WinCVSの簡単なプロジェクトの作り方

こちらのSatoshi Ogata氏のHPにインストールから運用までがしっかりと紹介されている。
→ http://home.att.ne.jp/apple/wizard/wincvs/

以下は、自分の利用方法を一例として示すためにまとめたもの。 詳細については上記をはじめとする有用なレポートが既にネット上に あるのでそちらを参照されたい。

WinCVSで新規のモジュール(プロジェクト)を簡単に作成する方法を まとめる。WinCVSがインストール済みであること、リポジトリが 作成済みであること、ネットワークは利用しないことを前提とする。

○空のフォルダを登録
  1. プロジェクトを入れておくための空のフォルダを作成する。 実際の場所はチェックアウト時に指定するので、このフォルダは どこに作ってもよい(tempが適当)。
  2. 予め、登録することが決まっているファイルを一つ フォルダ内にコピーしておく。まだ決まっていない場合は 空のテキストファイルでよいので、最低一つのファイルを フォルダ内に入れておく。
  3. WinCVSを起動
  4. WinCVSのメニューからインポートを選択
  5. 先ほど作成したフォルダを選択
  6. インポートするファイルの種類選択が出てくる。 テキストファイルならテキスト、バイナリならバイナリに なっているか確認し、問題なければ「続行」を押す
  7. インポートウィンドウが表示されるので、 ベンダーに自分の名前など、リリースに最初のリリースで あることを示すような名前を入れてOKを押す

*「CVS はコード 0 で終了しました」というメッセージ が表示されたら、新しいモジュールの登録が完了する。

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○フォルダのチェックアウト

先ほど登録したモジュールをチェックアウトする。

  1. 作成からチェックアウトを選択
  2. チェックアウトのフォームでは、先ほど登録した モジュールの名前(osaru)と、チェックアウト先のフォルダを 選択。ここでは開発用フォルダをDドライブの「\Personal\jphone\osaru\」 としたいので、「D:\Personal\jphone」を選択しておく

*「CVS はコード 0 で終了しました」というメッセージ が表示されたら、チェックアウトが完了する。うまくいけば 下記のようにチェック付きのフォルダがWinCVSで確認できる。

*tempなどに作成したインポートに利用したフォルダは 不要なので削除する。

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○ファイルやフォルダの登録

プロジェクトに必要になったファイルを、チェックアウトした フォルダにコピーした後に追加していく。

  1. プロジェクトに必要なファイルをコピーした後、 まずはテキストファイルを選択して「追加」を押す
  2. 選択しているファイルのどこかで右クリックをして 表示されるポップアップメニューから「格納(Commit)」を 選択する。コメントはその名の通りそれを格納した状態や 変更理由を記録しておくもので、「初期登録」などと 記入しておけばよい。
  3. 次に、バイナリファイルを登録する。バイナリファイル をテキストファイルと同様に選択し、「追加」のとなりの「バイナリ ファイルの追加」を押す
  4. テキストファイルと同様にコミットする
  5. フォルダを登録したい場合は、プロジェクトフォルダ内に フォルダを作成しておき、それをテキストファイルと同様に追加する (コミットは不要)

*上記を繰り返して、プロジェクトに必要なファイルやフォルダを すべてCVSに登録していく。

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○作業の流れ

プロジェクトが出来上がったら運用を開始する。ここではネットワーク を利用しない個人プロジェクトの例を示しているので、ログインなど は行わない。

  1. エディットしたいファイルを選択して「編集を開始」を押して編集可能にする


  2. 変更が加わるとファイルが赤いマークになる。 更新を反映させる場合は、赤くなったファイルを選択して 右クリックして「格納」を選択する
  3. 加えた変更の理由を記述しておく。変更箇所は差分などで 把握できるので、ここではそれを行った理由を記述しておく

基本的にはこれを繰り返して開発を行っていく。 c:\cvsrootのバックアップは毎日にとることを お薦めする。

更新(Update)の設定によって、コミットしたどの時点の ファイルへも状態を戻すことが出来る。このため、気軽に 改造を行うことが出来るようになる。

共同作業に限らず、個人開発でもCVSは大変有用である。 是非とも導入をお薦めする。

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