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高島屋がネット通販の統合で事業強化
高島屋の鈴木弘治社長は17日、産経新聞の取材に応じ、現在3つに分かれている同百貨店のインターネット通信販売部門を、今後1年程度で1つに統合し、ネット事業を強化する考えを明らかにした。消費者に利用しやすいサイトを構築することで、現在年間30億円程度のネット通販の売り上げを早期に100億円まで引き上げる。
高島屋のネット通販は、紙媒体の通販を取り扱う通販事業部のほかに、オンライン事業部が店舗経由で商品を取り扱うオンラインショッピング部門と、店舗を通さず直販できるファッションモール部門がある。部門ごとに精算しなければならないなど利便性が悪いため、オンライン事業部のネット通販部門を通販事業部に移管する形で統合する。
鈴木社長は「あと10年もすれば、70代でもインターネットを日常的に使うようになる」と予想。その上で「在宅で買い物できる手段として、ネット通販を充実させ、高齢化による来店顧客減少による売り上げ減を補完したい」考えだ。
一方、15日に再建案を提出した北海道の老舗百貨店、丸井今井(札幌市)への支援については、「地方店を含めてやる自信がなければ、最初から手を挙げていない」として、室蘭店なども含めた全4店を存続させる意向を示した。室蘭店は、「分社化している米子高島屋(鳥取県)と同じぐらいの10万人程度の商圏」とみており、分社化した上で存続させる考えを示唆した。
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