今日はまた、別の意味で緊張しています。
深呼吸、深呼吸。(すーはー。) はい。 なんと、わたくし、大正時代の軽井沢にやってまいりました。 東野伯爵家の別荘です。 昼なお暗い続き部屋はコワイので、会見場所はサン・ルームにしていただきました。 こちら、ナイチンゲールこと、小夜さんです。 「こんにちは。おふくです。お話できそうですか?」 「・・・・・・・・・・・・・・」 「会話は難しいでしょうね。体調さえ良ければ、レコードをかければ歌ってくれますよ。」 「そうですか。それではレコードをかけていただけますか?」 崇弘氏、レコードをかけてくれる。 「レクイエムは取り寄せを頼んでいますが、まだ手に入らなくて。別の曲になりますが。」 『尊き御身体』が流れ始める。 ナイチンゲール、主旋律を拾って歌いはじめる。 とてもやわらかなピアニッシモである。 曲が終わる。 「(感極まった拍手)・・・素晴らしいです。」 「そうでしょう?こういう情感たっぷりな曲も上手なんですよ。」 「小夜さん、歌は好き?(と、思わず話しかけてしまう)」 「・・・ウタ?」 「そう、歌。歌うのは好きですか?」 「・・・好き。小夜はウタが好き。小夜は、タカヒロが好き。・・・タカヒロはウタが好き?(と、崇弘を見上げる)」 「好きだよ。小夜。(と、小夜を優しくみつめる)」 「・・・・・・・あ、あの、私、そろそろ失礼します。」 「もうお帰りになるのですか?」 「は、はい。帰ってもう少し練習しないと・・・。」 「そうですか。またいつでも遊びにいらして下さってよいのですよ。」 「あ、ありがとうございます。恐れ入ります。それじゃ、あの、これで失礼致します。」 うひーーーー。 すっごい緊張しました。 でも、小夜さんの歌をナマで聞けて良かったです。 音楽を前へ前へ運んで行く、あの流れるような呼吸がすばらしいと思いました。息の使い方が上手いんだな。 ちっとも人形っぽくなかったし、会話も成立しそうな感じでしたし、・・・何か変化があったようですね。 でも、まあ、それはのちほどゆっくり・・・・・。 それでは今日はこのへんで。 みなさま、ごきげんよう〜〜〜。 |
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