15日、遼寧省中部の水不足を解決するため、水源地から都市部までを結ぶ給水ルートのうち山間部のトンネルがついに貫通。全長85.32kmで日本の青函トンネルを超える長さとなる。写真は建設時の様子。

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青函トンネルを超えた!全長85km世界最長トンネルが貫通―遼寧省
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2009年4月15日、新華社通信(電子版)は、日本の青函トンネルを超える全長85kmのトンネルが遼寧省で貫通したと報じた。

15日午前10時30分、全長85.32kmの給水用トンネルが貫通した。貫通した時の設計誤差はわずか3cmという正確さだった。トンネル内の高低差により、完全に自力流水が可能に。トンネルの東端は遼寧省[木亘]仁県、西端は新賓県で、50の山と50の渓谷、29か所の断層を通過しており、地表からトンネル頂上部までの深さは最大で630m、最小で60mとなっている。

遼東半島山間部の水源地から遼寧省中部の工業都市への給水が可能になることで、長年の用水問題は解決され、住民1000万人が水供給の恩恵を受ける。中国東北部における史上最大の給水ルート建設工事であり、総額103億元(約1500億円)を投じた国家重大プロジェクトだ。

遼寧省水利庁の史会雲(シー・フイユィン)庁長は、「すべての工程で世界最新レベルの安全管理システムを採用した。このような巨大プロジェクトで死者が1人も出なかったことは奇跡」と述べた。

同トンネルの直径は8mほど。日本の青函トンネルの全長53.86kmを超えるトンネルとなった。この遼寧省の「水ライフライン」は09年末に全面完成し、給水開始の予定となっている。(翻訳・編集/本郷)

※お詫びと訂正:
文中の給水トンネルを「世界最長」と記載しましたが、編集部の確認により、現在、アメリカの給水トンネル・キャッツキルアケダクト(147.2km)が世界最長級であることを確認しました。訂正とともにお詫び申し上げます。
2009-04-17 13:31:52 配信

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