サムスン電子の業績予測、証券各社で大きな開き
サムスン電子の1-3月期の営業損益をめぐり、証券業界の予想が9270億ウォン(約690億円)の赤字(ソロモン投資証券予想)から1870億ウォン(約140億円)の黒字(ハナ大投証券予想)まで、1兆ウォン(約750億円)以上も食い違っている。
今年初め、証券各社はサムスン電子が1-3月期に巨額の営業損失を計上するとのリポートを相次いで発表した。昨年10-12月期にサムスン電子が9370億ウォン(約700億円)の営業赤字を計上したと発表した今年1月28日、証券各社が示した同社の業績見通しは悲惨なものだった。ソロモン投資証券、LIG投資証券、ハンファ証券など、大半の証券会社が4000億-1兆ウォン(約300億-750億円)に達する巨額の赤字を予想した。
しかし、2月に入り予想赤字幅が大きく縮小した。ユジン投資証券は2月28日、サムスン電子の営業赤字は880億ウォン(約65億円)との報告書を示した。
さらに数日前からは、サムスン電子が営業利益を出すとの予想も示されている。ハナ大投証券は13日、サムスン電子が1-3月期に1870億ウォンの黒字を出すと予測し、大信証券も15日、同様に490億ウォン(約36億円)の黒字という数字を示した。
予想がばらつく理由は、企業が業績情報を十分に開示していないためだ。海外の有力企業はアナリストに先立ち、自ら業績見通しを発表するのが一般的だ。例えば、インテルは業績見通しを相次いで発表し、見通しが変われば修正値も示している。
サムスン電子は「インテルは自社がCPU(中央演算処理装置)価格を決定することができ、業績見通しを示すことが容易だが、メモリー半導体の場合は、市場の需給によって価格が変動するため予測が困難だ」と説明している。また、1-3月期の業績については、「為替相場と半導体価格上昇はポジティブな要素だが、世界的な景気低迷が回復したわけではなく、はっきりとは言えない側面がある」と明言を避けた。
白剛寧(ペク・ガンニョン)記者
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