せっかく書いたデータが吹っ飛んだり、タイを調べるのにえらい時間がかかったり、更新に2日もかかり落ち込んでます…orz
〔タイはどうなってるの?〕
結論からいうと、ほとんどのタイ国民が思っているのは、「赤(タクシン派)も黄(アピシット派)もいい加減にしろ!!(怒)」というのが本音…。マスコミは“反政府”デモと言っているが全然違う。実際には地元住民(首都バンコク市民)がデモにブチ切れてタクシン派のデモ隊(反独裁民主戦線(UDD)〔通称:赤服〕)と衝突してたりする。反政府デモというより一種の内紛デモ(?)に近いのだが、人数をみれば分かるように参加してる人間はごく一部(おもに貧困層と背後で操る富裕層)しかいない。しかもこの貧困層、実際には日給いくらの金で雇われた“プロ市民の出来損ない(暴徒)”がほとんどで、本当の国民は平和的にデモで訴えるべきと呼びかけている。
〔極論すると何なの?〕
簡単にいえば、利権勢力同士のぶつかり合い(実はどちらも華人と華僑が支配してたりするのだが)。要するに経済の自由化(金融の規制緩和)によって後から追い上げてきた新興財閥とそれまで都市(バンコク)にいた旧主財閥が対立し、そのおこぼれにあずかっていた地方の貧困層(農民)と都市の貧困層(工民)とが対立しているわけだ。分かりやすく例えれば、「拝金主義(タクシン派)」と「権威主義(アピシット派)」の戦いともとれる。
〔タクシン派とアピシット派の戦い〕
タクシン派などの新興財閥は「経済の自由化」の名の元に強力に政策を推し進め、どんどんタイを牛耳り始めている(もっともアピシット派も権威主義的で独裁だったらしいが)。しかし一方で、アピシット派はタイの象徴である国王とそれに取り入った軍部とも結びついており、度々政治に介入している。どちらも独裁に近い状態であり、これら政争の背景には経済のグローバル化(国際化)の問題と、振興する中国マネーの影響(政治的影響もあるかもしれない)もあるだろう。これについては日本の政治と企業の癒着や、かつての天皇と軍部の関係などでピンとくる人もいるのではないだろうか。
〔タクシン首相の光と闇〕
タクシン首相の行った政策は上記に上げた経済の自由化と、一番大きいのは30バーツ医療制度だろう。これはどんな病気でも100円以内にみてくれるという画期的な制度なのだが、問題はバンコクなどの都市部に住む富裕層は対象とならないことだ。しかし、今まで多額の税金を収めてきたのはこの富裕層であり、当然、怒る。しかも、タクシン自身は職権で私服を肥やし、多くの華人にみられるように賄賂を受け取っていた。この為、「大多数の農民にお金をばら撒いて味方につけ(ばら撒き医療)、政権を掌握しようとしている」という非難の声が上がっている(ブログ主:気のせいか、やり方が共産党そっくりな気がする…)。
また、麻薬一掃作戦などを掲げ、マフィアやテロ組織を撲滅し、麻薬の根絶を掲げるなど一定の評価ができる一方、邪魔な政敵や商敵も一緒に殺害しており、この人数がかなりの数に上ると思われる。実際、無実と証明されたのに後で謀殺されたり投獄されたりして非難が上がっている。他にも、親戚を軍や警察などの要職に配置し、閣僚がみな共産党(タイ共産党)で中国よりの政策を採っている。さらにマスコミの自由な報道に対して規制を行い、情報統制をとっていたため反発を招いた。
〔私服を肥す華人のタクシン〕
さすが客家系の華人だけあって経済と政治はうまいです(もっともアピシットも華人だが)。これは一定の評価ができる一方、職権を乱用し私服をかなり肥やしてました。(以下、タイの株長者番付)
<タイ株長者番付2005年発表>
1位、タクシンの長女ピントンター・チナワット(23歳)、191・0億バーツ
2位、タクシンの妻の兄バンナポット・ダマポン、165・8億バーツ
3位、非タクシン系華人の住宅開発会社社長アナン・アサワポーキン、149・0億バーツ
4位、タクシンの長男パントンテー・チナワット(26歳)、120・6億バーツ
全部、家族・親族が独占(ちなみにタイは株の売却に税金がかからない!その挙句、相続税・贈与税もかからないので完全な資産隠し)。さらに新興財閥から多額の賄賂と献金を受け取っており、これが問題となっておととし退陣に追い込まれました。
〔激昂した軍部と旧主財閥〕
さすがにこれには旧主財閥と軍部も怒りと危機感を抱き、おととしクーデター(?)を挙行したようだ。このクーデターはタクシン首相が国連に出向いている留守の間に行われ、流血沙汰にならずに済み無血クーデターとして終わった。最終的に、混乱もタイ国王の鶴の一声で収束へと向かった。しかし、その後もタクシン首相は傀儡として義弟のソムチャイ首相を据え、政権の存続を図ったが、これも昨年のPAD(民主市民連合)〔通称:黄服〕によるデモで退陣へと追い込まれた。
〔はっきりしているのは…〕
とりあえず、はっきりしているのはアピシット首相がASEAN首脳会議で面子を潰され、タイが国際的信用を失い、ついで投資家の資金も逃げ出して、今後、タイ経済は大打撃を受けるということでしょう。この紛争デモ、どうも利権争いの臭いがプンプンするのですが(政争なんてみんなそうかもしれませんが)、これが如何に無益であるかはやはり肌で身に染みて感じないと理解できないということでしょうか。しかし、こんなときこそ日本企業の出番ですよ!企業戦士として如何なる戦況でもコツコツとインフラを整備できるのは日本以外にありません。あとは日本人の決断力なんですが…。
↓めげずにこれからも調べてくれ!と思った方はクリックを。
※この記事の「ランク」が上がり、作者がやる気になります
〔タイはどうなってるの?〕
結論からいうと、ほとんどのタイ国民が思っているのは、「赤(タクシン派)も黄(アピシット派)もいい加減にしろ!!(怒)」というのが本音…。マスコミは“反政府”デモと言っているが全然違う。実際には地元住民(首都バンコク市民)がデモにブチ切れてタクシン派のデモ隊(反独裁民主戦線(UDD)〔通称:赤服〕)と衝突してたりする。反政府デモというより一種の内紛デモ(?)に近いのだが、人数をみれば分かるように参加してる人間はごく一部(おもに貧困層と背後で操る富裕層)しかいない。しかもこの貧困層、実際には日給いくらの金で雇われた“プロ市民の出来損ない(暴徒)”がほとんどで、本当の国民は平和的にデモで訴えるべきと呼びかけている。
〔極論すると何なの?〕
簡単にいえば、利権勢力同士のぶつかり合い(実はどちらも華人と華僑が支配してたりするのだが)。要するに経済の自由化(金融の規制緩和)によって後から追い上げてきた新興財閥とそれまで都市(バンコク)にいた旧主財閥が対立し、そのおこぼれにあずかっていた地方の貧困層(農民)と都市の貧困層(工民)とが対立しているわけだ。分かりやすく例えれば、「拝金主義(タクシン派)」と「権威主義(アピシット派)」の戦いともとれる。
〔タクシン派とアピシット派の戦い〕
タクシン派などの新興財閥は「経済の自由化」の名の元に強力に政策を推し進め、どんどんタイを牛耳り始めている(もっともアピシット派も権威主義的で独裁だったらしいが)。しかし一方で、アピシット派はタイの象徴である国王とそれに取り入った軍部とも結びついており、度々政治に介入している。どちらも独裁に近い状態であり、これら政争の背景には経済のグローバル化(国際化)の問題と、振興する中国マネーの影響(政治的影響もあるかもしれない)もあるだろう。これについては日本の政治と企業の癒着や、かつての天皇と軍部の関係などでピンとくる人もいるのではないだろうか。
〔タクシン首相の光と闇〕
タクシン首相の行った政策は上記に上げた経済の自由化と、一番大きいのは30バーツ医療制度だろう。これはどんな病気でも100円以内にみてくれるという画期的な制度なのだが、問題はバンコクなどの都市部に住む富裕層は対象とならないことだ。しかし、今まで多額の税金を収めてきたのはこの富裕層であり、当然、怒る。しかも、タクシン自身は職権で私服を肥やし、多くの華人にみられるように賄賂を受け取っていた。この為、「大多数の農民にお金をばら撒いて味方につけ(ばら撒き医療)、政権を掌握しようとしている」という非難の声が上がっている(ブログ主:気のせいか、やり方が共産党そっくりな気がする…)。
また、麻薬一掃作戦などを掲げ、マフィアやテロ組織を撲滅し、麻薬の根絶を掲げるなど一定の評価ができる一方、邪魔な政敵や商敵も一緒に殺害しており、この人数がかなりの数に上ると思われる。実際、無実と証明されたのに後で謀殺されたり投獄されたりして非難が上がっている。他にも、親戚を軍や警察などの要職に配置し、閣僚がみな共産党(タイ共産党)で中国よりの政策を採っている。さらにマスコミの自由な報道に対して規制を行い、情報統制をとっていたため反発を招いた。
〔私服を肥す華人のタクシン〕
さすが客家系の華人だけあって経済と政治はうまいです(もっともアピシットも華人だが)。これは一定の評価ができる一方、職権を乱用し私服をかなり肥やしてました。(以下、タイの株長者番付)
<タイ株長者番付2005年発表>
1位、タクシンの長女ピントンター・チナワット(23歳)、191・0億バーツ
2位、タクシンの妻の兄バンナポット・ダマポン、165・8億バーツ
3位、非タクシン系華人の住宅開発会社社長アナン・アサワポーキン、149・0億バーツ
4位、タクシンの長男パントンテー・チナワット(26歳)、120・6億バーツ
全部、家族・親族が独占(ちなみにタイは株の売却に税金がかからない!その挙句、相続税・贈与税もかからないので完全な資産隠し)。さらに新興財閥から多額の賄賂と献金を受け取っており、これが問題となっておととし退陣に追い込まれました。
〔激昂した軍部と旧主財閥〕
さすがにこれには旧主財閥と軍部も怒りと危機感を抱き、おととしクーデター(?)を挙行したようだ。このクーデターはタクシン首相が国連に出向いている留守の間に行われ、流血沙汰にならずに済み無血クーデターとして終わった。最終的に、混乱もタイ国王の鶴の一声で収束へと向かった。しかし、その後もタクシン首相は傀儡として義弟のソムチャイ首相を据え、政権の存続を図ったが、これも昨年のPAD(民主市民連合)〔通称:黄服〕によるデモで退陣へと追い込まれた。
〔はっきりしているのは…〕
とりあえず、はっきりしているのはアピシット首相がASEAN首脳会議で面子を潰され、タイが国際的信用を失い、ついで投資家の資金も逃げ出して、今後、タイ経済は大打撃を受けるということでしょう。この紛争デモ、どうも利権争いの臭いがプンプンするのですが(政争なんてみんなそうかもしれませんが)、これが如何に無益であるかはやはり肌で身に染みて感じないと理解できないということでしょうか。しかし、こんなときこそ日本企業の出番ですよ!企業戦士として如何なる戦況でもコツコツとインフラを整備できるのは日本以外にありません。あとは日本人の決断力なんですが…。
↓めげずにこれからも調べてくれ!と思った方はクリックを。
※この記事の「ランク」が上がり、作者がやる気になります
http://a-odagiri.seesaa.net/article/117021636.html
このエントリにコメントを頂いたのでレスしたのですが、お返事が無いのでお邪魔しました。
最近、ブログを始められたのですね。更新は大変ですが、頑張ってください。継続は力なり言いますから。尚、ネット上で公開されている記事等については、それを書いたことについての責任が生じます。つまり、賛同意見だけでなく、異論、反論がコメント欄に溢れることもしばしばですが、それにブログ主はきちんと対応しなければなりません。その覚悟がありますか?
都合の悪いコメントを削除したり、コメントの受付を拒否するなんてのはもってのほか。炎上するパターンがまさにそれです。
相手がどのような意図でコメントしているかを判断し、的確にレスできなければ、味方を作ることも難しくなります。この点をよく考えて頑張って下さいね。
尚、私は仲間内のブログでも、間違いがあれば遠慮しません。もちろん、仲間も私に遠慮しませんよ。
ではまた。
>賛同意見だけでなく、異論、反論がコメント欄に溢れることもしばしばですが、それにブログ主はきちんと対応しなければなりません。その覚悟がありますか?
別にブログはこれが初めてではないので、いずれそうなるだろうことは予想しています。
忙しいも何も、自分がコメントした先をチェックするのは当然の義務だと思うのですが?実際、貴殿は再訪して“すがりん28号”さんに一度はレスしていますよね?その後、ブログ主の私からレスがあるかどうか、暫くはチェックするのが普通だと思いますがね。ちなみに、「忙しい」を理由にするのは負け犬ブロガーの特徴ですよ。お気をつけ下さい。
>別にブログはこれが初めてではないので、いずれそうなるだろうことは予想しています。
なるほど!それを聞いて安心しました。では、遠慮なくツッコミ(異論や反論じゃありません)を入れさせて頂きます。楽しくやりましょう!ま、軽いトレーニングと思って下さいねw
そうそう、タイの暴動とかってお祭りみたいなもんだからね。国民も、軍も、国王も慣れてます。君の記事はピントがずれてるんだよな。
兵士の錬度はこんなかんじ。
http://a-odagiri.seesaa.net/article/24172278.html
今、レスをしてきてのでそちらを参照して下さい。
私は別にレスをしないなどとは言っていないのですが…。
「すぐにレスをしろ!」といわれても困ります。
ははは。私から見ると貴殿が短気に見えるのですが?まあ、宜しい。どちらが短気かを判断するのは私や貴殿ではなく、ここを見ている多くのギャラリーですから、心配は要りませんよw
>今、レスをしてきてのでそちらを参照して下さい。
“してきてので” ←あわてるな、もちつけw
>私は別にレスをしないなどとは言っていないのですが…。
子供みたいな言い訳ですなw
>「すぐにレスをしろ!」といわれても困ります。
いつ、私がそんな事を言いましたか?第一、三日も待ちましたよ。私の発言を捏造するのはおやめ下さい。
ところで、肝心のエントリに関するツッコミにはレスして頂けないのですか?
「そうそう、タイの暴動とかってお祭りみたいなもんだからね。国民も、軍も、国王も慣れてます。君の記事はピントがずれてるんだよな」
↑コレ
では宜しく。
ブログを参照しましたが、2年前の情報ですか…。
しかも比較的平和に終わったクーデターを例に出されても困りますね。
今は情勢が全く状況が違うんですが。
詳しくは今日の記事に書きましたので、そちらを参照して下さい。
http://blog.goo.ne.jp/madbox/e/bdcd9493cbdb7e56e81750f4998d705e
どうも貴方の指摘の方がズレてるように私は思いますが。
問題の指摘ならともかく、他人のあら捜しや揚げ足取りをする貴方の方が私は子供に見えますよ。
しかも比較的平和に終わったクーデターを例に出されても困りますね。
今は情勢が全く状況が違うんですが。
ははは。私が言ってるのは、今回の情勢も過去とまったく同じであると言う事でしたよね?実際、そうなりました。貴殿が仰る「今は情勢が全く状況が違うんですが」ですが、どこがどう違うのか、詳細をお聞かせ下さい。
>どうも貴方の指摘の方がズレてるように私は思いますが。
では、そこを詳しくお聞かせ下さい。
>問題の指摘ならともかく、他人のあら捜しや揚げ足取りをする貴方の方が私は子供に見えますよ。
問題を指摘していますよ。
尚、私がいつ、「あら捜しや揚げ足取り」をしましたか?それが事実なら具体的に指摘して下さい。
>「すぐにレスをしろ!」といわれても困ります。
いつ、私がそんな事を言いましたか?第一、三日も待ちましたよ。私の発言を捏造するのはおやめ下さい。
これについてのレスがありませんね?
どうしましたか?