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西紋5市町村の広域連合立病院に向け、北原道議が全面支援の意向示す
(4月17日付け)
 紋別市選出の北原秀一郎道議は16日、潮見町の事務所で記者会見し、新年度の抱負などを語った。道との交渉という大きな山場を迎えている西紋5市町村の広域連合による新しい病院の運営については「西紋が提示する条件を道にのんでもらえるよう、私も全力を尽くす」と決意を述べた。西紋側が道に要望する条件の中身については現段階で明かにされていないが、北原道議は「道による病院の建替えと、8年間の赤字補填が最低ラインだろう。これに、どれだけ(プラスアルファを)上乗せできるか。そしてなにより医師確保に向けた協力を道に強く要望したい」と述べた。
 道立紋別病院は、西紋5市町村が道から譲り受けて、5市町村の連合体である広域連合の病院として来年4月から運営する方向で5市町村の首長が合意している。今年4月下旬頃には、道知事に対して正式に要請する。
 ただ、その際、西紋5市町村側は、過去に道から病院の経営の移管を受けた他地域の例をもとに、一定の条件を道に提示する方針。その中身は、明らかにされていないが、宮川良一紋別市長はこれまで市議会の答弁などで@新病院を道の負担で建て替えてもらうA8年(以上)にわたり、新病院の赤字を補填してもらう、ことなどを方針として持っていることを明かにしている。
 北原道議はこれらの条件について賛意を示し「来年春のスタートまでに医師15人体制にし、看護師など医療スタッフも確保することも不可欠」と付け加えたうえで、「これらの基本条件は最低ラインであり、これを道にのんでもらわなければ、この話は難しくなる。これにさらに(プラスアルファを)上積みできるかが焦点になるだろう」と述べた。
 また北原道議は、道に対して条件を要求していく根拠づけとして@道には遠紋地区の医療を担う責任があるA実現すれば道内初の広域連合立病院となるので、先駆的な取組みとして評価すべきであるB紋別を含む道立病院の赤字の累積は629億円にものぼっており、その解決のうえでも広域連合が果たす役割は大きい│ことなどを挙げた。
(医療問題の展望を語る北原道議=写真=)

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