【政治】首相、減反含む農政改革を指示 選択肢示せと関係閣僚会合で2009年4月17日 13時30分
麻生太郎首相は17日午前の農政改革関係閣僚会合で、コメ政策について「政策的な選択肢を早く示して議論するのが大事」と述べ、石破茂農相に生産調整(減反)を含めた農政改革の見直し作業を加速するよう指示した。 首相指示を受け、今後、農林水産省内で議論されている、減反への参加を各農家に委ねる「選択制」を軸に減反見直し作業が本格化する見通しとなった。ただ自民党や農業団体には減反の現行制度を維持する意見も強く、議論は曲折が予想される。 農相はこの日の閣議後の記者会見で、減反の現行制度を見直す場合の選択肢について「10も20もない」とした上で、生産量や米価、それぞれの場合に必要となる農家助成のための財政規模などについて、具体的なシミュレーションを4月中に示すよう担当部局に指示したことを明らかにした。 同日の関係閣僚会合では農水省、財務省、経済産業省などの実務者でつくる「特命チーム」が今後の検討課題を報告。コメ政策の見直しのほか、農地の有効活用や農業への新規参入拡大、「食の安全」確保に向けた関係省庁の連携強化などが主要テーマとして報告された。 (共同)
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