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三菱UFJ証券:情報漏れ苦情7500件 大半は投資勧誘

顧客情報売却問題についての会見で記者の質問を聞く三菱UFJ証券の秋草史幸社長(左)ら=東京証券取引所で2009年4月17日午後6時58分、山本晋撮影
顧客情報売却問題についての会見で記者の質問を聞く三菱UFJ証券の秋草史幸社長(左)ら=東京証券取引所で2009年4月17日午後6時58分、山本晋撮影

 77社への顧客情報漏えいが判明した三菱UFJ証券の秋草史幸社長は、17日夕、東京証券取引所で記者会見した。主なやりとりは次の通り。【永井大介】

 --これまでに寄せられた苦情の件数は。

 ◆現在までに約7500件の苦情が寄せられている。かなりしつこい勧誘もある。例えば、深夜に勧誘の電話をかけてくるとか、1日に10回、20回の勧誘の電話があるケースもある。高齢者に何度も電話をして精神的にまいっているという話も聞く。

 --名簿業者から情報が漏れた業者はどんな業者か。

 ◆8~9割はマンション投資勧誘業者。中には上場会社もある。商品先物業者や新興国株の運用会社もあった。これらの業者には勧誘の停止、勧誘リストからの削除を求めているが、法的な拘束力はなく、今のところ応じてくれる業者もない。

 --被害者への補償は。

 ◆精神的な負担もかけているので、単純に頭を下げてすむ問題ではない。被害の度合いを調査して適切に対応をしたい。

 --80社の中に暴力団関係者はいるのか。

 ◆いない。

 --会社の業績への影響は。

 ◆法人の顧客の中にはすでに取引を停止している法人もある。個人の顧客も含めて業績への影響は極めて大きい。

 --なぜ漏えい事件が起きたのか。

 ◆管理が不十分だったということは十分にある。なぜ問題が起きたかを全部調べて事実を確定させ、報告したい。

 --社長も含めて関係者の処分は。

 ◆事実解明が先なので原因を徹底追究して対応策を検討する。その上で、対応策を出し、信頼を回復することが私の最大の任務と思っている。

毎日新聞 2009年4月17日 21時40分(最終更新 4月17日 23時45分)

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