ホント、9時間会議とかやるヤツの精神構造が理解できない、頭に虫でも湧いてるんじゃないか、てカンジで時間を潰しておったんですよ。 「もしも世界が全部B子だったら」とか考えながらマンガとかを書類の裏に書いてたんですけど、それでもやっぱり時間が潰れない。そんなマンガを描いていたってせいぜい1時間ぐらいしか時間を潰せないんですよ。とてもじゃないが9時間もマンガを描いてたら途方もない大作が出来上がってしまう。 そんなこんなで、全く集中力を発揮できず、ただただ漠然と時間が過ぎるのを待っていたんです。時計の針とにらめっこしながら、早く終わらないかなー、終わらないかなー、とただただ待っておったのです。 そしたらアンタ、途方もなく素晴らしい時間つぶしゲームを思いついたのですよ。途方もなく素敵で、なおかつスリリング、おまけに時間も潰せる、と一石五鳥ぐらいありそうなゲームを思いついたのです。 僕は髭を剃るのが苦手だってどこかに書いたことあるような気がしますが、カミソリで髭剃ると流血するし、電気カミソリだと真っ赤に腫れるしで、おちおち髭も剃れないのですよ。 それでまあ、社会人にあるまじきことなんですけど、いつも無精髭生やしてちょっとワイルドな自分ってヤツを演出してるんです。「もっと身だしなみをちゃんとしろ。はやく髭剃ってこい」なんて上司に怒られるようになるまで放置しっぱなし。 その髭をですね、片っ端から抜くゲームを始めたのですよ。会議で発言してる人の話を聞いてる風に見せかけながら、「うーん」とアゴに手を当ててブチブチと髭を抜く。ぶっとい剛毛が毛根から抜けたら3点。普通に抜けたら2点。産毛なら-1点とか決めて、何点取れるかブチブチと抜き始めたのです。 これはもうスリリングなゲームでした。他の同僚に「あいつ髭抜いてる」って気付かれないようにブチブチ抜く。しかも剛毛な方が高得点ですから、手触りで剛毛を探し出してとにかく抜く。ホント、あっという間に9時間が過ぎましたもの。 で、会議終了時、あれほど汚らしく伸びきっていた僕の髭が綺麗サッパリなくなるという大収穫。ホームレスみたいな無精髭だったのに、いつのまにか爽やか好青年になってましたからね。全ての髭を何時間もかけて綺麗さっぱり抜く。得点も1000点を超えて大満足だし、髭も綺麗になる、時間も潰せる。ホント、趣味と実益を兼ねた素晴らしいゲームを見つけたものだと思います。 そんなこんなで、本当ならば仕事においてかなり重要なウェートを占めるであろう会議なのですが、その会議の中でもっぱらヒゲを抜くことに命を懸けている男。あまりにもこの仕事に向いてないのは明白です。 ということで、今年度いっぱいで契約が切れるのと、主にこの仕事に向いてないだろうという自己判断。さらにB子や大崎、ウンコ上司などの相手をするのも疲れた、そんな理由から今年度いっぱいで今の職場を辞めるつもりです。今年度限りで広島からおさらばし、別な職場に移動して心機一転頑張ってみようと考えております。 ということで、今は色々な会社などを訪問し、面接などを受けて新たな職場を探しているところです。広島を出て何処に住むのか、次の職場にはどんなクリーチャーがいるのか、期待と不安で胸を膨らませて色々な面接に臨んでいるのです。 まあ、どこの会社もそうなのですが、面接といっても大したことはありません。専門性の強い職種ですので、「どういった知識があるのか」「どういった方針で仕事を進めていくのか」「今までどんなことをしてきたのか」と、仕事のことを中心に尋ねられることが多く、個人の性格だとかを見る面接はほとんど行われないのです。 でまあ、僕もそういった専門知識を問われる面接に向けて勉強だとか練習だとかを色々とやっているのですが、そんな中、先日受けた面接では突拍子もないことを訊ねられたのです。 「アナタの長所と短所を、さらに長所をどのようにして入社後の仕事に活かすのか説明してください」 お偉方が居並ぶ7対1の面接。見方は誰もいない状況でこのような質問をされました。普通の面接などなら当たり前のように聞かれる質問ですか、これまで専門知識を問われる面接ばかりしてきた僕にとって、この質問はかなり異質でした。全く予期していなかった。他の質問は大体聞かれることが予想できたので答えを用意していたのですが、これについては全く準備できていなかった。 「え、えっと、そうですね」 と答えながら、なんとか頭の中で回答を組み立てる。 「長所は、興味を持って何にでもチャレンジすることができるということです。特に新しいことや未知なものに挑戦するのが大好きで、失敗怖れずに積極的にチャレンジできます。それを活かして、仕事上でもきっと新しい発見などをできると思います。」 と答えておきました。短所について全然答えてないところが気になるのですが、即興で考えたにしてはなかなか良い返答だったように思います。「よしよし、予想だにしてなかった質問だけど、なんとかクリアできたぞ」とホッと胸を撫で下ろしておりますと、畳み掛けるように次の質問が 「ご趣味は?暇な時間などを何をして過ごしてますか?」 という、僕のプライベイトに土足で踏み込んでくるような質問してくるんですよ。これはもう心をレイプされているような心境です。もちろん、そんな質問に対する答えなど用意していない僕は、 「えっと、その、趣味は・・・」 とか狼狽しつつ、心の中では (おいおい、やべえよ。人様に言えるような趣味なんて持ち合わせていねえよ。「読書です」なんて無難に答えても、本なんて読まねえから、「じゃあ最近読んだ本で印象に残ったのをひとつ」なんて聞き返されたら答えられねえし、「ホームページ運営やってます」なんて答えようものなら、「ほう、なんてサイトですか?」って言われるに決まってる。「Numeriです」なんて答えられるか) 様々な思いが錯綜した結果、何をトチ狂ったのか 「しゅ・・・趣味は、ヒゲ抜きです」 と答える体たらくぶり。もうどうしちゃったんだか、僕は。「ひ、ヒゲ抜き?(ざわざわ)」と面接官のお偉方がざわめき始める。まさかそんなトリッキーな回答が帰ってくるとはあちら側も思わなかったらしい。 「ひ、ヒゲ抜きとはどんなものなんですか?」 面接官の一人が引きつった笑いで質問し返してくる。もう開き直ちゃってた僕は、もうどうでもいいやって感じで 「面白いんですよー、暇な時間にヒゲを抜くんです。太い剛毛が根本から抜けたら3点で・・・」 とヒゲ抜きについて熱弁する始末。もう身振り手振りで、実際にヒゲを抜くモーションを見せ付けながら大熱弁。最終的にはヒゲ面のダンディズム溢れる面接官が 「今度私もやってみよう」 とか言っていて和やかな雰囲気になったのですが、面接官の間に流れる嘲笑といった類の笑いを感じ取りながら思いましたよ、この面接終わったなと。間違ってもここに採用されることはないなと。 結局、集中力がないから今の仕事に向いてないとかそういうの以前に、面接で「ヒゲ抜きが趣味です」なんて答えるヤツは人間に向いてないんじゃないかと。社会人に向いてないんじゃないかと。そう思う次第です。 とにかく、こんな僕でも取ってくれる会社を探して、これからも転職活動に精を出したいと思っています。集中力要らなくて、ヒゲを抜くだけで給料くれるような会社があれば、それが天職なんですけどね。 11/22 プレ大阪オフ締め切りました。今後の参加表明はキャンセル待ちとなります。参加表明したけど、行けそうにないという方は早めにキャンセル表明をお願いします。 職業によっては休みでない人もいるかもしれませんが、ほとんどの方は日曜日が休日であると思われます。最近は週休二日の流れにのっとり、土日が休みという方も多いようですが、やはり休みといえば日曜日のような気がします。 僕の職場も本来は週休二日であるはずなのですが、妙に闘志たぎる荒武者が多数在籍しているためか、我が部署だけ率先して週休1日を実践しております。周り中が休みだというのに、我が部署だけ普通に出勤。なんともはや、もう「土曜日も休みたい」と思うことすら無駄だということだ段々分かってきました。 それでまあ、完全に体が週休一日に慣れきっておりますので、たまに二連休など頂くと、とても休日が長いように感じてしまうのです。ここ数年はハッピーマンデーだかブラックマンデーだか知りませんが、休日を無理矢理移動させて月曜日を休みにするのが流行っているようです。日曜月曜と続けざまに休むと、なんとも休みが長いなーと思うのです。 そもそも、日曜日が休みという概念は、キリスト教に由来します。創世記1章に「天地の創造」によりますと、神は7日間かかって天地を造ったとされています。しかし、実際に働いた日数は6日間であり、最後の1日は神も安息していたのです。 このことから、6日働いて1日休むという考えが定着し、さらに金曜日にキリストが十字架にかかり、3日後の日曜日に復活したことから「日曜日に休む」という概念が出来上がったとされています。 つまり、宗教的考えからいくと「6日働いて1日休む」というのが常識であり、週休2日など考えられないのです。週休2日などナンセンスなのです。けれども、時代の流れと共に生活風土は移り変わるもの。多くの民が週休2日に、5日働いて2日休む生活様式になるのもうなずけるといえばうなずける。 しかし、問題なのは休日の過ごし方です。休日とは元々「安息日」などと呼ばれ、働かず、体を休めることを指しているのです。6日間働いた体を癒す、疲れきった精神を癒す。それこそが休日という名の安息日の本来の姿なのです。 ところがどっこい、どうですか、最近の僕。休日に休むどころか、逆に休日のほうがハードじゃないですか。平日よりも週末のほうが明らかにハード。 西へ東へ北へ南へ、新幹線と旅客機を駆使して縦横無尽に移動してます。主に週末に。だいたい、9,10月の週末だけでどれだけ移動してるか列挙しますと、 東京、仙台、大阪、神戸、山口、宮崎、小倉、ですからね。なんですかこれ、地方遊説してるわけでもないのに、明らかにこれは移動しすぎです。 休日に体を休めるどころか、移動しまくって遊んだり仕事したり、なんというか安息するどころか逆に疲れを増やしてますからね。どうなってんだか自分でも分からない。 しかも、たまに広島から一歩も出ない週末があっても、朝までラジオやってたり日記書いてたり、小説書いたり、オナニー連続回数の記録にチャレンジしたりしてますからね、ほんともう、体を休める週末には程遠い。 ですからね、この間の月曜日の体育の日は、体を癒そうって心に決めてたのですよ。何処にも行くことなく、ユックリと布団に入ってテレビとか見ながら安息しようって決意したんです。 でまあ、日曜日に新幹線乗り過ごして小倉まで行っちゃって、すぐに逆方向の新幹線に乗って折り返したのですけど、広島に到着したのが夜中ですよ。 そこから家に帰って、もう狂ったように爆睡。日記更新とか何それ?ってな意気込みでご就寝。ホント、オナニー1つせずに寝たからな。ありゃあ、そうとう休息する気満々だった。 それでまあ、疲れもあってものすごく寝ちゃって、このまま月曜日を丸ごと寝ちゃうぞーと思ってたら、 ピンポーン! これですよ。朝の7時からこれですよ。人がせっかく思いっきり寝て過ごそうと企んでるのに、老婆くらいしか起きてないような早朝から来客ですからね。 それでまあ、もうパンツいっちょ、寝ぼけ眼でネグセもバリバリ伝説でドアを開けたんですけど、そこにはすげえ屈強な男が立ってるんですよ。屈強なレスラーみたいな男が、 「patoさんですか?よかったやっと捕まった」 とか言ってるんです。 これにはもう怒り滅却、堪忍袋の緒がはちきれんばかりですよ。休みの日の早朝から来客しておいて、挨拶もなしに、「やっと捕まった」とは聞いて呆れるわ。これが、すげえキューティクルなRioちゃんみたいな女性ならまだ許せるんですけど、レスラーみたいな屈強な男ですからね。 「何か用ですか?」 とあ、僕も怒りと眠気を抑えて言うんですけど、屈強な男はゴソゴソとカバンを漁っていて要領を得ない。 というかな、いかに屈強な男だろうと、これがどうしようもない訪問販売とかの類なら怒鳴り散らしてやる。蹴っ飛ばして叩き返してやるわ。などと普段は温厚な僕もメラメラと闘志を燃やしておったんですわ。 「大家さんの依頼で、家賃の集金に来ました。家賃、払ってください」 そしたらアンタ、屈強な男は変な請求書みたいなのと委任状を出してくるじゃないですか。 もうあれだね、ヘヘーって玄関先で土下座しそうになった。もうちょい待ってくれ、必ず払うからって土下座しそうになった。 「家賃三か月分、99000円払ってもらいますから」 とか、すげえ睨みながら言ってるの。 あのね、ウチのアパートの大家ってすげえ遠く離れた場所に住んでるの。しかも老人らしくて、あまりアクティブに行動できないらしく、今まで集金にこられたこととかなかったの。せいぜい督促の電話とかハガキとかそれぐらい。 それだから僕も舐め腐ってしまって家賃を滞納する傾向にあったのだけど、業を煮やした大家はついに屈強な男に取り立て代行を頼みやがった。屈強な男の迫威で家賃を取り立てようとしてきやがった。ンナロー、なかなかやるじゃねえか、大家のクソジジイ。 しかしまあ、この取立てに来ている男、やけに喧嘩が強そう。なんというか、腕なんかスコットノートンみたいになってるもんな。それでいて獲物を駆るような目をしていて、気性も激しそう。布袋のおセックスぐらい激しそう。こんなヤロウに殴られたらひとたまりもない。 それでもまあ、コイツだって悪魔だとか暴力の申し子ではありませんから、こちらが3か月分の家賃99000円を払えばとっとと帰るわけじゃないですか。金を受け取ってしおらしく帰るわけじゃないですか。もう投げるようにして10万払って、オツリはオメエにやるぜなんてハードボイルドに言えばいいじゃないですか。 でもな、10万なんて金は持ってない。 そこが僕の泣き所なんだよな。財布見たら8千円しか入ってなかったんだよな。なんというか、一か月分の家賃にも遠く及ばない。 「いや、ちょっとお金なくて・・・もうちょっと待ってもらえませんか」 とか言った瞬間ですよ。もう屈強な男が見る見ると表情を変えて、物凄い勢いでまくし立ててくるんです。 「払ってもらわないと困ります!一か月分でも払ってもらわないと!子供の使いじゃないんですすから!手ぶらじゃ帰れません!」 とか、唾飛ばしながら、すげえ激しい勢いで言ってくるの。布袋のおセックスくらい激しい勢いで言ってくるの。すげえスリルだったぜ。 それでもまあ、 「見てください、ガスも止まってるんです、ほら」 と、ウチの部屋は玄関兼台所になってますから、見える位置にガスコンロがあるのでバチバチとやって火がつかないことをアッピールしたのです。 その光景や、ガスを止められているという事実、おまけに貧しそうな服装をしている僕を見て心底かわいそうに思ったのか 「じゃあ、待ちます。三日以内に払ってくださいね」 とか、ヤツが譲歩しやがるんですよ。布袋のような激しいおセックスをするくせに、譲歩しやがるんですよ。もうしめたもんだ。 「すいません、なんとかして払いますので」 とか、「しめしめ」と思いながら言いました。そしたら布袋のヤツ 「三日後に払ってくれなかったら出て行ってもらいますから!荷物を全部出して鍵も変えます!」 とか、とんでもないこと言い出しやがるんです。金を!払わなかったら!出て行け!ですからね、なんというか世の中には神も仏もいないのか。 悪態ついて帰り行く布袋を見送り、もう一度寝るかと布団に舞い戻ったのですが、三日後までに99000円をどうやって工面するか気が気じゃなくて眠れませんでした。全然休息できない。 それどころか、下手したら三日後にアパートを追い出され、休息する場所すら失いかねません。そうなっら週末もクソも関係なし、全く休息する術を失います。 そろそろサイトに広告をつけて家賃の足しにするか、潔く追い出されるか。強盗とかして家賃を用意するか。そもそも社会人なのに1月33000円の家賃が払えないのはどうかしてる。などと悶々と悩んでしまい、全く休息できませんでした。 99000円、どうすんべえ。 11/22開催のプレ大阪オフですが、洒落にならない人数になってきたので明日にでも参加表明を締め切ります。その後参加表明はキャンセル待ちになりますのでご了承ください。 いやはや、週末はとある場所にて地獄の荒行としか思えないイベントに参加してまいりました。12時間夜通しで歩きまくったために足は筋肉痛、足の裏にはマメができる。とにかく死にそうな思いをしてまいりました。 そのイベントも終わり、神戸市は三宮の町をブラブラと歩いていたのですが、あまりに疲れていたためか意識を失いかけてしまい、マンガ喫茶に入って仮眠を取るという荒行を達成してしまいました。 マンガ読みながら寝てたのですが、起きたら「ふたりエッチ」というマンガがヨダレだらけになってました。これでは変な誤解をされかねません。 それでまあ、夕方頃から広島に向けて帰路に着いたたわけなんです。 三宮から地下鉄に乗って新神戸駅に向かい、そこから新幹線に乗ります。10月1日の品川駅開業に伴って大幅なダイヤ改正が行われた東海道・山陽新幹線。もちろん新神戸駅も様変わりしています。 改正前はほとんど停車することのなかった「のぞみ号」がバシバシ停まるのです。新幹線マニアの僕から言わせて貰いますと、のぞみ号が停まるというのはその駅のステータスがかなり高いことを意味します。 東海道・山陽新幹線には「のぞみ」「ひかり」「ごだま」と三種の名称がついた車両が存在します。もちろん、後者ほどショボイ格式になります。 「こだま」は音を表します。これは音速を意識した名称になるわけですが、現在の東海道・山陽新幹線の中では一番ショボイ。基本的に各駅停車の車両ですから聞いたことないようなとんでもない駅にも停まります。「厚狭」とか「東広島」とか、どうしようもない駅に停まります。停車駅も多く、さらに停車中に後続の高速車両が追い抜きますので、追い抜き待ちでさらに時間がかかる。 次に格上なのが「ひかり」これは音を超えた光速であることをイメージしたネーミングになっています。実際には光速には程遠いですが、それでも停車駅が少ないのでなかなか早いです。こちらはもう、ちょっと聞いたことないようなショボイ駅には停まりません。 そしてさらに「のぞみ」。これはもう光速を超えるには精神世界に入るしかないというイメージからネーミングされています。人の思いは光より速い、なんて少し宗教がかった思想です。ちなみに、10/1からは最新式の「700系のぞみ」車体には「AMBITIOUS JAPAN!」なる文字がプリントされています。なんとも攻撃的な、周辺諸国を刺激しそうな文字をプリントしたものです。 コイツはもうメジャーな駅にしか停まりませんので、「新大阪」「名古屋」「博多」「広島」や四国・山陰方面の交通拠点となる「岡山」くらい格がないと停まりません。かなり上級の格式を持った新幹線「のぞみ」。コイツを停車させるのが全ての駅の望みなのです。 しかし、ダイヤ改正に伴い、のぞみの格式は損なわれました。「ひかり」を減少させ、「のぞみ」を倍増するダイヤ改正を行ったのですが、それに伴って本来は「ひかり」級であるはずだった格式の駅にまで「のぞみ」が停車するようになったのです。 新神戸駅もそんな「ひかり」級の駅であり、ダイヤ改正前は数えるほどしか「のぞみ」が停車しない駅だったのですが、大幅に停車する「のぞみ」が増えたのです。 そんな新幹線マメ知識はどうでもいいとして、そういうわけで「のぞみ号」に乗ったわけですよ。新神戸駅から。 さっすが「のぞみ」は速くてよー、なんというかショッボイ駅なんかビュンビュン飛ばしていくのな、さすが光速を超えた精神の世界って感じで、アホのように駅を飛ばしていくの。「相生」「西明石」とかいう何それ?って聞きたくなるような駅も2秒で通過しちゃう。 本来ならバリバリ駅があるの、新神戸の次の駅が「岡山」だもん。ムチャクチャすげえよな、やっぱ「のぞみ」は速いわ。 なんて感動しておりますと、「岡山」の次はもう「広島」。僕の住まわす「広島」にもう到着してしまうんです。1時間ちょっと神戸から広島。ハッキリ言って死ぬほど速い。 それでまあ、するすると広島駅構内に新幹線が入ってくるもんですから、降りる準備をするかな、とデッキにいったんです。 そしたらアンタ、すっげえ荷物をもったオバハンが仁王立ちしてるんですよ。これから亡命するんですって感じでデッキに仁王立ち。 「なーんか嫌な予感するなー」 とか思ってたら、新幹線が広島駅に到着してドアが開いたんです。それでまあ、乗客がモリモリと降りていくんですけど、その亡命するほどの大荷物のオバハン。サイババみたいな顔したオバハン。大荷物がドアに引っかかって降りられないんです。 物理法則とか良く理解してれば、明らかにそのままではドアから出ないことは明白な荷物なのに、横にしたままでは出ないことは3歳児でもわかりそうなのに、それでも横にしたまま出そうとするんです。 ちょっとまてオバハンと。そんなものじゃ出るものも出ないだろ。横にしたままでは無理だか。大人しく縦にして出なさいと。親切な僕は後ろから荷物を出すのを手伝ってあげたんです。 こう、荷物を縦にして、押し出すようにしてあげたんです。それをホームからサイババオバハンが引っ張り出す、みたいなイメージで。その荷物は旦那の死体でも入ってるんじゃねえかと思うほどに重かったのですが、手伝ってあげましたよ。 そういったオバサンを親切に助ける好青年な僕。たぶん、若い女性が見てたら確実に惚れていたと思う。1時間後には僕に抱かれていたと思う。若い女性だけでなく、間違いなくサイババオバハンも僕に惚れていたと思う。まっぴら御免だけど。 それでまあ、なんとか荷物も出て、オバハンも「ありがとうございます」とかお礼を言ってくるんですけど、どうも何かが変。何かが根本的に変。 いやな、頭を下げてお礼を言ってるオバハンの声が聞こえてこないんだよ。プルルルルルルルと鳴ってる音がうるさくて聞こえないんだよ。 おまけに、そのオバハンはホームの上。僕はまだ車両の中。そいで、ドアのガラスが僕ら2人の間をさえぎってるの。ドア越しに僕らは見つめあってるの。遠距離恋愛のカップルみたいに。僕とオバハンが。 そう、なんというか、乗り過ごした。モロに乗り過ごした。 寝てて乗り過ごしたとかではなく、降りる意思はあってドアまで行ったのに、モロに乗り過ごした。 ぐあー、まいったなー、まあいいか、次の駅に停まってから引き返せばいいか、とか思ってたら衝撃の車内放送。 「次の停車駅は小倉(福岡県)です。」 さ、さすが「のぞみ」。すげえぶっ飛ばして、駅を飛ばしまくって。広島から九州まで行っちゃうのかー。 さっきまで座っていた席に再度舞い戻り、小倉までの1時間。「僕はこんなにマヌケでいいのだろうか」と自問自答しながら、少しだけ生きる望みを失って涙しました。 僕は普段は全然テレビを見ない人で、ニュース番組とスポーツ番組以外の番組をほとんど見ない。たまに警察物やUFO物、公開捜査物などを見たりするが、ゴールデンの枠でやっているような番組はほとんど見ない。 中学生ぐらいの時分は必死になってバラエティ番組などを見ていて、もうテレビなしでは生活していけないんじゃないか、などと思ったものだが、どうも最近はそうでもないようだ。 ドラマやバラエティ番組を見なくなった理由の一つに、「バカバカしい」というものが挙げられる。バラエティ番組などを観てると特にそうなのだが、全ての事柄がバカらしく見えてしまって仕方がない。 テレビ業界の腐りきった体質というかなんというか、そういうのがチラチラ垣間見えてしまい、どうにも真剣に観る気にならないのだ。そんなものに時間を取られるくらいならサイトの更新をしていたほうがいくらかマシだ。 そんなこんなで特にバラエティ番組、しかもその存在意義すら分からない番組を毛嫌いしているわけだが、この間その中でも特に嫌いな部類に属する番組をやっているのをたまたま発見してしまった。 「あの人は今」 だとかそういった感じの番組で、一昔前にブレイクしたり話題になった芸能人などの現在の姿を追いかけるものだ。あるアイドルは普通の主婦になっていてブクブク太っていたり、ある者は借金まみれになっていたり。 その芸能人が一番輝いていた時代と、色褪せてしまった現在のギャップを楽しみ、嘲笑の部類に属する笑いを提供する。なんとも下種なコンセプトを有した番組だ。 この番組の司会者は山田邦子で、司会者自身も「あの人は今」に片足突っ込んでるようなものじゃねえかと思うのだが、この番組において唯一楽しめる点といえば、山田邦子の薄ら寒い空回りっぷりを鑑賞することぐらいかもしれないので、このキャスティングは評価したい。 しかし、肝心の番組自体は鑑賞に値するほどの内容ではない。あの芸能人が今何をしてるかなんて興味ないし、どのように落ちぶれているか楽しみ、なんてせせら笑う趣味も持ち合わせていない。そういった意味では、この番組の存在意義自体が、僕には分からない。 そもそも、縁もゆかりもない古の芸能人に思いを馳せるほど精神的余裕があるわけではない。自分とは無関係の芸能人がどうなってようが関係ないのだ。 しかしながら、会えない誰かの現在の姿に思いを馳せる、知りたいと願う、それ自体は人間として当然のことのような気がする。 小学校の時、クラス一美人だったあの子はどうしてるんだろう? 担任の先生はどうしてるんだろう?よく殴られたっけな? 初恋のあの子はどうしてるだろう? 初めて付き合った彼女は元気にしているだろうか? 人と人とが関わりあって生きている以上、少なからず触れ合った相手がいるはずで、何かしらの繋がりを持って関係していたはずだ。そして、その関係は非常にか細く脆いものだから、プツリと切れてしまうこともある。 そうなった場合、その相手の現在の姿や、会えない間どんな人生を歩んでいったのか。それを知りたいと思うのは当たり前な気がする。縁もゆかりもクソもないような芸能人の足跡を知りたがる野次馬根性とは違い、何か関係があったなりの特別な感情があるような気がするのだ。 かくいう僕にも、どうしてもその後の足跡や現在の姿を知りたい人がいる。その人は今どんな人生を過ごしてるのだろう。苦しいことはあったのだろうか。楽しいことはあったのだろうか。知りたいけど知る術がない、そんな人物がいるのだ。 僕が大学生だった頃、僕の通っていた大学はとにかく何もない山村に要塞のように建てられた学校で、周囲に何もないという途方もないキャンパスライフだった。どっかの少年厚生施設みたいに外界から隔絶されたような大学だった。 そんな中にあって、学生達は皆、周囲で独り暮らしをしているのだが、「24時間営業の牛丼屋」に途方もない憧れを抱いていたのだった。「吉野家」や「すき家」「松屋」などの都会の象徴とも言える深夜営業の牛丼屋。それに対して途方もない憧れを抱いていたのだ。 しかしながら、周囲には何もない過疎地域。畑はあれど飲食店自体がほとんどないのだ。牛丼屋など持っての他だった。とにかく牛丼屋に対する憧れの強かった一部の学生は、車で1時間かけて都市部の吉野家に通っていたほどだった。 「この街にも牛丼屋ができて欲しい」 それが田舎の大学に通う清純な大学生のせめてもの願いだった。 そんなある日、あれは確か寒い寒い冬の日だったと思うのだが、その願いが全然見当違いの方向で叶う日がやってきた。 深夜に車を走らせていると、空き地である場所でポツリと怪しげな明かりが灯っていたのだ。不審に思った僕は車を停め、問題の空き地を覗き込んで見る。すると、そこには 「牛丼屋」 と手書きのフォントでデカデカと書かれた廃バスが。 青い色をした路線バス。ボロボロだけど、どっからどう見ても路線バスとしか思えないあ廃棄物の中に煌々と明かりが灯り、なんとも美味しそうな牛丼の匂いを漂わせているのだ。 「だ、誰かが廃バスを利用して牛丼屋を始めやがった」 すぐにピンと来た。学生ばかり溢れていて飲食店も何もない山村の街。そこで牛丼屋を開けば儲かるに違いない。そう考えた人間がコストを安くしようと廃バスで開店することを思いついたのだろう。そして空き地を利用して本当に開店。 発想自体はなんとも名案であると思うが、いかんせんチープすぎる。廃バスを利用して「ハイ、牛丼屋」じゃあ、安易過ぎるしチープすぎる。そんなんじゃ怪しすぎて客も入らないだろう、そう思った。 現に、念願の「我が町の牛丼屋」を発見した僕も、あまりの怪しさにたじろいてしまい、入店することなくその日は家路に着いたほどだった。あんな店、客が入るわけがない。 そんな予想に反して、廃バスの牛丼屋は大繁盛だった。連日連夜、特に深夜時の時間に学生が押しかけ、大繁盛だった。「牛丼の吉野家」を略して「吉牛(よしぎゅう)」と呼ぶのは有名な話だが、学生達は廃バス牛丼屋を「バス牛(ばすぎゅう)」と呼んで慕っていた。 明らかに怪しげな佇まいなのに、しかもあまり美味ではないという噂なのに、それでも学生が牛丼欲しさにバスの前に並ぶ光景は尽きることがなかった。大学でも「昨日の夜、バス牛行ってさー」なんて会話が聞けるほどだった。 やはりこの街の学生は牛丼に飢えていたのだと思う。都会のライフスタイルのように、深夜にふらっと牛丼屋、そういうのにひどく憧れていたんだと思う。それで、不味かろうが怪しかろうが、とにかくバス牛だったのだろう、とにかく大繁盛だった。 初めて発見した時、そのチープさや怪しさで後ずさりした僕だったが、そこまで話題なら行ってみるしかない、そう思って友人と連れ立ってバス牛へと赴いたのだった。デンジャラスゾーンに足を踏み入れる気がしたが、やはり僕も牛丼屋に飢えていたのだと思う。 バス牛が営業していた空き地に入り、徒歩でバスに近づく。近くで見るとやはり一層チープで怪しい雰囲気がする。もはや何でもありといった状態で、入り口には赤い提灯が掲げられており、その提灯には何のためらいもなく「おでん」と書いてあった。もはや何屋なのかすら分からない。 さらには、入り口ドアには頭の悪そうなフォントでデカデカと「モーモーバス、Welcome!」とか書かれていた。牛丼を食べさせるバスということで、牛とモーをかけてモーモーバスとネーミングしたセンスは中々のものだが、その手書きの看板はいただけない。これではチープさばかりが際立ってしまっている。 恐る恐ると「モーモーバス」と書かれたドアを開いて中に入ると、そこには想像していた以上にボロボロの内装が。古いバスそのまんまで床は板張り、しかも所々床が腐っているらしく、何箇所か踏み抜いた穴が開いている。 そして、バスの座席は全部取り外されており、3組ほどのテーブルと椅子が置かれていた。そして、バスの後部は無理矢理キッチンに改造されており、何のためらいもなくプロパンガスのボンベなどが装備されていた。 廃バスだと思っていたこのバスだが、どうやらちゃんと走行するらしい。ナンバープレートもついていたし、昼間の時間帯はバス牛は空き地に居なかった(人の土地を勝手に使ってるので昼間は逃げる)。このことから考えるとバス牛は普通に一般道路を走行する車のようだ。それなのに、プロパンガスなどの危険極まりない物体が剥き出しで置かれているのにはちょっとビビった。 とにかく、席に座らねば始まらないので、テーブルに着席する。すると、奥の無理矢理キッチンから店主とおぼしき男が出てくる。どことなくTHE虎舞竜のボーカルに似た店主がやってくる。 「ご注文は?」 とか聞いてくるのだけど、なんかその言葉や動きがホモっぽい。上手く表現できないのだけど、バス牛のオヤジ、どことなくホモっぽいのだ。 さらに、オヤジが持ってきたコップの水を見て愕然とするのだが、当たり前のようにコップの種類が全部違い、キリンだとかアサヒだとか統一感のないコップに水が入れられている。もちろん、さすがに改造しまくりのバスといえども、水道まではひけなかったらしく、汲み置きの水なので少し汚い。 さらにテーブルの上に10円玉を縦にして置いてみて分かったのだが、明らかにこのバスは傾いていやがる、もう、10円玉がとんでもない勢いで転がりだしたもの。 あまりの有り得なさに驚愕しつつ、「とりあえず牛丼」と注文。それを聞いたバス牛オヤジは、 「牛丼ね」 とまたもやホモっぽい動きをしながら奥へと消えていく。 そして運ばれてきた牛丼を見てまたもや驚愕。もちろん、ドンブリの柄に統一感がないのはもちろんだが、中身もとにかく凄い。 モサッと白米がドンブリに入っているのはいいのだが、その上には牛肉が3切れくらいしか乗ってないのだ。スーパーで買ってきたのを焼きましたというイメージで3切れ。肉の隙間から白米が見えるというレベルのお話ではなく、明らかに白い部分の比率のほうが多い。 「こ、これで600円もするのか!!」 縁日の出店の如く高騰している食い物を食し、とにかくこの店から出たい一心で白米をかっ食らった。勘違いしないで欲しい、牛丼を食らったわけではないのだ。あくまで白米を食らったのだ。 そしてお会計を済ませて帰ろうとしたとき、バス牛オヤジが衝撃の一言を 「君達カワイイからオマケして肉を多めに入れといたから、また来てね、うふっ」 僕らのことをカワイイとか虎舞竜のボーカルみたいなオッサンが濡れた瞳で言ってるんですよ。明らかにホモじゃねえか、ホモサピエンスじゃねえか。という部分に驚くのですが、それ以上に「肉を多めに入れて3切れか」という部分に我々は驚愕したのです。ハッキリ言って震撼した。全米が震撼した。 「二度と来るか!」 口にこそは出しませんでしたが、僕らはそう決意して店を出ました。僕は僕で「あのオヤジ、正真正銘のホモ、モーホーだったな」と言いつつ、入り口ドアの「モーモーバス」というキャッチーなコピーが目に留まり、「モーモーバスというよりモーホーバスじゃねえか」と、ひどく大喜びしました。 それからというもの、若い男がバス牛に行くと、牛丼を食うかオヤジに喰われるか、喰うか喰われるかの戦いだ、という噂が広まりました。そして客足も少し減ったのですが、そこに追い討ちをかけて決定打が。 バス牛が営業していた空き地の真横、もう目と鼻の先にズガガーンと「すき家」が開店したのでした。全国チェーンで明るく清潔な感じのすき家。コップもドンブリも揃ってますし、肉だって3切れ以上あります。 そんな店とバス牛では鼻から勝負になるはずもなく、あれだけバス牛に群がっていた学生達もこぞって「すき家」に。それと共にバス牛のバスが空き地に来ることもなくなりました。 すき家に潰されたバス牛。そのオヤジはとんでもない人だったのですが、やはり皆の心に衝撃という名のインパクトを与えていたようでした。 「バス牛のオヤジ、今頃何してるんだろうな」 なんて、友人の間で話題になることもありましたし、 「バス牛のオヤジ、すき家に逆恨みしてバスごとすき家に突っ込んだらしい」 という途方もないデマも出回りました。 きっとみんな、少なからず関わりあいを持ち、微量ながら自分の人生に介在してきたバス牛オヤジのその後が気になるのでしょう。僕だってそうです。あれほどインパクトのあった彼がどうしているのか、とても気になるのです。 テレビから流れる「あの人は今」は、自分の人生に何ら関わりを持たないどうでもいい芸能人のその後の人生。他人のその後の人生。そんなものより僕は、自分に衝撃を与えてくれたバス牛のオヤジのその後が知りたいのです。 テレビから流される他人の人生の軌跡は、全く自分に関係の人物の軌跡。テレビを見てたって知りたい人間の人生の軌跡は流れてこない。 と思うのだけど、僕がよく見るテレビ番組であるニュース番組や警察物の番組に、バス牛のオヤジが、少年イタズラをした、道路交通法違反、違法改造、無許可営業、バスごと牛丼屋に突っ込んだ、とかで逮捕され、テレビでバス牛オヤジのその後の人生を知る可能性も多分にある。その辺のところはなんとも言い切れないところだ。 バス牛オヤジが、今もどこかの街でオンボロのバスに乗って平穏に牛丼を売っていることを願って止まない。 週末はとあるイベントに参加するために大阪に行きます。かなりハードなのでおそらく更新できないと思います。あしからずご了承ください。 どうも最近やりすぎた。なんというか色々とやりすぎた。 あれでしょ、最近の日記とか酷いでしょ。扱うネタとかとんでもねえことになってるもん。ザラッとここ最近の日記の中に出てきた単語を見てみると、「ノーパン」「生殖器」「ウンコ」「アナルをペロリ」「オナニー」これですからね。27歳にもなってこのような単語の列挙。腹を痛めて生んだ母が見たらさぞかし嘆くだろうと思います。 このままではNumeriというサイト自体がそういうサイトだと思われかねないじゃないですか。そのうち他サイト様のリンクページなんかに 「Numeri/patoさん/アナルをペロリ」 とか書かれたりするかもしれないじゃないですか。モロに嫌がらせとしか思えないリンクコメント書かれるかもしれないじゃないですか。そういうのって非常に遺憾なんですよね。確かにここ最近は「ウンコ」「ウンコ」と連呼しておりますが、実際のNumeriってのは世相とかそういうのを斬る真面目な日記サイトですからね。ですから、ウンコ連呼(微妙に語呂がいい)とかはあるべき姿ではないんですよ。 僕が小学生の時、山岡君というとてもひょうきんな子がいたのですけど、その山岡君がとにかくすごかった。先生に、「スチールウールを燃やすとどうなるかな?」とか授業中に質問されても「ウンコ」としか答えなかった。何を聞かれてもアンサーは「ウンコ」。日常会話も全部「ウンコ」だったのですよ。 たまたま最初に山岡君が「ウンコ」って言った時にクラス中が大爆笑してウケちゃったもんだから、勘違いしちゃったんでしょうね。小学生といえばウンコだけでドッカンドッカンうけますし、何の脈略もなく言われれば笑うのも仕方ありません。 それでまあ、幼き山岡君は、ウンコといえば皆が大爆笑する、皆を爆笑のるつぼに叩き込むことができる、と妙に発奮してしまったのですよ。多分彼はサービス精神旺盛で、皆を笑わせて楽しませたかったのでしょうね。 それでまあ、その在りし日の山岡君を思い出してみると、そういったエンターテイメント精神は確かに素晴らしいのだけど、「ウンコ」でしか笑いが取れないのはいかがなものかって思うんですよ。 そして、ふと最近の自分の日記を思い返してみると、かなりお下劣な内容てんこ盛り、間違いなく下劣な内容さえ書いていれば笑いが取れると勘違いしてやがるんですよ。Numeriのpatoは。これはもう「ウンコ」を連呼してた山岡君と同じ、間違いなくNumeriは山岡サイトに成り果てたんですよ。 そりゃね、ウンコを連呼してた山岡君は小学生ですから、そういった単純な笑いしか取れないのはある程度仕方ないと思うんですよ。小学生が単純な笑いしか取れないのは至極当然。逆に風刺がピリリと効いたハイレベルな笑いとかを提供されたら薄ら怖いものがあります。 問題なのは、27にもなってそろそろ30のお声もかかろうかという中年の部類に属する男が、いつまで経っても山岡の域を超えられないって部分にあるんですよ。いい歳こいてウンコウンコ、それで笑いが取れると思ってるんだからお目出度いヤロウです。 というわけで、当Numeriは本日から生まれ変わります。山岡サイトを脱却すべく、もっとハイレベルでタイムリーな知的なサイトに生まれ変わります。なんというか、こう、今世の中で起こってる事件とかと絡めつつ、オ下劣なワードを全く出さないアカデミックな雰囲気を醸し出します。知的の塊みたいなサイトにして、ビッグサイトに会場を貸してもらえるようになるのが目標です。 ということで、早速、脱山岡サイト日記第一弾。世間で起こっているニュースに絡めながらお話を展開させていきます。 僕はほとんどテレビを見なくて、仕事を終えて家に帰って11時台のニュースを見ることが日課なのですが、テレビをつけて「死体発見」だとか「拉致が」などといったニュースを見ない日はありません。本当に凶悪な事件が増えたように思います。 日本がアメリカ並みの犯罪国家になってしまい、本当にこういった犯罪が起こることが多くなったのか、はたまたこういった事件は昔から数多く起きていてたまたま報道されなかっただけなのか、真相は僕には分かりませんが一つだけいえることがあります。 このニュースを見てください。 千葉県で16歳少女が焼死体で発見された事件です。つい最近起きた事件ですので皆さんのご記憶に新しいことでしょう。被害者の方には心から冥福をお祈りいたします。 さらに、少し前になりますがこんな事件もありました。 女性関係のもつれから男性を殺害。さらに目撃されたと勘違いし口封じのために同じアパートにいた女性を次々に拉致・殺害。その異常性や場当たり的な不可解な行動に恐怖を覚えたのは僕だけではないはずです。 こういった事件を見ますと、犯罪自体が凶暴になっているような気が勿論しますし、非常に短絡的でなかなか動機が見えない犯罪が増えているように思います。 16歳少女の事件などは、主犯格の男が「離婚に応じなかったから殺した」なんて言ってますし、「証拠隠滅になると思って焼いた」などと言ってます。その短絡さに驚きを隠せません。 さらに熊谷の事件では、「殺しを目撃された」と、全然別の部屋に居た女性を殺害現場まで連れて行き拉致しています。何処をどう考えたらそんな思考に至るのか検討もつきません。 このように、どうやら最近の日本では殺人における動機の部分が、人が人を殺す理由がとにかく理解不能なことになってしまっているような気がします。この調子では「暑いから殺した」「俺と髪型が同じだから殺した」なんて希薄な理由の元、何の理由もなく殺されかねません。怖くておちおち外もあるけない。 このようにこの二つの事件は、犯行自体が非常に稚拙で短絡的。それでいて極めて残忍で非人道的。全く理解できない事件と言うことが出来ます。 しかしながら、この二つの事件にはもっと注目すべき点があります。 最初の16歳少女殺人事件ですが、逮捕された容疑者は被害者の夫である石橋広宣容疑者(22)。同時に共犯とされる高校3年生(18)、土木作業員(17)、17歳と16歳の無職少年二人が逮捕されています。 そして、熊谷の事件のほうは、尾形英紀容疑者(26)と無職少年(15)、県内の無職少女(16)が逮捕されています。 このようにして、複数人で結託して殺人やら拉致やらを犯すケースが増えているのですが、いずれのケースも20代の主犯格に未成年の少年少女が追随して犯行を犯しているのです。 色々な犯罪のニュースを見るのですが、最近ではこのように20代の男と少年少女、この組み合わせが犯罪を犯すケースが異常に多いような気がしませんか。 17,8の思春期における年齢差は圧倒的なものがあります。17,8歳のガキから見れば、22歳など圧倒的に大人ですから逆らうことなどできなかったでしょう。26歳なんて15歳から見たらもう別の生き物です。29歳と21歳の間柄ではくくれないような、単純に年齢差だけでは計れない差異がこの年代には存在するのです。 では、そのように大きな差があるにもかかわらず、なぜ彼らは結託して犯行に及んだのか。どうして大人と子供が手を組んで犯罪に手を染めるようになったのか。 簡単なことです。どちらのケースも主犯格の20代が精神的に未熟すぎたのです。未熟すぎるが故に同年代には相手にされず、無条件でボスになれる圧倒的な年下とつるむしかなかったのです。 石橋容疑者などその典型で、22歳という年齢ならば圧倒的に同年代と一緒に遊ぶことが多いように思えるのですが、どうやら少年達とばかりつるんで遊んでいたようです。 同年代には相手にされず、自分が無条件でボス格におさまることができる少年達とつるんで遊ぶ。そのような情けない男ですから短絡的犯行に及ぶし、周りの少年達もそれを止めることすらできない。こういうことではないかと想像してしまいます。 どうも現代の日本には、このように精神的な未熟な20代30代が溢れかえっているようで、深夜のコンビニでたむろしている若者グループにもこのような組み合わせを数多く見ます。 「社会システムが成熟すればするほど中の人間は未熟になる」 誰が言った言葉か忘れましたが、まさにその通りだと思います。成熟されたシステムは私達を色々と守ってくれます。様々な保障や保護の名の下で生活を守られており、非常に安心して暮らせる社会なのですが、その反面、その保障に対する甘えが芽生えてきます。結果、どんどんと未熟な大人ができあがっていくのではないでしょうか。 上述のように、精神的に未熟で同年代に相手にされない大人が量産されているという現象に、成熟した社会システムに対する甘えが少なからず関与しているのではないかと考えます。 僕が小学一年生の頃、近所にトモノリと呼ばれる6年生が棲んでいました。家が近所ということもあり、入学したての僕はトモノリと一緒に集団登校することになったのですが、登校初日に僕はトモノリの子分にされました。 小学一年の僕から見た6年生のトモノリは圧倒的な存在で、逆らうことなど全く考えられない、とにかく巨大な存在でした。 毎日学校が終わるとトモノリの家に行くことを義務付けられ、一方的に殴られたりマラソンを強要させられたりと苦痛としか思えない日々を過ごしたものです。トモノリの許しがなければ家に帰ることも許されず、ただただトモノリの家来として使える日々が続きました。もちろん、親には言うなよときつく口止めされていました。 一年だけ待てばきっと開放される。トモノリは6年生だ、1年待てば卒業して中学に行くだろう。そうればきっとこんなバカらしいことやめるはずだ。それだけを思い1年間ジッと耐えました。 しかし、卒業して中学に行ってもトモノリの勢い止まらず、それどころか一つ年下の僕の弟までも子分にするハッスルぶりでした。 兄弟揃ってトモノリに虐げられる日々が続き、その生活は3年続きました。僕はトモノリに支配された小学校低学年3年間の日々、トモノリ以外の同級生と遊んだ記憶が少ししかありません。クラスメートに誘われても、クラスの女の子に放課後遊ぼうよと誘われても、それを断ってトモノリの家に行かねばなりませんでした。全く楽しくなく、トモノリに虐げられる日々が続いていたのです。夏休みとか長期休暇は死ぬほど地獄だった。 それ以上にもっと辛かったのが、目の前でトモノリに虐められている弟を見ることでした。圧倒的な力の差に怯え、ただただ殴られる弟を見て自分の無力さを呪ったものです。 そんなある日、学校帰りたまたま目撃したのですが、通学路の路上でトモノリが学生服を着た数人の男に虐められているのを見ました。トモノリは同級生に殴る蹴るされ、土下座して同級生に謝っていました。 トモノリは同年代に相手にされず、それどころか虐められるほど虐げられていたのです。その鬱憤を晴らすためかどうかは知りませんが、自分は絶対に負けないであろう5つも年下の僕ら兄弟を子分に従え、自分がやられているのと同じことを僕らにやっていたのです。それが分かった時、ああ、トモノリはなんて可哀想なヤツなんだろう、と妙に同情したのを覚えています。トモノリはトモノリで未熟なヤツだったんだなと。 結局、上に挙げた二つの事件の容疑者グループの主犯格とされる20代の男もトモノリと同じ構造なのだと思います。未熟ゆえに同年代に相手にされず、まったく格下の年下相手にしかつるめないのです。 しかし、それは当時のトモノリにも言えることで、彼だって小学校低学年の僕らから見たら圧倒的に年上でしたが、世間的からみれば中学生なのです。言うなれば未熟で当たり前。 問題は、20代にもなってトモノリと同じことをしている人間がまりにも多すぎるという部分にあるのです。そしてそれを許すだけの土壌が存在してしまっているのです。 精神的に未熟な人間が未熟なまま大人になり、だれも成熟させようとしないまま体だけ大人になっていく。しかも未熟な大人でもなんとか生きていけるほど今日の日本の社会システムは成熟しているし豊かになっている。子供が未熟なのは当たり前なのですが、社会システムや豊かさに甘えた未熟な大人が多すぎる、これが問題なのではないでしょうか。 トモノリが中学三年になったくらいの時でしょうか、トモノリの虐めに耐え切れなくなった僕が「もうアイツと刺し違えるしかない」とトモノリ殺害を決意し、家の包丁を持ち出そうとしたことからトモノリのイジメがウチの親に発覚しました。 ウチのキチガイオヤジはそれはそれは烈火のごとく怒り狂い、夜中だったにも関わらずトモノリの家へ殴りこみに行きました。普通に家族団らんの時を過ごしていたトモノリでしたが、いきなり気狂いとしか思えないウチのオヤジが殴りこみに来たのです。さぞかし驚いたことでしょう。 ウチのオヤジはとんでもないヤロウで、トモノリの家族がいるのなんか関係なしで家からトモノリを引きずり出し、それはもう見るも無残、聞くも無残なことをしていました。次の日に見たらトモノリの顔が誰だかわからない状態になってたもの。 結局、それ以来トモノリの虐めもなくなり、僕ら兄弟は同級生と楽しく遊ぶ小学生らしい生活を手に入れたのです。それと同時に、トモノリ自身も成熟し、僕ら兄弟に対して何かと親切にしてくれるようになりました。 今にして思えば、ウチのオヤジが行ったトモノリに対する鉄拳制裁も暴力的でどうかと思うのですが、それ自体が甘えを許さない社会システムだったのではないかと思います。現代のように成熟していない社会システム、そこで行われた少し乱暴な制裁。それがあったからこそ甘えの入る余地がなく、人間的に成熟せざるを得なかったのではないでしょうか。 これが現代だったら、やれ体罰だとか傷害だとか、鉄拳制裁を許さないでしょうし、トモノリの行為がエスカレートし、犯罪行為に至った場合でも少年法の名の下手厚く保護されるでしょう。それは結局、保護という名に甘え、成熟するチャンスを失うことに他ならないような気がします。 悪い事をしたらそれなりに裁かれる。そんな当たり前のことが失われつつある現代、成熟した社会システムに甘えた未成熟な名ばかりの大人が理解不可能な犯罪を巻き起こす。力や道具や知識、そして自由を得た名ばかりの大人が、子供のような短絡さで事件を巻き起こす。その根底には社会システムへの甘えがある、そう思えて仕方ないのです。 これから、さらに手厚く保護されたゆとりある教育を受けた少年達が次々と法律上は大人になっていきます。一体どれだけ未成熟な大人が量産されるか分かりませんが、どれだけ恐ろしい社会になるのかそら恐ろしいものがあります。 「少年の保護」「少年を成熟させるための社会の厳しさ」、どちら側の立場で見るかで答えが全く変わってくる問題です、すぐには答えは出ないでしょうが、今の社会を見る限り、もう少し厳しくしても良いような気がしてなりません。 ちなみに、ウチの気狂いオヤジに鉄拳制裁されたトモノリですが、オヤジを前にして余りの恐怖に泣き出し、ウンコを漏らしていたそうです。未成熟な少年を成熟させる、やはりそれ相応の厳しさが、ウンコを漏らさせるぐらいの厳しさが必要なような気がします。これ以上未熟な大人を野に放たないためにも。 ------------------------------ これからもドッカンドッカンとウンコとか書くぜ。 いやー、まいったまいった。もう、とにかくまいった。慣れないことはするもんじゃないなってつくづく思ったよ。 随分流行おくれな気もしますが、「ノーパン健康法」ってあったじゃないですか。ノーパンで寝ると健康に良いとか、チンコが大きくなるとか夢精するとか。 それをフッと思い出してやってみたんですよ。寝る前にフッと思い出したので、下半身はスッポンポンのまま寝てみたんです。 まあ、「ノーパン健康法」をやってみたって言うと聞こえはいいのですが、洗濯を全然してなくて、はくパンツがなくなちゃって、仕方ないから2クールめだ!ってな勢いで汚れ物の使用済みパンツをはこうとしたんですけど、これがまた殺人兵器なみに臭い!鼻が曲がるとはまさにこのことか!って思ったのがノーパンで寝た真相だったりするんです。そう、結局ははくパンツがねえからノーパンで寝たの。 それでまあ、上にはTシャツを着て下半身は素っ裸で寝ようとしたんですけど、なんとなくこのアンバランスさが物凄い。どうにもこうにも、下半身だけ裸ってのは縦のものが横になってるような違和感があって癖になりそうなんですよ。 それでまあ、寝る準備万端だったのですけど、ちょっと起きてみて色々試してみたんです。上だけバリッとスーツ着てるのに、下半身はモロに裸。上には温かそうなモコモコのコート着てるのに、下半身はチンコぶらぶら。上には仕事で使う白衣を着てるのに、白衣の裾の下はモロにチンコ。いかんいかん、これではまんま変質者じゃないか。 そんな風に夜遅くまで下半身裸のアンバランスさを楽しむというささやかな遊びを楽しんでいたのです。 それでまあ、今はノーパンで気分がいいけど、明日はあのドリアンより臭い2クールめの汚れ物パンツをはかなきゃいかんのか、とか考えながら眠りについたのです。下半身モロはだかで、まるで天使のような健やかな寝顔で眠っておったわけなんです。 そしたらアンタ、ノーパン健康法が効いたのかどうなのか知りませんけど、すっげえ深い眠りを手に入れちゃったんですよ。いつもは比較的眠りが浅く、犬が吠えただけで目が覚めるのに、もうどうにもならないくらい深い眠りになっちゃったんです。 もしかしたらノーパンで寝るってのは心身ともにリラックスさせてくれるのかもしれない。下半身をブリーフやらズボンで締め付けないってのは、全てをフリーダムに開放するようなものなのかもしれません。病は下半身からって言いますし、とにかくノーパンで寝るとリラックスできる。 それでまあ、あまりに深く眠りすぎちゃったものですから、ものの見事に寝坊しちゃったんですよ。起きなきゃいけない時間なのに、グウグウとノーパンで眠っていたんです。 そうすると目が覚めてビックリするじゃないですか。いつもは優雅に起きて出かける準備をし、悠々と出社と相成るのに、寝坊してしまってはそうもいかないじゃないですか。もう、飛び起きてマッハで出かける準備をし、ホイルスピンしそうな勢いで車を発進しさせて職場へと行きました。 それでまあ、地獄のような決死のドライビングが功を奏したのか、なんとか仕事には遅刻せずに職場へと到着したんですよ。もう、ギリギリチョップだったのですけど、なんとか仕事の時間には自分のデスクに座ることができたんです。 「やれやら、間に合ったぜ」 息を切らせながら、自分のデスクに座った瞬間、途方もない違和感に気がついたんです。 いやな、ノーパンだった。 もう、間違いなくノーパン。見紛うことなくノーパン。なんというか、全米が震撼した。ノーパンという事実に全米が震撼した。 やけにスースーするなとか思って、チラッとズボンの隙間から覗き込んでみたら、もうダイレクトで自分の生殖器が見えたからね。 なんというかもう、生きた心地がしなかったよ。このノーパンがバレたらどうしよう。いきなり強盗とかが入り込んできて、散弾銃を突きつけてきて「全員、パンツいっちょになって整列しろ!」とか言ってきても僕だけ全裸ですからね。他の皆がパンツいっちょなのに、僕だけ全裸。 それでまあ、そういった強盗とか暴漢が入り込んできたら嫌だなーって思いながらも業務をこなしていたんですけど、やっぱトイレとか行きたくなるじゃないですか、どんなにノーパンでも行きたくなるじゃないですか。 それでトイレに行って小便したんですけど、やっぱ違和感なんですよ。ノーパンだと、チャックを開くだけで小便できて省略できて楽なんですけど、垂れるのな。 微妙に出し切れなかった尿みたいなのが小便の後にチョロチョロ出ることがあるのですけど、それがノーパンだと漏れるの。そいでもってダイレクトに足とかを伝わって滴っていくのが分かるの。尿漏れ爺さんみたいで嫌なんですけど、とにかく違和感。 それよりなにより、同僚にノーパンであることがバレたら嫌じゃないですか。「アイツ、水曜日はノーパンデーらしいぜ」とか陰口叩かれるようになったら目も当てられません。 女性の方はノーブラだと乳首の形とかが浮き出て嫌だわとか、乳首の形が浮き出てノーブラなのが浮き出て嫌だわとか思うみたいなんですけど、男の場合はノーパンだとチンコの形がクッキリですからね。 多分、僕のブツがビッグマグナムだからなんでしょう それでまあ、ドキドキしながら、同僚にチンコの形がクッキリなのを悟られないように業務を遂行してたのですけど、夕方ぐらいに同僚のヤツが言うんですわ。一緒に打ち合わせをしてた同僚が、 「patoさん・・・、あの、股間が・・・」 とか、僕の股間を指差しながら言うんです。 こりゃあ、ノーパンなのバレちゃったかな。言い訳できぬほどにクッキリとチンコの形が浮き出ちゃってたかなー、と頭をボリボリかきながら自らの股間を見ましたところ、 見事に社会の窓が開いてた。 もうね、問答無用、織田無道に前回だった。やけに心地よい風が生殖器にあたるなーって思ってたら、まさにダイレクトに外界の空気が当たってたからね。 いやはや、ノーパンってのは恐ろしいよ。普通にパンツはいてる状態で社会の窓とか開いてても、パンツの柄を見られるだけで済むじゃないですか。「えへへ、開いてた。メンゴメンゴ」で済むじゃないですか。 でも、ノーパンの場合は違う。相手にモロに生殖器を見せることになりますからね。下手したら自殺物の思い出を与えてPTSDとかにしかねない。それだけ破壊力を秘めたものですからね。 それでまあ、発見した同僚も、明らかに「今のは生殖器だったよな、まさかノーパン?」という怪訝な顔をしてたんですけど、そこでノーパンであることがバレたら、「ノーパン魔人」とか「ノーパン伯爵」とか自殺物のニックネームをつけられて職場でいじめられかねませんので、必死でフォローしましたよ。 「いやー、そういうパンツの柄なんだよ」 と、あくまで生殖器ではなくパンツの柄だったとアッピール。どこの世界にチンコ柄したパンツがあるってんだ。 とにもかくにも、全く仲良くない同僚に自らの生殖器を見られて恥ずかしい思いをし、一日中全く生きた心地のしない思いをしました。普段は全然健康なんて気にしないくせに、変に「ノーパン健康法」に気を取られて普段やらないことをやった末路です。 普段やらないことさえやらなければこのような不幸な事件は未然に防げたかと思うと残念でなりません。間違いない、声を大にして言える、「人間は習慣で成り立っている生き物なんだ、普段やらないことなんかやるんじゃねえぞ」と声を大にして言える。 皆さんも習慣を大切にし、普段やらないことにはなるべく手を出さないようにしましょう。 それにしても、今日の日記はひどい。特にフォントを弄ってデカくする部分が微妙に間違ってるような気がします。これが日記のつまらなさをさらに引き立てている。 普段はやらないくせに、たまに思いついてやってみるとこんな見当違いなことになる、いい例ですな。 ということでみなさん、普段やらないことにはなるべく手を出さないようにしましょう。習慣って大切だよ。 10/7 これが私の生きる道 2ショットチャットってのはですね、大体の場合が男あまりの市場なんですよ。女の子に数に対して明らかに男の数が多い、どう考えても男がまりまくってる、それが2ショットチャット市場なんです。 で、そうなってくると、男はチャットルームを作って女性が入ってくるのを待つようになるんですよ。魅惑的なPRメッセージを並び立て、女の子が罠にかかってくるのをジッと待つ。 そいで女の子が入ってきたらガシャーンとチャットルームがロックされて、後は二人の世界。口説くなり何なりご自由にって感じになるんです。 でまあ、殆どの場合が女の子なんかそうそう部屋に入ってきませんから、男は部屋を作って待つだけ、獲物が罠にかかってくるのを待つだけ、何もせず待ってたまにチャットルームをリロードするだけってことが多いんですよ。 しかしこの隣のブースのデブゴン。2ショットチャットルームに居ながら鬼のようにキーボードを連打している。これはつまり獲物(女)が罠にかかっていることを示しているわけなんですよ。 待ちぼうけの続いた2ショットチャットルーム、そこに獲物である女が入ってきた。これではもうデブゴンも大ハッスルですよ。口説かねば、獲物を食わねばと大車輪の大ハッスル。うかうかしてたら獲物が逃げてチャットルームから退室してしまいます。そうさせないためにも鬼のように言葉を投げかけなければならない。それで、キーボード乱舞となってるわけなんです。 それを確認した僕は、「まあ、獲物がかかったのなら自分の世界に没頭して興奮してスパークするのもわかるわな」と寛大な心で許し、僕も自分の世界に浸ろうと新刊の漫画を読み始めたのです。 しかしながら、デブゴンのスパークリングは凄まじいものがあり、ガタガタガタガガタ!とかキーボードごと突き破りかねない勢いでタイピング。その音だけでなく揺れまでが震度3くらいで伝わってくるんです。挙句の果てには獲物(女)に逃げられたか何かしらないけど、「クソッ!」と言いながらブースの仕切りをガンガン蹴ってるんです。 これにはもう、温厚なpatoさんも大激怒。人々が自分の世界に浸りたくてやってきているマンガ喫茶において、この迷惑千万な振る舞い。決して許すことが出来ない。このデブゴンだきゃあやってやる。 怒りに打ち震えた僕は早速行動を開始しました。 獲物(女)を逃し、チッと悪態をつきながら空のコップ片手にブースを飛び出し、フリードリンクのジュースを汲みにいったデブゴン。それを確認した僕は「デブゴンのブースは今や無人。これはチャンス!」と判断し、忍びの如き素早さで彼のブースへと入りました。 そして表示されているパソコン画面を確認し、彼が没頭している2ショットチャットのURLを記憶します。どうも彼は「エッチな2ショットチャット」とかいう場所で「KAZUYA」とかいうデブゴンらしからぬHNを用いて熱心に女性を口説いているようでした。 ジュースを汲んできたデブゴンが戻ってきたら困るので、画面を確認したら素早く自分のブースに戻り、自分のブースから先ほどの2ショットチャットにアクセスします。 KAZUYA エッチな女の子、お話しよー(^o^) いました。沢山のサムライどもが獲物(女)を引っ掛けようと様々な待機メッセージを並び立て罠を張り巡らせているのですが、その中に隣のデブゴンが作ったものと思われる部屋を発見したのです。 そしてちょうどその時、ジュースを汲みおえたデブゴンが戻ってきて、隣のブースへと吸い込まれていきました。よっしゃー、もういっちょ奮起して女でも引っ掛けるかーという意気込み満々で養豚場ブースへ。 で、早く獲物こねーかなー、という気だるい雰囲気で何度もチャット画面を更新している音が聞こえてきました。カチカチカチと更新ボタンを押すためにクリックする音が2秒に1回くらい聞こえてきました。明らかにリロードしすぎ。 それでまあ、デブゴン様は獲物(女)が引っかかってくるのを心待ちにしておられるようでしたから、ここで僕が一肌脱いでチャットに入室します。デブゴン様が待機する部屋に、「あゆ」という名前で入ってみました。 あゆ さんが入室しました。チャットルームをロックします。 チャットシステムのアナウンスが表示され、僕(あゆ)がデブゴンの部屋に入室したことが表示されました。同じアナウンスが隣のブース、デブゴンの画面にも表示されているはずです。 カチカチカチ・・・ガタタタタタッ! と、あゆが入出した瞬間に明らかに沸騰してやがるんです。2秒前まで気だるそうな物音だったのに、「あゆ」の表示を見た瞬間に瞬時にスパーク。 KAZUYA>こんにちは とか、鬼のような素早さで打ち込んでるんですよ。それに伴ってまたあの下水道工事の騒音のような鬼のようなタイピングサウンド。僕(あゆ)も負けじと とか打ち込むんですけど、明らかにデブゴンのほうがタイピングスピードが早い。こっちが一個打つ間に3個くらい打ってくるんです。 KAZUYA>あゆちゃん何歳? あゆ>えっと、えっと (^-^;) とか、少し戸惑っている女の子を演出してみたんですけど、デブゴンはお構いなし。 KAZUYA>で?俺とエッチしたいの? と聞き出す始末。もう、なんというか、僕はいまだかつてこんな口説きを見たことない。いきなり「俺としたいの?」とか、何様ですかコイツは。コイツはチンコ出して歩いてたら勝手に女がはまってくるとでも思ってるんですか。こんなストレートな口説き、やまだかつてない。 でもまあ、こんなありえない口説きに対しても「あゆ」は頑張りまして あゆ>うーん、したいかも。最近欲求不満で。三ヶ月短期留学してる間ずっとしてなかったから とか、もっともらしいこと書いてました。 こんな田舎町の漫画喫茶、その片隅の隣り合ったブースでデブゴンとオタッキーが醜いほど肉欲的な会話。もうそれだけでご飯三杯はいけるくらい笑えるのですが、あゆなんか「舐められるのと吸われるのだったら吸われる方が好き」とか「フェラは上手いっていわれるよ!」とか言ってましたからね。身長188センチある「あゆ」が。 で、やっとこさ食える獲物を見つけたと判断したのか、のぼせあがったデブゴンが、 KAZUYA>今から会おうよ。何処に住んでる?迎えに行くよ。 とかもう、戦時中の特攻隊のような勇ましさで言ってくるんですよ。そんなに「あゆ」に会いたいのなら、迎えに来なくても隣のブースに居るのですけどね。 さすがに会いに来るとかは色々と問題が多いので あゆ>えー、いいよー。私の家山の中だし。迎えに来ると時間かかっちゃうよ。 とか、ほのかに断ったのですが KAZUYA>大丈夫。○○町だろ?高速使って1時間くらいでいけるし とか、もうリミットブレイクしちゃってて聞く耳もたないんです。 これでなんとか諦めてくれと思ったのですが、 KAZUYA>面食い?大丈夫だって、俺、木村拓哉に似てるとか言われるから。きっと気に入るよ。 もう僕は、隣のブースにデブゴンが居るため、下手に笑うとバレてしまうので笑うに笑えず、必死になって笑いを押し殺していたんです。呼吸困難になりそうになってた。 で、さらにエロティカルなテクニシャンだという面を前面に押し出してセールスしようとしたデブゴンが、 KAZUYA>優しく愛撫してやるから で、これ以上は危険と判断。まさにここがデッドラインだと判断した僕は、バレた時にデブゴンに鈍器のようなもので撲殺されかねないので、 あゆ さんが退室されました の文字を残して退室しました。撤退です。 「うがーーーーーー!もうちょっとだったのにーー!!」 とか、あゆが退室した瞬間にデブゴンが大暴れしたもんですから、事態がより悪化してしまったのでした。ブースが揺れる揺れる。 で、それからしばらくは、また獲物を引っ掛けたらしいデブゴンのキータイプ騒音や逃げられた時に咆哮に悩まされ、自分の世界に没頭したくてマンガ喫茶に来たのに没頭できませんでした。 おまけに、妥協してうるさい中でも当初の目的どおり「ふたりエッチ」を読破しようと、その単行本が置かれている棚に行ったのですが、誰か同じことを考えている輩が持って行ったらしく、ゴッソリと棚からなくなってました。根こそぎなくなってた。 自分の世界に没頭したくてマンガ喫茶に来たのに、「ふたりエッチ」が読みたくてマンガ喫茶に来たのに、どちらも叶いませんでした。一体何のためにマンガ喫茶に来たんだか。完全に目的を見失ってしまってる。 わざわざマンガ喫茶まで足を運んだのに、明らかにその目的を見失ってしまい、「何のためにマンガ喫茶に来たのかわからない」のですが、それでもデブゴンとのやり取りが腹が取れるくらい面白かったのでまあいいかと思うのです。 目的が見えなくとも、存在意義がないように見えても、その時その時がそこそこ面白ければまあいいか。きっと、人生だってそうなんじゃないかと思うんです。 前回からの続きです。出張で宮崎に行くことになったpato。宮崎への道のりは遠く険しく、博多まで新幹線で行ってそこから飛行機で行かざるを得ない状況だった。しかも、注文したモーニングセットは来ないわ、ウンコはしたくなるわ。おまけにトイレは超満員。オーディエンスの熱気が溢れかえるほどの超満員。 やはり二年近くもサイトをやっておりますと、数多くの方々からメールなりなんなりのアクションを頂くことがあります。そういった生の声はとても有難いですし励みになったりもするものです。 そんなこんなで、日々届くフォームメールなどからの感想メールですが、余りの多さになかなか返信できていなのが現状です。なかなか返事は出せませんが、全て有難く読んでおりますので、是非とも皆様もバシバシ送ってやってください。 そんなこんなで、今日はいくつか頂いたメールに日記上で返答。 Q. patoさんは彼女がいるのにどうしてカップル死ねとか言うんですか、気になって夜も寝られません(匿名希望さん) A. 彼女がいてもカップルの厚顔無恥さには耐えられません。特にコンビニでハメ撮りしかねない勢いでイチャイチャするカップルは許しがたいものがあります。僕はカップルといえどもイチャイチャしませんし、厳かにデートを行います。ですから、カップル死ねではなく、イチャイチャするカップルは死ねということです。 Q. 今日彼女と4回もおセックスしました。すごかった。(ジャックさん) A. そ、そうですか。 Q. ここと何か関係ありますか?(ベジータさん) A. ありません Q. ぱとさんに会いたい。どうしたら会えるの?教えて!! A. オフに来れば会えるかと思います。会ってもガッカリしますよ。 Q. アナルをぺロリってなんですか? A. 文字通りアナルをぺロリです。 Q. 早く更新しろや! A. 3日間ほど出張で更新があきましたが、その間に語気の強い「更新しろ」メールが100通余り。素で泣きそうになりました。 ちょっと忙しくて更新が飛び飛びになるかと思いますが、なんとか頑張って書いていきますので、皆さんも温かい目で見てやってください。あと、感想メールとかバリバリお待ちしております。 前々から思っていたのだけど、選挙に出てみたい。それも国会議員になりたい。 僕ももう27歳です。衆議院議員の被選挙権が与えられる25歳を大幅に超えてしまいました。参議院の被選挙権は30歳以上ですからまだ出れませんが、衆議院ならでることができます。 今の政界を見渡してみますと、いわゆる二世議員と言われる議員が数多くいることに気がつきます。親からの地盤を受け継ぎ、そのまま議員になる政治家の多いこと多いこと。 このままでは近い将来、国会議員は完全なる世襲制になる日が来るのではないかと心配になってしまいます。親が議員じゃなければ議員になれない。そんなシステムに一体誰が期待するのでしょうか。 親が議員で子供時代から何不自由なく育てられた。あまり苦しむこともなく、一般大衆とはかけ離れた場所でエリート教育を受ける。確かに能力は高いかもしれませんが、そんな人々に一般大衆の気持ちや生活というものが分かるのでしょうか。 本来、一般市民の代表であるはずの議員でなのですが、このままでは議員と一般市民の乖離が進み、一部の人間の利権を守ることに特化した政治が行われるようになることは明白です。 そこで僕の登場です。育ちも悪く学歴もない。別に政治を専門に習っていたわけでもない僕が立候補すれば、かなり一般市民に近い人間が国会にいると認識することができるのではないでしょうか。 そうすることでもっとポンポンと若い世代の、二世だとか関係のない人が選挙に出てくれるようになれば若い人の政治離れもなくなり、政治への関心や投票率の増加。結果、既存の利権構造をぶち壊すことができるようになると思うのです。 特に僕は、一般市民に立場に立って、童貞に優しい社会を作るべく政治活動に没頭したいと考えております。そこで、僕が1人で旗揚げする「日本童貞党」のマニフェスト。 日本童貞党マニフェスト 1. 20代男性の童貞率50%を実現 このマニフェストを胸に、次回の総選挙、童貞党は政界に殴り込みをかけます。立候補します! よく分かる選挙より 「衆議院小選挙区の場合、その供託金は300万円です」 「以上の供託金は、一定の得票(例えば衆議院小選挙区選出議員の選挙の場合には有効投票総数の10分の1)を獲得すれば、立候補者本人に戻ってくるのですが、その要件を充足しなかった場合には国家に帰属することになっています(公選法第93条、第94条)。」 つまり、立候補するには300万円を収めなくてはならず、しかも得票数が少なかったら全部国に没収されるらしいです。 つーことで、ガスを止められて水風呂に入ってるような人間に300万なんて用意できるわけないので、立候補の話はなしなし。こういう風に気軽に立候補できない選挙制度っのが二世議員の増大に一役かってるんだろうな 宮崎って場所はホントに遠い。 それでまあ、やっとこさハゲオヤジのウンコが流され、「やれやら、やっとウンコできるぜ」とパンツを下ろして便器に座ったその瞬間でした。 「宮崎行き○○便 最終搭乗時間のご案内です」 とかなんとか、すげえ落ち着き払った声で放送が入るの。なんか、もう飛行機出発するから早く乗りなさいよっていう放送が2回くらい流れやがるの。 このままここでウンコしていては、飛行機に乗り遅れてしまう可能性が格段に高い。以前にも1回羽田空港でやってしまったのだけど、ウンコで飛行機乗り遅れとか末代までの恥だから、なんとか回避したい。 「ええい、ウンコは機内ですればいいや」 やっとこさ大便にありついたというのに、1ミリたりとも、1グラムたりともウンコを排出することなく、泣く泣くズボンをはいて搭乗口へと向かいました。 で、なんとか飛行機に間に合い、明らかに貧弱な飛行機に乗り込みます。すげえ貧弱な飛行機で、飛行機のケツの部分から階段を使って乗り込むようなヤツだったのですけど、なんとか座席をキープし、そこに荷物を置いてから機体後部のトイレへ。 ショボイ飛行機らしく、付いてるトイレもこれまたショボイ。なんというか、中国あたりのロクでもないトイレを髣髴させる簡易なトイレだったのですけど、それでもなんとかウンコをしようとズボンを下ろすと。 ドンドン! と、客室乗務員のお姉さんがトイレのドアを叩く。 「お客様、まもなく離陸ですので」 言い切らないものの、もうすぐ離陸だから早くトイレから出て来いといった督促でした。 く・・・、ここでもトイレがはできないのか・・・。 失意のまま、ズボンをはいてトイレを出、サンバカーニバルのような状態の腹を伴って自分の座席へ。 いやはや、いくら腹が痛いとはいえ、離陸の時にトイレに居るってのは危険ではないですか。飛行機ってのは離陸して上昇中と着陸態勢の時ってのは危険ですからシートベルトランプが点灯する。その時にはシートベルとして座席で大人しくしておく、それが賢明なのですよ。 やっぱ危険だからシートベルトランプが点灯するんですからね。その時は大人しくしておく。なあに、トイレなんていつでもいけますよ。離陸して上昇が終わり、シートベルトランプが消灯したら行けばいいんです。 そんなこんなで、腹痛と必死に戦いながら、今にもウンコが飛び出そうな出来の悪いビックリ箱みたいなマイ腹を抱えながら、大人しく座席に座ってシートベルトをします。 小さな飛行機は福岡空港を飛び立ち、グングンと高度を上げて上昇していきます。 「はやく、はやく上昇しきってくれ。そして上昇が終わり、水平飛行になればシートベルトランプも消える。そしたら心行くまでトイレにいけるじゃないか」 神に祈るように座席に座っておりますと。15分後くらいに。 プウウン! という音と共にシートベルトランプが消灯。 「いまだ!トイレにいける!」 とシートベルトを外して席を立とうとしたその瞬間。 プウウン! という音がまたして、無下にもシートベルトランプが再度光り輝き始める。 「この飛行機は着陸態勢に入りました。危険ですのでシートベルトをしてください。お手洗いの御使用はお控えください」 無情なる機内放送。 福岡−宮崎間なんて40分あれば到着してしまう超近距離。上昇が終わったと思ったら水平飛行なしでそのまま着陸態勢へ。 なんというか、シートベルトランプが消えてる時間が5秒くらいしかなかった。さすがにこの時間ではトイレでウンコとかありえない。 狂ったように蠢く腸内のウンコ。破裂しそうなほどの臨界点を迎えるマイアナル。そして優雅に着陸しようとするボロボロ飛行機。 途方もない状態で「はやく着陸してくれ。ウンコしたい。このままでは漏れる。漏れたら漏れたで恥ずかしいから、いっそのこと飛行機が墜落してくれればいいのに」と、祈るようにして眼下に広がる宮崎の街を眺めるのでした。 つづく
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