昭和電工は2日、「植物工場」向けで、育成に最適な赤の発光ダイオード(LED)照明回路を開発した、と発表した。近く本格的に販売する。
植物工場は湿度や温度を制御しながらLEDなどの光源を用いて、人工的にレタスなど農作物を栽培する施設。今後拡大が見込まれることから収益増を狙う。
今回開発した回路を使ったLEDは、育成するために最適な波長光を出すほか、高い発光出力を実現。このため従来のLEDと比べ、3分の1の照明数で栽培が可能となり、使用電力量も7割削減できるという。
植物工場は全国に20-30あり、気候変動に左右されずに安定して生産できるのが利点。現在の植物工場での光源は蛍光灯が主流となっている。