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4/30 風俗ゲーム-新章-

抜粋されました


4/28 ベジタリアン

「お兄ちゃん、僕の分の肉も食べてもいいよ」

いつもそう言って、弟は僕の皿に肉を移動させてきた。弟は、子供の頃からベジタリアンでかなりの肉嫌いだった。その反面、僕は肉大好きっ子で、いつも大喜びで弟の肉を食べていたものだった。

貧乏な我が家にとって、肉は大層なご馳走であり、特に牛肉なんかは一ヶ月に一度あるかないかの一大イベントだった。それなのに、肉を拒絶し続ける弟。一体何が彼をそこまで追い詰めているのか。

僕が子供の頃、焼き魚なんかが魚の死体としか思えず、一向に食べることが出来なかったお話はどこかに書いたと思うが、その反面で肉類には死体としての印象はなく、いくらでも平気で食べることができた。

僕は、魚が食べられず、肉をモリモリ食す。弟は、肉が食べられない反面、大の魚好きだった。なんともアンバランスな兄弟だと思う。

肉が大好きで大好きで夕食に登場するのを心待ちにしている僕にとって、弟が肉を食べられないというのは理解しがたいことだった。本当は、このままこの問題を放置しておき、肉が夕食に登場するたびに、弟が僕に肉を進呈してくれることが望ましかったが、そこは僕も兄である。どうやら人並みに兄としての優しさを持ち合わせているらしく、とても弟のことが心配になったのだ。

「どうしてオマエは肉を食べないんだ?嫌いなの?」

と。一体彼はどうして頑なに肉を拒み続けるのかという単純な疑問と、彼の偏食を心配しての質問だった。すると弟は

「だって料理する前の肉って血が滴ってるじゃん。あれをみると牛や豚の死体なんだって思えちゃって、食べられないよ」

なんということだろうか。ここにもまた僕と同じ思想で偏食主義を貫く男がいたのだ。それも弟。腐っても兄弟だということだろうか。

ただ、僕の場合は、魚なんかの魚介類がダメだった。焼いたり煮たりした魚も、結局は魚の形をしている。つまり調理したとはいえ、魚の死体だということがダイレクトに想像できてしまうのだ。だから、かわいそう過ぎて魚を食べることはできなかった。

けれども、肉なんかは別だった。切り身になった肉たち。薄くスライスされた肉たちは、死体を連想させるにはいささか弱かった。確かに牛や豚の死体だってのは分かっていたのだけど、ビジュアル的に死体だとは連想できなかったので、僕は普通に肉を食べていた。

けれども、弟は全く逆だったのである。

彼は死体として形を成した魚は平気で食べていた。しかし、いくらスライスされて形が変わっていようとも、血の滴るような肉はダメだったのである。むしろ、死体の形を連想するより、赤く滴った血の方が生物の死を連想しやすかったのかもしれない。

似たような理由で魚を嫌う兄に、肉を嫌う弟。当然の事ながら両親はたいそう困ったに違いない。肉を出せば弟が食べないし、魚を出せば兄が食べない。一体何を夕食に出したらいいのか困り果ててしまったことだろう。

そして、ついに我が兄弟の偏食主義に怒りを燃やした両親は、物凄い荒療治でそれを正そうと動き出したのだ。

僕は、物凄く怒られながら、食いきるまで許さないといった構えで両親の監視の元で鯛の尾頭付きの煮物を丸々一匹、頭まで食べさせられた。

その緊迫した、只事ではない両親の怒りっぷりは、もはや「お魚さんがかわいそう」なんていうセンチメンタルな考えが通用する世界ではなく、魚の死体だろうがなんだろうが食べなくては、僕自身が死体と化してしまう。そんな雰囲気だった。

とにかく荒療治。どんな手段を用いても、僕ら兄弟の偏食をなくすといった構えだった。

そして、弟の肉嫌いを正すべく、また両親は荒療治を行うのだった。

まだまだ僕ら兄弟が幼かったある日。それはそれは僕の魚嫌いと弟の肉嫌いがマックスに酷かった時期だった。

その日は、我が家にとって一年に一度あるかないかの一大イベント。焼肉パーティーの日だった。

肉大好きの僕は、夏祭りよりもレアな焼肉大会の到来を喜び、それこそ小躍りしそうな勢いではしゃいだ。その反面、弟はかなり浮かない表情をしている。

確かに、焼肉大会は肉嫌いの弟にとって鬼門だった。普段の夕食ならいくら肉が登場しようとも、それ以外にライスやら味噌汁やらサラダが存在する。つまり、肉を避けて食べることが出来るのだ。

しかし、一年に一度の焼肉フェスティバル。登場するのは全て肉だ。他にもチョロッと野菜やら何やらを焼くが、やはり大メインは肉になってしまうのだ。普段の夕食のように肉を避けて食べるのが困難な状況。

そこで弟が言う

「僕は夕飯要らない。居間でテレビを見てる」

我が家は普段、居間で夕食を食べる風習だったのだが、一大イベントである焼肉フェスティバルの日だけはキッチンに設置された食卓で食べることになっていた。これは、焼肉コンロが食卓のテーブルにデフォルトで設置されていたのが理由だった。その事実だけを見ても我が家での焼肉フェスティバルの特別ぶりが伺える。

しかし、そんなフェスティバルの特性を逆手に取り、弟とは焼肉の時に居間でテレビを見るという荒業に出たのだ。食卓で肉を囲む家族を完全に無視し、居間で一人テレビアニメを見る。まったく肉とは無縁の立ち位置に立つことを決めたのだ。我が弟ながらなかなかのやり手だ。

そのセリフを聞いた親父はいたくご立腹し

「家族でご飯食べてるのに、一人でテレビを見ると、天狗やらお化けが出るぞ。ムチャクチャ怖いんだぞ」

と、訳の分からないセリフで脅すのだが、それでも弟はひるまない。普段は幽霊なんかを僕以上に怖がる弟だが、全くひるまない。それほど肉を食べたくないということだろうか、絶対に譲らない。ここまで頑なだとベジタリアンアッパレといった趣だ。

あまりにも意固地な弟の態度に、ただならぬ決意を感じた両親は、弟不在のまま焼肉フェスティバルを開催することを決意する。こうして、食卓では厳かに肉を焼く儀式が行われるのだ。

そして、ドアを一枚隔てた隣の居間では、弟がテレビを見ている。重厚な木のドアが邪魔をして弟の様子は分からないが、確かにドアの向こうからはアニメの音がする。きっと、空腹を我慢しつつテレビを見ているのだろう。

そんなこんなで、僕は、好きなように肉を焼き、焼肉のたれをつけて食べるといった、一年に一度の焼肉フェスティバルを大いに楽しんでいた。血の滴る赤黒い安物の肉を焼き、最高に幸せな気持ちで食べていたのだ。

こんなに美味しい肉なのに。確かに、焼く前は血の滴る肉だけど、焼いてしまえばそんなもの関係ないのに、馬鹿だな、弟のヤツは。と少し弟のことを不憫に思いながら食べていた。

そして、焼肉フェスティバルも終盤にさしかかり、用意した肉もあらかた食べつくした頃、親父が提案する。

「このままアイツが肉嫌いのままでは色々と問題だ。少しこらしめなければ」

小悪魔のように笑う父。

「ええ、そうね。少し怖がらせてあげましょう」

それに応じる母もまた小悪魔のように笑った。

そして、「肉を食べないと、こんな怖いことが起こるんだぞと弟を怖がらせる大作戦」が始まった。

まず、焼肉を食べ終えた我が家族は、コッソリと浴室に移動して身を潜める。僕と祖父は浴室に移動させられた。祖父なんかは杖をつかなければ歩けないほど足が不自由なのに、それでも嬉しそうに笑いながら浴室へと移動していった。

そして、父が、キッチンとは別の方向の居間の入り口へと走り、ドアを揺すりながら

「肉食え〜肉食え〜」

と、さながら地獄の亡者やナマハゲのようなオドロオドロしさで言う。ガタガタガタガタとドアを揺すりながら、恐ろしさを演出する。

おそらく、この時点でテレビを見ていた弟の怖さメーターはマックスに振り切れそうな勢いだっただろう。ドア一枚隔てたキッチンで肉を食べる家族にすがりたい気持ちだっただろう。けれども、肉なんか食べないという意固地さが、彼にそれをさせない。恐怖に震えながらも、いじらしいほどに耐えているのだ。

しかし、両親の攻撃はそれでは終わらない。

「にーくーくーえー!!」

とクライマックスに達するほどの親父の叫び。そしてその瞬間に

バシッ!!

タイミングよく母が家中のブレーカーを落とす。

一気に真っ暗になる我が家。もちろん、僕と祖父が潜んでいた浴室も、キッチンも居間も暗闇に包まれる。

そして、真っ暗な中、仕事を終えた父と母が浴室にやってきて、一緒に息を潜める。4人で息を殺しながら、暗闇でパニックになる弟の様子を伺っていた。

ただでさえ、文字通りの親父の揺さぶりで怖がっていた弟。そこに突然の暗闇の到来だ。もう恐怖は計り知れない。肉を食べないとか、焼肉に参加しないという意地なんか吹っ飛んでしまっていた。

ついに意地を捨てて、キッチンにいるはずの両親の元に手探りで赴く。

「お父さん、お母さん、電気が消えたよ」

まだ冷静を保ちつつも、恐怖からか声が上ずっている弟。それでもなんとかキッチンに到達するドアの前に辿りついたらしく、ドアを開ける音が聞こえた。

ガラッ

「お父さん、電気が・・・・」

しかし、そこには家族の姿はない。ただ焼肉をやっていた痕跡だけを残して兄も祖父も、母も父も消え去っているのだ。あるのはキッチンの暗闇だけ。

「ギャーーーーーーーーー!!!」

ついに恐怖がマックスに達した弟。断末魔の叫びが浴室まで聞こえる。その声に反応して嬉しそうに「クックックッ」と笑う父と母と祖父。彼らが悪魔に魂を売り渡した人間のように思えた。

ガタン!バスン!

あまりの恐怖のためか、弟は大暴れしている。椅子やらが倒れ、食器類が床に落ちる音が聞こえる。

「どこ言ったの?お兄ちゃん?お父さん?お母さん!?」

半分泣きながら叫ぶ弟。それを嬉しそうに聞く家族。ただ一人、名前を呼ばれなかった祖父だけが寂しそうな顔をしていた。

ギャー!(バタン)

ウギョェー!(ズドン)

ビョロビョロー!(ゴトン)

半狂乱で暴れる弟の叫び声や物音が聞こえる。もう尋常ではないレベルでトチ狂ってるらしく、これが自分の弟とは思いたくないほどだ。

しかし、よくよく考えてみるとそれも仕方ない。焼肉を食わないと幽霊が出ると脅され、テレビを見てると異様な物音がし、突如家中の電気が消えて家族も消える。幼い弟にはこれ以上にない恐怖だったろう。

「ククク、恐怖のあまり暴れてるな。そろそろ許してやるか。おい、電気つけてやれよ」

小悪魔のように笑う親父が、母にそう伝えた瞬間だった。

ガシャーン!!

ガラスが割れる音がした。

そして、「ギャー」という弟の悲鳴。

何事かと急いで電気をつけると、そこには、半狂乱のあまり居間のガラス戸に突っ込んだ弟が、ガラスの破片と共に血だるまで倒れていた。肉を嫌う弟を懲らしめようとちょっとしたイタズラ心で両親が行った行為は、とんでもない結末を迎えたのだった。

血まみれになった弟と、割れたガラス戸(結構大きなサイズで高値)、そして暴れた弟によってキッチンにはソースやら焼肉のタレがベロベロとこぼれていた。

しかし、これらの代償を払った甲斐があったのだろうか、その後は「肉を嫌うとまた怖い思いをする」という記憶が埋め込まれてしまったらしく、弟は率先して肉を食べるようになった。

昔の公共広告機構のCMに、食べ残しをする子供の所に「もったいないお化け」が出てくるというヤツがあったが、子供にとっては恐怖とは何に変えても避けたいものである。きっと、恐怖を前にすると「牛や豚がかわいそう」なんていうセンチメンタルな思いはどうでもよくなるのだろう。

最近の風潮として、物分りの良い親、子供と友達感覚の親、優しい親ってのが主流になりつつあるように感じるが、実際には可哀想な思いをさせてでも、時には恐怖にさらしてでも、親は子供を躾けなければいけない。そんな気がする。優しいだけの親なんて、親でもなんでもないのだから。

この事件がきっかけで、弟は肉を食べるようになった。けれども、その時の額から血を流す弟の顔や、めくれた肉の端々が、血の滴る赤黒い牛肉なんかより妙に生々しく死体を連想させてしまい、今度は僕が肉を食べられなくなった。魚もダメ、肉もダメという途方もない状態に。

そして、同じように恐怖を植えつけられという荒療治で校正させられ、今では肉も魚も平気で食べられる。その点だけは両親のおかげだと、悪魔のような両親だけど感謝している。

そして、キノコご飯が嫌いな親父に、子供の頃にやられたような荒療治で食べられるようにしてやろう、どんな恐怖を植えつけて食べさせてやろうか、と企んでいる。


4/27 ヌメブラレィディオ

4/26 PM11:59 ヌメブラレィディオ ライブラのjun2さん(セクシー女性)とジョイントでラジオします。前回、爆発的に大好評だった関西弁トーク、存分にお楽しみください。

放送はねとらじさんを間借りして行います。聞き方はこのへん
Real Playerはあんまよくないみたいです。

放送URL (終了しました)

放送用BBS jun2さんが作ってくれました。


4/26 のぼる

「このたび市議会議員に立候補しました森田、森田でございます。どうかよろしくお願い致します。朝早くからお騒がせして申し訳ありません。森田、森田でございます。」

ホント、朝っぱらからうるせーよな。お騒がせしてるって分かってるんならやるなっつーの。

いやね、この度の統一地方選だかなんだか知りませんが、なんか立て続けに選挙があるじゃないですか。先々週あたりにも前半戦と称して大々的に選挙があったではないですか。あれがうるさくてかなわんのですわ。

前半戦の選挙は、県知事とか県会議員とか比較的ワイドな選挙区での選挙だったではないですか。しかも定員も立候補者数も比較的少ないような選挙が中心。だからこんな田舎町には選挙活動にほとんど来なくて静かなものだったんですよ。

それがどうですか、今回の選挙。今やってる選挙。なんですか、あれは。

僕の住んでる市の市議会議員選挙ですからね。ものすごい狭い範囲のピンポイント爆撃。米軍の攻撃よりピンポイント。しかも、市議会議員って定員も立候補者数も多いですから、もうね街中を所狭しと立候補者が駆け回ってるのですよ。

朝も早くから僕の住む閑静な住宅街に車で乗りつけ、大音響で広報活動。何度も何度も繰り返し己の名前を連呼する。やってることは嫌がらせと変わりないですよ。下手な債権取立てより選挙活動のほうが嫌がらせとしては上物レベル。悪意がないだけさらに性質が悪い。

しかも、ヤツらには休日も平日も関係ないですからね。もう、お構いなしにやってくる。日曜の朝っぱらから「森田、森田でございます」とか大音響でやられた日にゃ、鎖鎌で頚動脈かっ切ってやろうかと思いますからね。

ホント、朝っぱらから「森田、森田でございます」とかやられちゃ、「森田にだけは入れたくねえな」って思っちゃうもの。何があっても森田にだけは入れねえって思っちゃうもの。

たぶん、森田さんなんかは根本的に選挙活動のありかたってのを間違ってると思う。日曜の朝っぱらから閑静な住宅街に突撃し、マイク使って名前を連呼なんて正気の沙汰とは思えない。殺意を抱く人はいても一票投じようって人はなかなかいないんじゃないだろうか。

とまあ、のっけから選挙活動に対してネガティブな意見を主張したpatoさんですが、別に選挙大嫌いとか政治自体に興味がないとかいうわけではありません。

むしろ選挙自体は大好きで、20歳になったときから毎回欠かさず投票には足を運んでおります。いやね、なんだか必死で戦う候補者さんを見ながら、今回は誰に入れようか、などと心をワクワクさせるのって面白いじゃないですか。まあ、ほとんどの場合が白紙で投票するんですけどね。でもまあ、棄権という意思表示だけはしているわけなんです。

ですから、選挙自体は大好きで、真に嫌いなのは迷惑な宣伝カーなどの間違った選挙活動だけなんですよ。その他の部分では選挙ってのは結構面白いし、選挙速報なんか野球中継以上にエキサイトしてみてますからね。

そんな楽しい選挙の中でも、やっぱり一番の醍醐味は街頭でのマイクパフォーマンス。街頭演説って言うんですかね、迷惑にならないレベルの街頭演説は見ていて非常に面白い。

まあ、候補者さん別に街頭演説にも色々と個性なんかがあって楽しいのですが、もっと面白いのは、その街頭演説をやる場所ですよ。候補者さんたちにも色々と戦略があってですね、色々な場所で演説を行ってるわけですよ。

まあ、まずは冒頭でも述べたように、休日の朝などに閑静な住宅街でやる宣伝カーや街頭演説。これは選挙活動としては間違った方法であることは既に述べましたが、候補者さんには候補者さんなりに戦略があったりするのです。

まあ、休日の朝なんて、普段は仕事で家を空けてるような旦那さんも家にいますからね。そういうのを狙って住宅街に突撃をかけてるのでしょうけど。やっぱ静かな休日をぶち壊すってのは逆効果ですよ。

で、次に街頭演説を行う場所に挙げられるのが、繁華街の中心付近。もしくは非常に人通りの多い場所。単純に人が沢山いる場所で演説した方が効果が大きいだろうって策略なのでしょう。まあ、街頭演説としては非常にポピュラーな部類です。

でまあ、他にも大きな会社の近くで労働者を狙ったりとか、総合病院の近くで老人をゲットしたりと、様々な策略があって街頭演説を行っているわけなんですよ。言い換えると、街頭演説をする場所を見るだけで、その候補者さんがどの部類の得票を狙ってるのかってのが分かるわけなんですよ。そう、明らかに狙いが見え見えの街頭演説。

でも、昨日だったか一昨日だったか忘れましたが、どう考えても狙いが見えない街頭演説を行っている候補者がいましてね、貴様はそこで演説をして何を狙ってるんだ、と激しく問い詰めたい気分に駆られたのですよ。

えっと、僕が昼間に外回りで車を運転していたときのことなんですけど、ちょうどその時は、数秒間外に立っているだけでつま先までびしょ濡れになるような勢いの豪雨でした。

車のワイパーを激しく右へ左へと揺さぶりながら運転していると、広い広い田園風景が広がる農村地帯に出た。市の外れに位置し、見渡す限り田んぼで何もないような場所。

そんな場所で車を走らせていると、

「田中、田中でございます。市政を真剣に考える、田中でございます」

と、お決まりの街頭演説のマイク音が。

いや、おかしいやん。普通に考えておかしいやん。

だって、何もない場所だよ。見渡す限り田んぼの、トラクターすら通らない何もない場所。そんな場所で、「たなか」とか車の上にデカデカと箱つけた車が停まってるんだよ。明らかにおかしいって。

しかも、候補者の田中さん、大雨の中、外に出て必死のマイクアピール。誰も聞いてない、田んぼしかない場所で植えたての稲に向かって政策アピール。マジで何がしたいんだか。

でもね、大雨の中で、しかも誰も聞いていないという過酷な状況の中で必死でマイクアピールをする田中さん、そんな田中さんが可哀想で、なんだか胸キュンしてしまった。なんというか、マルコを見るような慈しみの心を抱いてしまい、田中さんのことが愛とおしくてたまらなくなってしまった。

こりゃもう田中さんに一票投じるしかねえな。

もしかしたら、これは田中さんの策略かもしれない。周到に計算されつくした策略。策略というか罠。

大雨の中、誰も聞いていないような場所でずぶ濡れになりながら演説をする姿を有権者に見せつけ、可哀想な自分をアッピール。まるで捨てられた子犬のような瞳で政策をアッピール。それでまあ、たまたま通りかかった人間の心を鷲掴みにしようとしているのかもしれない。偶然通りかかった人に可哀想な姿を目撃させて票を得る。そうやって彼は厳しい選挙戦を勝ち抜いてきたのかもしれない。

つまり、もしかしたら僕はまんまと田中の術中にはまってしまったかもしれないということ。

まあ、誰かの策略にはまってしまうってのは何となく悔しいものだけど、今はそこまでやった田中にアッパレと拍手を送りたい。あんなハイパボリックな演説をかまし、見事僕を騙した田中に賞賛と共に一票を投じたい。

ええ、今日の朝まではそんなつもりでした。来るべき選挙の日には、可哀想な子犬こと田中に一票を投じるつもりでした。

しかしながら、田中以上の剛の者が登場。田中より数ランク上の候補者の登場。マジでありえない。

いやね、今朝方、出勤しようと車を運転しておったわけですわ。すると当然のごとく「吉田、吉田でございます」とかお決まりの街頭演説だか宣伝カーだかサウンドが聞こえてくるわけだ。

また選挙活動か、朝っぱらからうぜえな、などと運転しながらチラリと声が聞こえる方を見てみると、

宣伝カーがドブ川に落ちてた。

見事に車の半分がトブ川に落ちて身動きが取れない状態。不自然なくらいに車が傾いていた。

それでもスピーカーからは、「吉田、吉田でございます」とサウンドが流れ、運動員らしき人が必死で車を持ち上げようとしていた。

そいでもって、宣伝カーの上部にはお決まりのように候補者の名前がデカデカと書かれた箱みたいなのがついてるんだけど、「よしだのぼる」とか緑色のフォントで書かれてるんだよ。

いや、登ってないやん。

吉田のぼるさん、むしろ落ちてるやん。登らずにドブ川に落ちてるやん。それで「のぼる」はねえよなー。というか、選挙期間中にドブ川に落ちるってのが縁起が悪すぎて笑える。

いや、当の本人や運動員さんは、それこそ必死で笑ってる場合ではないのけど、ドブ川に落ちながらも「吉田、吉田でございます」ってアッピールする姿勢が、その不屈のスピリットが、まさにこの市の財政危機を救うのにうってつけ、この人になら任せてもいい! って思ったね。

というわけで、一旦は慈悲の心で田中さんに投票しようと思いましたが、吉田さんの不屈の精神にいたく感動したので吉田さんに投票しようと思います。

このドブ川転落すらも、吉田陣営の巧妙に仕組まれた集票戦略とかだったらすごいよな。それだったら間違いなく政治不信になる。吉田さんだけは違うと信じたい。

というわけで、今度の投票日には、いつもは白紙で棄権する投票用紙に「ドブ川に落ちた登らない吉田のぼるさん」と書いてみようと思います。

 

朝っぱらから大騒ぎで迷惑だったり、繁華街で人を集めて大盛り上がりだったり、捨てられた子犬のように可哀想さをアピールしたり、ドブ川に落ちたり、様々な戦略で票を集める選挙合戦。やっぱり面白すぎる。下手なドラマ見ているより面白い。

でも、いくら面白いって言っても、やっぱ休日の朝っぱらからうるさいのだけはカンベンな。


 

4/25 天まで届け

知り合いのオジサンが亡くなった。

オジサンは、僕がまだ小学生ぐらいだった頃に、奥さんと子供に逃げられて独り暮らしをしていた。そして、高校時代の同級生だったウチの父をたずねて、毎日のように我が家に遊びに来ていた。

当時、寂しがり屋さんだった僕は、毎日のように遊びに来るオジサンに随分と可愛がってもらったものだった。下手したら、親父に遊んでもらう以上に遊んでもらっていたかもしれない。

そんなオジサンが、突然亡くなった。仕事を終え、家に帰った瞬間にバタリと倒れてそのままだったらしい。まさにポックリというかなんというか。脳溢血だかそんなものだったと聞いているが、あまりにも突然な死だった。

突然の訃報を親父から聞いた僕は、取るも取りあえず実家へと帰省し、オジサンの葬儀へと向かった。血の繋がりも何もない、親父の高校の同級生だという繋がりしかないオジサンの葬儀だ、普通なら仕事を休んで実家に帰ってまで葬儀に参加することはない。というか、休みが取れない。

けれども、あれだけ僕のことを可愛がってくれたオジサンだから、あんなに世話になったオジサンだから、僕は車をすっ飛ばして実家への道を急いだ。休みとか、仕事とか、そんなものは考えられなかった。

実家へと帰ると、親父はすでに喪服を着て葬儀に行くスタンバイOKといった状態だった。さすがに、いくらキチガイ親父といえども、高校からの親友が急死したのだ。さぞかし落ち込んでいるのかと思ったのだが、すぐにその考えは甘かったことを思い知らされる。

僕が帰省すると、親父のヤツはフツーに、「イヨー!帰ってきたか!さあ、葬式行くか!」とか今にも踊りだしそうな勢いで明るく言い放っていた。そして、喪服を着ながら、庭に置いてあるドラム缶にオバQの絵をデカデカと描いていた。ペンキを使ってデカデカと。かろうじてオバQに見える下手糞な絵を。喪服姿で。

なんでも、近所の小学生をビビらせるために描いているそうだ。あいかわらず行動が読めない人だ。この人は、親友を失って悲しくないのだろうか。

そんなこんなで、僕も喪服に着替えて葬式会場へ向けて出発することになる。親父の車を僕が運転し、助手席に親父を乗せて出発する。

僕が子供の頃は、亡くなったオジサンは我が家の近所で独り暮らしをしていたのだが、その後再婚し、今では遠い町で新しい家庭を築いて生活していた。そんな折にポックリと他界してしまったオジサンの事や、新しい家族のことを思うとなんだか無性にやるせなくなる。

とにかく、遠い町で暮らしていたオジサンの葬式だ、必然と遠い町で執り行われるため、僕と親父も遠出して参加しなくてはいけない。なんだか、車で1時間半ほどいかねばならなかった。

広島から実家まで、長い長いドライビングを経た後に、またもや葬式に向かって長い長いドライビング。それでも、お世話になったオジサンの葬式なのだから、なんら苦にはならない。ただ一つ、苦になることがあるとするならば、それは助手席に座る親父がうるさすぎること。

車に乗った瞬間から、道行く小股の切れ上がったイイ女を見る度に「ウオー」と叫ぶクソ親父。挙句の果てには、ラジオにあわせて歌を歌いだす始末。50を過ぎたオッサンが「セックシーなのキュートなの、どっちが好きなの」と歌う姿は圧巻で、精神衛生上よろしくない。ホント、オマエは小学生かっつーの。もうちょい落ち着いて車に乗れや。

もうね、高校時代からの親友の葬式に向かう男の姿とは思えない。僕でさえ、お世話になったオジサンの死に少しセンチメンタルジャーニーなっているというのに、親父のヤツは助手席でワイワイキャッキャッ。箸が転げても可笑しい年頃の娘みたいに大騒ぎしてるの。

しかも、挙句の果てには「酒が飲みたい、コンビニに寄ってくれ」とか言い出す始末。アンタ、何考えてるんだ。

あのな、どこの世界に酒飲んでヘベレケになって厳かな葬式に参加するやつがいるんだ。不謹慎にも程があるわ。

「何言ってんだ、ダメダメ。酒なんか飲んで葬式行くもんじゃないよ」

とか、僕は必死で親父をとめるのだけど、当の親父は

「いや、酒が飲みたい。今日はオマエが運転だし、飲み放題じゃないか」

とか、訳の分からない言い訳をする始末。

「ダメダメ、ゼッタイにコンビニなんか寄らないからな」

とか、運転しながら僕が言うと

「じゃあ、酒は買わない。でも、ガム買いたいからコンビニによってくれ」

と苦し紛れに言い出す。アンタな、普段ガム食ってるところなんて見たことねえぞ。アンタはガム食わねえ人種じゃねえか。もうね、明らかにコンビニで酒を買う気マンマンですよ。「看板に「酒」って書いてあるコンビニに入れよ」とかバレバレのこと言うてるし。

それでまあ、指示されるままにコンビニに立ち寄って、親父が買い物するのを待ってたのだけど、案の定店から出てきた親父は、小脇にアサヒスーパードライ6缶入りパックを抱えてご満悦。ガムなど1ミリたりとも買っていない。

で、葬式会場に着くまでの間、プシュッと缶を開けてはグビグビ。缶を開けてはグビグビと、1時間半のドライブの間に6缶全部開けてしまった。当のご本人もほろ酔い気分で上機嫌。会場に着く頃には酔っ払いが出来上がっておりました。とてもじゃないが、唐突に30年来の親友を失った男とは思えない。

さすがに、世話になったとはいえ血の繋がりのないオジサンの葬式。そして遠方の地での言わばアウェーでの葬式。知ってる顔は全くおらず、僕なんかは会場の隅で小さくなっていた。

親父は親父で、高校時代の同級生達と懐かしい再会を果たし、なんだか葬式とは思えないほど異様にスパークしてた。遠巻きに見てても明らかに浮いているほど親父の周辺は大騒ぎだった。とても恥ずかしい。できることなら、散弾銃で親父周辺を一掃したい気分だった。

葬儀が始まる前、オジサンの奥さんに「昔お世話になったんです」と説明し、棺桶の中のオジサンの顔を見せてもらった。

子供の頃、沢山遊んでもらったオジサンの顔。オジサンが、「ご飯を食べに連れて行ってやる」と言いながら、なぜだかトラック野郎どもの集まるバイオレンスな定食屋に連れて行かれ、恐怖に震えた思い出。バイクの免許を取った時、オジサンに年代物のバイクを譲ってもらった思い出。貰ってすぐ事故して大破させた思い出。沢山の想いが一気に蘇ってきた。

親父に負けず劣らず豪放でケンカも強く、悲しみや悩み事を一切表に出さないと言った、僕の中である種憧れだった強い男が、棺桶の中で真っ白になって眠っていた。

人間なんてあっけないもので、言葉は悪いかもしれないが、死んでしまえばただのタンパク質の塊だ。どんなに元気な人だろうが、どんなに強い人だろうが、いつかはタンパク質の塊に成り果てる。それだけは絶対に避けられない。

人の死に触れるたびに思うが、人間ってなんと儚くもあっけないものなんだろうか。

悲しみとか、涙とかそういったものはなかったが、ただ一言

「ありがとうございました」

とだけ僕は言った。それは棺桶の中のオジサンに向けて言ったものなのか、横で涙を流しながら見ていた奥さんに言ったものなのか、自分でもよく分からない。それでも、僕にはその一言しか言うことができなかった。

そして、当の親父はというと、相変わらず同級生達とバカ話に夢中で、しかも、オジサンの再婚相手の子供さんの同級生か何かだろうか、会場に来ていたセーラー服の女子高生を必死になって目で追っていた。

確かに、倉木麻衣みたいなカワイイ子がいて、僕もちょっとドキッとしたけど、さすがに親父は不謹慎すぎる。アンタ、何しに葬儀に来たんだと、徹底的に問い詰めたい気分だった。

もう、葬儀の最中も、ずっとその女子高生の近くの席に陣取って興奮してたからね。何度も言うけど、親友を失った男が葬儀に参列しているようには思えない。

葬儀が終わり、いよいよ出棺となった。参列者達は待合室に移され出棺の準備が整うのを待つ。僕も喫煙所でタバコを吸っていたのだが、そこで異常事態が発生する。

親父の姿が見当たらない。

いや、マジで。あんな不謹慎な酔っ払いの姿が消えたのだ。これから出棺をむかえようかという、厳かな雰囲気の中で、ちょっと気の狂った不謹慎な酔っ払いクソ親父の姿が見えない。

やべえ・・・どっかで変なことでもしてるんじゃ・・・

と不安な気持ちに駆られていると、出棺の準備が整ったらしく、オジサンを入れた棺桶が運び出されてきた。

それを見守る参列者達の中に陣取る。オジサンの家族達は、見てられないくらい泣きじゃくっていた。やはり、大切な家族を突然失うってのは耐え難いほど苦しく悲しいものなのだな、と出棺を見守っていると、いつの間にか僕の横には親父の姿が。

「どこいってたんだよ?」

とたずねると

「いや、ちょっとな、へへへ」

と照れ笑い。もうこの人についてはどうでもいい。大事件を巻き起こさなかっただけ良しとしよう、と深くは追求しなかった。

オジサンを乗せた霊柩車を見送り、出棺が終わる。これでオジサンとは永遠のお別れだ。

「さあ、帰るか!」

スプラッシュ言う親父に促されるまま、車へと戻り家路へとつく。帰りの道中、相変わらず車内では親父の酒盛りが続く。

またラジオにあわせて歌でも歌う気だろうか。親友を失ったというのにこの底抜けの明るさはなんなんだろうか。別に泣きじゃくれとか、深く悲しめと言ってるわけではなく、普通の感性ならば親父のように、不謹慎に振舞ったりはできないと思うのだが。

親父のこと狂ってる狂ってるとは思っていたが、ここまで常軌を逸していると少し軽蔑してしまう。さすがに、親友を失ってあの振る舞いはないと思う。

などと、彼のことを蔑んだ気持ちで思いながらハンドルを握っていると、急に親父が切り出した。

「さっき、出棺前に姿を消してたのはな、アイツの棺桶のところに行ってたんだよ」

「ふーん、なんで?顔でも見ようと思ってたの?バカ話ばかりしててオジサンの顔すら見てないもんな」

「いやな、この写真をアイツの棺桶に入れてやろうと思ってたんだ」

そう言って親父が差し出した写真を、運転しながら横目でチラリと見ると、そこには汚らしい校舎が写っていた。

親父とオジサンが机を並べて青春時代を過ごした高校の校舎の写真。オジサンは、いつも親父達とバカやっていた高校時代が楽しかったと懐かしそうに語っていた。本当に、その高校が大好きだったらしい。

親父はそれを知っていて、わざわざ校舎の写真をとってきたそうなのだ。オジサンの棺桶に入れてやろうと、写真にとって現像して用意していたのだ。

ハッキリ言って、親父はそういうマメなことをする人物ではないし、死者のために思い出の品を棺桶に、なんていうおセンチなことをするキャラではない。そんな彼が、親友を思って精一杯に写真を用意する。これは僕にしか分からないだろうが、ウチの親父がそんなことするなんて大変に驚くべきことなのだ。

「でもね、行ったらもう棺桶閉められててな、写真入れてやれなかったわ」

そう悲しそうに言う親父の顔は、親友を失った男の顔になっていた。

「思い出の校舎、一緒に燃やしてやりたかったな」

とか、一歩間違えれば放火魔になりかねないセリフを悲しそうに言い放っていた。

きっと、親父は感情を上手に出せない人間なのだと思う。親友を失い、悲しい気持ちを抱えつつも、照れがあるのかそういった感情を表に出せない。どこかオチャラケた態度で本当の気持ちを隠してしまうのだ。

もしくは、葬儀に酒を飲んで行って、同級生達とバカをやる。親父の中ではオジサンと一緒に過ごした楽しい高校時代が再現されていたのかもしれない。

僕はきっと間違っていた。親父のことを不謹慎なウンコヤロウなどと思っていたのだが、それは大きな間違いだったのだ。彼のこの、ずっとオチャラケた態度で隠していた本当の表情を見ればそれは分かる。

「一緒に燃やしてやりたかったな、その校舎」

運転しながら、僕もまた、一歩間違えれば放火魔になりかねないセリフを吐いていた。そうして、僕と親父を乗せた車は、来た道を帰っていくのだった。

帰りに道中、飲みすぎたアサヒスーパードライが効いたのか、いつも以上にはしゃいで疲れたのか、助手席で親父は眠りこけてしまう。

「いいよなー、助手席は気楽で」

と、眠っている親父をよくよく見ると、手には火のついたタバコが握られている。

うわっ!危ない!

とか思うのだけど、運転している僕にはどうにも出来ない。車に乗りながら寝タバコする人ってのもすげえなーとか感心しながらも運転を続ける僕。

たぶん、そのまま放置しておいても、そのうちタバコの火が進んできて、握ってる指を火傷して目が覚めるだろう。まあ、いいお灸だとか思いながら、運転を続ける。

信号待ちになり、さっきのタバコはどうなったのかとチラリと助手席の親父を見ると、

手にタバコがない

どうやら、寝ている間にタバコを握る力も失われたらしく、ポロリと手からタバコが落ちてしまったようなのだ。恐る恐る親父の下半身部分を見ると

ズボンが燃えていた。

親父の所有する唯一の礼服が手から落ちたタバコでものの見事に燃えていた。

「燃えてる!燃えてる!」

と僕が大声で叫ぶと、親父もやっとこさ目を覚まし、自分のズボンに火がついていることを悟る。っていうか、ズボンが燃えてる時点で熱さに気付いて目を覚ませよ。

親父が必死ではたいたのが功を奏し、ズボンについた火は消えたのだが、もちろんズボンは焼けただれ、なんかパンツとか見えていた。水色と白のストライプの、オッサン臭いパンツが丸見え。パンツーマルーミエー。

それどころか、ズボンのポケットに入れていた、あの校舎の写真まで一部焼けてしまっている始末。

オジサンの棺桶に入れて一緒に焼くことは出来なかったけど、まあ燃やせたし、当初の目的は達成できたかもな、と笑う親父は、目は笑ってなくて泣きそうになっていた。

それが、親友を失って悲しいのか、足が熱くて悲しいのか、ズボンを失って悲しいのか分からない。けれども、その光景をオジサンが見ていたら、またいつものように大笑いするんだろうな、と少しセンチメンタルジャーニーな気分になりながら僕は車を走らせた。横にパンツを半分くらい露出させた親父を乗せながら・・・。

オジサン、長い間お疲れ様でした。あっちの世界があるかどうかは知らないけど、もしあるのな向こうの世界でも安らかに平和に、そして笑いながら暮らしていってください。あの校舎に宿った思い出の時代のように。


もう60万ヒットだけど、まだまだやるよ55万ヒット記念企画。アクセス還元大リンク祭。

さんぽみち 一本筋の通った意見を主張しつつ、話がびゅんびゅん横道にそれる日記が魅力大。それはさながら寄り道だらけの散歩道のように思える。アイドルに例えるとエンクミ。

Discord 透き通るようなデザインに、清涼剤のような文章。デザインと内容がこれほどマッチしているサイトもないような気がする。とにかく、全てが憧れの対象。こんなサイトになりたい。アイドルに例えると安倍なつみ。

if→itself 喋ることだけが伝えたいことじゃない。書くことだけが伝えたいことじゃない。そう感じさせてくれるサイト。文章や文字に含ませる意味以上の意味が感じられる。アイドルなどには例えられない。


4/23 ノーリーズン

僕には子供の頃から譲れない夢があった。

僕は生粋のコーラ好きな人間で、とにかく何はなくともコーラ。とりあえずコーラ。ひとまずコーラで。駆けつけ三杯コーラ。とまあ、とにかくコーラ好きで、全身の血液がコーラじゃないの? と尋ねられてもおかしくないほどにコーラを飲む。

これは何も最近に限ったことではなくて、ずっとずっと昔、もう少年時代からずっとコーラ好きだった。セピア色の思い出の時期から、ずっと傍らにはコーラがいた。

最近では、コカコーラのCMなんかは、ジャニーズとか前面に出して爽やかさなどをアッピールしているが、僕に言わせればチャンチャラおかしい。照りつける太陽に、白い砂浜。そんな中に佇むショップに堂本ナントカとかの男前がいて、「はじめてのお客さんっすね」とか言いながらコーラをシュワっと。そいでもってノーリズン、コカコーラ。ってアホか。

ハッキリ言けどな、あのCMはコーラのCMとして大幅に間違っている。堂本ナントカとかいう小僧ではコーラの魅力を伝えるのは不可能。役不足もいいとこ。なんだ、あの爽やかさは。なんだ、あの爽快感は。ありえない。

言っちゃなんだけどな、コーラってのはもっとドロドロしたもんなんだよ。なんというか、醜い人間の私利私欲みたいなものが詰め込まれた魔性の飲み物なんだよ。魔性の飲み物。何ともいえない背徳感を抱きつつ、それでも飲まずにはいられない。そんな悪魔のようなヤツなのさ。

僕は以前から、コーラはオタクのマストアイテムだって主張している。これは、秋葉原の販売機のコーラ占有率が異様に高いことからも分かることだ。あのビルゲイツすらもコーラ大好き人間だし。

でまあ、なんでオタクがコーラに魅せられてしまうのかというと、それはやっぱり単純に刺激があるからなんだと思う。ただでさえ、オタクってのは刺激を求める人種だし、自分の好きなもののためだったらあらゆる犠牲をいとわない。そんなある種サムライのような人種がオタクってヤツなわけだ。

そんなサムライどもは、お茶だとかティーだとかコーヒーなんていう、生っちょろい飲料では満足しない。口の中にスパイシーに弾けるコーラこそが、最も刺激的で魅力的な飲料となるわけだ。そうなってしまうと、俗に言われる骨が溶けるだとか、体に悪いだとかいうコーラの持つマイナスな要因すら気にならない。ただ大好きなコーラに一直線となるわけだ。

だから、コーラのCMにはオタクを使うべきなんだ。堂本ナントカとかいう若造には任せてられない。僕らオタクが一団決起して、コーラという魅惑の飲料をセールスしていくべき。もう、そういう時代に来ていると思う。

真っ暗闇の中、不健康に瞬くパソコンディスプレイの光。散らばったグラビア雑誌。部屋には二人の太った男が椅子をきしませて座っている。もちろん二人ともメガネは必須。「グフフ、さくらタン萌え」などと不気味に笑いながら、机の隅に置かれたコーラをグイッと。病的な中毒者のようにコーラを飲むオタク男性二人。体が求めてる、ノーリーズン、コカコーラ。

コレだよ、コレ!ゼッタイにこのCMでいくべきだよ。ダークネスなコーラのイメージや、病的な中毒性、そしてオタクのマストアイテム的なコーラの実態をアッピールするにはこのCMしかないよ。

でまあ、たかがコーラというだけで、ここまで熱い主張を情熱的に書いてしまう僕。間違いなく僕もコーラ大好きオタッキーの一人ではあるのだけど、そんな僕がずっと思い描いている夢がある。子供の頃からずっとずっと、思い焦がれている夢がある。

それは、蛇口をひねったらコーラが出てくる住宅を手に入れること。

あーあ、コーラ飲みてえ、とか思って台所に行くと、そこには水とは別にもう一つ真っ黒い蛇口が。で、それをクイッとひねると、シュワワーとコーラが出てくる。もう辛抱溜まらん。欲しい、欲しすぎる。

とか思うのだけど、現実問題として、蛇口からコーラとかやっぱり無理なわけで、そんな蛇口コーラ化工事なんてどこに頼んでいいのか分からないし、どれだけ金がかかるか分からない。

やっぱ夢ってのは叶わないから夢なわけで、僕にとってコーラがジョボジョボと出てくる蛇口ってのは永遠の夢なわけなんですよ。叶わぬ遠い遠い夢。

でさ、人間ってのは面白いもので、叶わぬ永遠の夢ってのは本気で手に入れようとはしないんだけど、それに似たような手近な夢ってのは躍起になって手に入れようとするんだよね。

モー娘。の安部なつみを本気で落とそうとはしないのに、雰囲気がどことなく安部なつみ風な似非なっちは本気で落とそうとするのな。遥かなる夢の代用品として、手近で手頃な物に手を出す。それってやっぱ人間として仕方ないと思うよ。

だからね、僕だって「蛇口からジョボジョボコーラ」なんていう酷く無理難題な遥かなる夢はとうに諦めてしまっていて、もっと手ごろで実現可能そうな夢にシフトしてしまっていた。

そう、それはコーラ風呂だったり、コーラシャワーだったり。もしくはコーラサウナ。どれもこれも、蛇口からコーラを出すほど難しそうな夢ではない。大量にコーラを買ってくれば実現できるのだから。

そんな折、我が職場の上司が、オフィスに簡易的な加湿器を持ってきやがった。

どうも、上司の家庭で不要になって邪魔になった加湿器を、鬼嫁に「どっか持って行きなさい」とか言われたらしく、ものすごくションボリしながら加湿器を小脇に抱えて出勤してきた。本人は「最近オフィスが乾燥気味だから加湿器持って来たよ」とか強がってたけど、そんなこと有り得ない。間違いなく、鬼嫁に持たされたに違いない。

いやな、だってな。寒い寒い冬の時代とかならともかく、春を向かえ、これからジメジメとした梅雨の季節や、暑い暑い夏を迎えるんだぜ。そんな季節に加湿器なんか持って来られても、明らかに不要でしかないじゃない。

現に、ウンコ上司のヤツ、持って来た手前加湿器を使わないと格好が付かないもんだから、加湿器に水を入れてスイッチとか入れるわけだ。春うららかな日差しが暖かく、ちょっとした小春日和で、そろそろ薄着でもいいかな? って温暖な気候の中で、ムンムンと蒸気を吐き出す加湿器。

もうな、オフィスの中が熱帯雨林みたいになってたわ。ムンムンと暑くて、不快指数100%はありそうな勢いで加湿されてたわ。普通に座ってるだけで、蒸気なのか汗なのかわかんねー水分が顔に出てくるの。

もうB子なんか、ただでさえ厚い化粧が汗だか蒸気だかでベロベロになっててな、ただでさえ熱帯雨林みたいなオフィスなのに、化粧のはげたB子が原住民みたいになってたわ。

とまあ、まさにザ・不人気と言わんばかりに不評な加湿器迷惑でしかない季節外れの加湿器、なんだけど、当の上司だけは強がりからか「やっぱ加湿器があると快適だな」とか汗ダラダラ流しながら言ってんの。もうアホかと。

で、さすがに、普段は上司のイエスマン、上司の犬として振舞っている同僚達も「あの加湿器はありえないよね、迷惑すぎる」とか陰口叩いていて不評なのだけど、僕だけは心の中でガッツポーズ。心の中でOK牧場。よくぞやってくれた、ウンコ上司よ、と彼を褒め称えていた。

だって、加湿器があると、コーラサウナができるじゃない。加湿器に入れる水を、コーラにするだけでお手軽にコーラサウナができるじゃない。

もうね、お手軽にアリトルな夢が叶うチャンスですよ。コーラサウナっていう、本命の蛇口コーラには届かないまでも、その代用的な夢が叶うチャンスなのですよ。

だから僕はチャレンジしましたよ。職場の皆が帰宅してしまい、自分ひとりとなってしまったオフィスで、加湿器を使ったコーラサウナにチャレンジしましたよ。

深夜、コンビニで買ってきた1.5リットルのコーラをジョボジョボと加湿器に流し込む。そいでもって、マックスパワーでスイッチオン。

しばらくは音沙汰とか全然ないのだけど、数分後には中のコーラが熱されたのか、ゴボゴボとサンバのようなサウンドが。

来る!コーラの蒸気が排出される時は近い!

ああ、もう少しで憧れのコーラサウナが。きっとあの蒸気排出口からは、もうもうと黒いコーラの蒸気が排出され、部屋中の大気がコーラに。ああ、なんて素敵なんだああ、なんて素晴らしいんだ。憧れのコーラサウナ。憧れのコーラサウナ。

とまあ、まだ見ぬコーラサウナを想って、僕の心はドキドキ。ドキがムネムネ。ドギドギマギマギ。

モァーーーー

来た!ついに蒸気が排出され始めた!

とか思うのだけど、排出されるのは普段どおりの白い蒸気だけ。しかも心なしか、普段よりも蒸気の量が少ない。しかし、コーラの甘い香りだけは、ムアーと部屋中に広がる。もう、甘ったるい、夜景を見ているカップルよりも甘ったるいスメルが部屋中に広がる。

予想に反して、コーラの蒸気がムンムンと排出されて部屋が真っ黒になるわけではなかったけど、この匂いはたまらん。コーラジャンキーの僕にとって、この匂いだけでご飯三杯はいける。とか、コーラスメルに浸っていると

ブスン!

いきなり、異音を発して止まる加湿器。もう、残りっ屁ほども蒸気を吐き出さない。

おい、加湿器君よ、蒸気を出せよ。コーラの匂いを出せよ。しっかりしろよ。とバシバシ叩くのだけど、ウンともスンともいわない。

ええ、ご臨終です。完全にご臨終です。

上司が家から持ってきた加湿器、たった一日で壊してしまいました。しかも、コーラを入れるという、あり得ない方法で。

うわー、まずいなーとか思いながら、水を入れておくタンクの部分を開けてみると、見事なまでに「水以外のものは入れないでください、故障の原因になります」という注意書き。もっと早く言ってくれよ。

そいでもって、タンクの中には、ベトベトになった濃縮されたコーラみたいな真っ黒の塊が付着してました。なんか、カブトムシ捕まえる樹液みたいになってた。

で、さすがにヤバイなとか思うのだけど、蒸気を出さない加湿器なんて、乳首に生える毛以上に役立たずの産物なので、おごそかに葬儀を行うことを決意。真夜中のゴミ捨て場にひっそりと葬って、荼毘に付してきました。

次の日の朝、一晩たっても部屋中にコーラの甘ったるい匂いが充満しており、しかも、燦然と棚の上に輝いていた加湿器の姿も消えていて、明らかにおかしいのに、同僚の誰もがその事実に言及しない。

それどころか、加湿器を持ってきた上司すら何も言わない。普段なら、ボールペン1本なくなっただけで大騒ぎなのに、加湿器という大物が無くなったにも関わらず、何も言わない。

たぶん、同僚も上司も、心のどこかで加湿器が無くなって欲しいって祈っていたのだと思う。上司が持ってきた手前、これからも使い続けないといけない。もう、引き下がれないってところまで来ていたので、加湿器があり続ける限り職場は熱帯雨林みたいになり続ける。

でも、それが朝出勤してきたら消えていた。魔の加湿器が消えていた。たぶん、僕が壊したのだろうってことは分かってるのだろうけど、嬉しいからあえてそれには誰にも触れない。きっとそいうことなのだと思う。

そう考えると、僕の夢チャレンジ「コーラサウナ」もあながち間違いではなかったのかもしれない。加湿器という尊い犠牲は伴ったものの、何にでもチャレンジする姿勢は大切なのかもしれない。

コーラはオタクの飲み物。中毒的に刺激を求め続けるオタクにとっては、コーラは無くてはならない飲料なんだ。だから、オタクである僕も、コーラに刺激を求めつつ、好奇心旺盛にコーラに関する夢を追い続けていこうと思う。そう、新たなる刺激を中毒的に求め続けて。

というわけで、コーラサウナは見事失敗に終わりましたが、今度はコーラシャワー、コーラ風呂とチャレンジし続け、最終的には蛇口コーラを実現したいと思います。これだけはゼッタイにやり遂げる。

え? そんな風呂とかシャワーとかしなくても、普通にコーラを飲めばいいじゃんかって? なんでワザワザそんなことをするのかって?

それは体が求めてるからさ。そう、まさにノーリーズン、コカコーラ。


4/22 小さなレジスタンス

子供の頃、僕はレジスタンスだった。

先生や両親や周りの大人たちの言葉を全くとして聞こうとせず、反抗してばかりの聞き分けのない子供だった。とにかく反抗してばかりの子供だったため、両親なんかはかなり苦労しただろうと思う。

多分、あの当時の僕はいっぱしのレジスタンスを気取っていたのだと思う。権力や力を持った大人たちに反抗する孤独のレジスタンス。気分はさながら独裁国家の地下で活動する反政府レジスタンスだった。政府の弾圧をかいくぐり、ひっそりと戦う孤高の戦士、それがレジスタンスに対するイメージで、自分がレジスタンスだと思うだけで何だか誇り高かった。

しかし、僕がいくら反抗的なレジスタンスだったと言っても、何も手当たり次第に反抗していたわけではない。大人の言葉全てが腹立たしく思えて、大人なんて嫌いだと叫びながら、夜の校舎窓ガラス壊して回ったわけではない。孤高のレジスタンスに理不尽な反抗は似合わないのだ。

僕のレジスタンスは、屈折した大人への反抗心でも子供特有の反抗期でもなく、単純に間違ったことが許せないだけだった。単純に道徳心に反することが嫌いなだけだった。

大人はいつも、道徳的な言葉を僕らに発しながら、その裏では不道徳な行為に勤しんでいる。ウチの両親は、いつも口では「老人を大切にしなければならない」「好き嫌いをしてはいけない」「人の迷惑になることをしてはいけない」「人を差別してはいけない」と立派なことをのたまっていた。

けれども、それを言う両親が既に行動が伴っていなくて、

「老人を大切にしなければならない」と言った親父が、電車やバスの中で平気でシルバーシートに座る。疲れているからという理由で、平気で老人を押しのけて座る。

「好き嫌いをしてはいけない」と言った親父が、「キノコご飯は嫌い」と平気で残している。

「人の迷惑になることをしてはいけない」と言った親父が道路の真ん中に平気で駐車違反。

とまあ、偉そうなこと言いながらやりたい放題。とてもじゃないが、彼らの言葉が行動を伴っているとは言い難かった。

結局、大人なんて偉そうなこと言うだけで、自分で守れないくせに子供に押し付けているだけじゃない、なんて気持ちが反骨精神に繋がり、僕を大人社会へのレジスタンスに駆り立てていた。

そして、口では偉そうなことを仰々しく言うヤツに限って、実際には何にも行動が伴ってないんだ。という精神に至ってしまったのだった。

だから僕は、そんな行動が伴わない大人たちの言葉に、特に両親たちの言葉に反抗して反抗しまくった。彼らの言葉なんて薄っぺらで、所詮は見栄や自己満足に終始するしかないオナニズム的言葉だって分かっていたから、徹底的に反抗という形で戦った。親どものインチキくさい言葉なんかに従ってたまるかって思ってた。

とにかく両親の言葉に反抗して反抗して、時には反論して生意気だと殴られたりして、レジスタンスとして徹底的に両親と戦っていた。

そんな折、一つの事件が起こった。

僕は、いつも松田君という近所に住むクラスメートと遊んでいたのだが、母が松田君と遊んではいけないと言い出したのだ。

「松田君のお父さんとお母さんは評判が悪いし、松田君自身もいつも汚い格好している。あまり好ましくないのでもう松田君とは遊ぶな」

そんなニュアンスの発言だったと思う。僕は母のこのセリフを聞いた瞬間、レジスタンス魂に一気に火がついてしまい、母親のことを殴ってやろうかという勢いで反論したのだ。いつもは怒りのアフガンと化した母に怒られる僕なのだが、この時ばかりは僕が怒りのアフガンと化していた。

確かに、松田君の両親の評判は良くなかった。どうにもこうにも家庭が荒んでいるらしく、家の周りにはゴミがうず高く積み上げられ、異臭を放っていた。各家庭を周る回覧板も、いつも松田君の家でストップしていた。

それに、松田君自身もいつも小汚い格好をしており、風呂に入ってないのかいつも肩のあたりに雪のようにフケが積もっていた。さらには、素行が悪いらしく、何度か万引きや自転車ドロで捕まっているようだった。まあ、いわゆる不良という感じで評判はよろしくなかった。

当然、母としては、そんな松田君と僕が遊ぶことで悪影響が及ぶことを苦慮したのだろう。彼と遊ぶうちに、素行の悪い彼に感化されてしまうのを恐れてしまったのだろう。けれども、僕にはそれが納得できなかった。

母は常日頃から「人を差別してはいけません」と大層立派なこと言っているのに、松田君に対して明らかに差別している。松田君の素行が悪いから、松田君の両親の評判が悪いから、松田君の家がゴミだらけだから、松田君がフケだらけだから、彼女は松田君を差別している。

僕にはどうしてもそれが許せなかった。

だって、どんなに松田君の素行が悪かろうが、彼は僕の大切な友人だし、彼と遊んでいると本当に楽しかった。確かに素行が悪い一面はあったけど、僕と遊んでるときはそんな一面は見せずに、ただただ純粋に遊んでいた。

それなのに、母は「松田君とは遊ぶな」という。普段から、そういった外見や体裁で人を差別してはいけないって道徳心たっぷりに言っているくせに、松田君に限っては全開で差別する母。その矛盾がどうしても許せなかった。

僕は、これまでに両親に反抗する時でも、両親に対して暴力は一切使わなかった。僕のレジスタンスは、そのへんの家庭内暴力の反抗期息子とは一線を画すものであり、誇り高き孤高の反抗だったからだ。大人たちの矛盾に反抗するのに暴力は要らない。いつもただ黙って、飄々と両親の言葉に逆らっていた。なんて掴み所のない子供だ、と両親が嘆いていたのを今でも思い出す。

ただ、ゼッタイに暴力を使ったレジスタンスだけはやらないと決めていたのに、僕は松田君に関して暴力を振るってしまった。

ちょうどその日も、僕は松田君と遊ぶ約束をしており、玄関で靴を履いて家を出ようとした時だった。

「こら!また松田君と遊ぶんでしょ!遊んじゃダメだって言ったじゃない!!」

この執拗に松田君を貶める母の発言にカッとなた僕は、物凄く汚い言葉で反論する。

「うるせー、クソババア。誰と遊ぼうと勝手だろ!」

それにいたく驚いた母は、

「んまっ!なんて汚い言葉!これも松田君の影響に違いないわ!やっぱりダメよ!遊んじゃダメ!」

母は、玄関のドアの前で両手を広げて立ちはだかる。そこまで松田君と遊びたいなら、この母を倒して屍を乗り越えて行きなさい、といった構えだ。

もちろん、孤高のレジスタンスである僕は、そんな母の挑発に負けない。どかないならどかすまでだ!と勢いよく母を押しのけた。

母はきっと転んだだろう。そして、息子のバイオレンスぶりに傷つき涙を流しただろう。

けれども僕には関係なかった。僕は松田君と遊ぶ。母の激しい松田弾圧なんかものともせず、僕は松田君と遊ぶ。表面上は「差別しちゃいけない」なんて偉そうな顔で言いながら、裏で差別するような大人になんかならない。そう、僕は孤高のレジスタンスなっだ。

僕は走った。松田君との待ち合わせ場所まで必死になって走った。息子に押しのけられ、玄関でシクシク泣く母の顔が浮かんできたけど、それでも僕は走った。全ては松田君と遊ぶため。大人たちの理不尽な弾圧を跳ね除け、松田君と遊ぶため。

待ち合わせ場所に到着すると、そこには浮かない顔をした松田君がションボリしながら立っていた。それでも、松田君と遊べることが楽しくて仕方ない僕は、精一杯彼に話しかける。

「遅れてごめん、かあちゃんがうるさくて。さ、今日は何して遊ぶ?」

愛想良く言う僕に対して、松田君の表情は冴えない。孤高のレジスタンスは仲間には優しい。だから、精一杯の優しさで松田君に問いかける。

「どうしたんだい?元気ないみたいだけど」

それを受けて松田君は

「ごめん・・・」

とポツリ。

「ごめん」だけでは何のことやらわからない。必死で元気のない松田君に問いかけると、松田君は切々と語りだした。

「お母さんがね、pato君の家は貧乏だから、お金とか盗まれるから遊んじゃいけないって。ごめんね、もう一緒に遊べないよ」

そう言って、松田君はトボトボと家の方向へ歩いていった。僕はただ、黙ってそれを見送るしかなかった。

その日の夜。

松田君という友を失った僕は決意した。レジスタンスは孤高の存在。たった一人でも矛盾と戦い続ける孤独な存在なんだ。仲間なんて要らない。そう、たった一人でも戦い続けるんだ。

けれども、それはあまりにも辛いこと。たった一人で戦い続けるのは、あまりにも辛いことなんだ。

僕が大人になったら、綺麗な言葉なんてきっと口にしない。行動の伴わない言葉は絶対に口にしない。そうやってまだ見ぬ自分の子供をレジスタンスにしてしまわないように必死で頑張るんだ。自分の子供にこんな思いはゼッタイにさせない。

そう決意しながら、深く傷ついたあまり、押入れの中で声を押し殺して泣く、小さなレジスタンスがいた。

「ご飯できたわよー、はやくでてきなさーい」

息子に押しのけられたにも関わらず、全てを察してか優しく呼びかける母の声が、一層小さなレジスタンスの心を締め付けていた。

あの頃に決意した小さなレジスタンスの誓い。今は正直、自分でも守れているのか分からない。


55万ヒット記念 アクセス還元大リンク祭

井戸の中の奇妙な住人 短文で、非常に上手にまとまってるなと思うサイト。たまにツボに入って爆笑してしまうこともあります。長い日記しか書けない僕は、こういうサイトに憧れます。アイドルに例えると、優香。

NG サイトだとかアクセス数だとか更新頻度とか、そういうのを全て超越したスペシャルマイペースサイト。その男っぷりが気持ちよい。かなり長い付き合いになりました。もう天才。アイドルに例えると紺野さん。

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4/21 手抜き

なにがしたいんだか。

「HOT」と「つめた〜い」て


4/19 初めてシリーズ-ミスド編-

昨年11月19日の日記に登場して以来、すっかりなりを潜めていた「初めてシリーズ」、待望の第2弾です。待望かどうか知らんけど。

このシリーズは、「スターバックスコーヒー」「ミスタードーナツ」「オシャレな服屋さん」と、僕にとってのデンジャーゾーンである3つの店舗を制覇しようという試みでございます。生まれてから現在まで、いや死ぬまで行かないと決めていた三種類の店舗に突入し、その模様をコミカルにレポートする空前絶後のロマン活劇です。意味分からんけど。

前回、僕は「スターバックスコーヒー」などという、進駐軍が我が国にもたらした忌まわしきコーヒーショップに突入し、オシャレな店員に辱められつつもキャラメルナントカマートとかいうコーヒーを購入しました。

その勇気溢れる行動に各方面から、「アッパレ、感動した」ですとか「僕も勇気を出してスタバに行ってみます」とか「スタバにカワイイ店員がいました」などと続々と反響の声が寄せられました。

そんな声にお応えして、今回は初めてシリーズ第2弾、初めてのミスドを決行してまいりました。

そもそも、どうして僕がミスタードーナツをスタバに並んで行かないと心に決めた店舗に挙げているのかといいますと、まず、その存在意義が分からないという点が浮かんできます。

僕らは、ウドンが食べたくなったらウドン屋に行きます。そして、焼肉が食べたくなったら焼肉屋に行きます。けれども、ドーナツが食べたくなることなんてないんです。どこをどういじくりまわしても、「おれ、ドーナツ、食べたい」とはならないのです。日常生活の中でドーナツを欲する精神状態になる人間なんているんですか。

僕自身がドーナツ食べたいという気持ちにならないのに、何故にミスタードーナツという名のドーナツ屋が存在するのか。その意味が分からない。存在意義がわからない。

さらには、あのファンシーな店構え。徹底的に女子供に媚びた店構え。ファンシー気分でドーナツパクパク、お弁当箱ももらえるよ、ってアホか。店の看板もかわいらしいフォントで「みすたーどーなつ」とか書いてあるしな。んな店いけるか。

あんなファンシーな店にですね、僕のような野武士が行ったらそれだけで営業妨害です。銃殺されてもおかしくありません。あんな乙女チックな店いけるか。

とまあ、こんな理由でですね、僕はミスドに行くのを頑なに拒んでおったわけなんです。

しかし、今回はそんな僕にとっての鬼門であるミスドにあえて突入するという、ある意味マゾヒストなチャレンジを行ってまいりました。ファンシードーナツショップ、ミスタードーナツに野武士が突入した決死のレポート、とくとお楽しみください。

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大阪。

僕は今、大阪に来ている。車窓から差し込む日差しと、流れる満開の桜風景がなんとも心地よい大阪環状線。新幹線から環状線に乗り継ぎ、大阪城公園を目指していた。大阪城公園といえば、言わずと知れた大阪の花見名所のひとつ。もちろん、花見をするために僕は向かっているのだった。

お花見大会に参加するためだけに、わざわざ広島くんだりから大阪まで出てきた僕。桜を見るためだけに広島から大阪か、お目出度いのか風流なのかわからんよな、そう自嘲しながら大阪の町並みを眺める。

環状線の窓の外に流れる大阪の街は、ちょっとゴチャゴチャしていて落ち着きがなく、相変わらず好きになれそうにはないのだけど、それが大阪らしいといえば大阪らしい。

最近ではどこの街でもそうなのだけど、大きな駅の前なんかでは某YahooBBが必死になってモデムを配布している。やる気のないアルバイトの学生が「モデム、どうっすかー」と覇気のない声で配る。どこでも見られる光景だ。

現に、この大阪の街でも。環状線に乗って車外を見ているだけで何箇所かで配っているのを見かけた。やっぱり、どこの街でも配ってるんだな、大変だな、YahooBBも。そりゃグリーンスタジアム神戸もYahooBBスタジアムに変わるわ。と窓の外を見ていると、とんでもない光景が飛び込んできた。

墓場の前でモデムを配るYahooBB

ありえない。ありえない。

確かに駅前で人通りが多い場所なのだろうけど、墓場の真ん前、しかもゴミ捨て場みたいな場所にモデムを山のように積み重ねて配っている。なにもそこまでして配らなくても・・・。

おそるべし、大阪

平然と墓場の前でモデムを配る光景を見て思った。僕はまだ大阪という町を理解しきっていないのかもしれないと。

そんなこんなで、大阪城公園に到着。

駅から出ると、沢山の散り初めの桜の木々が僕を迎えてくれた。そして、大量のオタクお兄さんや、ダフ屋みたいなオッサンが「チケットあまってるなら買うよー」とか言いながら迎えてくれた。

はて?たかが花見なのに大量のオタクお兄さんが?なにやら特攻服着たり軍曹みたいな格好した人が山ほどいる。それにダフ屋がいるのもおかしい。たかが花見にチケットなんか必要ないはずだ。

そんな謎もすぐに氷解する。オタクお兄さんの着ている特攻服の裏に刺繍された「矢口真里命」の文字を見て、全てを悟った。

ああ、今日はモーニング娘。のコンサートがあるんだな。

大阪城公園内にある大阪城ホール。どうやらそこで「モーニング娘。CONCERT TOUR 2003春"NON STOP!"」があるらしいのだ。そこかしこに開場を待つモー娘。オタクなお兄さんたちが溢れている。

大阪城ホールでモーニング娘。コンサート。そういえば、まだ後藤真希が加入していない時代に大阪城ホールでモー娘。を見たなあ・・・懐かしい、全てが懐かしい、などと感慨に浸りながら歩いていると

「お兄さん、チケット余ってるなら買うよ!」

「チケットあるよ!チケットあるよ!」

ワラワラとダフ屋のオッサンどもが近づいてくる。そんなに僕はチケットが余ってるように見えますか。そんなにチケットを欲しているように見えますか。言っておきますが、僕は娘。ものライブに来たわけではないんですよ。花見をしにきたのです。モー娘。ではなく桜を見に来たの。

それなのに、やれチケット買えだの売れだの、失礼しちゃうわ。僕は花見に来たんだよ、モーオタと一緒にしないでよ!と怒りつつ、出店でモー娘。グッズを購入。加護亜依などのバッヂを買い漁る小学生に紛れて、首からぶら下げる加護の生写真みたいなチープなグッズを購入。大満足。

さあて、グッズも買ったし、先に来て花見をしている友人どもに合流して花見と洒落こむかな、と歩き出したのだが、途方もない事実に気がついてしまった。

花見で飲み食いするものは自分で用意すること。

そういえば、この花見は完全セルフサービスの花見だった。自分で食べるものは自分で用意するしかない。それどころか、一人前の大人としては、皆の分も買って分け与えるのが常識だろう。

バシッと素敵な食物を買って花見の席へ。これ、俺の奢り、みんなで食べて、と決める。うん、これが大人の男ってヤツだ。よーし皆の分の食物も用意しちゃうぞーと意気込んでみたものの、手には先ほど買った加護グッズのみ。どうしようもない。

なにかカッコだけでも皆が食べられるものを買っていかねば

そう思うや否や、大阪城公園を飛び出して走り出しておりました。食い物屋探して孤独のランナウェイ。とにかく食べ物をとさ迷っておりました。

しかしながら、大阪城公園に隣接する区域はビジネスパーク、オフィスビルが立ち並ぶ。当然ながら、食い物を売ってるような店舗が見当たらない。それどころか、コンビにすら見当たらない。走っても走っても出てくるものは○○商事大阪支社ビルばかり。

フードショップが皆無なんて・・・、なんて乾いた街なんだ・・・。

SF映画に出てきそうな無機質な街並みを絶望しながら走っていると、前方に腹が立つほどファニーなフォントで書かれた看板が。

「ミスタードーナツ」

くっ・・・。

こんな背に腹は変えられない状況で、よもやミスタードーナツが現われるとは。この世には神も仏もありゃしねえな。この状況でミスタードーナツなんて・・・。

と絶望感にさいなまれながらも、もはや選択の余地はありません。勇気を振り絞ってミスタードーナツに突入することを決意します。

きっと、ファンシーな店構えのミスタードーナツのことです、店の中にはファンシーなミュージックが流れ、女子供がワイワイキャッキャッと会話を楽しんでいるに違いありません。20歳女子大生の2人組が恋愛相談とかしてるに違いありません。

そんな少しファンシーでオシャレな空間に、小汚い格好をしてパソコンをリュックに詰め込んだお兄さんが入ろうものなら、明らかに浮きます。迫害されます。

ちょっとオシャレなミスド店員に「キミのようにダサい人間に売るドーナツはないね、5円玉でも食ってればあ?」とか意地悪たっぷりに言われるかもしれません。

なんて恐ろしいんだ、ミスタードーナツ。そんな地獄のドーナツショップに僕はこれからたった一人、誰も味方がいない状況で乗り込もうというのか。ああ、なんて恐ろしい。

と、恐る恐る道路に面した窓から店内を覗き込むと、大阪城ホールでモー娘。のコンサートがあるからでしょうか、大阪城ホールの近くにミスドしかないからでしょうか、店内にはコンサート待ちのモー娘。オタクばかり。普通に「辻」とか相撲取りみたいなフォントで書かれたウチワとか持ってドーナツ食ってますからね。目がいっちゃってるお兄さんが。

僕はその光景を見て思いましたよ。

イケル!と。

普段は敵ばかりのミスド店内。僕なんかが入ろうものなら、ドーナツを愛するオシャレな女子大生に石を投げられてもおかしくないのですが、今日のこの日だけはミスドはモー娘。オタクのもの。僕が入っても全く違和感がない。

普段なら「加護と辻の区別がつかなーい」とか言ってるアッパッパーなお姉ちゃんばかりの店内も、今日のこの日だけは「加護と辻の性癖の違い」まで言ってのけそうな輩ばかり。

これは天が与えたもうたチャンスだ。

そう感じ取った僕は、勢い良くモーオタだらけのミスドへと突入するのでした。

勢い良く見せに突入し、一目散に真っ直ぐにレジへ。レジには愛想の良い店員さん(下山さん、推定21歳 81-60-82)が立っていた。

「いらっしゃいませ」

「ど・・・ど・・・ど・・・ドーナツください」

「はい、あいにく当店はセルフ形式になっております。あちらの棚からお好きなドーナツをお取りになってください」

いきなり玉砕。

なんやねんセルフ形式って。何様やねん、自分でドーナツ取れって。

いやね、なんかこの店、町のパン屋さんみたいに陳列されてるドーナツを好き勝手にトレーに乗せていくシステムみたいなんですわ。各々、思い思いのドーナツを取っていってレジにて清算。そんなシステムらしいですわ。

よく見ると、トレーとか、ドーナツを挟む器具とか置いてあるし、「商品を選んでお取りください」とか書いてあるし、誰が見てもセルフ形式だって一目瞭然な状態になってるのよ。

そんな中で、一直線にレジに向かって「ドーナツください」だからね。なんかもう、開幕から30ゲーム離された気分だわ。いくらモーオタだらけのリラックスムードのミスドだって言っても、これはさすがに恥ずかしすぎる。

でまあ、赤面しつつも気を取り直してドーナツが陳列されている棚に行くと、よくもまあ、ここまで揃えたなって言いたくなるくらい大量のドーナツが並べられているんですわ。僕には全部同じドーナツに見えるのだけど、なんか種類が違うらしくて丁寧に名前がつけられてるの。「シュガーレイプ」だとか「ゴールデンボール」だとか。

「ここまで並べられると、ドーナツが尻の穴に見えるわ」

とか意味不明な独り言を言いつつ、適当にドーナツを取ろうとするのだけど、上手に取れない。

なんというか、あの挟む機械があると思うんだけど、あれの力加減が分からないのよ。ドーナツを挟むとグシャとか潰れちゃうの。僕は優しく挟んでいるつもりなのに、脆くも崩れ去るドーナツたち。

こんなヤワなもの食えるかっ

それでもまあ、花見メンバー全員が食べられる量を買おうと10個くらいドーナツを選ぶのだけど、取る度にグシャ、取る度にグシャ。

もうな、ドーナツじゃないのな。輪っかなんか形成してなくて、デロデロと崩れ去ったデンプンの固まりみてえなのがトレイの上に乗ってるの。

それでもまあ、僕本来の大らかな人柄が幸いしてか、「ま、輪っかじゃなくてもいいか。味は変わらんのだし」と開き直りの心で再度レジへと突入。

「よ・・・よ・・・よろしくお願いします・・・」

とか緊張気味に切り出す僕。レジの上に置かれるデンプンの山。絶句する下山さん(推定21歳 81-60-82)

「あ・・・新しいのとお取替えしますね・・・」

心優しき下山さんは、僕が破壊したドーナツたちを全て新品に取り替えてくれた。なんて親切ミスタードーナツ。なんて優しいミスタードーナツ。もしかしたら、僕はミスタードーナツに対して大きな誤解をしていたのかもしれない。ミスタードーナツは怖いところでも、石を投げられるようなところでもなく、物凄く親切なお店だった。なんて素敵なんだ、ミスタードーナツ。

「こちらでお召し上がりですか?」

「いえ、こちらでお召し上がりではないです」

緊張のためか、訳の分からない返答をする僕。「こちらでお召し上がりではないです」て。

それでまあ、取り替えてもらったドーナツを箱に詰めてもらっている間、僕なんかもう緊張のあまりドギマギしちゃって、「下山さんに何か話かけたほうがいいのかな」とか悶々と考えちゃって。

あーあ、僕はレジ処理すらも普通にこなせないのか。ミスドの優しさに助けられるわ、レジ処理こなせないわ、こりゃあ完全に敗北だな。ミスドに完敗だ。

とか思ってたら、隣のレジでニシタマオみたいなモーオタが、無難にレジ処理をこなしてて、さらに敗北感を募らせて敗戦国日本みたいになってました。

「お待ちどうさまでした」

そう言って渡された10個入りのドーナツの箱は、ドーナツ10個分よりも重いように感じられて、ああ、これが敗北の重みなんだなと妙に実感しながら、モーオタどもをかき分けて花見へと向かうのでした。

× 僕-(下山さん)-ミスド ○

花見に行ったら行ったで、あれだけ苦労して買ったドーナツなのに、「もうお腹いっぱーい」とか喜ばれなかったり、終了時に7個くらい食い残されていたりと散々で、花見参加者たちに対して微妙に殺意を覚えました。全く、ドーナツてるんだコイツらは(うわっ)

もう二度とミスドなんか行かない。

花見終了後、帰りの電車から外を眺めていたら、薄暗い中でまだYahooBBがモデムを配ってました。墓場の前で。


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4/18 patoさんの悩み

最近、彼女の言葉遣いが下品で困っています。

僕は古いタイプの人間ですので、女性はおしとやかな大和撫子であるべきだと思っています。いや、別にそうあるべきだと断定しているわけではなく、そうだったら美しいなーって思ってるだけです。好みの問題ですね。

やっぱり、なんというか、おしとやかな女性というのは日本的な美しさがあるではないですか。外国人女性にはない奥ゆかしさというかなんというか。日本的なわびさびというか。そういうのに心惹かれるわけなんです。

なのに、彼女は下品な言葉遣い。下劣で猥褻な言葉遣い。

「ウンコブリブリ」だとか

「変な棒入れたり出したり」とか

「巨根」、「アナル」とか。

最近は著しく若者の言葉が乱れていると言うけど、本当に彼女の言葉の乱れには目を覆いたくなるばかり。嫁入り前の生娘が、公然と「アナル」とか言うなんてありえない。

だからね、僕は言ってやったわけですよ。

「そんな下劣な言葉を使うんじゃありません」

ってね。頭の古いオッサンだと思われるかもしれませんが、仕方のないことです。やはり、若い生娘が「アナル」とか公言するなんて好ましいことではないですから。言葉の乱れは性の乱れ。やはり綺麗な言葉を使うべきなんです。

しかしながら、そうやって注意しても彼女は下劣な言葉遣いををやめない。「クリトリス」だとか「アナルアナル」だとか連呼して言う始末。全く改めるつもりがない。

僕はね、大変ご立腹して言ってやったわけですよ。ムチャクチャ怒りながら、下手したらドメスティックバイオレンスも辞さないといった構えで言ってやったわけです。

「そんな汚い言葉遣い、一体どこで覚えてくるんだ!!!?」

「Numeri」

何も言い返せませんでした。


4/17 見上げた空の果て

仕事中にB子さんが泣き出した。

ちょっとした仕事上のミスを上司に叱られたB子さんは、皆が仕事するオフィス内で堰を切ったかのように泣き出した。デカイ図体に似合わず、シクシク、シクシクと声を押し殺すかのように泣いていた。

いつものように上司に呼ばれ、少しのミスを指摘されたB子さん。泣くような大きなミスではない。ほんとうに些細なミスだ。しかもこれまでにも何度も何度も繰り返してきたミスだ。仕方がないといってしまえばそれまでの、大したことではないミス。

上司だって、怒るというよりは「ここ間違ってるよ」と指摘する感じの言葉だった。別に何も気にすることなのない、ましてや泣くほどのことでもない、普通にありふれた風景だった。

現に、起こられた後のB子さんの表情も普通だった。「また失敗しちゃった」と、おぞましくもキュートに言いそうな雰囲気を醸し出し、そのままデスクに戻って伝票整理を続けていた。

けれども、彼女の手はピタリと止まった。伝票を握ったままピタリと止まった。そして流れ落ちる大粒の涙。伝票のインクが滲む。

「ワタシって、ミスばかりしてダメよね」

とでも言いたげな雰囲気で、声を押し殺してシクシクと泣いていた。あのB子さんが。あのマッスルバディB子さんが。

彼女は、別にミスぐらいで泣き出すような女性ではない。少なくとも、これまでのミステイクにおいても泣いた前例がない。それなのに、何故か今日は泣いてしまった。それも突然。

思うに、僕らの心というのは、大きな器のようなもので出来ているのかもしれない。そこには、悲しみや怒り、寂しさといったある種マイナスな感情が降り積もっていく。

一つミスをして、ポロリと悲しみという名の涙が心の器に溜まる。怒られる度にポロリと溜まる。その悲しみは本当に些細な量だけど、いつしか心の器の許容値を超えてしまった時、溜まっていた全ての悲しみが溢れ出す。全てを清算するかのように涙となって一気に流れ出す。

きっと、B子さんもそんな感じだったのではないだろうか。ミスをし、起こられる度に、はにかんだ表情をしながらも、心ではポロリと涙を溜める。そして今日、それが許容値を超えてしまったのではないだろうか。

僕らはいつだって、顔で笑いながらも、心に涙や怒りや寂しさを蓄えている。そして、それはいつ溢れ出すのか分からないんだ。

と、ダムが決壊したかのように泣きじゃくるB子を見て、そんなことを考えていた。そして、そんな僕の中でも、ある許容値が限界を超えようとしていた。

ウンコにいきたい・・・

実は僕、この瞬間まで3日間連続してウンコが出ていなかった。一日三回くらいウンコをする、中東情勢より不安定な僕の腹にとって三日出ないというのは異常だ。病院に行ってもおかしくないほど異常な状態。

一度飯を食うたびにポロリ、おやつを食うたびにポロリ、と僕の腸の中で溜まり積もったウンコどもは、ついに僕の許容値を超えてしまった。

マズイ、もう限界だ・・・出さねば・・・このままではオフィスで堰を切ったかのようにウンコを出す羽目になる。間違いなく史上最高の腹痛。P5レベルの腹痛が僕を襲った。

同僚どもや上司がB子を慰める中、僕はお構いなしにトイレへと走る。今はB子の涙より、己のウンコのほうが大切だ。

僕は三階のオフィスで仕事をしているのだが、三階のトイレの個室は満員。もはや一刻の猶予も許さない状況なので、急いで階段を駆け上がり四階へと走る。

四階も満員御礼。

五階も満員。ソールドアウト。

どうなってんだ、このビルは。ビルぐるみで俺を殺す気か。ダメだ、もう一歩も階段を上がれない。このまま満員の個室を前に朽ち果ててしまう。

それでもなんとか階段を上ると、六階のトイレは清掃中だった。清掃会社の掃除のおばちゃんが必死で掃除をしておられた。

もう死ぬ。ゼッタイに死ぬ。いや、ウンコ漏らすくらいならいっそのこと殺してくれ。7階のトイレまで満員だったら、僕は間違いなく死ぬ。頼むぞ、7階のトイレ。

祈るような気持ちで、少し内股になりながら階段をのぼる。

7階のトイレに到着すると、一つだけ個室が空いていた。おお、まさに天の助け。神は私を救いたもうた。追い詰められた僕の目には、開いていた7階のトイレの個室のドアが、神々しく光り輝いて見えた。

しかも、ウチのビルは一個のトイレに洋風と和風の便器を備えた個室が一つずつあるスタイルなんだけど、上手いことに和風の便器が空いている。やはりウンコをするなら和風に限る。

だって、洋風の便器なんて、あれはウンコするスタイルじゃないやん。あんな優雅に便器に腰掛けて、必死でウンコなんてできないやん。それよりなにより、洋風便器だと排泄したウンコが可哀想。あんな狭い縦長の水溜めみたいな場所に押し込められるウンコが可哀想。あんな便器じゃあ、出した後のウンコの形を愛でることもできないじゃない。やっぱウンコは和風の便器に限るよ、うん。

そんな余談はどうでもいいとして、臨界点を迎えていた僕は、一も二もなく個室へイン。和風便器に向かって思いっきり、溜まりに溜まった排泄物を出し切ります。

堰を切ったかのように、ダムが壊れたかのように溢れ出す僕のウンコ。少しずつ積もりに積もっていったウンコが一気に流れ出す。許容値を超えてしまった僕のウンコが流れ出す。そう、これもB子が流した涙と同じメカニズムなんだ。

と、思ったら出すぎなんですけど。

いやね、ホント、あり得ないぐらい出すぎ。プーとかピーとかいいながら出すぎ。三日間溜まり積もった排泄物。許容値を超えてしまった排泄物は、B子の大粒の涙のように大粒の排泄物となって溢れ出した。許容値を超えてしまったが故に溢れ出す排泄物。切々と溢れ出す排泄物。

いや、便器からも溢れ出してるんだけど。

和風の便器、決して少ないとはいえないその便器の体積を超えて溢れ出す排泄物。恐るべし、許容地越えの排泄物。便器からウンコがはみ出すなんて、俺は三歳の子供か。

「やべー、はみ出しちまったよ」

と、なんとか必死で水を流すのだけど、当然ながらはみ出した部分は流れない。何度やっても流れない。

「しょうがねえ、このまま逃げるか」

もう、ちっぽけな自分の力ではどうしようもないので、溢れたウンコはそのまま放置して逃げることに決定。さすがにそれでは極悪非道すぎるので、ちょっとトイレットペーパーを溢れたソレに被せて逃げることにする。これが僕の精一杯の良心。

溢れ出したウンコもそのままにトイレを後にしてしまう自分。明らかにワル。極悪非道のワル。

それでも、そんなワルな自分を誇らしく思いながら個室のドアをガチャリと開けて外に出ると、

「ちょっと!アンタ!」

そこには掃除のオバチャンが立っていた。もちろん、便器からはみ出し、トイレットペーパーが死人の顔のように被せられている出したてホヤホヤの排泄物を見て怒りのアフガン。掃除のオバチャン、ご立腹。

「アンタ!それを掃除するのがどんなに大変か分かってるの!」

「ウンコはみだすって!子供じゃないんだから!」

と、途方もない怒りっぷり。普段は、トイレにゲロがあろうが、通路の真ん中にウンコがあろうが、怒ることなく掃除をしているオバチャンが。ゲロを掃除しながらも、僕と朗らかに挨拶を交わしてくれるオバチャンが。僕の溢れ出たウンコを見て大激怒。

きっと、オバチャンもこの時に怒りの許容値を超えてしまったのかもしれない。

朗らかに、朗らかに、笑顔でトイレのゲロ掃除をしながらも、心の中ではまたポツリ、またポツリと怒りが溜まっていくオバチャン。それが僕のはみ出しウンコで許容値を超えてしまった。

もう、オバチャン、デッキブラシ片手に怒りのアフガン。デッキブラシで殴られそうな勢いだった。

「ごめんなさい、ごめんなさい、自分で掃除します」

「あたりまえでしょ!」

こんなやり取りがあり、泣きそうなくらいにオバチャンに説教された僕は、せっせとデッキブラシではみ出したウンコを掃除するのでした。

そしたらなんかね、妙に情けなくて情けなくて。自分の中の心の器が満杯になってしまったらしく、溢れ出すかのように涙が流れてきました。7階のトイレで、デッキブラシ片手に自分のウンコ掃除しながら。

僕らはいつだって正直にネガティブな感情を表に出さない。悲しいことも、頭にくることも、寂しい気持ちも、表には出さずに心の中に溜め込んでしまう。心の中の小さな小さな器に溜め込んでしまう。

その器が満杯になった時、ビックリするくらい泣いてしまうし、取り乱して怒ってしまう。そして、寂しくて死んでしまいそうになる。

泣かないことも怒らないことも寂しがらないことも、強い人間としては大切なんだろうけど、出来れば溜めこまずに、ちょくちょくと出していくことが大切なんじゃないかな。許容値を超えてしまうと自分でも制御できなくなるから。

おもて面なんて良くなくたっていい。いつも笑ってなくたっていい。できれば自分の感情に素直に、ネガティブな面も小出しにいていくべきだよね。心の器が満杯になってしまわないように。心の器も腸の容量も同じ。どちらも溜め込みすぎは良くないのだから。

そんなこんなで、やっとこさ掃除のオバチャンの魔の手から開放され、マイオフィスへと舞い戻ると、すっかり元気になったB子さんが

「patoさん、なんでデッキブラシ持ってるんですか?」

とか言うてました。

「やべ、さっき自分のウンコ掃除したヤツ持って来ちゃった」

「ギャー、汚い!!」

「失礼な!確かに汚いけど、汚くないぞー!」

「ギャーーー!死ねーーーー!!!」

というハチャメチャなやりとりも。今日も僕らは表面上は笑顔です。

オバチャンにデッキブラシを返そうと、三階から七階まで階段を駆け上がっている時、ふいに踊り場の窓から見えた空は青く綺麗で、

僕らの心の器の許容地も、この空みたいに広ければ良いのになって思いました。

ついでに、僕の腸の許容量ももうちょい欲しい。


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BLACK徒然草 ツッコミの貴公子。面白いものを見つけてくる力は天下一品。独自の視点と、飽くなき探究心が成せる業ではないだろうか。アイドルに例えると鈴木蘭々「泣かないぞェ」

Surprise Days ネゲットを求めさ迷い続けるサムライ。選び出される言葉の全てはネゲットのために。この間オフで会ったらオシャレさんに変身してました。裏切り者め!アイドルに例えると狩人。

ブラックハーツ2号 溢れ出すテキストのトペ・スイシーダ。往年のスティングを見るかのようにパワー溢れるストーリーたち。気持ちはいつだって新日スタイルのドロップキック相打ちさ。アイドルに例えると、工藤めぐみ。


4/16 patoさんからの挑戦状-結果編-

昨日から行った「僕が開かずにはいられないほどの件名がついたメールを送ってください」企画。多数の応募ありがとうございました。メールチェックをする度に怒涛の勢いで受信されるメールの数に、軽く震えながらも多数のトリッキーな件名を楽しませてもらいました。

応募総数=410通

410通

アホですか?貴方たちは。

なんなんですか、410通て。

僕は生まれてこの方、これだけ一気にメールを受信したことありませんよ。410通て。しかも、全部のメールにクレイジーな件名が付加されてますからね。なんか、この一日間だけ僕のメールボックスが裸の楽園みたいな意味不明の状態になってました。

というわけで、結果発表。

開きそうになった危険度別に主な件名を紹介したいと思います。ちょっと全部は紹介できなくて申し訳ないのですが、なんとか数多く紹介したいと思います。

あ、ちなみに、先に結果を言ってしまうと、開いてしまったメールは2通です。410通も受け取って、開いたのが2通。この、まざまざと見せつけた僕の男っぷりに惚れるがいいと思います。

というわけでまずは、危険度0%から

危険度0%(開く気にもならない)

「ハハキトク スグカエレ」

「チチキトク」

「ソウソフ キトク」

危篤関連のメールが何通かありましたが、よく考えてください。こんな重大な内容がメールで来るわけないじゃないですか。あと、僕の場合、父以外は既に死んでます。その父すらも簡単には死にそうにない玉です。さすがにこれは開きませんべ。

危険度10%(ちょっとドキッとするが、開くには至らない)

「私の事B子って呼んでるんですね(><」

「B子って私のことですか?」

「お兄ちゃんへ」

「お兄ちゃん、来週行くね」

「おにいちゃんへ☆メルアド変えたよ」

「大崎です」

「大崎です、僕の悪口言うのやめてください」

B子や早苗(僕の義理の妹)や大崎を臭わすメールは多数舞い込みました。中には送信者を「大崎」とまで変えて送ってくる猛者も。一瞬ドキッとしましたが、まだまだ、開くには至りません。

危険度30%(開いてみたいが我慢我慢)

「小陰唇に毛が生えたんです」

「鮮烈!!!4代目小川範子「ベテランファニーフェイス」」

「私としてみませんか?28の OLです。スリーサイズは…」

「人妻クラブ48時間耐久乱交パーティーの件について。」

「ワタシの処女もらってください」

「釈由美子の尺○八映像!」

少しエロスを臭わせる件名は、かなり開けてみたい欲求に駆られてしまいました。そんなことあり得ない、と分かっていても開けずにはいられない悲しい男の性。それでも僕はグッと我慢しましたよ。

特に最後の「釈由美子の尺○八映像!」は、何を伏字にしたかったのだろう?と疑問に思うことしきりで、危うく開くところでした。

危険度60%(危うく開くところだった)

「User ID 用パスワード設定完了のご連絡」

これは危なかった。ちょうどUserIDみたいなのを某所にて申請した後だったので、普通に開くところでした。

「CoCoコンサートにご招待!」

これも危なかった。「え!?マジ!?当たったの?」とか一瞬喜んだのですが、よく考えたら応募すらすらしてませんでした。その前に、CoCo自体が活動していない。

「健康診断のお知らせ」

危ない危ない。ちょうど、B子のヤツに「早く健康診断行ってくださいっ!!」なんてヒステリックにせっつかれていたものだから、普通に健康診断の知らせかと思って開くところだった。

「【前略】妻が165万円も騙し取られました。」

普通に内容が気になりました。僕のハートを鷲掴み。妻が165万て。内容が気になりすぎる。

とまあ、これぐらい策を張り巡らされると、少し開きそうになりますが、まだまだ僕は冷静。開きませんよー。

危険度90%(時と場合によっては開く)

「見るに見かねて忠告しますが。。。」

やべ、またなんか抗議メールかな。僕ちゃんマズイこと書いちゃったかな。と開きそうになりました(patoさんの日記は差別的表現が多いため、様々な団体様から抗議メールをもらいます)。すごく気になってしまう件名に、危うく開いてしまうところでした。

「携帯変えました☆」

だって、送信者が普通に女の子っぽいドコモアドレスなんだもん。チンコをエレクトさせて開くところだったわ。

「なんか某掲示板に」

これ、マジびびるよね。開きそうになったわ。

「アカウント停止のお知らせ」

これだけじゃビックリしないんだけど、送信者アドレスがplalaのサポートセンターかのように偽装されてました。一瞬、やべ、また卑猥なこと書きすぎだって注意なのかな?このアカウント消されちゃうの?と不安になって開きそうになりました(Numeriはplalaサーバーです)。

「本気で相談にのって欲しい事があります(職業:美容師/性別:女です)」

いや、僕も男じゃん。普通に男じゃん。だからね、こういう件名にはすげえ心揺さぶられる。女性からの相談メール。「本気で相談→親身になって相談→そのうち親密に→おセックス」っていうゴールデンパターンがちょっと頭をかすめるやん。だから、このメールは素で開きそうになった。危ない危ない。

というわけで、この危険度90%領域のメールたちは、時と場合によっては開いている可能性が多分にあります。たまたま、僕の警戒心が開くことを思い留まらせましたが、冷静でないときはたぶん開いていたと思います。

そいでもって、ついつい開いてしまった2通のメールをご紹介。これはもう、開かざるを得なかったほど強烈な件名です。僕の心にストライクといったフィーリングの件名です。

危険度100%(開いちゃった)

「21歳女です。こんなメールじゃpatoさん萌えませんよね。開いてくれませんよね。ごめんなさい。」

なに言ってるの!萌えるに決まってるじゃない!んもう!その控えめなところに萌えるに決まってるじゃない!

なんていうの、魑魅魍魎どもが渦巻き、僕を騙そう騙そうと、「チチ キトク」とか汚い魂で送ってくる中、この控えめなメール。このピュアハート。「ごめんなさい」とか書いてるし。もう、萌えるに決まってるじゃない!キミのピュアさに狂おしいほど萌ェェェェ!!!!

何言ってるんだい?ハハハハ、バカだな。君のメールなら僕はいくらでも開くさ。例えこの世が終わってしまっても、僕は死ぬまでキミのメールを開き続ける。とかワイングラス傾けながら言いそうな雰囲気です。

というわけで、この控えめなピュアさに見事やられてしまい、このメールを開いてしまいました。おめでとうございます。あなたの勝ちです。

そして、もう一個の開いてしまったメールのご紹介。

こちらは、もうピュアさとか萌え度とは別次元で、そのインパクトでついつい開いてしまいました。何なの?この文字列が意味するものは何なの?と気が気でない状態で、気がついたら開いておりました。そのメールの件名は・・・

「加護と馬」

もうね、理屈じゃない。理屈じゃないんだよ。

なんていうか、みんなplalaのサポートを装ったりして策略的に攻める中、ズドンと直球勝負ですからね。なんていうか、脳髄にビビビときたからね。なんやねん、加護と馬て。

もう、加護と馬のめくるめくアナザーワールドを連想して、気がついたら普通に開いておりましたワイ。なんやねん、加護と馬て。

というわけで、見事勝利を収めた2名の方には、B子の生態を隠し撮りした画像を送らせて頂きます。隠し撮りして勝手に送る僕が言うのもなんですが、一応転載とか転送とかはしないであげてください。あくまでも自分の心の中で楽しんでください。

410通にのぼる挑戦メールの数々。まさかこんなにも来るとは思ってもいなかったのですが、これから全部開いて、なんとか全部に返事を出したいと思います。すげえ時間がかかりそうだけど・・・。

送ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。僕だけムチャクチャ楽しい企画でした。「ライシアさんか早苗の画像の方がいい」という意見もありましたので、今度はその辺の画像を賭けて第二回大会もできたらいいな、とか思っております。


55万ヒット感謝企画。突発、アクセス還元リンク祭。

今日はお休み


4/15 patoさんからの挑戦状

平成大不況。デフレスパイラル。東証平均株価バブル後最安値更新。失業率過去最多。企業倒産数戦後4番目の水準を記録。とまったく先が見えない日本経済。

テレビから流れる薄暗い経済ニュースは、消費者の購買意欲を減衰させ、さらに泥沼の悪循環へと陥らせていく。購買意欲のなくなった国民は買い物を控え、それがさらに景気悪化を招いて景気を後退させる。

そう、僕らはもう買い物なんかしたくはないのだ。

そん中で、ひときわ苦戦を強いられているのが、広告業界。もともと人々の購買意欲を煽るのが彼らの仕事なのに、どんなに煽り立てても人民は動かない。心の中に不景気が深く根付いてしまっている人民は、ちょっとやそっとの広告文句では購買意欲が沸きあがらない。

ほっといても物がバンバン売れたバブル期から見れば、本当に現代は地獄のように冷え込んだ世界だと思う。広告業界の人は大変なんだろうな。

広告といっても、その適用範囲は広く、大きいものは新宿や渋谷にデカデカと飾られる大看板やテレビCMから始まり、小さいものは電柱に立てかけてある看板やインターネット広告まで多種多様である。

しかし、どのような規模の広告であれ、根底にある理念は全て同じで、ユーザーの心を短時間で鷲掴みにすることこそが重要視されているのである。

人々の心にダイレクトに届くように極端に合理化された看板やCM。無駄なものは一切省く。僕はこういった合理化が大好きでたまらない。「おー、すげえ考えてるなー」と唸らされる看板やCMに目がないのだ。

そういった意味では、この広告業界にとって苦しい大不況も、良い方向に作用しているのかもしれない。

何でも飛ぶように売れたバブル期では、広告に工夫を凝らすなんて考えもしなかったことだろう。しかし、購買モチベーションの上がらない現代では数多くの刺激的な広告文句が生み出される。この競争原理がなんとも僕の心を気持ちよく刺激してくれるのだ。

特に、近年になって普及してきた新しい広告メディアであるインターネットの世界は顕著だ。一方的に垂れ流される広告やCMなどと違い、殆どの場合がユーザーがアクションを起こさねば活きないのがインターネット広告の特徴。ある意味、どんな広告メディアよりずっとシビアなのがこの世界だ。

気になって気になって、一目でクリックしたくなるようなバナー広告。

あまりに刺激的な件名なため、開かずにはいられないダイレクトメール。

クリックさせるため、メールを開かせるために多種多様の工夫が施され、刺激的な広告文句が踊る。

例えば、ニキビ痕を綺麗に隠す化粧品の販売をインターネット広告でやる場合を考えてみよう。化粧品販売サイトにリンクしたバナー広告を掻くサイトに広告として貼り付ける。

その場合に、バナーには販売する化粧品の画像を載せ、「綺麗にニキビ痕が消えます。おまけにスキンケアも」なんてやったって、誰もクリックはしてくれない。

もっと的確に人々の心に訴えるには、「そんなニキビだらけの顔でいいの?」とでも煽り文句を書き、実際のニキビ顔と綺麗な顔の画像を並べてバナーにする。これならいくばくかの人間がクリックしそうだ。

他にも、エロサイトの広告バナーなんてひどいもので。広告の中に「Enter」とかのボタンが書いてあるものだから、「入り口かな?」と間違えて押してしまう。もう押させたら勝ちみたいな部分があって、本当にやりたい放題なのだ。

メールによる広告ってのはもっとシビアで、大抵の人間はメールボックスに届いた件名しか読まない。限られた数文字の間でメールを開かずにはいられない文句を載せなければいけないのだ。

実際に僕のメールボックスにも、なぜだか知らないけど転職などに関する広告が数多く舞い込んでくる。

そんな中で件名に

「[広告]転職に関する情報です」

なんて書かれても、誰も開かない。件名見ただけで速攻ゴミ箱行き。こここではゼッタイにメールを開かせねば話が始まらないのだから

「[広告]今のままの収入でいいの?」

とでも書くべきだ。さすれば「やべ、まじで今の年収でいいのかな、転職とかありかもな」と気になってメールを開く事だってありうるのだ。

しかもまあ、エロ系の広告メールなんて凄まじいもので

「美人ナースがぐちゃぐち」

まず、美人ナースってのが異様に気になるし、「ぐちゃぐち」で止まっているところが気になって仕方ない。思わずメール開くちゅーねん。

とまあ、ただ一つ、「メールを開かせる」という単純な目的のためにあらゆる工夫が張り巡らされているのである。こういった広告メールはなんともウザイのだけど、そういった工夫は嫌いじゃない。

しかしながら、「メールを開かせる」という目的のメールは、何も広告メールに限ったことではない。実は広告メール以上に、メールを開かせるという目的のためにありとあらゆる工夫が凝らされているメールがあるのだ。

そう、それがウィルスメール。

最近のウィルスってのは特に悪質なもんで、メールから感染して、メールを媒介にして広がるタイプが多々ある。ウィルスメールを受け取り、感染したらアドレス帳にあるアドレスに向けて一斉送信。知らぬ間に爆発的に広がるという寸法だ。

大抵の場合は、受け取ったウィルスメールを開いた瞬間に感染する。だから、爆発的に感染させるには、なんとかウィルスメールだと気づかせないようにし、開かせるために多量の工夫を凝らした件名が必要になってくるのだ。その点ではもう、広告メールと目的が変わらないのだ。

ウィルスメールが出初めだった頃は、誰もが何も知らずにパカパカとメールを開いちゃったりするもんだから、普通にどんなメールでも感染させることができた。

けれども、注意喚起がなされ、誰しもが得体の知れない怪しいメールは開かない。と注意するようになり、ウィルスメールを開かせるのは困難になってきたのだ。

我がNumeriのアドレス宛にも、日に50通くらいウィルスメールが届くことがあったが、その件名は「A WinXP patch」だとか「Look,my beautiful girl friend」だとかばかり。こんな件名のメール、普通に考えて僕の元に届くはずもない。これでは怪しすぎて「これウィルスメールです」と自己紹介しているようなものだ。

そうやって、だんだんと怪しいメールやバレバレのメールを開かないようになると、そこは群雄割拠のウィルスメール業界。もっと感染するように、もっとメールを開くようにと、考えつくされた件名のウィルスメールが届くようになる。

少し工夫して「Re:meeting notice」だとかを件名に送ってくる。「Re:」を付けて返信であることを匂わせ、開かせようという魂胆だ。

さらに発展すると、件名は日本語となり「こんにちは」だとか「ハロー」だとかの挨拶がウィルスメールの件名に採用されるようになる。しかし、この時点でも添付ファイルのついたメールは怪しさ満点なので、僕は開かない。

さすがに「間違いないだろう」だとか「週末の約束なんだけど」とか「しどうしてそんなこと言うの?」だとか意味深に語りかけてくる件名になると思わず開きそうになる。(全て実際に届いたウィルスメールの件名です)

しかしながら、警戒心の高い僕は開かない。

いや、実際にはウィルスメールのウィルス部分はサーバーで弾かれるし、こっちもアンチウィルスソフト入ってるから、開いたところで何も感染はしないのだけど、なんだか騙されて開いたら負けた気がするじゃない。開いたところで実害はないけど、やっぱ件名に踊らされて開いたら負けだと思うのですよ。それはもう、広告メールの売り文句に負けて、ウンコみたいな商品を買わされたのに匹敵する敗北度だと思うのですよ。

だからね、僕はどんなに刺激的な件名で書かれていても、ウィルスメールだと思われるメールはゼッタイに開かない。物凄い警戒心で細部から分析し、怪しげなメールはゼッタイに開かない。それが僕のメールにおける信念だったりするのです。

ただ一つ、どうしても内容が気になってしまい。いったい中に何が書いてあるのかと心臓をバクバクさせながら開いてしまったウィルスメールが一つ。つまりは、件名の文句に負けてしまい、敗北を喫したメールが一つだけあるのですよ。

そのウィルスメールの件名は

「件名:早く子供を認知して。アナタの子よ」

男だったら誰でも開くちゅーねん。心臓バクバクさせながら、心当たりがなくてもドキドキしながら開くっちゅーねん。ドキがムネムネだわ。

開いたら開いたで、中身が真っ白なウィルスメールで安心したけどな。それと同時に物凄い敗北感やった。でも、やっぱ「うわー、こりゃあ開いちゃうわー」っていう、広告なんかの工夫に通じる感動があったね。

というわけで、ウィルスメールを開くか開かないは、僕の中では一進一退の息詰まる攻防戦。まさに食うか食われるかの世界。僕はよほどの件名でなければ怪しいメールは開きません。

というわけで、patoさんからのヌメラーさんへの挑戦状。

「僕が開かずにはいられないほどの件名のメールを送ってください」

僕はこれから次の日記が更新されるまでの間、メールチェックは鬼のようにしますが、一切メールを開かないことを心に決めます。それを破る、開かずにはいられないほどの件名のメールを寄越してください。別にウィルスメールじゃなくていいですので。

見事メールを開かせた方には、隠し撮りで不鮮明ではありますがB子の画像を進呈いたします。どうぞ、奮ってご参加ください。

というわけで、かかってこいや。

p1bgm@polka.plala.or.jp(終了しました)

といったところで、今日のNumeri日記はお開きでございます。皆さんの多数の挑戦、お待ちしております。


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addiction-依存症- 豊かな表現力はそれ自体が貴重な財産。飾らない文章はいつだって僕の心にすっと入ってくる。アイドルに例えるとBoAみたいなサイト。

堕落誌ZZ もはや有名どころだが、連載物が特に熱い。駅前ロータリーが駅前ロリータにしか見えない僕には、塾講師関連のテキストは目に毒です。羨ましすぎる。アイドルに例えると菊川怜

ステキ絵日記 見れば見るほど癖になってしまう絵。どうやったらあんな印象的な絵が書けるのだろうか。そのうち僕もあんな風に絵日記を描いてみたい(僕の場合、画力に問題あり)。アイドルに例えると、工藤静香。


4/14 イレギュラー

「おい、近くで飲み会やってるから今から来いよ」

ふいに僕の携帯に友人から電話が舞い込んできた。飲み会やってるからすぐに来い、僕の私生活などまったくお構いナシ、とにかく来い、といった内容の誘い文句だった。

僕らの生活は嫌になるくらい日常的でシステマティックなものだ。毎日同じ時間に家を出て、同じ電車に乗り、似たような人とすれ違い会社に行く。そして同じように仕事をこなして帰っていくのだ。野球で言うところのボテボテの三塁ゴロのようなもの。その先の展開なんて見ずとも予想できてしまう。三塁手に華麗にさばかれ、一塁送球、アウト!だ。

そんな三塁ゴロ人生、まっぴらごめんと皆は思うのだけど、誰だって「自分だけは特別、非凡なんだ」と思うのは本当に自分だけで、大抵の場合は綺麗にありきたりな三塁ゴロ人生を歩んでしまう。

けれども、ボテボテの三塁ゴロだって捨てたものじゃない。確かに、三塁手にさばかれることは十中八九決まっているけど、一縷の望みだけは残されている。

三塁手の手前でイレギュラーし、外野に抜けていく事だって考えられるのだ。ありきたりの日常生活の中に残された「イレギュラー」という名の僅かな望み。それを人生の中の絶妙なスパイスとして楽しむ姿勢は大切なのだ。どんな小さなイレギュラーでもそこからドラマが始まるかもしれないから。

だから僕は、こんな不躾な「今から飲みに来い」という電話にも快く応じた。普段なら、仕事も終わったし、家に帰って野球でも見て、日記を更新して眠るというシステマティックな夜が待っているはずだったのだが、この小さなイレギュラーに賭けてみることにしたのだ。

飲み屋に行けば、友人がアホのように酒を飲んでいるだろう。けれども、たまたまそこに居合わせた音楽プロデューサーが「キミ、なかなか素質があるよ、デビューしてみないか」と誘ってくるかもしれない。もしかしたら、たまたま居酒屋に居合わせた政治家が「ワシの地盤を継いでみないか」と言い出すかもしれない。

突然の飲み会という小さなイレギュラーが、大きな大きなバウンドに変わって、二塁打にも三塁打にもランニングホームランに変わる可能性だってあるのだ。

一つ一つ小さなイレギュラーを大切にし、平凡で退屈な日常生活を生きて行く。これが僕のモットーだったりするのだ。

そんなこんなで、指示されるがままに友人の待つ居酒屋へ。

到着すると、すでに宴は大盛り上がりクライマックスを迎えており、数人の友人は大変に酔っておりました。しかもテーブル席に陣取る3人の友人の向かいには3人のうら若き乙女たちが。

合コンやん。これって合コンやん。

普通に「飲み会やってるから来いよ」と誘われただけなのに、行ってみると6人の男女が入り乱れての大合コン大会。畜生、友人にハメられたぜ。

いやいや、普通なら、ムサイ友人と飲むつもりで重い足取りで行ってみたら、華やかな女性を交えて合コン大会だった、なんて事象は両手放しで喜ぶべきことなのですよ。若い女性と一緒にお酒を飲めるなんて大変名誉なことだ、感動した!と大喜びする場面なのかもしれません。

しかしながら、僕にとって合コンとは最大の鬼門。過去何度となく辛酸を舐めさせられた悪魔的行事であるのです。

ある時は、ブランカのような女性に追い回された挙句、最後にはブランカに背負い投げを決めるというホロ苦い思い出をプレゼントされたり。(荼毘にふされた2002年1月の過去ログ)

ある時は、プレデターのような女性に見込まれてしまい、その後のダブルデート、我がアパートでの肉色の攻防戦に発展したり。

ある時は、夜は墓場で運動会かい?と問いたくなるような女性陣を全て押し付けられて泣きそうになったり、と。

辛すぎる思い出ばかりをプレゼントされる行事。それが合コンなのです。

そんなこんなで、フラッシュバックする辛い合コンの思い出たちを省みながら、恐怖に震えながらも、合コンのメンバーどものツラを舐めるように見てみると、普通に今風のお嬢ちゃんたちばかり。何となく安心。どうやらこの中に僕を苦しめるクリーチャーはいなさそうだ。普通に浜崎あゆみみたいなギャルや、安西ひろこのようなギャルばかり。

「いやーなんだよー、合コンかよ、ビックリしたぜ」

などと友人に毒つきながらも席に座る。

「へえー、patoさんっていうんだ。なんだかパソコンショップとかにいそうー。オタクっぽいよね」

なんていう、オマエ本気でレイプするぞ、と言いたくなるようなセリフを浜崎みたいな婦女子に言われつつも席に座る。

すると、その瞬間にほのかな疑問が沸き起こる。

なんで僕は呼ばれたのだろう・・・?

普通に考えて、浜崎あゆみのような女性陣と3対3の合コン。後で自慢話はすれども、僕を呼ぶような場面ではない。普通に人数の均整も取れてるしな。ここで僕を呼ぶのは明らかにおかしい。これでは男4女3の微妙にアンバランスな人数構成ではないか。

とか思っていると、僕の目の前に乱暴に食い散らかされた食べかけのホッケが一つ。空席であるはずの僕の対面の席に、野獣が食い散らかしたようなホッケが一つ。

間違いない、とんでもないクリーチャーが一人いる。

「ああ、今トイレに行ってるけど、もう一人いるから」

という友人の死刑宣告ともとれる冷淡なセリフが僕の頭の中でこだまする。それとほぼ時を同じくして

「あれー、人が増えてるるるるーー?」

とか頭の悪そうな婦女子の声が。

背筋に得体の知れない霊気のようなものを感じながらも振り返ると、そこには某宗教団体の尊師(公判中)のような物体が。

そ・・・尊師がスカートはいてるよ!!

と僕がガタガタと震えていると、尊師はさも当然のように僕の対面に座ると「へぇー、patoさんっていうんだー。ちょっと気になるかも」と魅惑の眼差し。死ぬる死ぬる。

でまあ、当然のことながら、他の合コン参加女性である浜崎みたいな姉ちゃんやら安西みたいな姉ちゃんは、既に友人たちがロックオン。僕が尊師の相手をすることに。

くっ・・・ヤツを相手するためだけに俺は呼ばれたわけか・・・

などと打ちひしがれながら進行する飲み会。酒でも飲まなきゃやってらんねえよ、と焼酎をがぶ飲みする飲み会。その中でも

「patoさんって、彼女いるんですかー?」

「ワタシ、背が高い男の人タイプかもー」

とゾーンディフェンスのようにジリジリと迫り来る尊師。いやね、僕かて人のこととやかく言えるようなイケメンではないですよ。どちらかといえばブサイクマックスファクターですよ。でもね、さすがにこれは酷すぎる。この仕打ちは酷すぎる。他のメンバーは浜崎や安西なのに、僕だけ尊師だなんて。

っていうか、あれだ、日常の中のほのかなイレギュラーを期待して飲み会に行ったのに、そこで待ってたのは尊師風の女性だったなんて、確かにイレギュラーなんだけど、イレギュラーしたボールが金的に当たったような気分。素で死ねる。今ならきっと死ねる。

という苦悩はともかく

「よし、じゃあ二次会はカラオケにしよう」

という、爽やか過ぎる友人の声を受けて、地獄の合コンの舞台は居酒屋近くのカラオケボックスへ。

合コンのカラオケボックス。欲望渦巻くカラオケボックス。男女の恋の駆け引きが交錯しあうカラオケボックス。って本当にすごいもので、もうあり得ないのな。

男は精一杯、女を口説き落とすためにしっとりとしたラブソングを熱唱し、

女は自分のキューティクルさを前面に押し出して歌う。

合コンにおけるカラオケは、欲望渦巻く交差点だよ。マジでそう思うよ。僕なんかは恥ずかしくて目も当てられないようアッピールが平然と行われている。

そんな中で何かを狙ってるのか、何も喋らずに佇んでいる尊師。えらく大人しいな、なにか企んでるのか。とか思ってると

「チャラチャーラ」とか流れてくる曲のイントロが。Misiaのeverythingが流れてくる。その瞬間に

「あ、わたしだ!」

と立ち上がる尊師。もうこれだけでお腹いっぱい。尊師がeverythingというだけでお腹いっぱい。

とか思うのだけど、それに構わず熱唱する尊師。

すれ違う時の中で あなたとめぐり逢えた 

不思議ね 願った奇跡が  こんなにも側にあるなんて 

こんな歌詞を僕を見て歌われるだけで十分に死ねるのだけど、曲のクライマックスはもっとひどいもので、

あなたが想うより強く やさしい嘘ならいらない 

欲しいのは、あー、なー、たー 

とか目を見て歌われた日にゃ、余裕で7回くらい死ねる。というか、素で石になれる。全ての感情を捨て去って路上の石になってしまいたくなる。

まずい・・・このままここにいては、またキッツイ思い出をプレゼントされるに違いない。尊師による熱烈なアッピールで心を閉ざした世捨て人のようになってしまうかもしれない。ダメだ、ダメだ。ここから逃げなくては・・・。

そう思いつめてしまった僕は、

「ちょっとトイレ行って来るわ」

と、尊師が歌っている最中にも関わらず、友人や浜崎に言い残して部屋を後にした。

もちろん、トイレなんか行くはずもなく、そのままカラオケ屋の出口に直行。死のカラオケから決死のエスケープを計ったのでした。

僕らはいつも「退屈だ」とか「面白いことねえかな」などと退屈な日常を嘆き、心揺さぶられるイレギュラーが起こることを心のどこかで期待していたりする。三塁ゴロ人生なんてまっぴら御免だって心のどこかで思っていたりする。

けれども、イレギュラーだって何も幸せなものばかりじゃない。飲み会というイレギュラーに喜んでみても、尊師が出てきて地獄のような思いをすることだってある。むしろイレギュラーってのは不幸せなことの方が多いんじゃないだろうか。

そう、実はイレギュラーなんて何にも喜ばしいことではなく、何も起こらない平凡で退屈な三塁ゴロの日常こそが何よりの幸せなのだ。

夜空を見上げながら、三塁ゴロバンザイと呟きながらトボトボと家路へと急ぐ僕がいた。尊師が追いかけてくるんじゃないかとビクビクしながら歩く僕が・・・。


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HAGAKURE理論 テキストサイトのイベントやラジオ情報を集めた便利サイト。我がNumeriの情報なども扱ってくれることもあり、本当にカンシャカンゲキ雨嵐。アイドルに例えると有坂来瞳のようなサイト。

やきざかな小学校 ハードゲイな管理人さんが僕の尻を狙いながら運営するサイト。コアな短文ネタは読者を選ぶが、分かる人にはツボな内容。アイドルに例えるとピーコのようなサイト。

バクチクポルカ 左右対称の画像がなかなか興味深い味を醸し出しているサイト。日記の内容も独特の味があって興味深い。他人とは少し角度の違う考え方ができる人ではないだろうか。アイドルに例えると田中麗奈。


4/12 いぢめられっ娘。

「patoさんのAVレビューが読みたいです。是非とも読ませてください」(埼玉県在住 ジョーさん18歳童貞)

このエロガッパどもが!!!1

ホント、いつもいつも季節の変わり目になると「エロビのイロハを教えてください」とか小僧からメールが来るな。どうなってるんだ。キミたちの脳みそはピンク色なのかい?と問いたくなるわ。

でもまあ、君たちの気持ちも分かる。エロビに関する情報を欲する小僧どもの気持ちも分かる。春から新しく一人暮らしを始め、これでリビングでコソコソしながらエロビデオ見なくてすむぞーっていう荒ぶる神々のような息遣いが聞こえてきそうだ。

どっかの日記で僕自身が「もうエロビデオについては書かない。健全なサイトを目指す」とか宣言してるから、本当は書くのをはばかるんだけど、今日は特別だ。特別にキミらおしゃまボーイのためにエロビレビューを書くよ。僕からのささやかな新生活のはなむけだ。

というわけで、そういえば当サイトでは一度も本気でAVレビューをしたことがなかったので、今日はキッチリとAVレビューいってみたいと思います。

そんなこんなで、今日紹介する作品は、ホットエンターテイメントが放つ衝撃の問題作「いぢめられっ娘。」です。それではどうぞ。

patoさん本気でAVレビュー「いぢめられっ娘。」(HOT)

年間2万本リリースされると言われるエロビデオ。その多くを見回してみても、「性的イジメ」に関するエロビデオは少ない。

SM物のエロビデオなどがそれに近い部分はあるが、それ自体はハードコアな方面に振り切れてしまっており、ユーザーを選ぶジャンルに成り下がっているのが実情だろう。

今回紹介する「いぢめられっ娘」は、そんなエロビデオ業界においてストレートに「性的イジメ」を取り扱った貴重な作品である。イジメが持つ社会問題的側面はともかく、どちらかといえばサディスティック志向の殿方なら少しは興味があるのではないだろうか。

これは余談になるのだが、確かに「いぢめられっ娘」は、ある種タブー視されたジャンルに切り込んだ貴重な作品ではあるが、実はオリジナルではない。それより先に「いめられっ娘」というシリーズ作品(現在パート6までリリース)が他社から出され、好評を得ていた。

「いめられっ娘」は、それを踏まえて出されたいわゆるパクリ物である。巧妙にパッケージも似せて作られた模倣作品。しかしながらパクリ作品と言ってもあなどれない部分が多々見受けられる。

出演女優は今をときめくロリータAV女優の代表格、倉本安奈。彼女を筆頭に中里優奈、氷咲沙弥と豪華、豪華な顔ぶれ。これはもはやパクリ物の領域を越えている。ネームバリューだけでも相当なものだ。

さて、そういった作品のディテール部分の説明はこれくらいにしておき、肝心の作品本体のレビューに移るわけだが、その前にやるべき作業がある。

私は常日頃、エロビルーキーに口を酸っぱくして言っていることがある。「エロビデオを楽しむ前にパッケージを楽しめ」と。これは、ワインの楽しみ方と同じで、いきなりワインをがぶ飲みする人は田舎者だ。ツウはワインの色や香りを愛でるように楽しんだ後に飲む。それと同じでビデオの内容を見る前にパッケージを愛でるのがツウのエロビソムリエだ。それを踏まえ、まず表面のパッケージを眺める。

どうだろうか? なかなか欲情させる絵図になっており好感が持てる。まあ、これは私感ではあるが。とにかく、パッケージというのはユーザーの性欲を刺激しつつ、それでいて内容が一目瞭然で分かる内容でなくてはならない。そういった面ではこれは秀逸なパッケージといえる。

まず、教室で裸の女性が泣いている。これだけで、ああ、女の子が裸に剥かれちゃって泣いてるんだな。というこの作品の主題である「性的イジメ」という部分がストレートに伝わってくる。それでいて、教室で裸という非日常的アンバランスさが性的欲動を駆り立てる。十分及第点をあげられるパッケージだ。

しかし、表面だけで満足してはいけない。エロビデオは表面だけでは30%くらいしか真実を述べていないのだ。本質は裏面にある。裏面を見て初めてこのビデオを理解したと言えるのだ。これだからエロビデオは奥が深い。間違いなく言い切れる「エロビデオは裏面こそが本質だ」と。

さて、それを踏まえ、さっそく裏面を見てみると

青少年に配慮してボカシだらけになってしまったが、このビデオの裏面はこんな感じになっている。

言い切ってしまうと、この裏面は秀逸だ。及第点どころの話ではない。限りなく満点に近い、エロビデオの裏面の理想とも言うべきポテンシャルがあるのだ。

まず、踊り狂う「ごめんなぢゃい!ゆるしてぐだぢゃいっ!」の文字。私はこれまでの長いエロビデオ人生の中で、これほどまで衝撃的な謳い文句に出会ったことがない。全てが凝縮された最高の謳い文句、これはかなりポイントが高い。

しかしながら、この裏面の秀逸な点は謳い文句だけではない。実際にはそれ以上に衝撃的で深い意味合いを含ませたロジックが潜んでいるのだ。

本当に秀逸で衝撃的なのは、

このストーリー紹介の部分。ここに恐ろしいまでに計算されつくされた深いロジックが隠されている。

それを説明する前に、逆に皆さんに質問したいのだが、皆さんは興奮するとどのようになるだろうか?股間がエレクトする? 鼻血が出る? 顔が真っ赤になる?

確かに興奮するとそのような変化をするだろうが、それでは当たり前すぎる。この場面での答えとしては不十分。では、もっと具体例を示してみよう。

例えば、貴方が誰かとチャットをしていたとする。キーボードで文字を打ち誰かと会話をしているとする。そこで、貴方は衝撃的事実を知らされる。それを聞いた貴方は極度の興奮状態に陥り、はやる気持ちを抑えてキーボードを叩く。

「うそっ!!!!」

とでも驚きを前面に出して打つのだろうか。

しかしながら、このように打っているようではまだ興奮状態ではない。まだ冷静な部類。人間は極度の興奮状態に陥ると、「!」が打てなくなるのだ。

つまり、

「うそっ!!!!」

は興奮のあまり、

「うそっ!!!1」

になってしまう。

「!」は標準のキーボードでは「Shift」と「1」を同時に押して出すことになる。お手元のキーボードを確認してみるといい。

しかし、極度の興奮状態に陥った人間は「Shift」と「1」を同時に押せない。興奮するあまり、シフトを途中で離してしまい、「うそっ!!!1」と最後の部分が「1」になってしまうことが多々あるのだ。そう、「!」と「1」を間違えるのは興奮の表れ。

それを踏まえ、もう一度、ビデオ裏面の説明文を見てみると

「おいみんな1こいつの顔にザーメンぶっかけてやれ!」

「おいみんな1」

間違ってる。間違ってるよ。

このビデオのストーリー紹介、見事なまでに「おいみんな!」を「おいみんな1」に間違ってるよ。

一瞬、これは単純な誤植ではないかと邪推しがちだが、これは製作会社側が巧妙に仕組んだ罠である。このビデオは「!」と「1」を間違えるほど興奮物ですよー、と暗にアピールしているのだ。私はこの用意周到に張り巡らされた罠に驚きを隠せない。

ホットエンターテイメント(製作会社)恐るべし!!!1

そうやって見ると、この説明文には多量に罠が仕込まれていることが分かる。落ち着いてもう一度問題部分を見てみると

チャプター2が2つある。

3つのチャプターに分けたオムニバス作品であるはずなのに、なぜかチャプター2が2つ。これには戦慄すら覚える。

きっとこれも単純な間違いなんていうカワイイものではなく、仕組まれた罠に違いない。数字もろくに数えられないほど興奮する作品ですと言っているのだ。

ホットエンターテイメント(製作会社)恐るべし!!!1

食うか食われるか、騙し騙されのエロビデオ業界。もはやユーザー側の興奮を煽るためには手段を選ばないといった製作会社の思惑が透けて見える。

踊り狂う秀逸な謳い文句に

深いロジックが隠されたストーリー紹介。

間違いない、これこそが最高の裏パッケージを有する作品であるといえる。裏パッケージだけでご飯三杯はいける。最優秀パッケージ賞があるのなら、間違いなくこの作品に決まりだろう。このパッケージだけでも見る価値は十分にあるといえる。

といったところで、「いぢめられっ娘」のレビューはおしまい。いかがでしたでしょうか? え? ビデオの内容はですって?

ああ、この作品、内容はクソだよ。全く持って抜けない。

-「いぢめられっ娘」レビュー おわり-


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例えているアイドルの意味が分からないと非難轟々のリンク紹介。今日も行きますよー。

毎日が放物線 日々綴られる女子大生の等身大の日記がステキング。サイト名からしてハイセンスの塊であるのは言うまでもないが、それでいてどこかホッとする。そんなサイト。アイドルに例えると高橋愛(モー娘。)。

AGAIN ハイテンションな文章が好評のサイトだが、彼女の本当の魅力はその無欲さだと思う。無欲なまでの自然体が僕を惹きつけてやまない。アイドルに例えると、もちろん松浦亜弥。

まみたん☆マンション トップ絵祭で僕が書いたウンコのようなトップ絵を、皆がさっさと廃棄する中で未だに飾り続けてくれている優しいお方。世知辛い世の中だけど、その優しさを大切にして欲しい。アイドルに例えると小倉優子。


4/11 スーツを憎んで

殺したいほどに憎い男がいる。

僕は普段から温和な性格で、怒りを顕にしたり人を憎んだりってことはあまりないのだけど、さすがに今回ばかりは堪忍袋の緒が切れた。もうpatoさん、ご立腹。

いやね、そうやって書くと、「なんだpatoのヤツ、器が小せえなあ」とか思うかもしれないですよ。でもね、本当に許し難いんですよ。物凄く憎んでるんですよ。できることならヤツの頭の皮でも剥いでやりたい、それほどに憎んでる。

とまあ、のっけから怒れる獅子のごとく思いのたけを文章にぶつけても何のことやら分からないと思います。貴様は一体何に対して怒ってるのだ? と読んでる方のほうが怒れる獅子になりかねません。ですから、ちょっと落ち着いて事情を説明します。

いやな、一言で説明すると大崎がムカツクんですわ。

我が職場に4月から配属されたニューカマー大崎。どうやらかなり仕事ができる男みたいで、上司自らがどっかからハンティングしてきたみたいなんですけど、コイツが非常にムカツク。とにかくムカツク。

いやね、僕かて対人スキルが異様に低い人間ではないですよ。オタクなお兄さんって対人スキルが低い傾向ですけど、僕はオタクお兄さんでも対人スキルは低くありません。職場にニューカマーがやってきても大抵の場合は仲良くやっていけます。

でもね、大崎は別。大崎のクソは話が別。ヤツとはソリが合わない。

まず許せないのがルックス。ハンサムボーイで笑顔が爽やかというだけで万死に値するのに、色黒でマッスルボディときたもんだ。全く非の打ち所のない外見。すでに職場中のバカ婦女子のハートを盗みまくっちゃって、ハート泥棒になっちゃってるわけだ。女性人気赤丸急上昇。それだけで殺されたって文句は言えないよ、大崎のヤツは。

僕はこのナイスガイ大崎とペアで組まされて仕事してるんだけど、並んで歩いたりするとバカ婦女子が「まあ、patoさんと大崎さんって月とスッポンみたい」とか、オマエ本気でレイプするぞと言いたくなるようなセリフを吐きやがるわけだ。

まあ、これは完全に逆恨みってヤツで、大崎には何ら非がないんだけど、もっと僕に恨まれて当然なこともしでかしてるわけだ、大崎のヤツは。

仕事上のことでも大崎と意見がぶつかっちゃったりして、色々とやりにくい部分があるんだけど、それはどうでもいい。仕事なんてウンコだからな。

でもな、大崎のバカは僕を敵対視しているらしく、ことあるごとに

「pato君、靴下の色が左右違うよ」とか

「pato君、ウンコした後にちゃんと手を洗ってる? 」とか

「キミのファッションはアボリジニみたいだね」とか

「キミのセックスは、なんだかネバネバしてそうだ」とか

大勢の前で言いやがるんですよ。僕に恥をかかせる目的で言いやがるんですよ。ウンコした後に手ぐらい洗ってるちゅーねん。たまに忘れるけど。

でまあ、そういった皮肉めいたセリフを吐いて僕に恥をかかせた後に「ハハハハハ」とか爽やかな笑顔で笑いやがるわけだ。その百万ドルのスマイルを見せつけて勝ち誇って笑うわけだ。

そうなると僕かてご立腹しますよ。ええ、狂おしいほどにご立腹しますってば。

でもな、僕の恨みの根底はそんなチンケな部分にあるわけじゃなくて、もっと別の部分にあるんだよ。僕の憎しみを決定的にする事件があったわけだよ。

この間の話なんだけど、

僕はレンタルビデオ屋に行ってエロビデオを借りていたわけだ。まるで呼吸するかのように当然にエロビデオコーナーに入り、真剣にビデオを選んでたわけ。

この作品が借りたいのだけど、これは最新作だから、こっちの旧作と同時に借りると返却日が違うので返しに来るのが面倒くさい。ならば最新作を諦めて旧作オンリーで固めるか。いやいや、やはり最新作で数本借りて・・・でも、2泊3日で何本も最新作エロビデオ借りても抜ききらねえし・・・

と悶々と悩んでいたわけだ。時折エロビデオのパッケージに話しかけながら危ない人のように悩んでいたわけだ。

で、やっとこさ旧作オンリーで5本借りると決断し、ドバドバと目ぼしいエロビデオを選んでカウンタに向かったわけだ。

するとそこに大崎登場。

浜崎あゆみみたいな彼女を引き連れて大崎登場。

なんかな、仲睦まじくピュアな恋愛ストーリーみたいなビデオを選んでたよ、大崎カップルは。

もうな、カップルでレンタルビデオ屋とか憲法で禁止にしてくれねえかなって思うほどにウザイのに、それがムカツク大崎だったりするもんだから、さあ大変。

しかも大崎カップルのヤツ、

「あ、pato君もビデオ借りにきたんだ、これ俺の彼女」

「こんにちわー」

とか勝ち誇った顔で言いやがるわけ。全てを手中に収めし者のように言うわけだ。しかも、手には「タイタニック」とか「シュリ」だとかのテープを小脇に抱えてやがるの。

僕は僕で「奥さん、アナルです-もう堪忍しておくれやす-」とか「中出しミセス-美智子29歳-」とか「チェリーボーイハンター」とかのテープを大切な宝物のように抱えてるの。中にはテープ自体がピンク色のヤツもあるからな。もう丸分かり。なんだか計り知れないほどの敗北感だったよ。

しかも、そうやってビデオ屋で出会うだけならまだしも、大崎のヤツ、職場で言いやがるんですよ。

「昨日、pato君とビデオ屋で会った。なんかエロビデオいっぱい持ってたよ。信じられないよね、エロビデオ借りる男って」

とかのたまうわけ。もうこれには怒りのアフガン。

いやな、職場中に「pato君がエロビデオ借り手た」とか言いまわるのは構わないよ。そんぐらい誰でも知ってるから「何をいまさら」って感じだから。

問題はね、「信じられないよね、エロビデオ借りる男って」の部分なんですよ。これにはもう、全身の毛が逆立つほどに怒りを覚えたね。なんやねん、エロビデオ借りる男信じられないって。

ハッキリ言って、これは僕たちエロビマニアに対する挑戦状だよ。エロビデオを借りることをライフワークとし、こよなくエロビデオを愛する僕たちの存在を全否定するセリフ。

そりゃ確かに大崎のようなナイスガイにエロビデオとか必要ないかもしれないけど、僕たち非モテには大切な大切な宝物なんだよ。一滴一滴抽出されるのを待つドモホルンナントカみたいに大切な宝物なの。

それを大崎のヤツは全否定しやがった。

まるで蟻を踏み潰すかのごとく、「エロビデオ、あり得ないよね」と全否定。エロビデオのエの字も知らないくせに全否定。貴様にエロビデオの何が分かるんだと。僕たちのユートピアの何が分かるんだと。

これはね、僕だけでなく全国三千万のエロビデオユーザーも怒るべき。憤慨すべき。僕たちエロビ戦士がバカにされたのだよ。もっと怒るべきだ!怒りを燃やせ!ホルモンを燃やせ!エロビデオ一揆だ!!!ふぬおおおおおおお!!!

とまあ、こういった事件があって、僕は大崎のヤツを憎んでいるわけなんですわ。勘違いしないで欲しいんだけど、僕は全国三千万のエロビユーザーを代表して憎んでるわけ、決して「大勢の前で恥をかかされた」「彼女が浜崎みたいでムカツク」「そもそもイケメンはムカツク」とか個人的な理由で憎んでるわけではないことを忘れないで欲しい。

でまあ、僕は大崎と一緒に仕事しながらも、ものすごく憎んでるわけ。不思議なもんで、憎しみの感情を携えながら大崎に接していると、ヤツの一挙手一投足全てが憎らしい。普段はスルーするような事柄まで僕の怒りの琴線に触れてくる。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはよく言ったもので、大崎憎けりゃ、ヤツのスーツまで憎い。むしろヤツのブリーフ(大崎はゼッタイにブリーフ派)まで憎い。よくわからんけどそんな感じ。

とまあ、とにかく大崎を憎んでいるわけなんだけど、やっぱり人を憎むのってすごくエネルギーが要るし、精神的にもよくない。なんというか、普通に生活するより憎みながら生活する方が何倍も疲れる。

それに大崎ってのは完全無欠のナイスガイで、上司や周りからの信頼も厚いわけだから、そういう人間を憎んでいるというだけで自分がマイノリティーな気になってくるし。あんなステキな大崎君を憎むなんて僕は間違ってるんじゃないかって思えてくる。

しかも、なんか大崎のヤツがウンコ上司に誉められるだけで、「クソッ」とかすごくドロドロとした嫌な感情が自分の中に沸き起こってくる。自分で自分を醜くて、嫌なヤツって思えてしまって仕方がない。

でもやっぱ、僕も人の子なもんで、どんなに醜かろうが、嫌なヤツだろうが大崎のことを憎いという感情は消し去ることができなくて、「あーあ、大崎のヤツ、ウンコ上司にガツンと怒られたりしねえかな」っていう、自分でも嫌になるぐらい醜い感情が湧き上がってくる。

大崎のヤツ、怒られねえかな。

大崎のヤツ、怒られねえかな。

って思ってたら、今日、とんでもない事件が巻き起こったのです。やっぱ思いって通じるもんなんだなっていう事件があったのですよ。

ウチの職場はコーヒー係っていう訳の分からない習慣がありまして、皆が金を出し合ってコーヒー買ってるんですよ。いつでも飲めるようになんか粉のコーヒーを職場ぐるみで買ってるわけ。

僕はコーヒーはビタイチ飲めなくて、あんな黒い液体を飲めるかって感じで飲んだことなくて、知らないうちにコーヒー代だけを摂取されてるんですけどね。

それでまあ、そのコーヒーの粉がなくなったら誰かが買いに走らなきゃいけないんですよ。しかも、ローテーションで買いに行かないといけないから、自分の順番になると飲みもしないコーヒーの粉を買いに走らされるわけ。何で俺が・・・とか思いながらも買いに行くわけ。まあ、僕は買いに行くのが面倒なので、デスクの引き出しに買い置きしてあるんだけどね。

それでまあ、今日もコーヒーが無くなったものだから、買いに行かなきゃいけなくなったんだけど、順番的には大崎が買いに行くことになってたの。ニューカマーとはいえ容赦なく買いに行かされてた、大崎のヤツ。

使いっ走りとはザマねえぜ、とか少し良い気分で眺めていたのですが、なんか買い物終わって大崎が購入してきたのはUCCの109だかなんだか知らねえけど、数字のついた商品名のコーヒー。

「これ、美味いんだぜ」

と得意気に言う大崎を見ながら思いましたよ。知らないことは怖いことだと。

ウチのウンコ上司はですね、おじいちゃんの遺言だか何だか知りませんが、コーヒーはネスカフェ。ビールはエビス。と固く心に誓ってるんですよ。頑なに貞操を守り通す乙女のように頑として譲らない。

以前も、訳分からずに別のコーヒー買ってきた たわけ者がいて、怒り狂った上司に泣くまで怒られてましたからね。ネスカフェを出せとクレイジーに怒られてました。コーヒーごときで泣かされちゃあ、たまったものじゃありません。

だから、もうUCCなんて買って来ようものなら、目も当てられない惨劇が繰り広げられるに違いないのですよ。磔にされてもおかしくない。UCCコーヒー抱えて怒りのアフガンと化した上司が、狂ったように大崎を叱りつける。

ククク、考えただけでワクワクしてくる。

UCCなんか買ってきやがって、ククク、怒られろ。大崎め、怒られろ。とすごく醜い感情で僕は見守っておりました。本当に性格の悪い嫌なヤツ。自分でもこんなに嫌なヤツだったのかと驚くばかりです。

言い訳がましいけど、多分僕は戸惑ってるんだと思う。大崎がやってきて、周りの環境が、特に仕事に関する環境が変わり、上手く馴染めない自分がいる。自分は昔からココにいたのに、新参者が原因で馴染めなくなってる自分。そんな自分に焦ってると言うか、不安感を覚えてると言うか。そういう不安定な気持ちが大崎を憎む心に変わってるのかもしれない。

そんな風に醜いほどに大崎を憎む自分を冷静に振り返りつつも、それでもやっぱり大崎が怒られるは嬉しいらしくて、今は会議に行っていていない上司が早く帰ってこないかとワクワクしておりました。

帰ってきてUCCを発見して大魔神のごとく怒る上司。そして怒られる大崎。ぐおおおおおお、楽しすぎる。上司よ、早く帰って来い。

とか思って見てると、大崎の姿がオフィスにない。怒られ役であるはずの大崎がオフィスから姿を消している。どうやら、コーヒーを買ってきて、またそのままどこかに消えてしまった様子。

困るじゃない。怒られ役の大崎がいないと、僕がスッキリする場面が見られないじゃない。それどころか、方向を失った上司の怒りが僕に向かってくる可能性があるじゃない。

冗談じゃない、なんとか上司がUCCを発見する時は、大崎にオフィスにいてもらわねば困る。探してこよう。

というわけで、僕は廊下をテクテクと歩いて大崎を探しておったわけです。

職場の廊下なんかをフラフラ歩いて、大崎の姿を探す。早く見つけないと上司が帰ってきてUCCを見つけてしまう。その前に大崎を探さねば。それが僕に課せられた使命。

とばかりに探索しておりますと、なにやら職場の片隅の、用具入れ部屋みたいな場所から大崎の声が聞こえてくるんです。誰も入らないような、誰も使わないような用具入れ部屋から大崎の声が。

一体何が・・・?

足音を殺して、静かに静かに近づいてみると、やっぱり聞こえるのは大崎の声。なにやらブツブツと言ってるんです。

コッソリと覗いてみると、大崎は何かメモ用紙みたいなものを読みながら覚えるかのように何度も何度も同じ言葉を繰り返し唱えてました。

「pato君、少し怠け者だけど、気はいいやつ。エロビデオが好き」

「鈴木君、仕事はできるけど、少し乱暴。ヘルス好き」

「渡辺君・・・」

「B子さん・・・」

職場のメンバーの名前と特徴、好きなものをずっと唱えてるんです。メモ用紙を見ながら何度も何度も。時折メモ用紙を見ずに言えるか確かめながら、何度何度も必死で唱えているのです。

多分、彼は早く職場の皆の顔と名前を一致させて、好きなものの話題なんかを振って仲良くなりたかったんだと思う。

僕はさっき、自分が大崎を憎むのは新しい環境に戸惑ってるのが原因だ。なんて書いたけど、実は一番新しい環境に戸惑ってるのは大崎自身で、皆に溶け込もうと必死だったのだと思う。ちょっと皮肉っぽいけど、僕を辱めたセリフなんかもその表れだったんじゃないかな。

彼から見れば僕なんてバカでウンコで、それこそ嫌いという感情を持っているかもしれない。明らかに僕と彼は合わないタイプだから。それでも僕を含む皆と溶け込もうと必死の大崎。

なんだか、さっきまで憎んでいた自分、ケケケ怒られろと胸を弾ませていた自分が急にちっぽけなものに思えてきた。すごく恥ずかしくて、なんだかやりきれない気分になってしまった。

なんだかなあ・・・まあ・・・今回だけだよ・・・

そうつぶやいた僕は、オフィスに戻り、買い置きしておいたネスカフェコーヒーを引き出しから出してUCCと入れ替えておいた。

大崎に対する憎しみは簡単には消えないだろうけど、ドロドロと憎んでるだけではなくて、もっと本気で大崎のヤツにぶつかってやろう。そう思った。

怨みは怨みをもっては
終には休息ことを得べからず
忍を行ずれば、怨みを息むことを得 此を如来の法と名づく
-法句経5-

憎んでるだけじゃ何も始まらない。前に進んでみよう。


更新が飛び気味で申し訳ない。アクティビティーの高いニューカマー大崎と一緒なので、ヒーヒーいいながら仕事してて更新に手が回りません。ホント、ごめんなさい。ごめんなさいなんて口ではいくらでも言えるけど、ホント、ごめんなさい。頑張ってできる限り更新しますので。

それはそうと、突然ですが「55万ヒット感謝企画。突発、アクセス還元リンク祭。」を行います。

僕はいつもリンクコメントを書かずにリンクするので、コメントを付けながらリンクしたいと言う思いがあります。そこで、リンクサイト様を毎日数サイトピックアップしてコメント付で紹介させていただきます。どこもステキングなサイトですので、皆さんもモリモリ読みに行くがいいです。Numeriなんて読んでいる場合じゃない。たぶん、Numeri日記がウンコな日、更新がない日もきっと面白日記がアップされてるはずですよ。というわけで本日は3サイト紹介です。

ライブラ 復活された素敵サイト。僕の原点でもあり、永遠の憧れ。溢れんばかりの才能に嫉妬すら覚える。アイドルに例えると宇多田ヒカルのようなサイト。

迎賓館裏口 頑なに貫く自分スタイルが心地よく感じられるサイト。いつまでも自分を見失わずに運営して欲しい。他サイトの面白い話題をピックアップするのにお役立ち。アイドルに例えると辻希美(モー娘。)のようなサイト。

Earth Light 大学入学を果たし、きっとこれからヤリコンとかおセックスの話題が増えるんだろうな、とほのかに期待しているサイト。アイドルに例えるとはしのえみのようなサイト。

なんか、リンクコメントってあんまり書かないので苦手なんですが、これから毎日数サイトづつ紹介していきます。


4/9 patoさん恋愛相談室3

はい、みなさんこんばんわ。今週も恋愛相談室の時間がやってまいりました。昨年の3/2の日記(荼毘にふされました)および9/11の日記で登場して以来、すっかり忘れていた恋愛相談室ですが、「またpatoさん節の解答が聞きたい」「私の相談にも乗って!」「私、悩んでます!」「もう抱いて!好きにして!」といった数々のご意見が寄せられました。そういった要望にお答えして半年振りに再登場です。

このコーナーは、悩める恋心、切ない恋心、不安・焦り・別れ。そんな恋愛にまつわるエトセトラを相談するコーナーです。コメンテーターは勿論、恋愛の伝道師・恋愛パトリオット・恋愛生物化学兵器と名高いNumeriのpatoさんです。さあ、今日も恋に悩める乙女達の相談が多数届いております。早速1番目の相談者の方からどうぞ〜。

Q. patoさん、こんにちは。いつも楽しく日記を読んでいます。恋愛経験豊富なpatoさんが恋の悩みに答えてくれるということでメールいたしました。是非とも私の相談に乗ってください。
私は、付き合って5年になる彼氏がいます。いつの間にか同棲するようになり、お互いにそろそろ結婚かなという意識はあるのですが、彼がなかなか結婚を切り出してくれません。実家の両親も早く結婚しろと言ってきますし、私自身も彼以外に考えられないので結婚したいと思っています。でも彼が結婚を切り出してくれないのです。私がそれとなく結婚の話題をほのめかしても、すぐに嫌な顔して話題をそらしてしまいます。どうやら彼は、浮気とかそういうのではないのですけど、結婚に対する不安感があるようです。一人の女性と夫婦として永遠に暮らすことに対する漠然とした不安があるようです。ほら、男の人っていつまでも遊びたいとか思うじゃないですか。そういった思いが彼に結婚を思い留まらせているみたいです。私は一体どうしたらいいのでしょうか?このまま煮え切らない彼に結婚を迫るべきでしょうか?それとも彼がその気になるのを待つべきでしょうか?ご意見をお聞かせください。(群馬県在住 まさえさん 28歳)

A. 別れなさい

Q. こんにちは。突然ですが、私恋してます。その人のことが好きで好きでたまらなく、その人のことを考えるだけで胸がドキドキします。しかも、思うだけで胸がドキドキしちゃうのに、今度その人と付き合うことになりました、うふふふ。でも、一つだけ問題があるんです。その私の好きな人は、私の友人と付き合っていたんです。彼はもうその友人とは今は付き合っていないと言ってましたが、実は付き合っていると先日カミングアウトされました。それでも私は彼のことが好きなので、彼と付き合うつもりです。でも、そうなると私の友人に悪いと思うのです。友人も彼のことが好きで、結果的にとはいえ彼女を裏切って彼を横取りすることになるじゃないですか。私は「付き合ってない」と聞かされていたとはいえ、結果的には横取りすることになると思うのです。私と彼の関係を知った友人はショックを受けて怒ってますし・・・。でも、彼は私の方を本気で好きだと言ってくれるし、友人を失うことになっても私は彼と付き合いたいのです。本気で好きなんです。彼を手に入れるためなら友人を失っても構わない。こんな私はどうしたらいいのでしょうか?彼を諦めて友人と仲直りするべきでしょうか?友人を裏切って彼と付き合うべきなのでしょうか?(千葉県在住 Sさん 26歳)

A. アナタも彼も一回死んだほうがいいんじゃねえの?

Q. patoさんこんにちは。今日は折り入って相談があります。実は私、恋愛について少し悩んでいます。私は風俗店で働いているのですが、店にやってくるお客さんに恋をしてしまいました。彼はいつも私を指名してくれるのですが、プレイはしません。私とお話してるだけで安らぐとプレイ時間いっぱいにずっとお話しています。高いお金を払っているにも関わらず、ずっとお話だけをして帰ってしまいます。実際、私もその人とお話をしているだけで安らぎます。長いこと風俗店で働いていますが、こんなお客さん初めてです。これが恋ってヤツかもしれません。
私の店は、本当は禁止されている本番行為を秘密でやっています。その噂が流れていて沢山のお客さんがやってきます。これまでは知らない客と本番行為をするのに何の抵抗も感じなかったのですが、彼と出会ってからは抵抗を感じるようになりました。知らないお客に抱かれながらも、彼に抱かれたい。彼だけに抱かれたいと切望するようになりました。こんなキモチでは私は今の店で働くことができません。かといって、この店にいないと彼が来てくれないので、彼に会えなくなってしまいます。でも、もう知らない男に抱かれるのが嫌なんです。こんな私はどうしたらいいのでしょうか?ちなみに、私はその店のナンバーワンで、釈由美子に似ていると言われます。(埼玉県在住 Rさん 21歳)

A. ととととととにかく、その店の名前とアナタの源氏名を教えてください。あと、お店のシステムも詳細に。

Q. patoさんこんにちは。実は相談なのですが、私の彼が変態で困っています。彼はインターネットでテキストサイトというか、「Numeri」とかいうサイトをやっている管理人なのですが、いつもそのサイトの日記では変態的なことを書いてます。でも、変態なのはサイト上だけではなくて、実際にも変態なので困っています。特に最近は生理にご執心らしく、私が生理の時などは「生理の痕跡を見せろ、ハァハァ」などと生々しく言ってきます。どうやら、ナプキンなどについた生理の赤黒いアレを見たくて仕方ないのだと思います。最初は彼特有の冗談かな?とも思ったのですが、あの目はマジです。本気です。私はそんなもの見せたくないので頑なに拒否していますが、彼はどうしても見たいらしくゴミ箱まで漁る始末。使用済みの生理用品もおちおちゴミ箱に捨てられません。
他にも、ホワイトデーのお返しはピンクローターだとか、私の下着をはいたりブラをかぶったり、見事なまでの大暴れっぷりです。このように、サイト上のキャラだけでなく、実際にも変態な私の彼。私はどうしたらいいのでしょうか?(東京都在住 Lイシアさん 20歳)

A. ご・・・ごめんなさい

はい、今日は悩める4匹の子猫ちゃんたちの恋愛相談に応えていただきました。patoさんの優しさを垣間見るような解答でしたね。きっと4人ともアドバイスどおりに行動して「相談してよかった」と思える日がくるはずです。

みなさんもpatoさんに恋愛相談してみませんか?ただし、これらの相談は全てpatoさんの捏造です。本気でディープな相談とか送ってこないでください。

それではまた次回まで、さよーならー。


 

4/8 時間がないので短文日記

朝、颯爽と職場へと出勤した。すると、デスクに座って頭を抱え、この世の終わりのように思い悩む男が一人。まるで芸術家が自分の才能の枯渇を嘆き悲しむかのように苦悩している男が一人。

ヘルスズキ君でした。

彼は三度の飯よりヘルス好き。呼吸をするかのように風俗店に通う男です。本名は鈴木というのですが、皮肉をたっぷり込めて「ヘルスズキ」と呼んでいるわけです。

彼はいつも勤務時間中はアフターファイブのヘルスプレイに思いを馳せて明るく元気なのですが、今日はどんよりと思い悩んでいる様子でした。いつもの明るさの欠片も見られない。一体何が彼をそこまで悩ませているのか。

「思い悩んでるみたいだけど、どうしたんだい?ヘルスに行ったら妖怪みたいな女の子でも出てきたかい?」

僕は優しい男ですので、そうやって彼の悩みを聞いてあげました。するとヘルスズキは

「いや、そういうんじゃない・・・」

と否定。

そうなってくると、なぜ彼がここまで思い悩んでいるか気になるじゃないですか。彼が「ヘルスで相手してもらった子が妖怪だった」以外に思い悩むことなんてありませんから。余程のことで悩んでいるに違いない。

「じゃあ、どうしたんだい?悩んでないで言ってみろよ」

この時の僕は男前だったと思います。キラーンと歯を輝かせて同僚想いのナイスガイを演じてみました。

そんな僕のナイスガイっぷりに触発されたのか、切々と悩みを語りだすヘルスズキ。

「頼むから誰にも言わないでくれよ」

あまりに恥ずかしいのか、悩みを誰にも口外しないでくれと懇願してきました。

「あたりまえじゃないか、誰にも言わないよ。男と男の約束さ」

僕はこう見えても口の固い男です。彼が誰にも言わないでくれというなら僕は誰にも言いません。男と男の約束ってのはそれだけ重いものですから。

ですから、ここにヘルスズキの悩みを書くことはできません。それはそれで日記のネタになって喜ばしいことですが、彼との約束を破棄するようなことは僕にはできません。それが男と男の約束ってやつです。

言うもんか、言うもんか。

まあ、ヒントだけ言うと、「ヘルスズキ」が「ヘルペススズキ」になっただけなんだけどな。

参考資料:性器ヘルペス

職場中に広めるより、1日1000ヒットオーバーのサイトで公言することの方が罪深いことかもしれない。まあ言ってはないからな、書いてるだけだし。


4/7 子供のキモチ

近所のショッピングセンターに靴下を買いに行きました。今風にナウく言うとソックスを買いに行きました。できることならセックスを買いに行きたいんだけどな。

なんでこの僕が、ソックスごときを買うために貴重な休みを潰してまでショッピングセンターに来ているのかというと、全ては大崎が原因なのです。

職場のニューカマー大崎。新入りの癖に僕より立場が上という訳の分からない大崎が全て悪いのです。

僕がいつものように職場に出勤した際に、大崎が放った一言

「あれ?pato君、靴下の色が左右違うよ。すごく変だね、それ、ハハハハ」

知らないこととは恐ろしいこと。ハッキリ言わせてもらいますと、僕の靴下の色が左右違うというのはデフォルトです。発情期のカップルがおセックスするぐらい当然でありきたりのこと。

職場の皆はそれを知ってるから口には出さない。けれどもニューカマー大崎は知らないからついつい口に出してしまった。それがどれだけ僕を傷つけることになるか知らずに口に出した。

やっぱね、面と向かって指摘されると気になるじゃない。今までは「靴下の色が左右違うのは俺の個性」とか激しく見当違いな認識の下、右に紺を左にピンクをと装備していたのですが、やっぱり「変だよ」と指摘されると「変なのかなぁ」って気になるじゃない。

だからここはバシッと左右同じ靴下をはいて出勤してやって、筋肉バカ大崎のヤツを黙らせてやろうとか思ったわけですよ。

そしたら一組も同じ色の靴下がないでやんの

家にある靴下全て、そいつらがどいつもこいつも色が違いやがるのな。お、同じ色、とか一瞬喜んでも、よく見たら微妙に色が違ったりしてな。黒と微妙に薄い黒の靴下をはいていっても大崎は見抜くよ。アイツは妥協を許さない。アイツは鬼だ。

それでまあ、じゃあ同じ色の靴下がないのなら買うしかないとショッピングセンターに来たわけですわ。貴重な休みを潰してっ!!ショッピングセンターにっ!!大崎のせいでっ!!クソッ!!

そんな風にブツブツと大崎に対する呪いの言葉を唱えながら、ショッピングセンター屋上の駐車場に車を停め、テクテクと歩いておりましたところ

「どうして!どうして!万引きなんかしたの!」

という女性のキンキン声が聞こえました。室外機などがゴウゴウとうなりを上げる屋上駐車場、そんなうるさい駐車場によく通る大きな怒鳴り声でした。

見ると、駐車してある車の物陰に隠れて親子が激しく言い争っておりました。いや、言い争っていたというよりは、母親が子供を一方的に叱りつけていました。

母親は妙齢のセクシャルなご婦人。少しパーマがかかりすぎで、「すぐ取れちゃうともったいないから強めにパーマかけて」というセコい根性が見え隠れしてオバハンぽいですが、まだまだ現役の女性。この人がネグリジェ姿で迫ってきても俺はやれる、エレクトする、などと勝手に考えておりました。

そんなやや若い感じのするお母さんの子供ですから、子供もまだまだ小さい。やっとこさ小学校に入ったかという感じの幼さで、なんだかちょっとハリーポッターの友達みたいなカンジのクソガキでした。

でまあ、事の成り行きをコッソリと盗み聞きしておったわけですが、どうやらそのクソガキがこのショッピングセンターでお菓子を万引きしたらしいのですわ。それを受けてセクシャルな母親は

「どうして万引きなんてするの」

「どうしてお母さんを困らせるようなことばかりするの」

「お菓子が欲しいなら言えばいいじゃない。別に不自由はさせてないはずなのに」

とまあ、非常に嘆き悲しんでおったわけです。そして、肝心の万引きをした子供はただ黙って俯いておりました。

「お菓子が欲しいなら言いなさい。万引きなんて買い与えてないみたいでみっともない」

という母親の激しい叱責を受けても黙って下を向いておりました。

僕はその様子を車の陰からデバ亀のように盗み聞きしていたのですが、このお母さんの認識は激しく見当違いだなと思わざるを得ませんでした。

きっと、この子供はお菓子が欲しくて万引きしたんじゃない。もっと別の理由があって彼は万引きをしたんだ。お母さんには絶対に分からないだろうけど、子供なりの彼なりの理由があって万引きしたに違いないのだ。

いつの時代もそうだけど、大人というのは子供のキモチを分かってくれない。いつも大人は大人なりの理論で子供を振り回してくれる。大人が子供のキモチを分かってくれることなんて永遠にないんだろうな。どんなに理解力がある親だといっても、それは理解したつもりになってる親に過ぎず、本質的には全く理解してないのだと思う。

僕は子供の頃、いつも傍らには夫婦喧嘩の耐えない両親が存在していた。母親は殴られるの分かってて親父を口汚く罵るし、親父は親父でそんな母親の罵倒を受けてドメスティックバイオレンスに余念がない。いつも馬乗りになって母親を殴りつけていた。

それを震えながら見守る僕と弟。ただただ嵐が通り過ぎるのだけを待っている、そんな感じだった。

毎晩毎晩繰り広げられる連夜の夫婦喧嘩。飛び交う皿に包丁に醤油のビン。僕はそんなバイオレンスな家庭が心底嫌だった。母親と親父が喧嘩をするのを見るのが本当に嫌だった。

どうにかして、両親に喧嘩を止めさせられないだろうか

そう考えた僕は、近所に住む親父の親友のオジサンの家に駆け込んでいた。

「なんでもいいから、今晩うちに遊びに来て」

親父の友人に我が家に遊びに来るように懇願する幼い日の僕。その時の僕には「いくらバイオレンスな両親といえども、来客がある時だけは喧嘩しない」という考えがありました。

だから、誰でもいいから我が家に来て欲しかった。ちょっとの間でもいいから我が家に来て、その間だけ平穏な家庭ってヤツを味わってみたかった。そんな想いが僕の懇願に繋がっていたのです。

その想い実ってか、そのオジサンは僕の頼みどおりに我が家に遊びに来てくれたのですけど

「なんだか、息子さんに遊びに来るように頼まれちゃって。なんかったのかい」

とかオジサンが親父に報告しちゃったものだから、もう大変。

僕はいつもそのオジサンが我が家に来るたびにお小遣いやらお菓子やらのお土産を貰って大喜びしてましたから、親父のヤツ「アイツはお土産が欲しくて遊びに来て欲しいって頼んだに違いない」とか激しく勘違いしちゃって

「オマエが満足に子供に菓子を与えないから子供が乞食みたいにせがむんだろうが!ワシの友人に乞食みたいな真似するんだろうが!」

とか、母に向かって殴る蹴る。オジサンが帰ったその瞬間から殴る蹴る。

僕は、オジサンから貰うお土産なんか全然望んでなくて、ただ純粋に両親に喧嘩して欲しくないから、来客が来てる時だけは喧嘩しないから、オジサンに頼んで来てもらっただけなのに。そのキモチを全然分かってくれなくて喧嘩をする両親。

何で大人は僕の気持ちを分かってくれないんだろう

って馬乗りになって母を殴る親父を悲しいキモチで見ていたね。

そう、いつだって大人ってのは子供のキモチを分かってくれない。そんな風に自分の切ないメモリーを交えながら、万引き母子のことを見守っていた。

「どうしてお菓子なんか盗んだの!」

そう激しく叱責するお母さんは、きっと何かを勘違いしているのだ。その子は、きっとお菓子が欲しくて盗んだわけではない。商品棚に陳列されているお菓子が欲しくて欲しくて盗んだわけではないのだ。こんな飽食の時代に数十円のお菓子が欲しくて盗むなんてそうそうない話しだし。

たぶん、その子が欲しかったのはお菓子なんかじゃない。

こうやって冷たく子供を叱り付ける母親のことだ、きっと普段からそんなに子供に対して優しくしてないんじゃないだろうか。そんな中で、どこかしら疎外感というか寂しさを感じる子供。

もっとお母さんに構って欲しくて、もっとお母さんの愛が欲しくて、彼は万引きをしてしまった。少なくとも僕にはそ思えてしまう。何も数十円ばかりのお菓子が欲しかったんじゃない、お母さんの愛が欲しかったんだって。

僕自身もそういった経験があるから、その子の気持ちは良く分かる。万引き自体は決して許されるような行為ではないけど、母の愛を求める行為は理解できる。

でも、当のお母さんは子供のキモチが理解できない。ただ単純に子供の行った万引き行為を叱るだけ。その行為の背景にある事柄を見ようともしない。

ただ寂しくて、お母さんに構って欲しくて万引きをした子供、そんな子供のキモチも分からずに

「なんで、万引きなんかしたの!!?」

と叱りつける母親。

やっぱ、大人ってのは子供のキモチをわかってくれねーよな、という思いで聞いていると、その子供が口を開いた。ずっと黙って下を向いたままだった子供が、その重い口を開いてついに喋った。

「スリルが欲しくて」

それを聞いて泣きそうな顔で呆れる母親。盗み聞きしながら泣きそうになる僕。と事態は一気に急変。

アレか、貴様は母親の愛とか寂しさとかそういったセンチメンタルジャーニーなお話とは違う次元で「万引き」という名のスリルゲームを楽しんでいたのか。なんという末恐ろしいクソガキ。

6歳そこそこの若さで「スリル」とかいうな。貴様は布袋か。

結局、僕自身も万引きの理由を「母親の愛」とかおセンチな方向で想定していたのだけど、やっぱり僕も大人なわけで、子供のキモチが全然分かっていなかっただけなのかもしれない。

「スリルが欲しくて」

と冷徹に言い放った彼の目は、間違いなくスリリングに犯罪を楽しんでいる目だった。間違いない、ヤツは純粋に犯罪行為を楽しんでいる。6歳くらいという若さで。ショッピングセンターの屋上駐車場の片隅で、言い知れぬ悲しい衝撃を受けてしまった。

僕も結局大人、本当の子供のキモチは分からないということだろうか。

そういえば、思い返してみると僕は子供の頃から左右違う色の靴下をいつもはいていた。何度母親に怒られようとも、僕は僕なりの理由で頑なに左右違う色の靴下をはいていた。そう、ワザと違う色にしていたのだ。

もう大人になってしまった僕はその理由を忘れてしまったけど、きっと、子供時代の僕なりの曲げられない思いがあって止めなかったのだと思う。

「やっぱ、靴下を買うのやめよう」

靴下を買うのを止めた僕は踵を返し、ショッピングセンターに入ることなく車を走らせるのだった。

大崎になんとバカにされようが、僕はこの左右違う靴下をやめない。子供の頃に大人に理解されなかった自分のキモチ。せめて大人になった自分だけはそのキモチを尊重してあげたいから。


4/5 新人類

最近の新人類ってのは呆れるばかりだ。

僕は27歳のいい歳したオッサン。職場に新たに配属されたフレッシュメンどもは22歳。僕から見れば十分に新人類だ。

僕はまた今年もこの新人類フレッシュメンどもの教育係に任命された。毎年のことなんだけど、自覚が足りないやつっていうのが一人は混じってて、毎朝寝坊してくるヤツがいる。4月1日に配属されてから、今日までパーフェクトに遅刻してくるヤツ。

僕はそんな遅刻者たちを先輩面して説教するのだけど、毎年のことながら、言い訳も多種多様で面白い。

「オマエ、遅刻しただろ、寝坊か!?」

と僕が怒ったところ

「寝坊じゃありません!二度寝です!」

とか逆ギレするヤツや、

「道端で妊婦が産気づいてて」

とか言うヤツ。ドイツもコイツも遅刻しておいてこんな言い訳ができるとは大物に違いない。まあ、配属されたてで遅刻ばかりって時点で既に大物なんだけどな。後者の言い訳は僕がフレッシュマンの時に使ったんだけどな。

で、今年の大物の話に戻るけど、相変わらず遅刻ばかりのルーキー。教育係として僕が

「なんで、そんな遅刻するんだ!」

と怒ったところ

「いやー、目が覚めたら金縛りにあうんです

とか言い訳してた。

ありえない。

呆れるとか超越して、感動すら覚えてしまう。間違いない、コイツは大物に違いない。

一般人の僕から見たら、定期的に毎朝毎朝金縛りとかありえないし、本当に金縛りで遅刻だとしても、それを言い訳に使うとかありえない。

「エヘヘ、しかたないんすよー、体が動かないんですから」

と照れくさそうに笑いながら言う新人を見て僕は新人類との隔たりを実感するのでした。ホント、新人類のことは分からない、呆れるばかりだ。

「金縛りなんてありえねえだろ、もっとマシな言い訳しろ」

と説教するぐらいしか方法がなかった。

 

次の日、朝、目が覚めると金縛りだった。

目は覚めてるのに体が動かない。起き上がることができない。もちろん、出勤もできずに遅刻。金縛りによって遅刻。

怒ってしまった手前、「金縛りで・・・」とは口が裂けても言えない。
なんて言い訳しようか・・・。


4/4 セカンドインパクト

いやー、今朝は心臓が止まるかと思った。

いやね、今日も元気に出勤とばかり職場に行きましたところ、なにやら上司のヤツが笑顔で僕に近づいてまいりました。なんだウンコ上司のヤツ、朝っぱらから気味悪く近づいてきやがって、とか不審に思っているところ、上司が一言

「おい、オマエは個人でホームページとか持ってるのか?」

な、なんですか!朝っぱらからなんですか!僕を処刑にする気ですか。

いやね、そんなことを唐突に聞かれると物凄く答えに窮するんですよ。もしかしたら、このNumeriがウンコ上司のヤツに見られてしまい、「ウンコ上司」だとか「マズイラーメン屋を選ぶ天才」だとか「あややファン」だとか「上司の嫁はゴーレム」とか悪口三昧言ってるのがバレたのかもしれない、それでもって冒頭の質問に繋がってるかもしれない、とか思うじゃないですか。

そうなったら僕は自害する道を選びますよ。こんな上司の悪口で構成されているようなサイトが上司にバレた日にゃ、何もしなくても上司に殺されるに決まってます。それならば、「もはやこれまで」と潔く腹をかっさばきます。間違いない、このサイトが上司にバレたら僕は自害する。

でもまあ、上司がNumeriの存在に気が付くのって、物凄い低い確率でしか起こり得ないことではないですか。ただ単純に彼が僕に対してカマかけてるだけかもしれないし。だからね、

「いや、書いてませんけど」

とか、ちょっと声を上ずらせながら嘘8000なこと答えておいた。さすがに、「モリモリやってます、しかもほぼ毎日更新」とか言えるはずもない。しかも「アンタの悪口ばっか書いてるよ」とも言えない。

まあ、その前に「ホームページ持ってるのか」っていう問いに対して「書いてません」って答えてる時点で「テキストサイトやってます」ってカミングアウトしてるようなもんなんだけどな。

それでまあ、上司がどういう反応に出るのか気になるところではないですか。Numeriの存在を知っていてカマかけてるなら「嘘つけ、ワシは全部知ってるんだぞ、死刑!」とか言われるしね。バレてないならバレてないでそれ相応の返事が返ってくるだろうし。

ハラハラしながら返事待ってた。すると上司のヤツ、また笑顔になって

「そうか、オマエは持ってないのか。まあ、オマエはホームページやるタイプじゃないよな、ガハハハ」

とか意味不明に笑っておりました。どうやらNumeriはバレてない様子。よかった。マジで心臓止まるかと思った、自決しなければならないとか思った。

でまあ、上司の頭の中にある「ホームページをやるタイプ」という人間像を徹底的に検証したい気分になるのですが、それ以上に気になる部分が彼のセリフ中にあります。

「オマエは持ってないのか」

という部分。「は」ですよ「は」。この「は」の意味をそのまま真正面から受け止めると、職場の誰かがホームページを持っているということではないですか。この殺伐とした職場の、アメリカ人のようにビジネスライクな同僚の誰かが個人サイトを有している。それ自体が衝撃的インパクトでした。

一体誰が持ってるんだろう。我が職場の誰が個人ホームページを持ってるんだろう。

もしや・・・B子が?

あの、マッスル事務員、アゴケツレディーのゴーレムB子が「岡田君ファンの集い」とかファンサイトを運営してるのか!?(B子はV6の岡田君を仏壇に奉るほどの熱狂的ファン)

もしや・・・ヘルスズキが!?

あの、ヘルス大好き鈴木君が、世の中にはハンドルを握ると人格が変わる人間とか居るけど、ヘルスに行くと人格が変わり鬼になると言われるヘルスズキが、「俺のヘルス図鑑」とかいって、自らのヘルス体験記を綴ったサイトを運営してるのか!?

もしや・・・他でもない上司自身が!?

あの、マズイラーメン屋を見つける天才が、異様に話が長くて傍若無人な上司(50歳オーバー)が「僕ちゃんのホームページ」とかいって、きゃわゆい感じで日記を綴っているかもしれない。

「だ、誰か個人でホームページ持ってるんですか?」

もう気になって気になって、気が気じゃない状態で上司に尋ねましたよ。教えてくれるならアナタに体を捧げることも辞さないといった構えで質問しました。すると、

「大崎君が持ってるらしい、あの大崎君が」

という上司の答え。

この大崎なる人物。実はこの4月から我が職場に配属されたニューカマー。年は僕より2つか3つ上で、どっかからヘッドハンティングだかペッティングだか知らないけど引き抜かれてきた、やり手なデキる男なんですよ。

この人がですね、なんというか色男でカッコイイんですよ。ちょっとマッチョな感じで色黒で爽やかなスマイル。笑うとキラーンとか白い歯が光ったりしてな。それでいてスポーツマンタイプで、なんか東南アジア辺りでハンドボールとかやってそうな勢いなの。

ファッションセンスも洗練されているみたいで、バリッと高そうなスーツ着てて都会的な香りがするんだよ。なんだか小洒落たバーで女と飲んでそうな雰囲気。それで家に帰ったらドメスティックバイオレンスに余念がないと。そんな感じの男なんですわ。

この春から僕はこのスポーツマン大崎とコンビを組んで仕事をすることになったんだけど、僕がこれまでの仕事の成果なんかを説明してあげた時に

「君は今までこんな非効率なやり方してたわけ?」

とかドライにクールに言い放つような男なんですよ。仕事ができる男は僕のようなウンコ社員は蔑んで見てるんです。明らかに「君ってバカだろ」と遠まわしに言われてるのに「えへへ」と愛想笑いしかできない僕。明らかに彼は仕事に対して妥協しないよ。

でまあ、色男、爽やか、スポーツマン、仕事のできる男、もはや非の打ち所のない男。そんなパーフェクト超人みたいな男が持つホームページってのに興味があるじゃないですか。いったいどんなホームページを持ってやがるんだと。ちょっと俺に見せてみろと。

「ちょっと、そのURLを僕にも教えてくださいよ!」

とか上司に詰め寄ったわけですよ。大崎本人に訊いても良かったんだけど、彼はその時はオフィスにいなかったからね。それに本人には直接聞きにくいし。だから上司に尋ねたわけだよ。するとウンコ上司のヤツ

「URLって何だ?」

とか言い出す始末。オマエはアホか。あわわわ・・・こんなこと書いてるとサイトが見つかった時に切腹しなきゃいけなくなるじゃない。危ない危ない。

でまあ、上司のヤツ、「URL」も分からずどうやって大崎のサイトを見つけたんだろうと疑問に思うじゃないですか。

「じゃあ、どうやって見つけたんですか?」

という僕の質問も当然のもの。すると、

「なんかウチの子供が、ワシの部下の名前で片っ端から検索してたら出てきたらしいぞ」

アンタ、子供にどんな教育してるんですか。

親父の部下の名前を子供が知ってるってのも何かおかしい話だし、その名前を検索にかけてみるとか子供の考えじゃない。これもパソコン時代の弊害で、数々の電脳キッズたちが誕生しているってことなのかな。

でまあ、上司の子供の異常性とか突き詰めていくと、本当に見つかった時に自害せねばならないので止めておいて、問題は大崎の個人サイトですよ。

上司のクソガキ、じゃないや、ご子息が検索して見つけることができたということは、僕が検索してもすぐに出てくるじゃない。

もう猪突猛進の勢いでパソコンに向かって「Yahoo」とか開いてた。

そいで検索窓に「大崎和弘」(もちろん仮名です)とか本名を入力。ドキドキしながら検索ボタンを押す。

ズババーン

「大崎和弘のホームページ」

サイト名に本名かよ。そりゃバカそうな上司のガキでも見つけられるわ。あわわ、利発そうな上司様のお坊ちゃまだ。

でまあ、ドキドキしながらそのリンクを押すじゃない。ワクワクしながら押すじゃない。あのドライでクールな大崎がどんなサイトを作ってるんだろうってクリックするじゃない

カチッ

チャララララーン

ページを開いた瞬間に鳴り出す音楽。ジャン!という効果音と共に溢れ出すアラートウィンドウには「いらっしゃいませ、大崎和弘のホームページへようこそ(^o^)/」

僕を殺す気ですか。このホームページは僕を笑い殺す気ですか。

あんな無骨で仕事に厳しいクールガイが「(^o^)/」ですよ。職場では笑いもしない仕事の鬼が顔文字で笑ってやがる。そいでもってピンク色の壁紙に乙女チックなBGM。ありえない。あんなスポーツマンっぽい男がこんなナヨナヨサイトなんて。

それでまあ、彼は色男だから、よほどフェイスに自信があるのかナルシストなのかアホなのか知らないけど、ズババーンとトップには大崎和弘の画像が人智を超えたサイズで掲載されてました。

よくたまに「patoさんの画像を掲載してください」とかヌメラーさんにメール貰ったりすることあるけど、僕にはそんなことできない。そんなことしようものなら潰れますよ、あなたの目が、僕のサイトが容赦なく潰れます。

す・・・すげえな、自分の画像をこんなビックに引き伸ばしてトップ絵にするなんて・・・僕にはできない・・・とかひるんでいるとメニュー項目が目に飛び込んできます。

めにゅ〜

僕のこと

僕の好きなもの

僕の毎日

僕の写真

僕の友達

僕の詩

僕の歌

僕の趣味

並ぶ並ぶ、めにゅ〜項目に並んだ「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」。「僕の全てを食べて」って勢いで全部が「僕」ときたもんだ。

と・・・とりあえず・・・「僕の写真」ってコーナーでも見てみるか、とマウスポインタを動かすと

ギュイーン

とか大崎の顔写真アイコンがマウスポインタについてくるのな。かっこつけてるか何か知らないけど、ギンギンに閲覧者を睨みつけた顔アイコンがグイーンとマウスポインタを追いかけてくるの。逃げても逃げても。俺を追い詰めて殺す気か。

それでもなんとか追いかけてくる大崎を避けて「僕の写真」をクリックすると、ムリムリと回線を破壊せん勢いのビックサイズ画像が数十枚。全部表示するのに数分かかりそう。比較的高速な職場回線でコレだから、我が家のアナログモデムなら、表示するだけで1日仕事。

しかも出てくる画像、出てくる画像がナルシストの塊。マネキンみたいなポーズとって、ニカッとか笑ってたりすんの。他にも意味不明に上半身裸でムキッと己のマッスルとか見せつけて照り焼きみたいになってるマッチョ画像とかあんの。

そしてその下には

「秘密の画像だョ」

と書かれた意味不明のリンク。クリックしてみると、「隠しページへようこそ!特別画像見せちゃうね」

と出てきたのはモロンと彼がポーズ決めて写ってる裸の後姿。ケツの割れめがちょっと見えてる。

死ぬ!死ぬ!と急いでバックボタンを押したね。

生命の危機を感じながらトップページに戻り「僕の詩」だとかのコンテンツを見ようと、追いかけてくる大崎の画像を避けてクリックすると

「ゴメンネ工事中」

「僕の写真」以外のコンテンツは全部工事中。アレか、結局写真を見せたかっただけのサイトか、これは。

あんなに仕事に厳しい大崎。ドライでクールで、職場ではニコリとも笑わないビジネスの鬼が、マイサイトではスパークしてる。しかもその弾け方が有り得ないほどすごい。本人とサイトのギャップだけで3日だけは笑えそうな勢い。

このページを見るだけで、今年中の僕の笑いは約束された。辛い時や悲しい時はこのサイトを見て笑おう、そう心に思いながら「ありがとよ、大崎」と感謝していたところ、まだ「俺の毎日」というコンテンツを見ていないことに気がつく。

またもやスリップストリームで迫り来る顔アイコンを避けて「俺の毎日」をクリック。

見ると、それは大崎の毎日を綴った日記のようなコンテンツだった。ここだけは他と違い工事中ではなく毎日更新している模様。

へぇー、日記書いてるんだ、テキストサイトや日記サイトっぽいね

とか思ってみてると、日記の中に気になる記述が

「4月2日 新しいパートナーに仕事の説明を受ける。すごく仕事ができないやつで先行きが不安。出来ればパートナーを変えて欲しい」

仕事のできないヤツ=僕

はははは、なんだか笑えるじゃねえか。追いかけてくる顔アイコンとは別の意味で笑えるじゃねえか、大崎さんよ。

アレか、貴様は日記で俺の陰口か。すげえよ、すげえよ大崎さん。ちょっと傷ついたよ。ブロークンハートしちまったよ。まさか日記で陰口言われてるとは。なかなかやるじゃねえか。見つかったんだから切腹しろ、切腹。

とまあ、職場のニューカマー大崎のホームページを見て、笑ったり傷ついたり切腹を望んだりと大きな衝撃を受けたのでした。職場の新入りにこれだけ衝撃を受けたのはB子以来、まさにセカンドインパクト。

もうこうなったら僕も愚痴を書きまくり。大崎死ね7回死ね、とかウンコ上司死ね7回死ねとか書きまくってやる。今までも書きまくってたけど、これからは意識して書きまくってやる。ムキー

とか怒りを燃やしていると、そこに上司がやってきて

「あ、そうそう、ウチの子供がB子さんのホームページっぽいのも見つけたって言ってたぞ。メールアドレスで検索したら出てきたってさ」

はい、聞きたくありません。見たくありません。そんな情報をリークしないでくれ。

ただでさえ大崎のサイトを見て衝撃を受けてるのに、この上B子のサイトを見て衝撃を受けるセカンドインパクトを食らったら精神が崩壊するよ。

「最近の若い人はみんなホームページ持ってるんだな。オマエは持つ気ないのか?」

と言う上司の問いに「実は既に持ってますと」言いかけたが、僕はその言葉をグッと飲み込んだ。やはり切腹だけはしたくないから。


4/2 春の香り

昼下がりの日差しは優しく暖かいものになり、近所の公園の桜も満開となり、季節はすっかり春へと移り変わったと感じる今日この頃。すっかり春ですね。

春と聞いて連想するのは、「フレッシュマン」と「変質者」。どちらも桜の花が良く似合うものです。そう、間違いなく春とは「フレッシュマン」と「変質者」の季節なのです。

「フレッシュマン」

進学、就職、転勤、引越し、周りの環境がガラリと変わり、新しい生活がスタートする季節こそが春といえます。春になるとフレッシュマンが街に溢れる、とはよく言われることで、まるで地面からツクシが出るかのように新しい自分と出会い、新生活を頑張るぞとフレッシュな気分にこそ桜が似合うというものです。

桜の木の下で決意をするフレッシュマン。これから始まる新生活に心弾ませ、不安でもあり楽しみでもある。そんな思いを抱えて決意するフレッシュマン、そして舞い散る桜の花びら、なんと絵になることか。

「変質者」

露出、痴漢、下着泥棒、脱糞、周りの物全てがピンク色に見え、寒い間は大人しかった変質者が胎動し始めるのが春といえます。暖かくなると変な人が出るからねえ、とはよく言われることで、まるで地面からツクシが出るかのように性器を露出する輩が溢れるものです。変態なことやっちゃうぞという狂気にこそ桜が似合うというものです。

桜の木の下で性器を出す変質者。これから始まる変態行為に心弾ませ、不安でもあり楽しみでもある。そんな思いを抱えて露出する変質者、そして舞い散る桜の花びら、なんと絵になることか。

とまあ、春といえばあちらこちらに「フレッシュマン」と「変質者」が溢れていると言えます。

そういえば、この間の日曜日の話なんですが、こんなことがありました。

天気の良い休日の昼下がり、何もすることがなかった僕はアパートでゴロゴロとしておりました。エロビデオを見たりエロマンガを見たり、オナニーしたりと本能に身を任せる休日を過ごしておりました。

すると、なにやらトラックがバックしてくる音やら、ゴソゴソと荷物を移動させている音が聞こえます。こんな日曜の昼真っからゴトガタとやかましい、近所迷惑だコノヤロウ、と怒るのですが、さして気にすることなくエロライフを続けました。

途中、腹が減ったので出かける支度をしてコンビニへ。僕の行きつけのコンビニ、セブンイレムンに車を走らせたわけです。

いつも購入する変わりばえのない弁当に爽健美茶、そしてエロ本。本当にダラダラと廃人のように買い物し、また車を走らせてアパートに戻る。そんなシステマチックな日々。

アパートの駐車場に車を停め、買い物袋を持って部屋へと帰ろうとした時に異変に気がつきました。

引越ししてる・・・。

そうです、さっきガタガタ言っていた音や、トラックの音は引越しの音だったのです。だからあんなに物音がしてたのか。

引越しには転出と転入の二種類がありますが、どうやら今回は転入のようでした。超ド田舎にあるボロアパートである我がアパート。出て行く人は多いものの、入ってくる人は珍しいのです。

あ、珍しいな、こんなアパートに新たに入る人がいるなんて

という思いでその作業を見守っておりました。どうやら、一階の部屋に新たな人が入ったようなのですけど、ウチのアパートの一階部屋は駐車場から部屋の中が丸見えです。丸見えアパートかと言うほどに丸見えです。

当然ですが、一階に住む人は厚手のカーテンを常にクローズすることを強いられるのですが、引っ越してきたばかりの新住人はまだカーテンを装備しておりません。

引越しを終えて荷物を解いたり、床を掃除したりする姿が丸見えになっておりました。包み隠さず超丸見え。

どうやら荷物の運び込みを終えて引越し屋さんは帰った後のようで、新住人とその両親のような人が必死で後片付けをしておるりました。

ふうん、どんな人が入ってきたんだろう、親が付いてきて引越しするくらいだから若い人が入ってきたのかな、と見ておりますと、なんと、新住人は女の子ではないですか。年端もいかないような若い女の子。

もうこれには大興奮。

きっと、高校を卒業して、この春新たに大学生となった婦女子に違いありません。高校卒業したてのネオ女子大生。高校卒業したての4月の女子大生。この世にこれほど最強の生物もいません。

考えてもみてください。ついこの間まで女子高生だったのですよ。ほんの数日前まで女子高生。それが今や女子大生ですよ。女子高生のポテンシャルを持ちつつ、女子大生のアビリティを有する婦女子。これ以上の存在が他にあるだろうか。

しかも初めての独り暮らしに違いありません。人肌が恋しくて寂しくなるに違いありません。

張り切って自炊してみたけど・・・シチュー作りすぎちゃったみたい、バカね、わたし。こんなに作っても食べるのは自分だけなのに・・・。そうだ!上の階に住むあの素敵な男性(僕)に食べてもらおうかしら。それをキッカケに仲良くなって・・・。ワタシの初めての人に・・・。いやん!もう!何考えてるのワタシったら。あんな素敵な人だもんね・・・彼女ぐらいいるよね。あーあ、頑張らなくっちゃなぁ・・・うん、そうだ頑張らなくっちゃ!頑張れ、友子(勝手に命名)

と考え出すに違いない。もう、このゲームもらった。最強ポテンシャルネオ女子大生、この俺が貰った。と大興奮。

普段は洗車なんかビタイチやらねえのに、必死で洗車しながらネオ女子大生が引っ越し荷物を片付ける様を覗いてたからね。

やっぱ春は「フレッシュマン」と「変質者」の季節だね。引越しをして、新しい大学生活に心弾ませるネオ女子大生に、それを覗く変質者(僕)。なんと春らしい絵図だろうか。

でまあ、見てるとネオ女子大生の引越し作業もそろそろ終わったっぽい。そろそろ洗車を偽った覗き行為も終わりにしなければならない。というか、無下にもカーテンを装着されてしまったので、これ以上は覗けない。

僕はすぐさま洗車ブラシを地面に叩きつけ、洗車そっちのけで部屋へと走り入り、すぐさまシャワーを浴びます。

いやな、さっき部屋の中を覗いた時に見たんだけど、部屋の隅に贈り物っぽい箱が何個か積み重ねてあったんだよ。モロンと贈答品が部屋の隅に。もうこれは引越しの挨拶に訪れるという意味だろ。この後、アナタの部屋に伺うわよっていう、ある種のOKサインだろ。

それだったらシャワー浴びるしかねえじゃねえか。オナニーしまくりの薄汚れた僕のままで出迎えるのはネオ女子大生に失礼じゃねえか。もうあらゆる場所を磨いたり、意味不明に新品のパンツはいてネオ女子大生の到来を待ちわびたよ。今か今かと待ちわびていたよ。

ピンポーン

来た!やって来た!うおおおおお今開ける、すぐ開ける!!ウレイヒョーイ!!!と小躍りしそうな勢いで玄関へ。

いやいや、まてまて、すぐにドアを開けたらダメだ。なんか、がっついてる安い男みたいやん。もっと落ち着きや大人の余裕すら見せてドアを開けるべきだ。しかもちょっとドライでクールな感じを出すべきだ。よし、後二回チャイム鳴らしたらドアを開けよう、寝てたところ起こされて迷惑なんだけど、とアンニュイな感じを醸し出してドアを開けよう。後二回のチャイムで・・・。

ピンポーン

と隣の部屋のチャイムの音。もう隣の部屋に行きやがった!

早いってばよ、もうちょい粘れよ。ネオ女子大生さんよー。

仕方ないので、もう隣の部屋にネオ女子大生が行ってしまってるのを承知でドアを開ける。既に隣に行ってるのに、すごく間の抜けた感じでドアを開ける。ムチャクチャかっこわるい。

ガチャ

ドアを開けると、隣の部屋が不在で引き上げようとしていたネオ女子大生とバッタリと出会う。

「あ、こんにちは」

さっきも下の部屋で見てたから分かるんだけど、やっぱりこのネオ女子大生、あんまりキューティクルな感じではない。けれどもやっぱりネオ女子大生というポテンシャルは相当なもので、僕の目には3ランク上ぐらいに映ってしまう。

「ど、ど、ど、どうもはじめまして、下の階に今日越してきた者です」

ネオ女子大生は緊張しているのか戸惑いながら挨拶をする。ふふふ、シャイなんだな。僕のような素敵な男性が急に出てきてビックリしてるんだな、初々しくてカワイイじゃない。

よーし、ここは俺様の大人の男の魅力でメロメロにしちゃうぞー、とばかりに意気込んで

「あ、そうなんだ。よろしくね。何か困ったことあったらいつでも言ってきてよ」

とか、ちょっと斜めに構えながら言っておきました。ハッキリ言って、この時の僕はムチャクチャ男前だったと思います。決まりすぎと言うほどに決まりすぎた。

見るとネオ女子大生のヤツ、もう顔を真っ赤にしながら照れてるのよ、僕の瞳を直視できないって感じでドギマギしてるの。あ、こりゃ恋に落ちちゃったな、この娘、俺にフォーリンラブしちゃったなって思ったね。

大体、こういった新生活がスタートする時って恋に落ちやすいんだよね。生まれたての雛鳥が初めて見たものを親だと思い込むように、新生活で初めて見た異性に心奪われるってよくあることなんだよね。

まいっちゃったな、ネオ女子大生が僕に惚れてしまったよ。ほら、あんなに頬を赤らめて恥ずかしがってるよ。恋に落ちて心に春がきたって感じかな。新しい恋に心ときめかせながら、上手くいくんだろうかって少し不安な気持ちなのかな。大丈夫だよ、僕もちゃんと「君にaddictedかも」って言ってあげるから。

とまあ、これからネオ女子大生に海軍仕込みのおセックスでも見せつけてやろうかと思っていましたところ

「じゃ、じゃあ、ワタシはコレで・・・失礼しました」

とか言って足早に去っていきやがるの。逃げるように走り去っていきやがるの。

おかしいなあ・・・あんなに頬を赤らめて照れていたのに。確実に俺に惚れたと思ったのになあ・・・と我が身を振り返ってみると、モロにパンツ一枚の姿でした。

いやー、まいったまいった。そういや、僕ちゃんってばいつも風呂上りはパンツ一枚だったわ。しかも、猛虎みたいなドロドロした柄のパンツだったからね。

そりゃあ新生活の第一歩である近所への挨拶回りでパンツ一枚の男に遭遇したら焦るわな、頬も赤らめるわな、目も合わしたくないわな、逃げるわな。それどころか、「こんな変態が住むアパート嫌!」とか言ってその日のうちに引越しされてもおかしくないよ、コレは。

なんだかなあ・・・

新生活に心弾ませるハツラツとしたネオ女子大生。彼女は文字通りフレッシュで、なんだか希望に満ち満ちて光り輝いているように見えました。それに引き換え、変質者である僕は覗きにパンツ姿。物凄くドロドロと汚れている存在に見えました。

春はフレッシュマンと変質者の季節。

僕も早く変態を脱却する新生活を実現し、フレッシュマンとして春を迎えたいなと思いました。

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ネオ女子大生からもらった引越しの挨拶の贈答品は、ファニーなタオルのセットでした。ハァハァ、ネオ女子大生から貰ったタオル、ネオ女子大生から貰ったタオル、とオナニーの後処理タオルに使いながら興奮する道具として使っております。

春だねえ。


4/1 債権回収業者と対決する に格納されました

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