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「密着。」 [ライオンキング・福岡]

皆さんこんにちは!もうすっかり春ですね。新年度になって新しく何かの委員や役員になった、という方もいらっしゃるのでは?

劇団四季にもそれぞれのカンパニーに日々の公演をスムーズに進めるための公演委員会というものがあります。今日はその中から、ほかのカンパニーにはないけれど、『ライオンキング』には欠かすことのできない働き者集団、子役担当(通称、子担)にスポットを当ててみたいと思います。

という訳で、とある一日、子担に密着。

子担の朝は忙しい。まずはウォーミングアップから。
今日の子役は平山祥くん(楽屋では「社長」と呼ばれてるらしい。
理由は……「おじさんだから」(本人談)と四宮なぎさちゃん。
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本日担当のマチャコことシェンジ役の松本昌子さんと一緒に、前回の問題点と今日の課題を確認します。
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食事とメイクを済ませ、本番直前にも発声と歌の練習。こちら山本道君が本日の担当です。

⑥.JPG 「もっと口あけて!」

ちなみにこの道君、前回の福岡『ライオンキング』ではヤングシンバで私が子担として発声なんかもしていました。今や立派な大人になって、再び共演する日が来ようとは…。時が経つのは早いもんですね。と感慨を覚えつつ、密着は先に進みます。

本番中も子担は忙しい。自分の出番以外の時も影コーラスの合間に、時には着替えながらも目と耳はモニターで子役を追っています。あ、本番中は撮影ができないので、これはイメージ写真ですけど。いつもこんな風に見つめています。
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そして幕間に本日の目標がクリアできたか、次回の課題は何か等をそれぞれの子供に伝えて終了です。
それ以外にもミーティングをしたり、マチネ終了後に更なるステップアップを目指して稽古をしたり…。
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オーディションから卒業式の司会進行まで子担の仕事は多岐にわたります。

みんな自らも発展途上の若い俳優たち。『ライオンキング』という作品の主役を支える責任の重さに、時には負けそうになりながらも、どうしたらその子供の力を最大限に発揮させることができるのか、試行錯誤しながら稽古をしていく中で子供たちと一緒に泣き、笑い、俳優として成長していくのです。

いつもありがとう!そしてこれからも頑張れ子担!!

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前段右より 松本昌子、豊田早季
後段右より 森田利夫、渡邊万希子、森健太郎、山本道

文:平田曜子