■軽い女~chapter#10~

アタシとアナタが会う時は体の関係がある。
それが大半だった。
だけど、時には車に乗って出かけてみたり、部屋で話したり、フツーの『友達』をしていたことだってある。
だけどアタシにはそのフツーがイヤだった。
だって少しでもアナタの特別になりたかったから。

でも知ってるの。
アナタには他にオンナがいることを。
それもアタシみたいな関係のオンナがいることを。
いや、アタシ以上のオンナがいることを。

『元カノ』だってアナタは教えてくれたね。

悔しかった。
悲しかった。

『元カノ』には勝てないと思った。
でもそれだけじゃない。
元カノとの関係なんていい方だった。
だって元カノとの関係の話は消えていったし。
そして新たに出る他のオンナ。

アタシはこういう人を好きになってしまった。
どうしようもないオンナ好き。
ヤれればいい。
そんな感じのアナタ。
大体アタシと初めて会った時に関係をもったくらいだ。
軽いヤツだってわかってる。
それにアタシだって会ったばかりのオトコの部屋にひょいひょい着いて行き、その結果がこうだ。
同じく軽いオンナだって思われている。
現にたまに『どーせお前だって他のオトコとヤッてたんだろ?』って言われることがある。
アタシはアナタの事が好き。
その言葉は聞きたくない。
だけどアナタには言ってないけど、アタシは…。

本当は他のオトコにも抱かれていた。
アタシはアナタには『ヤッてない』って言ってた。
そんなに軽いオンナだって思われたくなかったの。
矛盾してるってわかってた。
だけど、そう思われたくなかったから否定した。




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