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- ▼-久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日 [WEB多事争論編集委員 吉岡弘行] (03/14 17:58)
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[10] 久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- WEB多事争論編集委員 吉岡弘行
- 投稿日
- 03/14 17:58
3月13日の金曜日、故あって『ニュース23』の編集長を務めることになった。去年7月に番組から編集部という部署に異動したのだが、『23』にいたときも編集長業務は後輩が輪番でやっていたので、本当に久しぶりの「登板」である。
『23』の編集長がどんな一日を送るのか?
このサイトのコーナー『23時の記憶』の1回目で、2003年1月31日のRolling Stonesをフューチャーしたときのことを書いたが、あれはかなり極端な例だった。今回、番組の編集長がどんな働きをするのかご紹介したい。
【11:00に出社】。
新聞各紙に目を通し、TBSの昼ニュースのメニュー(進行表)をチェック。
メールをチェック。NY支局の大友支局長(88年入社の同期)から「オバマ就任から間もなく1か月で、ニュージャージー州の閉鎖され病院を支局の松田記者が取材。セントラルパークには連日、医療関係者や病院を追い出された患者たちがデモ集会に詰めかけているので、今日の23で放送できないか」と打診あり。
大友に電話し、「ぜひ放送したい。23のスタッフでVTRの『受け』担当者を決め、松田と直接、やりとりさせる」と返事。
【11:30】
民放各社のニュース・NHKのお昼のニュースをモニターで見ながら、『ニュース23』の「0版」の進行表を作成する。
福岡で早くも桜が開花したものの、夕方から夜にかけて低気圧が発達し、夜は大荒れの天気になることを念頭に、トップ項目は「桜と天気」でいくことを決定。
【12:20】
報道局のセンターテーブルで午後ニュースに向けた打ち合わせ。
①矢部センター長から注意事項。
②外信・政治・経済・社会の各部デスクから昼ニュースの項目のフォローアップの説明と午後に発生するニュースの取材態勢などの報告。特に社会部デスクから「カルデロン一家の問題が今日午後、節目を迎えそう」と詳しく説明あり。
③『イブニング5』『イブニング・ニュース』『ニュース23』の編集長が、それぞれ「0版」をもとに各部にメニューを説明。
私は、「トップ項目に『桜と大荒れの天気』を据え、2項目目でソマリア海賊対策で海上自衛隊に派遣命令と関連企画。NY支局の病院崩壊の企画も入れることなどを報告。
【13:00前後】
デスク席で昼食。後藤キャスター・膳場キャスターに、上記会議を経て修正した「0版」の進行表をFAXで送信。
出社してきた本日担当のスタッフと「0版」をたたき台に打ち合わせ。
①今日の目玉企画『ソマリアの実情を初めてカメラが取材!』の担当の金氏ディレクターと構成を確認。
②長谷川ディレクターをメイクアップ・デスクに指名し、1項目目の入り方、全体の演出を考えるよう指示。
(因みにメイクアップ・デスクは、実際の放送の時に「サブ」と呼ばれる副調整室のピッチャー卓に座り、スタジオへの指示やVTRのスタートなど、放送進行の全責任を負う)
③NY支局の病院企画の『受け』を下出ディレクターにふる。
④「最後のブルートレイン~『富士・はやぶさ』が東京駅出発」の扱いについて、スタッフから意見が。「去年、岡山キャスターが東京~札幌間のブルトレを取材しているので、このときのカットも使ってはどうか?」「後藤キャスターもブルトレ乗車経験多く、スタジオでいろいろ思い出を語れる」等々。3項目目にして、スタジオでの「受け」をたっぷりとることを決める。
⑤「北朝鮮の衛星発射宣言のリアクション」について議論。
他局は大きく取り上げるだろうが、「ソマリア&NYの病院崩壊」のダブル企画でいくので、今日は扱いを最小限にとどめることを確認。
【14:00~16:00】
いったん出社されてきた後藤キャスターと今夜のメニューについて打ち合わせ。『後藤の視点』をソマリア対策の企画のあとに置き、「海だけでなく、陸のインフラ整備など人道支援が必要ではないか」という点を強調することを確認。
「ブルトレの思い出」については、後藤さんから「出雲号にのって島根に帰る竹下首相を取材がてら、よく東京駅で見送ったよ。共同通信の札幌支局から上京する時も一家でブルトレに乗ったな」とお話が。予定通り、スタジオの受けコーナーで話してもらうことを確認。
出社した膳場キャスターとメニューについて打ち合わせ。膳場さんは東京生まれの東京育ちでブルトレにほとんど乗ってないこのこと。ブルトレの受けは、後藤キャスターと岡山キャスターの2人でいくことに。
『金曜解放区』(MBS毎日放送等を除く)の膳場さん取材「歌舞伎でキャスター宙づり体験」のVTRをプレビュー。
【17:00前後】
「カルデロン一家」問題で、入管当局の「娘だけ在留許可」を一家が受け入れるとの速報が入る。当初、想定していた枠をやや増やすことを決める。
取材から戻ってきた小林ディレクターに「TODAY」のフラッシュ・ニュース5項目を、また木下ディレクターに「最後のブルトレ」を担当するよう指示した上で、中身について2人と打ち合わせ。
【18:00前後】
スタッフと弁当(今日は「焼き肉弁当」だったが、経費削減のおり少々チープな感じ)を食べながら、夕方の各局ニュースをモニター。
【19:10から】
NHKの7時のニュースを横目で見ながら、報道局センターテーブルで、週末と月曜日のニュース予定の打ち合わせに出席。月曜日のニュースは、WBCの日本対キューバ戦がメイン。
『ニュース23』の正式な「第1版」を作成し、各部に配布。
【21:00過ぎ】
「フラッシュ・ニュース」が終わり、報道局のセンターにある編集長席に移動して、「フラッシュ・ニュース」を担当した矢部さんから夜に入って発生したネタの引き継ぎを受ける。
BPOが日本テレビの『バンキシャ!』問題で調査委員会を設置するといニュースが入ってくる。メディアの相互監視という観点から『23』で一項たてて放送することを決定。
関東地方に強風波浪警報が次々と出され、そのたびに「ローカルの気象情報」の速報スーパーを入れる。
【22:00~23:00】
進行表を「2版」「3版」と更新。
22:20すぎに北陸のチューリップ・テレビのデスクから「強風で富山でトラックが横転した映像を取材した」と連絡あり。映像を速やかに送ってもらう手配をして、長谷川ディレクターにトップ項目の原稿の修正を指示。
「最後のブルトレ」と「宇宙ゴミがあわや国際宇宙ステーションに衝突」の2つの項目のスタジオ受け原稿を執筆。
スポーツコーナーのキャスター打ち合わせに同席。
私からから全体の流れを後藤・膳場・岡山の3キャスターに説明。この間も、各項目の担当ディレクターが書いた原稿をチェック。
全体にそれぞれのVTRがオーバー気味なのを念頭に入れつつ、大部屋の一斉連絡マイクで「担当者は進行表の尺をできるだけ守る」よう注意喚起。
【23:15】
キャスターがスタジオに入り、長谷川ディレクターがサブのピッチャー席について、カメラ・リハーサル。
【23:30】
私もサブの指揮卓について、いよいよ放送がスタート!
放送中、最も重要なことは第一に時間の管理。TK(タイムキーパー)さんとインカムと呼ばれるヘッドフォンでニュースの項目を消化するごとにどれだけ予定の尺を超えたのか確認する。全体に「押し気味」なので「TODAY」の最後の「バングラデシュの高層ビルで昼火事」というニュースを落とすことに決定。さらにスポーツ・コーナーのあとの「来週の予定」の項目で時間を調整することに。
【25:00】
放送が無事終了し、スタッフの席にキャスターも交えてビールを飲みながら「反省会」。月曜日の予定を簡単に説明して解散。
こうして、一日を振り返ると『ニュース23』の編集長は、半日以上、時間に追われながら仕事をしていることを改めて思いしらされる。
この日は、夜に入ってから発生したニュースは「富山のトラック横転」と「BPOが日本テレビの『バンキシャ!』問題で調査」くらいのものだったが、日によっては大きなネタが夜になって飛び込んできて、大幅に進行表を書き換えることもある。場合によってはキャスターに取材に出てもらって、急きょ中継をおこなうこともあるのだ。
こうした作業を終えて深夜タクシーで帰宅するのだが、心地よい疲労感と満足感に浸る日もあれば、ちょっとした失敗に後悔して頭をかかえるときもあったりして、なかなか編集長という仕事は奥がふかいのである。
[11] 見てました。
- 投稿者
- YOHEI
- 投稿日
- 03/15 14:33
金曜日の担当、吉岡さんだったのですね。
見せていただいてました。
打ち合わせ・原稿書き・最新ニュースを自局、他局とも常に確認する作業、キャスター、スタッフさんへの指示出し・ニュース構成と、視聴者の想像を上回る忙しさですね。
あまり、こういうことをいうのは、いけないかもしれませんが、マスコミをやたらめったら批判する人って、そういう努力の上で、毎日、番組が作られてることを知っているのかなと疑問に感じます。
マスコミにどちらかというと批判的じゃない私ですら、まだ見えてないことって結構あると感じさせられますし。
見えてないといえば、金曜日の特集で組まれていた、ソマリア沖の海賊派遣・・・
現地の方の厳しさも分かったのですが、それ以上に海賊の規模ってどのぐらいなのか、そもそも各国の軍艦がこぞって出ていく必要があるのか、やっぱり「おかしい」と思えて仕方ありません。
自衛隊は派遣されてしまいましたが、引き続き、ウォッチドッグをしていただきたいと思います。
あと、「番組の編集長」と「編集部という部署」は、どのような違いがあるのでしょうか。
お聞かせいただければ幸いです。
[12] 「番組の編集長」と「編集部」の違い
- 投稿者
- WEB多事争論編集委員 吉岡弘行
- 投稿日
- 03/16 14:00
YOHEIさんへ
そうですね。一般の視聴者には組織の構成はわからないと思いますので、少しだけTBS報道局の組織についてふれましょう。
報道局は「センター制」をとっていて、
①編集センター②取材センター③報道番組センター④映像センターの4つにわかれています。
①編集センター
イブニングファイブ部・ニュース23部
【イブニングファイブ部】は、夕方の月~金のニュースを担当します。社員は総勢30人弱で、社外ディレクターやADさんを入れるとその数倍の大部隊です。
【ニュース23部】は、月~金の夜のニュース担当で、プロデューサー以下、社員は20人弱。ただし腕っこきの社外ディレクターが数名います。
②取材センター
社会部・政治部・経済部・外信部の記者集団で、総勢110名ほど。
いわゆる「出稿部」といわれる部署で、記者クラブなどを拠点に一次情報を取材して記事にします。もちろん、記者があるテーマをまとめて取材して、上記の番組に特集として出稿することもあります。
③報道番組センター
【報道番組部】として『報道特集』と『世界遺産』が、【情報番組部】として『みのもんたのサタデーずばっと!』と『サンデーモーニング』があります。①と違って、4つの番組は週に1回の放送です。
④映像センター
中継ディレクターやカメラマン・音声さん・証明さんを抱える部署です。
さて、ここまで説明して「編集部」はどこに所属するの?という疑問がわきますよね。組織上は「編集部」は①の編集センターに位置するのですが、役割は特殊です。
編集部長は出稿4部を束ねる仕事をしますし、編集部の担当部長はJNN系列の各局とニュースについて常に連絡を取り合っています。
編集部員が「イブニングファイブ」や「ニュース23」に関与することはほとんどありません。
しかし、上記の番組以外でもTBSはニュースを放送していますよね。
昼の11時30分からの「ピンポン内ニュース」や午後9時前の「フラッシュニュース」。「みのもんたの朝ずばっ!」の中でのストレート・ニュース、土曜・日曜の夜ニュースや朝ニュースなどです。
また、大きな事件・事故・災害などがあった場合に、通常の番組(たとえばドラマ等)を打ち切って「報道特別番組」を放送します。
こうした、ニュース全般に編集部員は携わっています。ですから、編集部委員は、2人が昼ニュースの編集長を務めますし、週に1回ほど泊まり勤務という仕事があり、夕方出勤して「フラッシュニュース」の編集長をやって、「ニュース23」が終わってから、朝のニュースに向けて再び編集長をします。
またこうしたデイリーの仕事とは別に、たとえば、春から始まる「裁判員制度」にむけてJNN各局で報道のあり方を検討したり、地震の体制について見直しや整備をするのも編集部の仕事です。
さらに地方で大きなニュースがあった場合、各番組からリポーターや取材クルーが現地に続々と入ります。その交通整理を現地や本社でコントロールするのも編集部の役割です。
編集部には、このほか「ニュースの用語の統一」とか「CS放送の編集長業務」などそれこそ幅の広い仕事があるのですが、大体、以上の説明でイメージがつかめるかと思います。
[17] お礼と改編の寂しさ
- 投稿者
- YOHEI
- 投稿日
- 03/17 12:31
吉岡さん、ありがとうございました。
番組担当というよりは、JNN全体をまとめる仕事ということですね。
かなり責任重大な仕事だと感じさせられました。
あと4月からなのですが、「JNN」という名前のニュースネットワークは残るものの、「JNNニュース」という名称はなくなるんですよね。
「THE NEWS」という名前で、お昼と夕方は統一されるそうで、なんか寂しい気がします。
あと「NEWS23」も番組の名前とキャスターは残ったものの、30分縮小・番組内容変更されるそうで、こちらも寂しいですね。
でも筑紫さんや「筑紫哲也 NEWS23」に負けない人・番組が、これから出てきてくれることを、今はお祈りするのみです。
[14] Re:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- 俊
- 投稿日
- 03/17 01:33
14日の『23』、何気なく見ていたのですが裏にはいろいろと試行錯誤、創意工夫があるのがわかりました。ただ、関西圏に住んでいる僕には金曜解放区が観られないのはとても残念です。昨年まで住んでいた地域では観られたのですが。何でもありの『23』らしくてとても好きだっただけに。
[15] Re[2]:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- 岡部
- 投稿日
- 03/17 09:55
しかし
関西と関東では、ずいぶんテレビ番組の内容が違いますよね。
びっくりしますよ、関西は何でもOK、関東は何でもOUT。
報道の自由とか、言論の自由とか、民主主義自体が違う国家のようです。
もしかしたら国境はないけど、関東と関西は北朝鮮と韓国みたいなもんなんだろうか?
[18] Re[4]:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- 俊
- 投稿日
- 03/17 17:16
東京の論理、視点で地方のテレビが支配されるのは良くないとは思います。もはやあらゆる面で東京=日本のような構造が出来上がってしまっている感じがじますが、日本の中でも地域の文化で違いはあるわけですからそのへんも考えないといけないですね。ただ金曜解放区だけは・・・。
筑紫さんはずっと東京にいるのではなく休日は地方へ行かれることが多かったようです。沖縄のなど地域からの声を届けた特集は『23』でよく観たのを覚えています。
[20] Re:久しぶりの『ニュース23』編集長〜長い1日
- 投稿者
- H.T
- 投稿日
- 03/18 22:51
遅くなりましたが、その放送は私も拝見しました。私達が普段あまり知らないソマリアという国の姿を伝え、本当に解決しなければいけない問題は何かを考えさせられる意義ある報道だな。という感想をもったのですが..吉岡さんの担当だったのですね!
10数年前、身の程知らずの私は筑紫さんに憧れ、マスコミや報道の世界への就職を志望していました。(それが今はしがないパート勤めですが..)吉岡さんの記事を読ませて頂き、責任ある編集とは本当に大変なお仕事なんだなぁと尊敬の気持ちでいっぱいです。23でもやってましたが、一つの番組を作るのに大勢の方の努力があるのですね。先日後藤さんが、自分の伝えたい事の10のうち1ぐらいしか伝えられていないとおっしゃっていましたが、限られた時間の中で伝えたい事を問題提起を含め伝えるのは本当に大変な事ですね。でも、今回のソマリアの報道のようにテレビだから伝えられる出来る事ってあると思います。何だか、まとまらない文面になってしまいましたが、私の永遠の憧れの報道の世界を少しだけ知る事ができ、報道番組をみる自分の世界まで広がった気がします。お忙しい中ありがとうございました。お体に気をつけて。テレビの向こう側からいつも期待しています。
[104] Re:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- カリメロの妻
- 投稿日
- 04/16 05:37
おはようございます。
小学校の教壇に立つ一教師です。
先日、小学4年生の道徳の時間にこのような話をしました。
「学校集会のとき、生徒代表として6年生のA君が、校長先生の前で作文を読みました。しかし、A君は漢字を読み間違えてしまいました。それを見た担任の先生がA君の間違いを学校新聞の記事にしたので、A君の間違いは学校中に知れ渡ってしまいました。
しかし、後にA君の漢字の読みは間違っておらず、ただ、担任の先生が読み方を知らず、またよく調べもしなかったために間違いと思ってしまったのでした。」
「この後、担任の先生は何をしたらよいでしょうか?」
もうお分かりかと思いますが、A君=麻生首相、担任の先生=吉岡さん、学校新聞=WEB多事争論、を意味しています。
私のクラスは28人の生徒がいますが、生徒の全員が「先生はA君に謝るべき」とし、更に過半数の生徒はそれに加え「学校中がA君が間違ったを思ってしまったのだから、学校新聞でも謝るべき」としました。
「何も言わずに黙る(=今の吉岡さん)」ましてや「学校新聞を全部回収する(=記事を削除する)」なんて答えは一つもありませんでした。
私の旦那は、今回の事件で吉岡さんを知りましたが、私は数年前からあなたの記事を読み、真面目で少しお茶目な人柄がとても好きでした。
なので、今回の吉岡さんの姿勢が不思議でなりません。すぐに謝罪するのだろうな、と当たり前のように思っていました。
確かに、社会的立場や会社内でのポスト、ご自身の持つ倫理観や正義などの理由により口をつぐんでいるのかもしれません。社内での緘口令がもしからしたらあるのかもしれません。
ですが、何もなかったかのように、他の記事を書いたり、返答できるものにだけ返答したりするのを見ると、とても悲しくなります。
吉岡さんにとってのジャーナリズムというのは、自分に都合の悪い情報には目を瞑り、耳を塞ぎ、口を閉ざすというものなのでしょうか?
道徳の時間、私は生徒たちに「みんなが忘れるまで無視するべき」と言えばよかったのでしょうか?
私の周りにも吉岡さんのファンはいます。しかし、みな同じようにあなたに幻滅しています。
これから吉岡さんは今まで以上に記事なりコメントなり、様々な形で世に言葉を残していくでしょう。しかし、私は今迄のように素直に読めるということは、もうないんじゃないかと思います。吉岡さんの歪んだジャーナリズムは、私にとって、外そうとしても外せない色眼鏡となって残ってしまいました。
このツリーに関係のない長文、大変失礼致しました。ですが、とても悲しく、どうしても吉岡さんに気持ちを伝えたく、ここに記してしまいました。
おそらく、返信は頂けないかと存じます。ですが、私の好きだった吉岡さんの人柄を、やはりまだ信じています。
何が今の吉岡さんをそうさせているのか、どんな言葉でもいいので教えて下さい。
[105] Re[2]:カリメロの妻様へ
- 投稿者
- H.T
- 投稿日
- 04/16 06:51
読ませて頂きました。私も、貴方様のように、「祝1万ヒット!」のツリーにて、吉岡さんへメッセージを書いた者です。貴方様のような明確な文章をかければ良かったのですが、未熟で、なかなか気持ちをすべて文章に表現する事は難しかったです。もし、よろしければ、既存の一閲覧者の気持ちを読んで頂けましたら光栄です。
「日本テレビで」のどちらかのツリーにて引数さんさんという方が、吉岡さんの謝罪文を紹介しています。あの謝罪文章を読ませて頂き、私は謝ったという印象を受けたのですが、Web編集委員がその後もレス制限や、その為のスレッド立ち上げなど、新旧閲覧者の希望に対して全く対応しないなどの事も重なり、状況は終息どころか、悪化していますね‥。
貴方様のご意見では、吉岡さんが一件の後にも時々論に参加しているのでは?と書いてありましたが本当ですか?だとしたら、私も吉岡さんを尊敬する一人としては、ショックです。
私は、ずっと以前から筑紫哲也さんを尊敬していて、このサイトではじめて吉岡さんの事を知りました。真面目で誠実な、偉ぶる事など何もない立派な方という印象を受けました。貴方様はそれ以前から、吉岡さんの事をご存知という事で、ご意見を読み、複雑なお気持ち痛いほど、お察し致します。
何だか文章がだらだらになってしまって申し訳ありませんが、私も貴方様と同意見です。何らかの形で、吉岡さんにはいつものように誠実な意見を述べてもらいたいと私も思いました。吉岡さんもお心を痛めてらっしゃると思いますが、サイトの存続の為にも、よろしくお願いします。
[112] Re[3]:カリメロの妻様へ
- 投稿者
- カリメロの妻
- 投稿日
- 04/16 22:52
こんばんは。
コメントありがとうございます。
実は私は、H.Tさんのファンでもあるんですよ。
私のコメントを見て頂いてもお分かりのように、私はすぐ感情的になってしまう傾向があります。
ですので、貴方様のように、いろいろな方の意見に耳を傾け、冷静に論じている姿に憧れていました。
言葉はときに暴力となります。お互いの顔の見えないWEB上では特にそうです。
実際、このWEB多事総論でも、かなり過激な言葉で論じる方を見かけます。
その方々と論じることになったら・・・と考えると、どうしてもキーボード上の指が止まってしまうのです。ですので、今までは皆様のコメントを読むだけにとどめておりました。
私も吉岡さんの謝罪文を拝見しました。
正直申し上げますと、私には謝罪文とは名ばかりのおざなりな文章にしか見えませんでした。
確かに、万人が納得する謝罪方法など存在しないでしょう。物事への関わり方がみなそれぞれ違うからです。麻生首相に対し謝罪するのが筋だという方もいますが(私も概ねそう思います)、もしかしたら麻生首相はここでの吉岡さんの記事のことなど微塵も知らないかもしれません。それで麻生首相に謝罪しても本人からしてみたら、「え?何のこと?」となる可能性もあります。
ですが、人として最低限の謝罪行為というものは存在すると思います。謝罪の気持ちとは本来、自ずと生じるものであり、人から強制されるものではないと思います。
私には吉岡さんの謝罪文から、その気持ちを全く感じませんでした。他の方もそうなのではないでしょうか?もし多くの方が、「真摯な謝罪文」と受け取ることができたのなら、こんなにも所謂「炎上」騒ぎは起こらなかったと思います。誹謗中傷が続いたとしても、「真摯な謝罪文」なら吉岡さんを擁護する方も多く現れるのではないでしょうか。
更に吉岡さんには、「マスコミの人間として」「一ジャーナリストとして」「一社会人として」という肩書というか冠がつくと思います。それを踏まえて件の謝罪文を見ても、吉岡さんの人格が疑われても仕方のないことだと思います。
長文大変失礼致しました。
とにかくこの問題について、何かしら吉岡さんの言葉が欲しいですよね。
何も言及せず、風化するのはもっての他ですが、問題になりすぎて、このサイトの存続に影響するのも望む結果ではありませんね。
そのためには、やはり吉岡さんの言葉が必要だと思っています。
[107] Re[2]:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- 長文
- 投稿日
- 04/16 18:59
現実に即した設問から道徳を考えさせる、素晴らしい授業だと思います。小学校の頃の道徳と言うとどうも型に嵌っていた記憶があるので、カリメロの妻さんの生徒さんが羨ましいです。
ただカリメロの妻さんだけでなく、ここに批判に来る人々の中にも勘違いをなさっている方がいらっしゃるように思います。
今回の件、重要なのは「謝ったか謝ってないか」という点だけではないと思うのです。何も反応せず亀のように事態が過ぎ去るのを待っている吉岡さん達には情けなさも感じますが、「謝るかどうか」は問題の一つに過ぎません。
カリメロの妻さんの適切で大変読みやすい例の後で、以下のような稚拙で冗長な例え話をすることをお許しください。
「半年前、多事小学校に麻生校長が赴任してきました。多事小学校の吉岡先生たちは、麻生校長が金持ちだからか、あるいは選任した教育委員会が大嫌いだったのか、赴任当初から足を引っ張って出来れば追い出すことを考えていました。
ある日、麻生校長は朝の挨拶でとてもとても恥ずかしい言い間違いをしてしまいました。吉岡先生たちはここぞとばかりにこの言い間違いを学級新聞に書き、さらには回覧板にも載せました。これが子供だけでなく保護者にも大受け!
これに気を良くした吉岡先生たちはとにかく麻生校長が言い間違いをしないか探し始めました。本来なら学級新聞には校長先生のメッセージやどういった活動をしているかを書いて子供達や保護者に伝えた方が良いのに、吉岡先生達は『そんなものより漢字間違いを正す方が重要なんだ!』とばかり言い間違いや校長の恥ずかしいミスを探すことに熱心になり始めました。
子供や保護者が『もう、いいよ』と呆れ始めて、中には『無意味な揚げ足取りはやめろ』との声があっても、吉岡先生たちの粗探しは止まりません。些細な校長のミスでも大きく取り上げることが自分達の使命だと思ってしまったのです。
そんなことが続いたある日、校長のミスを取り上げることが最早日常になってしまっていた吉岡先生は、「学級新聞のあり方」という子供も参加する重要な議題の中で、全く関係のない校長の言い間違いを苦々しげに、そしてさも超重要なことのように取り上げました。
しかし、これは吉岡先生の恥ずかしい勘違いだったのです。焦った吉岡先生はあろうことか指摘した子供に対して苦言を呈する始末。そこへ保護者が乗り込んできて騒ぎ始めるとようやく謝罪しましたが、頭を下げただけでさっさと職員室に閉じこもってしまいました。」
「さて、ここから吉岡先生が更に謝ることで解決する問題でしょうか?」
馬鹿みたいに長く読みにくい例え話になってすみません。
でも、問題の本質を分かっていただけるのではないでしょうか?吉岡さんの間違いはあくまできっかけに過ぎませんし、吉岡さんの行動は現在のマスコミ問題の縮図です。
そのことをどう考え、そして吉岡さんだけでなくマスコミはどうしていくべきなのか?ここに批判してきてる人の多くが知りたいのはそこなのです。
[116] Re[3]:久しぶりの『ニュース23』編集長~長い1日
- 投稿者
- カリメロの妻
- 投稿日
- 04/16 23:46
こんばんは。
長文さんのご意見、まさにその通りだと思います。
私の授業は、この事件が起きた当時のお話であり、その時はまさに道徳という観点からという理由もありますが、「謝罪」一点に向けられていました。
もちろん、私も吉岡さんがきちんとした謝罪をすれば、それで問題が解決するとは思っておりません。しかし、必ず謝罪は必要だと思っております。多分、私が吉岡さんの人柄が好きなせいかもしれません。なぜあの人がきちんとした態度をとれないのか・・・。考えれば考えるほど、「謝罪」という問題は頭から離れません。まず、きちんとした「謝罪」。この「まず」がないと、吉岡さん自身が問題を残したまま前に進むことになるのではと危惧しております。
決して「謝罪しろ」と言いたいのではなく、「なぜきちんとした謝罪ができないのか?」と他でもない本人に問いかけたかったのです。
しかし、「今回の吉岡さんの行動がマスコミ問題の縮図」という長文さんの言葉を見て、いかに自分が広い視野でものを見ていなかったか痛感致しました。
吉岡さん個人のことばかりを言及し、終始「謝罪」を強調させるコメントとなっていたことを反省致しております。
自分でも「なぜきちんとした謝罪ができないのか?」と言っているように、「マスコミ問題」を考えるきっかけは既に自分の中にあったようです。
気づかせて頂き、本当にありがとうございました。
ただ、やはり思うのは、本人の気持ちが知りたいな、と。吉岡さんの行動がマスコミ問題の縮図なら、尚更訊きたいところですよね。。
はぁ~、なんで口をつぐんでいるんだろう。。。
夜分遅くに失礼いたしました。