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【千葉】候補者乱立の様相 失職の岡野氏ら出馬へ 銚子市長出直し選2009年4月17日
銚子市立総合病院の休止問題でリコール(解職請求)が成立し、岡野俊昭前市長(63)が失職したことに伴う出直し市長選は、十七日で投開票まで一カ月となる。岡野氏と元市長の野平匡邦氏(61)は十六日、相次いで立候補を正式表明。両氏は前回市長選で、市議の石上允康氏(63)を交え、三つどもえの選挙戦を展開した因縁の関係だが、互いに病院再開に努力すると明言した。 市長選には両氏に加え、石上氏も立候補する見通し。リコール運動を進めた市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」代表の茂木薫氏(58)、元同病院医師松井稔氏(45)も既に立候補を表明している。ほかにも立候補を目指す動きがあり、五人前後の候補者が乱立する激しい選挙戦となりそうだ。 岡野氏は市役所で記者会見し、「リコール運動で混乱だけが残り市は大変なダメージを受けた。市が進める公設民営での病院再開は私の下でしかできない」と述べた。 約二万人が解職に賛成したことには「一番病院を残そうと努力したのに、『つぶした』と言われたことはショックだった。過去どれだけ誠実なことをやってきたか見てほしい」と力を込めた。 一方、野平氏は市内の後援会事務所で会見し、「全力で対応できる自信がなければ前回の雪辱戦というだけになってしまう。病院の再開は困難だが、不可能ではないと感じたから立候補を決意した」と語った。 経営協力の可能性がある医療組織の代表と話し合い、再開協力に好意的な感触を得たという。経営形態などは協力先の希望に合わせ、医師中心の委員会を設置して協議するとした。 (宮崎仁美)
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