中国恐れぬ地図帳を発見―偽造地図の追放は気概回復に繋がる
2008/01/21/Mon
日本で販売される地図帳は、みな正確なものだとするのが、日本人の日本製品に対する「信」であろうが、じっさいには正確なものとそうでないものがあるのである。そしてそのなかで一番正確だと思われるのが、小学館が出している『ニュースがすぐにわかる世界地図 (二〇〇六年版)』だ。
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この地図帳は、日本で発行される地図での台湾の扱いを調査している友人の西江智彦氏に見せてもらったのだが、それには驚いた。なぜなら台湾を中華人民共和国の一部としていないからだ。
学校教科書であれ何であれ、他のほとんどは昭和四十七年の日中国交正常化以降(日華断交以降)、台湾を中国の一部としているのだから、これに驚かないわけには行かない。
それにしても、台湾入りの中国地図が偽造であるにもかかわらず、それがほとんど問題視されてこなかったのは、政府やマスコミ、出版社が中国側の「一つの中国」の宣伝を受け入れ、そのため国民も「そう言うものだ」と思い込んでしまったためなのだろう。
私はこれまで、多くのマスコミ、出版社に対し、そうした地図の誤りを指摘してきたが、どこも一様にその非を認めたがらなかった。修正するためのコスト以外にも、やはり何かを怖がっている様子だった。何をかと言えば、やはり政治問題化することである。左翼政治勢力からクレームがくるとでも思っているのだろうか。たしかにかつては国内でも「蒋介石の中国」支持か「毛沢東の中国」支持かを巡る左右対立があったが、今ごろ「蒋介石」でもあるまい。やはり最大の恐怖は中国の圧力なのだろう。
中国の歴史観をいまだに受け入れている日本人も少なくないが、中国の地理観に抵抗感を抱く者はほとんどいない。台湾は中国の一部ではないと頭では知りながらも、それを許容してしまっているのは、一種の洗脳、刷り込みの結果ではないだろうか。何しろ学校の地図帳ですら、台湾をそう描いているのであるから、当然かも知れない。
文科省がそれを検定で合格させるのは「適切だ」と言っているのは、間違いなく日中関係への配慮である。外務省もHPで台湾入りの中国地図を表示してきたのだから、国民が騙されるのは、中国を恐れる政府のためだと言っていいのではないか。
さて下が『ニュースがわかる・・・』に掲載されている台湾地図である。これを見れば、「これこそ正確な地図だ」と気づくことだろう。「なぜ他社はこう描かないのだろう」とも思うはずだ。
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国名は「中華民国(台湾)」とある。日本とは国交がなくても、通常北朝鮮は「朝鮮民主主義人民共和国」と表示されているのだから、台湾も「中華民国」と表示して何の問題があるだろう。政府が「中華民国」パスポートを認めているように、そこに「中華民国」が存在するのは厳然たる事実なのだ。
ところがその国名を用いては、中国から「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」を認めることになると脅かされるため、それが地球上に存在しないかのような姿勢をとってきたのが日本人である。そして台湾と中国との間に境界線を敢えて引かず、この島を「中華人民共和国」と国名表記される領域に組み入れてきた。それは境界線を引けば、中国から「台湾独立を認めた」と批判されるのが怖いからだ。
それに対し『ニュースがわかる・・・』の台湾地図は、台湾側が実効支配する福建省の金門島、馬祖島と中国大陸との間に境界線を設けている。だから私はその現実に即した正確さだけでなく、発行元の「勇気」に感動してしまうわけだ。つまり「中国を恐れない同胞もいるのだな」と。
おまけに中華民国の国旗まで表示している。懐かしいと思い人もいるだろう。はじめてみたと言う若い人もいるはずだ。それくらい日本では、この旗を抹殺してきたのだ。ただ中国が嫌がるだろうと思い。
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私は中華民国の国名や国旗、金門、馬祖の統治には非常に抵抗を感じる者だが、現実は現実だ。その現実を反映しないかぎり、その地図は偽造であり、そのようなものを販売するのは以っての外だと強調したい。そして訴えたい。
なお同書の国別のデータでは、中国の面積は九五九万平方キロメートルになっているそうだが、これは台湾を入れた数値である。なぜこのようなことになったかと言うと、その誤数値が一人歩きしているからだろう。
西江氏によると、日中国交正常化以前の日本では、台湾抜きの九五六・一万平方キロ(九五六万平方キロ)の数値が定着していたが、正常化以降は九五九・七万平方キロ(九六〇万平方キロ)がそれに取って代わったのだそうだ。外務省のHPですら「「960万平方キロメートル(日本の約25倍)」とあるのだから、『ニュースがわかる…』を責めることはできない。
中国が日本に対し、「一つの中国」の原則の受け入れを強要するのは、台湾併合に際し、日本が妨害しないようにするためなのだ。あるいは日本に加担をさせるためである。そしてそれに政府が屈服した結果、誕生し、社会に定着したのが台湾入りの偽造中国地図なのである。
こうしたものは許さないと言う気持ちを持とう。そうすればそれが正確な地図の復活だけでなく、中国を恐れない日本人の気概の回復にも繋がるのである。
外務省は「960万平方キロメートル」の数字が誤りであることを知っている以上、一刻も早くそれを直せ。それはそれで外務省の気概とは言わないまでも、良識くらいの回復には繋がるかも知れない。何しろ子供たちですら、社会科の勉強でこれを見ているからだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html
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なお、ここにある中国の国家統計局による人口数値にも台湾の人口が含まれているのではないだろうか。
■台湾は中国の一部ではない。中国の面積数値を直せと抗議を!
外務省中国課 03−5501−8261
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この地図帳は、日本で発行される地図での台湾の扱いを調査している友人の西江智彦氏に見せてもらったのだが、それには驚いた。なぜなら台湾を中華人民共和国の一部としていないからだ。
学校教科書であれ何であれ、他のほとんどは昭和四十七年の日中国交正常化以降(日華断交以降)、台湾を中国の一部としているのだから、これに驚かないわけには行かない。
それにしても、台湾入りの中国地図が偽造であるにもかかわらず、それがほとんど問題視されてこなかったのは、政府やマスコミ、出版社が中国側の「一つの中国」の宣伝を受け入れ、そのため国民も「そう言うものだ」と思い込んでしまったためなのだろう。
私はこれまで、多くのマスコミ、出版社に対し、そうした地図の誤りを指摘してきたが、どこも一様にその非を認めたがらなかった。修正するためのコスト以外にも、やはり何かを怖がっている様子だった。何をかと言えば、やはり政治問題化することである。左翼政治勢力からクレームがくるとでも思っているのだろうか。たしかにかつては国内でも「蒋介石の中国」支持か「毛沢東の中国」支持かを巡る左右対立があったが、今ごろ「蒋介石」でもあるまい。やはり最大の恐怖は中国の圧力なのだろう。
中国の歴史観をいまだに受け入れている日本人も少なくないが、中国の地理観に抵抗感を抱く者はほとんどいない。台湾は中国の一部ではないと頭では知りながらも、それを許容してしまっているのは、一種の洗脳、刷り込みの結果ではないだろうか。何しろ学校の地図帳ですら、台湾をそう描いているのであるから、当然かも知れない。
文科省がそれを検定で合格させるのは「適切だ」と言っているのは、間違いなく日中関係への配慮である。外務省もHPで台湾入りの中国地図を表示してきたのだから、国民が騙されるのは、中国を恐れる政府のためだと言っていいのではないか。
さて下が『ニュースがわかる・・・』に掲載されている台湾地図である。これを見れば、「これこそ正確な地図だ」と気づくことだろう。「なぜ他社はこう描かないのだろう」とも思うはずだ。
国名は「中華民国(台湾)」とある。日本とは国交がなくても、通常北朝鮮は「朝鮮民主主義人民共和国」と表示されているのだから、台湾も「中華民国」と表示して何の問題があるだろう。政府が「中華民国」パスポートを認めているように、そこに「中華民国」が存在するのは厳然たる事実なのだ。
ところがその国名を用いては、中国から「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」を認めることになると脅かされるため、それが地球上に存在しないかのような姿勢をとってきたのが日本人である。そして台湾と中国との間に境界線を敢えて引かず、この島を「中華人民共和国」と国名表記される領域に組み入れてきた。それは境界線を引けば、中国から「台湾独立を認めた」と批判されるのが怖いからだ。
それに対し『ニュースがわかる・・・』の台湾地図は、台湾側が実効支配する福建省の金門島、馬祖島と中国大陸との間に境界線を設けている。だから私はその現実に即した正確さだけでなく、発行元の「勇気」に感動してしまうわけだ。つまり「中国を恐れない同胞もいるのだな」と。
おまけに中華民国の国旗まで表示している。懐かしいと思い人もいるだろう。はじめてみたと言う若い人もいるはずだ。それくらい日本では、この旗を抹殺してきたのだ。ただ中国が嫌がるだろうと思い。
私は中華民国の国名や国旗、金門、馬祖の統治には非常に抵抗を感じる者だが、現実は現実だ。その現実を反映しないかぎり、その地図は偽造であり、そのようなものを販売するのは以っての外だと強調したい。そして訴えたい。
なお同書の国別のデータでは、中国の面積は九五九万平方キロメートルになっているそうだが、これは台湾を入れた数値である。なぜこのようなことになったかと言うと、その誤数値が一人歩きしているからだろう。
西江氏によると、日中国交正常化以前の日本では、台湾抜きの九五六・一万平方キロ(九五六万平方キロ)の数値が定着していたが、正常化以降は九五九・七万平方キロ(九六〇万平方キロ)がそれに取って代わったのだそうだ。外務省のHPですら「「960万平方キロメートル(日本の約25倍)」とあるのだから、『ニュースがわかる…』を責めることはできない。
中国が日本に対し、「一つの中国」の原則の受け入れを強要するのは、台湾併合に際し、日本が妨害しないようにするためなのだ。あるいは日本に加担をさせるためである。そしてそれに政府が屈服した結果、誕生し、社会に定着したのが台湾入りの偽造中国地図なのである。
こうしたものは許さないと言う気持ちを持とう。そうすればそれが正確な地図の復活だけでなく、中国を恐れない日本人の気概の回復にも繋がるのである。
外務省は「960万平方キロメートル」の数字が誤りであることを知っている以上、一刻も早くそれを直せ。それはそれで外務省の気概とは言わないまでも、良識くらいの回復には繋がるかも知れない。何しろ子供たちですら、社会科の勉強でこれを見ているからだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html
なお、ここにある中国の国家統計局による人口数値にも台湾の人口が含まれているのではないだろうか。
■台湾は中国の一部ではない。中国の面積数値を直せと抗議を!
外務省中国課 03−5501−8261
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