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ろっくす超大特選盤








永久保存盤!
フォーク&ロックの歩み
1966-1974 第6回


東芝EXPRESSレーベルによります1975年
リリース(推定)のアナログLPBOX

永久保存盤!フォーク&ロックの歩み
1966−1974


から日本の若者音楽洞窟川口探検隊第6回目です。
同梱ブックレットの72年、73年のページをばアップしました。
73年、わたくし中学生だーな。9000円のラジカセ何とか買って貰い、洋楽なるものを知った歳です。ほどなくビートルズに夢中になるつう。

この年も来日ミュージシャン凄し。
1月にジェイムス・テイラー(以下敬称略)
ホセ・フェリシアーノ

2月には
ローリング・ストーンズ来日せず
ホセ・フェリシアーノ
リンデスファーン
トム・ジョーンズ
レターメン

3月には
ドノヴァン
ユーライア・ヒープ
イエス
ポール・ウイリアムス

4月には
シカゴ
デヴィッド・ボウイ
ジャクソン・ファイヴ
セルジオ・メンデス&ブラジル’77

5月には
ジェフ・ベック
ハンブル・パイ
テン・イヤーズ・アフター
ドン・マクリーン

6月には
シュープリームス
ディープ・パープル
ミッシェル・ポルナレフ
ダイアナ・ロス

7月には
サンタナ
ヴェンチャーズ
メル・テイラーとダイナミックス
ウェザー・リポート

8月には
ニッティ・グリッティ・ダート・バンド
マウンテン

9月には
ビージーズ
ジョン・マクラフリン&マハビシュヌ・オーケストラ
シルヴィ・バルタン

10月には
Tレックス2度目の来日
アリス・クーパー

11月には
レオン・ラッセル
スリー・ドッグ・ナイト
レイ・チャールズ
エンゲルベルト・フンパーディンク

12月には
テンプテーションズ
アダモ

たまりませぬ。天国です。お金があれば。あはは。

ニッポンでは
1月にキャロル登場、2月にはっぴいえんど解散、6月にバッド・ボーイズがデビュー、9月に神田川、10月に心もよう、12月に「あなた」、「母に捧げるバラード」。

そんな年です。

それでは

<レコード4枚目>

サイド7

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1.心の旅/チューリップ 1973

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・・・4月に大ヒットの第3弾シングル、チューリップ。とするとわしゃビートルズより先に聞いていたのか。チューリップにはさほど夢中にならず、本家に夢中になったちゅう。何故でしょう。何か、あーまーい、く感じたのか。それは今聞き返しても同じ感覚持ったりして。例の嫌いなヤマーハな感じがするのだ。クレジットを見ますと編曲がバンドと青木望さん。何故自身だけでアレンジさせてあげなかったか?それがヤマハだわな。バンドを信じてないとこあるでしょう。しかし青木さんてば「パタリロ!」や「悪魔くん」、「北斗の拳」のアレンジもやってる。悪口言える訳ありません。あー、だから

2.魔法の黄色い靴/チューリップ 1972

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・・・6月に発売されたデビュー・アルバムのタイトル曲。第一弾シングルだそうです。アレンジは同じくバンドと青木さん。おおブラックバードのイントロ!フォークとビートルズの見事なる合体だ。しかしあまーい。音色がニッポン独特の薄い(音数で無し)ものなのがこうなるととても気の毒。
うーむ、違うのか。だからこそチューリップなのか。もしも、もしもアラン・パーソンズ氏がプロデュースして、厳しく締めたら目くるめくドラマチックスペクタクルな・・・パイロットとばちカブっちゃうか。


3.青春の影/チューリップ 1974

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・・・年表見ますとこの箱発売時点で最新と思われます(てことはこの箱は74年7月頃の発売かも)74年6月のシングル。ポール・マックな大バラード。いい曲だよなあ。ジェフ・リン(この頃の)氏に製作頼んだらどうなるか想像してしまう。喜んだでーきっと。

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資料



4.私は泣いています/りりィ 1974

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・・・チューリップ同様福岡出身のりりィさん。浅川マキさんのプロデューサー氏に発見されたとのこと。同じ匂いがまぎれもなく。
そしてこの時代を過ごしたものでこの曲を知らぬもの無し。74年3月の4枚目のシングル。編曲は木田高介さん。元ジャックスのドラマー、フルート、サックス等の方。改めて聴くに不思議な曲です。アレンジはディキシーランド調だけど2ビートでも4ビートでも無いよな。感触が。ジャズでは無い。恐ろしく歌謡曲。だからこその大ヒットだけど、演奏が不気味かも。バックの方々、録音後家に帰って子供さんに「今日、父ちゃん、どんな曲演奏してきたの?」「け。覚えてねえな。プロってのはよう、音楽に惚れちゃいけねえんだよ。パッと行って面譜見て一発で決めてけえるんでえ。」みたいな。
歌謡曲にはそんな香りがする時有り。それが嫌でした。音楽だけは関わるもの全てがそれに惚れて作られねばならんかと。
今では・・・そんなこと言いながら静かに燃えてる様子が聴こえます。親しみやすく聴こえて実はやっかいなのかもな。
それに増してやっかいなのは、スタジオのエンジニアさん。多分、同じように、いやもっとプロ意識があり、どんな曲、人でもけっして自分のやり方を変えなかったのかと。その機械を触ったら承知しねえぞとか。マイク・セッティングとかもけっして変えない。プロってのはポッと出の新人が好きなように出来るもんじゃねえんだよ。高い障壁です。

資料



5.心が痛い/りりィ 1973
・・・73年7月の3枚目のシングル。アレンジは同じく木田さん。必殺入ってます。最後のクレジットに流れたらぴったし。なんて言えないらしい。
りりィさんの生い立ちはそれは私なんかが安易に物申せないほどらしくこの♪心がいたい心がはりさけそうだ♪に入ってると。同じようにはりさけそうな時に痛いくらい聴こえてくるに違い有りません。先と同じく歌謡曲アレンジも、ならばこそのスーパー歌謡曲になってるぜ。と若輩思います。

6.青春時代/アリス

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・・・ついにアリス登場。73年12月のシングル。これでブレークしたとのこと。何と作詞はなかにし礼さん、作曲は都倉俊一さん。編曲も都倉さん。
完璧にスーパー歌謡曲です。しかしそこは都倉さん、アリスのどうしてかしらぬが、やっぱ谷村氏の歌い方からかな、不思議なロシア風味ばっちし。サビの♪うんちゃうんちゃ♪がキモ気持ちいい。かも。オカマぽくなるところがムード歌謡に。アレンジはこれでディスコにすりゃあ(ならねえよ)、ボニーMとジンギスカンに通ず。そこは抗いようも無い日本の愛するシャンゴリラだよきっと。

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資料



7.美しい季節/ザ・ジャネット 1974

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・・・さー、この面の個人的ハイライト曲です。謎のバンド、ザ・ジャネット。ジャネット八田でもなく、ジャネット・ジャクソンでもなく、ジャネット・リンでもなくザ・ジャネット。73年の「キンキン&ムッシュのザ・チャレンジ」って素敵な番組で何やら優勝してデビュー。この曲で74年3月デビュー。
作詞阿久悠さん、作詞曲平尾昌晃さん、編曲東海林修さんって完全歌謡曲仕様。それでロンドン録音!。平尾さんだからもうそりゃ必殺です。それでロンドンだから、効果抜群、音がぶっ立ってる。後半怒涛のギター・ソロ入り。もう青春歌謡から演歌からジミー・ペイジからムード歌謡から何でもかんでん闇鍋にぶち込んで、じゃがバター・ラーメンな・・・・・これこそが「スーパー歌謡曲」!。アルバムあるのかな?中古で出たら買うでー。
記憶に刻み込みます。

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と、最後になり、フォークもロックもついに飲み込まれた、恐るべきは歌謡曲。
そんなに強靭なものも現在ではいつのまにか無くなってしまった。青春時代ならぬ恐竜時代ティラノザウルスだったか。
ロック野郎にとってあんなにアンチな存在だったのに。
いなくなったら、ロックも死んでしまったような気がするよ。

悲。


次回は最終面、<ライブ編>と面に刻まれてます。
それ以外説明何も無し。
ライブだけにあらゆる点ですげー生生なのだ。


つづく。


(山)2007.4.30




泣いています動画

心の旅 チューリップ
http://www.youtube.com/watch?v=2wbAJzhR69o


Natsuirono Omoide - Tulip
http://www.youtube.com/watch?v=rnkseBJGRjo

TULIP - Saboten no Hana 1975
http://www.youtube.com/watch?v=lprUXT81Zy0

ダイドーブレンドコーヒーCM
http://www.youtube.com/watch?v=ARzU4ZffABk

森村誠一シリーズ「人間の証明」ED
主題歌:りりィ「さわがしい楽園」
http://www.youtube.com/watch?v=AoBytIPHF4E

ふりむかないで/シモンズ
http://www.youtube.com/watch?v=ctIWv-1gOxo

愉快な新年会 カレンダーガール
http://www.youtube.com/watch?v=koUY5u1uGAs




永久保存盤!
フォーク&ロックの歩み
1966-1974 第7回


東芝EXPRESSレーベルによります1975年
いいんや74年
リリース(推定)のアナログLPBOX

永久保存盤!フォーク&ロックの歩み
1966−1974


から日本の若者音楽のすべて、第7回目、最終回となりました。
同梱ブックレットの年表もラスト、74年です。
アップしましたのでどーか。

74年。我らの時代だ。来日のミュージシャンは

1月に
フェアポート・コンベンション(以下敬称略)

2月に
ジェイムス・ブラウン2度目の来日
エルトン・ジョン2度目の来日
ファッツ・ドミノ
フェイセズ

3月には
スレイド
ハリー・ベラフォンテ
ウリルソン・ピケット

4月には
ポール・サイモン
ジュリアン・クレール

5月に
カーペンターズ3度目の公演
グレン・キャンベル
シュープリームス2度目
アルバート・ハモンド

6月に
キャット・スティーブンス2度目の公演


とここで年表終了。2度3度と来てくれる何ていい国ニッポン。まだまだ円高だったから可能だったのでしょうか?

そして国内では
悲惨な戦い/なぎらけんいち
学園天国/フィンガー・ファイブ
モップス解散
精霊流し/グレープ
妹/かぐや姫


等々、年表にはこんな方おったっけ?うおここまで出てるのにの皆さんの曲が載ってます。


それでは

<レコード4枚目>

サイド8

「ライブ編」と銘打たれてます。しかしその資料全く記載無し。はたしてこれらの曲群は現在入手出来るのだろうか?
思いっきりレアなのか、さっぱしわからず。もしかしてそうだったとしたら筋の方々におめえ宝の持ち腐れだと謗られてしまいま。
どうなんでしょうか、ご存知の方教えてくださいと、また音も無しにこうですって書かせて貰ってもどうするんだおめーは状態になるんで、困る。
思い切って音源アップしちゃおうかなあ。やばいよな。困惑の中、

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1.青年は荒野をめざす/ザ・フォーク・クルセダーズ 1968

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・・・五木寛之氏作詞の記憶の彼方に覚えてます曲です。前記のようにいつのライブだかさっぱしわからず(以下同じ)。荒野を目指すのでバックには西部劇なラッパとかずんたかずんたかとか。実際に大オーケストラがバックに付いたんだろうか?テープってのも有り得ないし。
静かな観衆の中、でかく盛り上がりあっけなく終わります。

2.美しいものたち/北山修 1973

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・・・そのフォークルの北山さん。これがフォークのライブだ。演芸と紙一重のしゃべりと渾然一体の歌で進行。内輪ウケも満載。
一言喋るごとに爆笑の渦。凄いヒーローだったことがわかり。25歳の時のライブでありますことはそのトークから判明。
すでにその時代が終わってしまってることを前提に、実に照れながら歌ってらっしゃいます。
何の説明も無しに、こう収録されると・・・恥ずかしいことも素敵なことも、ここにこうゆう場面が有ったんだって冷たいくらいに感じる、この箱の編者の姿勢が。

3.リターン・トゥ・パラダイス/諸口あきら 1973

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・・・失礼ながらまるで知らない方だったんすが、関西では有名な方とウィキペディアで判明。ブルーグラスとフォークだがやってことしか、これ一曲だけでは。観客の皆さんばっちり手拍子で、ああ、私の知らない世界が。

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資料


4.私の子供たちへ/高石ともや 1973

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・・・親分高石さん。ほぼアカペラの演奏ながら、お客さんが総勢で参加。これがコーラス、ハーモニーまでばっちりで・・・怖い。
トッド・ルングレンちゃんの「1984の子供達」思い出すも、こちらは入るべきところで入り、引くべきところで引くつう完璧。
これが一発で決まった・・・んだろうな・・・それ思うと・・・やっぱちょっと怖いっす。暖かいところが怖い。


5.戦争は知らない/はしだのりひことシューベルツ 1968
・・・会場からリクエストをつどい開始の、寺山修司さん作詞曲。ここまでの曲の雰囲気は全く同一。これがフォーク、日本の。
皆さんとてもいい人なのがわかりますが・・・怖い。
って、やたら怖がってるよ。何故でしょう。光の裏には闇があり、善の隣には悪があり。あまりにも善の光が強いと・・・・。


6.明日への賛歌/アリス 1972

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・・・うお、アリスのライブだ。こんな機会で無きゃ絶対聴かないぞ。あはは。有名な曲なのだろうか。
静かに始まり→→→→来たーーー。どわどわ攻撃。ボンゴと生ギターすからティラノザウルス・レックスだけど。あはは。
とにかくどわどわ歌ってらっしゃって。ます。これ以上書く資格我に無し。

7.月光仮面/モップス 1972

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・・・げげげげげ、月光仮面のライブ!!。怖く有りません。凶悪だから。
とどめがこの正にハード・ブルース・ロック!!。これだけ聴けただけでもこの箱は宝です。
何しろ、ヒロミツさんの壮絶な歌、壮絶なギャグ。お化けみたいなギター、ぶっといベース、炸裂のドラム。
こんなすげーバンドが我がニッポンに。


月光仮面は、あの「おふくろさん」の川内康範さんの作詞です。
川内さん、とんでもない凄い方。あの「愛の戦士レインボーマン」を作った方。
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悪の結社死ね死ね団に日本滅亡の方法としてニセ札によるインフレつう方法を取らせた方。一応子供向けの特撮番組で。そのエナジーたるや。
現在、CSファミリー劇場で放送中です。ただの頑固爺じゃないぞ。
ギャグ・センス超人でもあり、暗黒見つめて善を成す。尊敬してます。森氏がビビるのも当然。早く土下座した方がええ。
その川内さんに真っ向挑戦のこの曲、はたして聴かれたのでしょうか?
私の慕う川内さんなら怒りながら許したに相違無し。これがロックで歌だ。


これでこの箱は終了。最後のライブ編含め、余計なこと一切無し、感傷さえも無し、ただその時にこの歌どもが有ったって編集にぞっこんまいってます。
ここから先の態度はこちらが腹決めて決めるんだな。
受け入れるも受け入れないも。

別なレーベルでもこのような編集盤は有ったのでしょうか?
望んで入手出来るもんで無いだけに、お金を超えた夢となってます。欲しいよ。
現在、TVでこの手のコンピCDのCMやってますが、あれは感傷一色用途のものだけに・・・違うな。

さて
おまけつうかこの箱にはEPが入ってました。

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「宣伝用見本盤(非売品)」って書いてあるのに何故か。
4曲入りカラオケの。

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儲けたーつうより、何じゃこりゃと聴いてみたらあああ
これがオリジナル音源のヴォーカル抜きのカラオケ。

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さすが発売元。これにはたまげました。
オケだけ聴くと、見えてくるものも有り。
んーーーー、お前のところに有るのは、宝の持ち腐れだってほんと言われちゃう。


(山)2007.5.7



入手先参考、同趣旨と思われますCD、アマゾン

入手先参考、同趣旨と思われますCDその2、アマゾン



ベラ動画

The Mops"Bera Yo Isoge"
http://www.youtube.com/watch?v=hes2VbgHmDE


Japanese TV commercial in 1967
http://www.youtube.com/watch?v=VaGXvGpcASA

日本フォークソング大全集 第二部・1
http://www.youtube.com/watch?v=UwnyJLl9WS4

日本フォークソング大全集 第二部・2
http://www.youtube.com/watch?v=q7-Ia3u2Saw

日本フォークソング大全集 第二部・3
http://www.youtube.com/watch?v=za9h0-6EN4Y

日本フォークソング大全集 第二部・4
http://www.youtube.com/watch?v=OiSnWWUxnYo

日本フォークソング大全集 第二部・5
http://www.youtube.com/watch?v=hbZhc2C9res

日本フォークソング大全集 第二部・6
http://www.youtube.com/watch?v=dKqo39DXn7o

日本フォークソング大全集 第二部・7
http://www.youtube.com/watch?v=_8Pv0179T98




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みなさんオピニオン
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